「そうだ 刑務所、行こう(お金がないから)」という老人が増加中
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「そうだ 京都、行こう。」みたいなノリで、刑務所を目指す高齢者が増加中とのこと。
服役中も年金がもらえるし宿泊費も無料なので、お得感が満載なのです。
最近ではリピーターも増えて、高齢者の間で「ムショ暮らし」が静かなブームとなっているようです。
若者が収めた税金で、ゆったりのんびりムショ暮らし。こんな老後、いかがでしょうか。刑務所にはメリットがいっぱい!
これはまずいことになってきましたね…。
こちらのニュースをどうぞ。
よりによって、BBCの国際ニュースです。
今、「先進国・日本のしょっぱさ」が猛烈な勢いで世界に知れ渡っております。
年金をもらう年になった後、金が底をついてしまったタカタ氏は、刑務所ならただで住めそうだと思いついた。自転車を拝借して警察まで乗って行き、警察官に『ほら、こいつを盗んできた』と話したという。
作戦は成功した。62歳での初犯だったが、日本の法廷では軽微な盗みも厳しく罰せられる。こんな罪でも1年の刑が言い渡された。
やれやれ…。このじいさん、ヤバいな…。
でもさぁ、これ、しょうがないっちゃしょうがないのかも知れないね。
実際、仕事がない、お金がない、頼れる身寄りもない、それでもなんとか生きていかなければならない、ってなった時、選択肢ってほぼ無いでしょ。
犯罪者になるか、
ホームレスになるか、
あるいは生活保護を受けるか。
おそらく、何も後ろ盾のない、気弱そうなおじいさんがひとりで生活保護を申請しに行っても、役所の人に追い返されちゃうような気がするんでね、生活保護に頼るのは、難しいかも知れません。
ホントかどうか知りませんが、生活保護の申請に行くときは、チンピラみたいな人に同席してもらって、オラついてもらうと効果があるらしいです。
(この裏技的な話、たしか、生活保護の申請で何回も追い返された人から直に聞いたんよね)
申請の窓口で、「この人を追い返すと面倒なことになりそうだな」って、係の人に思わせると、上手く受給できるとかなんとか。
向こうも百戦錬磨ですからね。
しょぼいジジイがひとりで乗り込んでいっても、返り討ちにされるだけ、みたいなね。
おそろいの「生活保護なめんなジャンパー(オリジナル)」を着用するなどして、数々の生活保護申請者を撃墜してきた「やり手のプロ」ですから。
こっちも、あの手この手で、創意工夫を凝らして申請していかなければ難しいんでしょうね。
話が猛烈に脱線してしまいましたね。
クリスチャン・ダッセン。
あのイルカの絵でお馴染みの。
それはラッセンか。
生活保護が難しいとなると、あとはもう、ホームレスか、犯罪者になるかの二択ですね、ほぼほぼ。
お金も、頼れる人もいない孤独な老人の行く末は、どっちにしても地獄以外にないですね。
ってかさ、それにしても。
62歳、初犯の自転車泥棒で、1年の刑ってマジか…。
先ほどの記事に戻ります。引用。
タカタ氏は小柄でやせ型、しきりにクスクスと笑う。犯罪を繰り返す人には見えない。ましてや、刃物で女性を脅すような人物とはとても思えない。だが最初の刑を終えて出所した後、彼がしたことはまさにそれだった。
公園に行って脅しただけ。危害を加えるつもりは一切なかった。ただ刃物を見せて、この中のだれかが警察に電話すればいいと思ったら、1人が通報してくれたとタカタ氏は話す。
リピーターですよ。
刑務所暮らしの味を占めたじいさん、自転車泥棒では飽き足らず、今度は刃物で人を脅してしまいます。
そして再び、念願かなってブタ箱行き。
金銭的に都合のいいことがもうひとつあると言う。それは、服役中も年金の支給は続くということだ。
刑務所暮らしが好きというわけじゃないが、刑務所にはただで寝泊まりできる。しかも出所した時には金がたまっている。だから、それほどの苦労ではない。そうタカタ氏は話す。
宿泊費、無料か~~。
そして、ムショ暮らしをしている間にも、着々と年金が貯まっていく。
しかもね。
昔、コント・レオナルドのネタであったけどさ、ムショの飯って、ヘルシーで、健康に良いらしいんだよな。
「父さんは、健康を考えて年に2回は刑務所に入ってるんだぞ」
みたいなネタ。
ダイエットとか健康管理には最適、っていう。
肥満が気になる人とか、暴飲暴食が止められない人なんかは、刑務所の臭い飯を食らってみる、っていう方法も無きにしも非ずかと。
はい、また脱線した。
クリスチャン・ダッセン。
65歳以上の高齢者が起こす犯罪の比率が急上昇している。1997年には犯罪20件に1件の割合だったのが、20年後には5件に1件を超えていた。人口全体に占める65歳以上の割合が増えたペースを、はるかに上回る上昇ぶりだ
もう、日本終わったネ!
ナウなヤングには申し訳ないとは思うけど、これ、どうしようもないな~。
罪を犯す高齢者の多くは、タカタ氏と同じような常習犯だ。2016年に有罪が確定した65歳以上の2500人中、3分の1余りが過去に6回以上有罪となっていた。
65歳以上の犯罪者のうち、3分の1が
6回以上有罪になってる常習犯だと…!?
オワタ。日本オワタ。
高齢者の犯罪で圧倒的に多いのが窃盗、主に万引きだ。行きつけの店で3000円もしない食品を盗むケースが多い。
略
日本の基礎年金で支給される額は「ほんのわずか」にすぎない。これで生活していくのはとても大変だ。
略
年金以外に収入のない人は家賃と食費、医療費を払っただけで赤字になる。
こりゃもう、なんつ~かな、カネのないジジイババアが、社会に対して、敵対意識を持っちゃったとしてもおかしくないよなぁ…。
その結果、犯罪者になる道を選ぶ、っていうケース。
そもそもの年金支給額が、贅沢せずにただ生きることさえ出来ない設定になってるんだから。
実際、この先の数十年後、年金が数万円しかもらえないっていう高齢者が、どっと増えると思うんだけど、この人たち、どうやって生きていけばいいんだろうね。
本当は、カネのない老人たちはさ、ここまで追い込まれる前に、何らかの手を打つべきだったんだろうけどさ。
八方ふさがりで、犯罪者になる以外に全ての選択肢を失う前に、行動すべきだったんだろうけどさ。
でもねぇ、世の中には、そんなことも分からない、気づけない、実践できない、そういう無能とか、バカとかも、一定数いると思うんよね…。
一か月分の生活費を渡しても、もらったその日のうちに全額、パチンコ屋でスッちゃうようなアホもおるんよね。
そういう、どうしようもない連中も、一応、生きてるんよね…。
彼らのことも考慮して、社会のシステムを構築していかなくちゃならんのよね、ホントはさ。
なんかもう、いろいろと救いがなくて困りますね…。サンドイッチ盗んで2年の懲役とか。アホか。
東京に事務所のある香港のコンサルティング会社カスタム・プロダクツの元幹部で、オーストラリア出身の人口統計学専門家、マイケル・ニューマン氏いわく。
日本の裁判について、軽い窃盗罪でも刑務所へ送られることが多いのは、罪に応じた罰かどうかを考えるとやや常識外れの感がある
先ほどの話でも触れましたが、自転車泥棒で懲役1年ですからね。
さらにニューマン氏。
2016年に書いた報告書では「200円のサンドイッチを盗んだ場合の刑期が2年なら、その刑期に840万円の税金が使われる」と指摘した。
200円のサンドイッチを盗んで懲役2年。
その間、税金が840万円、投入される計算になる、と。
この記事を書いたBBCのエド・バトラー記者もこう語っています。
私が出会ったある高齢の常習犯はほぼその通りの経過をたどっていた。1本370円の瓶入り唐辛子を盗み、まだ2回目の犯行だったが2年の刑期を言い渡された。
370円の唐辛子のビンを盗んで、懲役2年。
なんすか。
なんなんすか、このノリ。
この調子なら、高級腕時計を盗んじゃったら、懲役300年は下らないでしょう。
輪廻ですよ、輪廻。
3回生まれ変わっても、まだ刑務所。
これ、どうすりゃいいんだ…?
今回は、あまりにも救いのない話なんで、強引にユーモアのテイストをねじ込んでみました。
ホントにもう、解決方法が全然、見当たらない。
ってかね、そうだ。忘れてた。
「そうだ 京都、行こう。」
のパロディで
「そうだ 刑務所、行こう」
っていう記事タイトルを付けたんだった。
心が休まるひとときをアナタにお届けします。
こんな公式動画があるんですね…。
【TVCM】2019年 春「春はあけぼの・日の出編」 そうだ 京都、行こう。
【TVCM】2019年 春「春はあけぼの・さくら編」 そうだ 京都、行こう。
社会問題に鋭く斬り込んだ過去記事の数々。(うまく斬れたとは言っていない)