南青山のセレブなマダムが「土地のブランド価値どうのこうの…」っつって。
スゲーバカバカしい話だったんで、ずっとスルーしてたんですけど、ちょっと言及します。
さっき、坂上忍氏の番組で観てしまった。南青山の児童相談所問題について。
しょ~もない話ですよ。
「南青山という土地のブランドイメージを下げるな!」って怒ってるセレブな住民がいるんですか?
このニュース、なんかくだらなすぎるんで、意図的に見ないようにしてたんですけど、たまたまさっき、テレビで観ちゃったんで、ざっくり言及しておこうと思います。
転んでもただでは起きない。
「ブロガー」の良いところは、どんなにくだらない案件でも、記事にして大丈夫なところですね。
反対派の近隣住民の声をザックリ拾ってみますか。
- なぜ、青山の一等地に造るんですか!
- 港区の価値が下がるだろ!
- ランチが1600円もするんですよ!
- ネギ1本でも紀ノ国屋で買うんですよ!
- 南青山ではなく田町に造れ!
田町、とばっちり。
「私は、素敵な土地に住みたくて、何億も払って青山に引っ越してきたんですよ!青山を汚さないで!」
みたいなマダムとかもいたみたいですね~。
あ、そういえば、番組に出ていたオセロ松嶋が、
「もしも私のうちの隣に児童相談所ができたら引っ越すと思うわ」
って答えてて、私は「あ~~・・・・・・」って思いました。
いろんな意味でヤヴァイ。
(共演者たちもスルー)
まぁねぇ、分かりますよ。特権階級意識のあるセレブが「お前ら愚民とは違うんだよ!」って思ってるのは知ってる。
露骨に口に出さなくても、分かりますよね。
「私はお前らとは違うんだよ」って思ってる方々が、貧乏人やバカや、何か問題を抱えている人を蔑む、ってのは、まぁ、あるんでしょう。
THE・選民意識。
自分を「選ばれし民」だと思っている。
特権階級、エリートだと思っている。
人には身分があると思っている。
そして自分の身分を高いと思っている。
致命的に救いが無いのは、
「なんで俺たち金持ちが、貧乏人のためにたくさんの税金を払わなくちゃならねえんだよ!」
って考えてる人間が多いってことなんよね~…。
先日も書きましたけど。
いわば「世界を変えるパワーを持っている人々」が、映画「パッドマン」のラクシュミのように、「持たざる者や弱き者」のために、その力を使ってくれたとしたら、世の中、少しは良くなると思うんだけどね…。
自分よりも「できない人」「至らない人」のために、「できる側」の自分が骨を折るのは納得できない、って考えてる連中が多いってことなんよね~…。
世の中が、いまいち上手く回らないのは、例えば…
「私は普通に歩けますよ。あなたは車椅子ですか。そうですか。言っときますけど、私はあなたの車椅子を押しませんよ。そんな筋合いないからね」
って考えの人が多過ぎるってことなんでしょうね~。
南青山に住んでいる児相反対派のセレブたちは、自分たちが持っているものを他者に差し出す筋合いなど無い、と思っている。
まぁでも、しょうがないっちゃしょうがないか。
もしも自分が、お金に困ったこともなく、家族から見放されたこともなく、何不自由なく生きて、そして青山に住んでいたとしたら、きっと同じような人間になっていたような気がするんだよね。
もしも自分が「THE・人生の勝ち組」だったなら、頭の悪いヤツ、貧乏人、コミュ障、病人…ありとあらゆる「持たざる者」たちとは、極力、関わらずに生きていきたい、って思うような気もするんよね。
これ、しょうがないっちゃしょうがないことなのかも知れない。
人間って弱い生き物だよね。
まぁいいや。セレブ叩きみたいなことやってもしょうがない。もっと別の角度から斬り込んでいこう。建設推進派もおかしくね?
反対派のセレブの意見がチンプンカンプンだってのは、もう散々、やりつくされてるしね、もうちょっと別の角度から考えていきましょう。
そもそもさ、「反対派」ではなくて、「建設推進派」の方も、負けず劣らず、意味不明な気がするんだけど、そっちってあんまりツッコまれてないんじゃね?
たとえばさ、児童相談所が必要だ、ってのは分かるのさ、そこは理解できるんだけど、
「なぜ南青山の一等地でなければダメなのか?」
という問いに対しては、全然、まともに答えてないんよね。
「まとまった土地が、そこしか空いてないからです」
みたいなシンプル極まりない回答らしいけどさ、それだけって…何か無理ない?
それで住民は「あぁなるほどね」ってなるかな?
まず、南青山でなければならない根拠をズバッと示さないと。
住民を納得させられるだけの、ちゃんとした理由が無いと。
でも、その根拠が希薄な気がするんだよね。よく知らんけど。
多分、私みたいな「よく知らん人間」でも分かるように、説得をしなくちゃダメなんだと思うんよね。
自分が見た限りでは、
「港区はなかなかまとまった土地が無くて、あの場所になりました」
みたいな、たった1行で済んじゃうような理由なんだけどさ、あそこに児童相談所を造ると、100億円かかるらしいんよね。
それって、もうちょっと別の案、なかったのかね?
たとえばさ、例えばの話よ、
可能かどうか知らんけど、あの一等地を欲しがってるブランドなのか企業なのか、よく分からんけど、セレブが喜びそうな、お金持ちな会社?に土地を売ってさ、そこで得たお金で、もうちょっと安くて広い場所に、児童相談所を建設する、って方法は無かったんだろうか。
もし可能なら、そっちの方が良くね?
同じ100億円使うなら、少しでも安くて広い土地に児童相談所を建設した方が賢くね?
あと、児童相談所が必要なのは分かる、分かるけども。
港区って、他の区と比べて、児童虐待なり児童福祉に関する問題が、とりわけ多い、って話でもないんだよね?
「十分に議論を重ねている暇はない!とにかく急いで児童相談所を造らねば!急げ急げ!」
ってことじゃないんなら、なんでもっと、時間をかけて、事前に住民と話し合わなかったのかな?ってのはあるんだよね~。
なんかこう、区の対応が「雑」っていうか。
そもそも最初?の説明会の時に、児童相談所の関係者?(もしくは専門家?)が、出席してなかったっていう話があるみたいなんだけど、そのへんどうなんすかね?
(テレビのコメンテーター的な人が言ってた話なんで、ソース出せませんけど)
説明会を開いたとしてもさ、
「児童相談所に詳しい人がいないから、みなさんからの質問には答えられません」って状況だったらしいんだけど、それって、ちょっと住民を舐め過ぎじゃね?
(もしもそれがホントだったら、の話だけど)
まぁ、いずれにしてもですよ。
反対派セレブうんぬんを抜きにしてもだ、「100億円ツッコんで南青山の一等地に児童相談所、ぶっ建てるぜ!」っていう建設推進派の言い分に、イマイチ説得力がないってのが問題だよねぇ。
セレブの愚痴をねじ伏せるだけの、普通の住民を納得させられるだけの十分な理由をちゃんと説明できていれば、ここまで面倒なことになってないと思うんだよね。
と、そんなことをなんとなく思いました。
焼きたてのメロンパンが売り切れちゃうんで、私はそろそろ行きます。では。