先日ニュージーランドで、モスクに集まったイスラム教徒を狙った、白人至上主義者による銃乱射事件が発生しました。
そして、事件の直後、「事件の本当の原因はイスラム教の狂信者を受け入れたニュージーランドの移民政策にある。彼らこそが信仰の名のもとに人を殺している犯人だ」と差別的な発言をしていたフレーザー・アニング上院議員が・・・。
極右団体主催の政治集会にて。フレーザー・アニング上院議員が17歳の少年からナマタマゴをぶつけられるハプニングが発生
数々の極右白人優越主義的発言で物議を醸しだしている、お騒がせ議員のフレーザー・アニング上院議員。
この人、かなりのクセモノというか、周囲の人たちも手を焼くほどの、問題児?のようです。
クライストチャーチ大量射殺事件に反ムスリム発言
QLD州選出の極右連邦上院議員、フレーザー・アニング氏がメルボルンで記者会見中に17歳の少年に背後から頭に卵を打ちつけられ、振り返って少年を殴り返すという事件が起きた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
3月16日、VIC州メルボルン南東部のムーラビン地区での極右団体主催の政治集会での一幕。
取材側のビデオには、少年がアニング議員の斜め横から見ていたが、やがて携帯電話で撮影を始めたが、その後で卵を取り出してアニング議員の後頭部に打ちつけている。
アニング議員は振り向きざま、少年を2回殴りつけ、少年は仰向けに倒れている。その後、周辺の男達が少年に飛びかかり、押さえつけている。その後、少年は2人の警察官に連行された。
VIC州警察広報担当官は、「警察はハンプトン出身の17歳の少年を逮捕した。その後、釈放したが捜査は続ける」としている。
極右白人優越主義的発言でしばしば物議を醸しているアニングは、ポーリン・ハンソンのワン・ネーション党上院候補者名簿に載っていて、マルコム・ロバーツ同党議員が二重国籍問題で議員資格を失った後に繰り上げ当選した。しかし、ハンソン党首と仲違いし、ボブ・カッターのオーストラリア党(KAP)に転籍したが、アニング氏の移民、人種関係のヘイト・スピーチがあまりにも奇矯でカッター議員もかばいきれなくなり、遂に同氏を除名している。
ムーラビン事件を受けて、インターネットの募金サイトでは、少年の裁判費用と「卵購入費」を募るページが開かれている。
アニング議員は、クライストチャーチのモスク乱射事件直後に、「これでもまだムスリム移民と暴力の関係に反論する者がいるか?」とソーシャル・メディアに投稿している。
事件 | アニング極右連邦上院議員、頭に卵打ちつけられる | オーストラリア生活情報サイト NICHIGO PRESS | 日豪プレスが運営するオーストラリア生活の総合情報サイト
やれやれ…。
こういう、アニングみたいな過激な発言を繰り返す人間を支持する人々も少なからずいるわけで。
頭が痛くなりますね…。
世の中を良くしようとしているのか、それとも悪くしようとしているのか…。
アニング議員の後頭部にナマタマゴをぶつける少年。緊張しただろうなぁ…怖かっただろうなぁ…。
差別発言を繰り返すアニングに対して、もう我慢ができなかったんでしょうね、17歳の少年が、怒りの鉄槌を下しました。
おそらく自分にできる、精一杯の意思表示だったんでしょう、武器はナマタマゴです。
もちろん、たとえ卵といえども、暴力はいけません。
絶対、やっちゃダメです。
それは当然のこととして。
「もしも自分が17歳の頃に、差別主義者の国会議員に対して何かアクションを起こそうと思った場合、何ができただろうか?何ができるだろうか?」って考えると、この少年の勇気や行動力には、驚かされます。(間違えてはいますが)
正直、17歳の私には、こんなことできそうにないです。怖いです。足が震えて、ターゲットに近づくことさえ出来ないかもしれない。
よくこんなことできたよね…生卵攻撃。
そして、それ以上に驚いたのが、アニング氏による、パンチとキックの報復ですね。
(この動画ではキックが字幕と被ってて分かりにくいです)
明らかに、タマゴの犯人が子どもだと把握したうえで、「10倍にして返してやる!」っていう様相。
Senator hit with egg after Muslim immigration comments
動画をよく見てもらえばわかりますが、アニング氏の取り巻き連中も非常に暴力的です。
二人の屈強な大人に取り押さえられている少年のケツに、どさくさ紛れに蹴りを入れている野次馬も映っています。
少年を押さえつけている用心棒も、興奮しているのか、必要以上に、少年をぎゅうぎゅうと締め上げています。
まさか、タマゴ少年が、ナイフや銃を所持しているとは思えないんですが、かなり荒っぽく押さえつけられています。
う~~ん……。
ニュージーランドには、ニュージーランドなりの問題があるんですね…。
誰かの「ニュージーランドに移住すれば天国だ」みたいな発言をどこかで見かけましたが、やっぱりね、地球上、どこにでも、人が住んでいる場所なら問題が起こるんでしょうね…残念ですが。
モスク銃撃犯の声明文。白人の出生率低下により白人が弱体化していることへの懸念、ニュージーランドのモスク襲撃は2年前から計画、イスラム教徒を狙うのは彼らが多産の文化を持ち白人社会を侵略する最大の敵だからだ等々と記されている。 pic.twitter.com/q87YZQFYUs
— 飯山陽 (@IiyamaAkari) March 15, 2019
今回のモスク襲撃は、2年前から計画されていたそうなので、かなり用意周到です。
決して、ほんの出来心とか、ノリでなんとなくとか、そんな話じゃありません。
2年間、あるいはそれ以上の長期間、イスラム教(イスラム教徒)に対して、憎悪を持ち続けていた者たちの犯行です。根が深いです。
私はイスラム教のことは、ほぼほぼ分からないんですが、犯行グループが
「イスラム教徒は多産の文化を持ち白人社会を侵略する最大の敵」
というような発言を残しているようで…。
この、「多産の文化」っていうところに脅威を感じているんでしょう。
いずれは、ニュージーランド国内も、イスラム教徒が多数派を占めることになるだろうと。
そこに恐怖を感じている白人が一定数、存在している、と。
「数の論理」っていうかね~、ぶっちゃけ、「多数決で決めましょう」って話になると、多数派が正義、正解ってことになりかねないんですよね。
ニュージーランド人の過半数がイスラム教徒、っていう状況になれば、おそらく、選挙の結果、国会議員の大半もイスラム教徒になるでしょうし、そうなれば法律の改正なんかも、いろいろあると思いますし…。
う~~む……。
日本も、他国のことばかり言ってはいられない。今後、移民をたくさん受け入れれば、同じような問題が、おそらく起こるであろう。
今、じわじわと日本国内に住む外国人が増えてますしね、それに伴って、いろいろと問題も起こってきてますよね。
おそらく、将来的には、こんなレベルじゃないでしょうね。
もっともっと深刻な問題が発生すると思います。
【 現場から、】「消えた留学生」東京福祉大 留学生700人が所在不明 TBS NEWS
留学生の在籍数が国内トップクラスの東京福祉大学で、1年間におよそ700人もの留学生が所在不明となっていることがわかりました。
略
去年4月、「研究生」という資格で入学したベトナム、ネパールなどからのおよそ2700人の留学生のうち、700人近くが所在不明となり、大学から除籍されていたのです。
2700人のうち、700人が行方不明って、かなりの割合ですよ…。
でもまぁ、これもまだ序の口、まだまだ増えるでしょう。
そして、外国人の技能実習生をまるで奴隷のようにこき使う、悪徳日本企業も次々と発覚し、後を絶ちません。最悪です。なにが「おもてなしの国」だ。
「ひどい仕打ち。来日を後悔」 実習生が最賃以下残業で申し立て : 京都新聞
福知山市の縫製加工会社で働いていたベトナム人技能実習生の女性(39)が、最低賃金以下で働かされたとして未払い分250万円を会社に求め、4日に労働審判を京都地裁に申し立てる。「過労死ライン」を超える残業をさせられ、パスポートの取り上げや強制貯金などの行為もあったとして、慰謝料など110万円も請求する。
女性は「これから日本へ働きに来る人のためにも、声を上げないといけない」と語る。会社側の締め付けで賃金実態を裏付ける資料は限られているといい、乏しい日本語能力では法的救済を求めるにも壁が高い。外国人労働者受け入れ拡大が4月に迫る中、女性の訴えは、権利保障に向けた課題を浮き彫りにする。
正直、考えれば考えるほど、気が滅入ってきます。
良くなる兆しが見えない。
私の貧困な発想力では、今よりもいっそう、悪くなる未来しか想像できない。
絶望的な気持ちになります。
う~~む……。
ここはひとつ、原点回帰ということで、もう一回、自分にできることは何なのか、あらためて考え直したいと思います。
世界平和を唱える前に、まずは自分自身を救おう。
自分にできることを、コツコツと地道にやり続ける。
結局は、それしかないんでね。
世界のニュース的過去記事いろいろ