冷静に考えてみたら、黒幕は黒島沙和(西野七瀬)以外にありえないってことに、今さら気づきました。
推理とか考察とかじゃなくて、ドラマの演出上の話なんですけどね。
2クール、半年間に渡って放送された「あなたの番です」の最後を締めくくるってことですよね、黒幕さんは
さすがに長いんですよ。
これねぇ、視聴者としては、待ちに待ってた最終回ですからね。
中途半端な終わり方はできませんよ。
私は現在進行形で脳細胞が死滅し続けておりますので、
「もしかすると全部、手塚翔太の夢の中の話なのでは?」
っていう、地獄みたいなオチしか思いつかなかったんですけど、そんなねぇ、ゴミみたいなオチじゃ、オーディエンスは黙っちゃいませんよ。
暴動が起きます、暴動が。
冷静に考えてみるとさ、この殺人ゲームの黒幕は、黒島ちゃん以外に考えられないんすよね。
最終回の大半の時間帯は、犯人「黒幕の独白」というか、様々な伏線を回収するための説明じみたセリフだらけになるであろうことは、明白でした。
じゃあさ、1時間のうち、例えば半分の30分間、黒幕の語りが延々と流れるとしてさ。
それって、視聴者的には、耐えることができますか?って話になってくるわけですよ、番組の制作側の懸念としては。
華やかな絵ヅラじゃないと、そんなね、何十分も持たないんですよね。
きったないおっさんの供述が延々と放送されても、誰も見ないんですよね。
チャンネル替えちゃう。
やっぱさ、美人か、イケメンか、どっちかじゃないと、長時間のドアップには耐えられないんよね。
需要と供給の問題ですよ。
視聴者が望んでいるのは「目の保養」なわけですよ。
まず、その観点から推理していけば、おのずと、黒幕候補は絞られるわけです。
なんでもっとはやく、このことに気が付かなかったんだろう。
半年間の集大成で、最後の最後に「ドセンター」を飾る人材は、華がないといけなかったわけよ。
だってさ、まさか最終回の大半の時間帯が、「赤池のばあちゃんの語り」とかだったら、どうすんのよ?
ないでしょ、単純に、絵ヅラ的に厳しいわ。
はい、こちらの画像。主な出演者。
さて、半年間しっかり出演し続けた初期メンバーで、最後の最後に、最終回でセンターを飾るのにふさわしいのは誰でしょうね?
秋元康が、センターに抜擢しそうな人材って誰でしょうね?
そんなもん、黒島沙和(西野七瀬)以外におらんじゃろ!
まさかここで犯人はマナカナでした~とか、ないでしょ。
「104号室の石崎洋子(三倉佳奈)には、な、な、なんと!ウソみたいな話だが、双子の姉がいたのだった!まさかの展開!黒幕はそいつだ!」
みたいなオチだったらどうですか。
「知ってるよ!有名な双子だよ!」
っていうクレームが殺到すると思うんですよね。
他にも実は、犯人を絞っていける要素はいろいろあったんだな、これが。
田中圭、横浜流星。
「女子にモテモテ枠」はすでに満員です。
「あな番女子」のニーズは、すでに満たしているわけです。
そうすると、次の課題は「あな番男子」の要求に答えること、ですよね。
はい、そうすると、黒幕は男性ではなく、女性しかあり得ないんです。
翔太と、どーやん(二階堂)。
あと一人誰よ?
どんなスリーショットが正解よ?
・・・・・・・・・
この時点で、性別は絞られたも同然だったんです。
想像してください。
ラストを飾るスリーショット。
例えば。
田中圭、横浜流星、生瀬勝久。
・・・・・・
無いわ~~~。
田中圭、横浜流星、田中要次。
・・・・・・
無いわ~~~~。
田中圭、横浜流星、モーガン・フリーマン。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
アリっちゃアリかも。
ちょっとモーガンの勢いが強すぎて予想外の方向に行っちゃいましたけど、ようするにね、基本的に、男だけの絵ヅラじゃ、むさくるしいんですよ、やっぱ。
メンズだらけのスリーショット。
秋元康がそんなの許すわけがねぇんです。
ということは、黒幕が女性だっていうことは、かなり早い段階で確定も同然だったのです。
そして、
最終回にセンターを務める、ということを考慮すれば、女性アイドルグループ乃木坂46の元メンバー、西野七瀬が最有力候補だっていうことは、ほぼほぼ分かり切ったことだったんですねぇ…。
どうですか、これ。
殺害現場の状況証拠とかを一切無視した、アクロバティック的推理。
番組制作スタッフになりきって考えると答えが見えてくる、という新手の手法。
Aimer 『STAND-ALONE』MUSIC VIDEO(日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です』主題歌)
最後に一応、「そりゃないぜ」って思った部分を書き記しておく。
あのさぁ、黒島ちゃんが殺人のエキスパートだっていう設定は良しとしましょう、許しましょう。
でもさぁ、「赤池夫妻を殺害した後、隙を観て玄関から逃げた」っていうのは…無しじゃないですかね。
翔太とか、3人くらいいたでしょ、あの時。
誰にも気づかれずに、奥の部屋からこっそり出てきて、普通に玄関のドアから逃げちゃうのかよ。
あとねぇ、赤池夫婦殺害時に、全身黒ずくめで、仕事用の格好で犯行に及んだ、ってのは良しとしますけどね、部屋が真っ暗だったし。
でもさぁ、
真昼間のリサイクルショップの応接室で、浮田(田中要次)の首を絞めて殺害した時も、全身黒ずくめだったのはどういうことなんすかね。
夜中に暗闇で犯行に及ぶために、黒いMA-1を着用していた、っていうんなら分かるんだけどさ。
昼間のリサイクルショップなら、全身黒の方が目立ちませんかね。
でも、あの目立つ格好で、誰にも気づかれずにリサイクルショップに侵入し、浮田の背後に回って麻酔?を吸わせちゃうんだから、あの子の才能は大したもんですよ。
どんだけ隠密行動のプロなんだ。
あと「電車のホームで私を突き飛ばしてって自分から頼んだ」っていう話な。
奇跡的に命が助かったけど、あのまま死んでたら、ドラマは最終回を迎えられなかったわけでさ。
ちょっとそのへん、ストーリーが運に頼りすぎよ。
「たまたま運が良かった」
で済ませちゃうと、偶然の要素が強くなりすぎて、トリックとか種明かしとか、成立しなくなっちゃうよ。
話が単なるご都合主義になってしまう。
何はともあれ、みなさん、お疲れ様でした!
それでは次回、『あなたの番です the movie 』でお会いしましょう~!
#あなたの番です
— 自由ネコ@はてなブログ (@gattoliberoTW) September 8, 2019
菜奈ちゃんを殺したのが黒澤ちゃんだったとか、どんなトリックだよ。 pic.twitter.com/o9qn0Js0dF
過去記事。半年間に渡る、秋元康に翻弄された歴史。