ぶっちゃけ、雑な伏線を張りすぎちゃって、もう回収できなくなってませんかね?
ちゃんとこれ、最後は全部つながるんだろうか?
一切回収できないまま、グダグダで終わるような気がしてならない…。
最後に全ての種明かしがあっても、視聴者的には全然納得できないような気がする
いろいろ無茶苦茶ですよねぇ…。
「謎解き」どうこうの話じゃなくて、そもそもの設定とか、無茶苦茶じゃね?
非力で平凡な専業主婦が、中年男性(ドクター山際)の後頭部をハンマーで一撃して殺害とか、説得力なくね?
そんなに簡単に人って気絶する?死ぬ?
(現に、早苗(木村多江)が若い女性にスタンガンを当てて「あれっ?気絶しないの!?」ってビックリしてたようなくだりもあったし)
非力で平凡な専業主婦が、中年男性の死体を車のトランクに積むとか、無理じゃね?
死体の重さが60~70キロだとして、持ち上がりますかね?
上がらない?
トランクに入れたとして、今度は死体を外へ出せますかね?運べますかね?
無理?
じゃあ、平凡な主婦による単独の犯行じゃなく、殺害時には、すぐそばに協力者がいた、って判断していいのかな?
ダメ?そういうところはツッコんじゃダメ?
ってか、
木村多江は山際を殺してない、って判断していいってことなのかな?
いろいろ雑なんだよな~。
管理人さんの体にグルグル巻きに電気のコード?みたいなのを巻いて、気絶中?の管理人を屋上からブラ~ンと宙吊りにできる人って誰よ?
どんなスキルよ?
どんなテクニックよ?
ラーメンズ片桐の部屋に、気付かれないように勝手に入って、ドラム式の洗濯機の中に人間の頭部らしきものを投入し「乾燥」のスイッチを押せる人物って誰よ?
そして、片桐が目を離したすきに、その頭部らしきものを誰にも気づかれずに回収できる人物って誰よ?
そんな人、います?
そもそも、頭部らしき物体を回収してる瞬間を誰かに見られるリスクを負ってまで、あえて洗濯機の中にぶち込んで回す理由って何?
このケース、目的はあくまでも「ラーメンズ片桐をビックリさせる」以外に無さそうなんだけど。
それ以外に、あんなことする理由ある?
いろいろおかしいんだよ。
もしも自分が犯人だったら、こっそりと他人の家に侵入してドラム式の洗濯機を回したりしないよ。
あと、頭部らしき物体の回収とか、そんなリスクも犯すはずがない。
それをする意味がない。
デメリットしかない。
田中要次をリサイクルショップのトイレで殺害できる人物って誰?
殺し屋?
プロの殺し屋なの?
一般人には無理だよね?
明らかに、慣れてるよね?
素人じゃないよね?
そもそも、リサイクルショップまで尾行してなくちゃダメだよね?
車かバイクで。
でも…平日の昼間に?田中要次を尾行?殺すチャンスを伺って?
誰が。
誰よ。無職なのか。平日の昼間に。
ん?それとも、土日だったんだっけ?あるいは祝日?
いろいろ
雑なんですよ。
なんかもう、いきあたりばったりで、その場その場で、
「あっ!こうしたら面白くなりそう♪」
って考えて、どんどん盛ってるだけなんじゃね?
全然、練り込まれてない気がすんのよ。
考え込まれてない気がすんのよ。
構想2分、的な。
全然、作り込まれていない。
浅い。
多分、本職のミステリー作家とかは、めっちゃ考えてると思うんだよね。
トリックとか、設定とか、細かく事前に考えて考えて。
そうやって細部まで丁寧に作り込まれてる…と思うのよ。
でもさ。
それに対して「あなたの番です」の企画・原案は秋元康ですよ。
あの、おニャン子クラブでお馴染みの。
高井麻巳子の旦那でお馴染みの。
作詞の片手間に思いついたミステリーですよ。
いいすぎか。
失敬。
な~んかもうね~、バカにされてるような気がして。
子供だましというか。
「こんな感じでいいんだろ?」って言われてるみたいで。
「なんちゃってミステリー」ですよ。
「ミステリー風の何か」ですよ。
もし仮にね、いたるところで辻褄が合わなくて、整合性が無く、破綻していて、不自然極まりなく、無理がある、そんなミステリーがあったとしたら?
その時はミステリー業界が黙っちゃいませんよ。
…いや、知らんけどさ。
とにかくもう…
秋元康には…
儲けさせたくない!
(氣志團の「One Night Carnival」の感じで)
氣志團 / 「One Night Carnival 2013」 MUSIC VIDEO-short ver-
今頃、秋元さん「笑い止まらねぇwww」ってなってんだろうなぁ…
「ヒットメーカーの私にとっちゃ、チョロイもんですよ。なぁ、麻巳子」ってか。
くそ~~っ!
コンチクショー!
とか言いながら、結局、「あなたの番です」観ちゃうんだけどね!
もうね、いろいろツッコミながら観てますよ、我が家では。
「いや、おかしいだろ!」
って、間違い探し的に指摘しまくるゲームになってます。
ちなみに。
昨日の放送、「ななのぼこう(菜奈の母校)」のくだりね。
翔太が菜奈の母校の体育館で、菜奈を待っている場面。
相方がボソッと
「(学校の体育館に)関係者以外、入っちゃダメ…」
ってつぶやいていたのを、私は聞き逃しませんでした。
なんかもうね~、いろいろと不自然というか、違和感ありまくりなんだよな~。
トリックの部分で無理がある、っていうならまだしも、そうじゃなくて、トリック以外の設定にもムチャクチャ無理があるから、何が伏線で何が伏線じゃないのか、混沌としています。
そう言えば以前、「カルテット」というドラマで、冷蔵庫に貼られているカレンダーが、場面によって有ったり無かったりしたんだっけ?(うろ覚え)
んで、視聴者(考察班)がそれに気づいて
「分かった!これはシーンによって時系列が前後しているんだ!そういうトリックだ!」
って言い出して、
番組の公式ツイッターが「トリックではなく単なる小道具のミスです」って釈明した、っていう事件がありましたよね?(うろおぼえ)
そんな感じで「あなたの番です」も、視聴者が深読みしすぎて、勝手に「伏線に違いない、ヒントに違いない」って思ってるシーンが、めっちゃ多いような気がして。
制作側は、特に深い意味もなく、軽い気持ちで、意味ありげに見せているだけのような。
無意味におどろおどろしい効果音を多用したりね。実は特に意味のない場面で。
な~んかね~、最後の最後で、犯人なり黒幕なりが判明したとしても、それでもなお、不可解な点が無尽蔵にある、そんな作品のような気がするのです。
ちっとも伏線、回収できてないじゃん。
アレって全部、伏線でもなんでもなかったっていうの?
…っていうオチが待ち構えているようで怖い。
ふと思い出した。『鍵泥棒のメソッド』という映画の中で死体をめぐるこんなエピソードがあった。
主演、堺雅人、香川照之。監督、内田けんじ。
かなり面白かったです。
役者として全く芽が出ず、ぼろアパートの家賃も払えない生活に疲れ果てた35歳の桜井(堺雅人)。いい加減に生きてきたツケが回ってきたと自殺を図るが、死に切れず、銭湯へ出かける。すると浴場で1人の男(香川照之)が足を滑らせ、彼の目の前で頭を強打した。桜井は咄嗟に持っていたロッカーの鍵をその男のものとすり替える。見るからに羽振りの良さそうなその男はコンドウという名前のようだ。良い車に乗り、整理整頓の行き届いた高級マンションに暮らすコンドウに成ります桜井だったが、やがてコンドウの職業が伝説的な殺し屋だと知る。一方、転倒のせいで記憶を失ったコンドウは自分を桜井だと思い込み、役者の勉強をせっせと始める。そんな彼を、病院で偶然知り合った女性編集長の香苗(広末涼子)は好ましく見守っていたが……。
『鍵泥棒のメソッド』の中で、こんなエピソードがあったんです。
殺さなくちゃならない人に血のりをドバっとぶちまけて、死んでるフリをさせて誤魔化しちゃおう、っていう場面があって。
んで、そこにヤクザの男が乗り込んでくるんですけど、一瞬で「死んでるフリ」だと見抜いちゃうんですよね。
「お前ら知らねぇだろうが、本物の血ってのは臭ぇんだよ!」って。
これって過去に死体を扱ったことが無いとピンとこないわけですよ。
実際に、ドバっと血が流れたら、無臭じゃないんです。
だからさ、もしもね、人間の生首をドラム式の洗濯機でゴロンゴロン回すとかしちゃうと、おそらくメッチャ臭くて臭くてたまらないはずなんですよね。(ましてや死後数日経ってる?)
だから私は当初、恐怖に駆られた片桐が見た「幻覚」だったに違いないと踏んでいたんだけどね。片桐以外誰も見ていないし。
(まぁ仮に幻覚だったとしても、そのオチ自体には無理があると思うが)
ようするにね。
毒殺された菜奈ちゃんは、めっちゃ腐ってたはずなのよ。
部屋には異臭が漂っていたはずなのよ。
(ってか、主人公を殺しちゃうってのはズルだと思うんだけどなぁ…)
「血液ってのは、匂うんですよ」「人間を一撃で殺すのは難しいんですよ」「人間は死
体になってからも扱いが厄介なんですよ」って話なのよ。
専業主婦とか、か弱い女性が、サクサクと、どうのこうのできるミッションじゃないんですよ。
普通のおばさんの木村多江(早苗)が、スポーツジムのトレーナーの田中圭(翔太)に対して、アイスピックか千枚通しかマイナスドライバーか知らんけど、あんなしょぼい武器で戦えるわけないのよ本来は。
翔太が足を刺されて倒れた瞬間に後頭部を痛打して気絶とか、ご都合主義もいいところですよ。あんなの無理が有りすぎだよ。
急なこととはいえ、翔太ほどの身体能力の持ち主が、なんでおばさんのアイスピック攻撃を避けられなかったんだ?
しかも、そんな翔太が、4階?から飛び降りた人間を発見して、素早くダッシュしてキャッチできるって何だ。足の傷はもう癒えたのか?治癒したのか?だったらそれは良かったですね。健康第一。
説得力ってのは、そういう部分の積み重ねなんですよ。
リアリティってのはそういうことなんですよね。
なんかもう、何でもアリになりすぎてて、ちょっとアレなんよね。
どうします?
結局最後のオチ、
「犯人は宇宙人でした!」って話だったら。
あるいは、
「全部、翔太の夢でした!」とか。
そんなの納得できます?
でも、そういう滅茶苦茶なオチに近いような気がするんですよね。
「おいおいおい、そんな終わり方かよ…」っていう。
正直、どう転んでも、私は納得できないような気がします。
嫌な予感しかしない。
でも観るけどな!
設定が雑だったり幼稚な作品って、別の楽しみ方がありますよね。「藁の楯」とか。
「あなたの番です」、最初のうちは、まだ推理に関してワクワクしてたんですけどね。
回を重ねるごとにだんだんと真相に近づいて…いかない!
むしろ、分からなくなってる。これ、全部丸く収まるのか?
映画『鍵泥棒のメソッド』はマジでオススメ。
まぁ、堺雅人と香川照之で面白くないわけがないよな。
そして最終回を迎え、最後の言及。半年間お疲れ様でした。