安田純平氏は英雄なのか。(シリアの武装勢力から解放されたジャーナリスト)

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シリアで拘束されていた安田純平氏が解放され、大きな話題になっています。

テレビのニュースや新聞が、安田氏を「英雄扱い」したのかどうか知りませんが、とりあえず高須院長は「英雄なんかではない」とツイートした模様。

これは一体どういうことなのか、ちょっと調べてみました。

 

発端は、安田氏のフィフィ氏に対する「ネット情報を鵜呑みにしちゃうのが典型的なアラブ人」 みたいな挑発的な発言。

安田純平氏のこのツイートね。2014年の発言。

 

んで、フィフィ氏、ご立腹。

フィフィ、解放の安田純平さんに「ジャーナリズム感じない」 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

フィフィは、自身の過去のブログ記事に安田さんが『フィフィは自分が見ているネット情報がまちがっているとは露とも思わないんだな。まあ典型的なアラブ人らしくてそういう意味で参考になる』とコメントしたツイートを取り上げ、「安田純平さん、解放されたんですね。ただ他の方がテレビでコメントされてるほどアラブの紛争地帯に使命感や敬意を持って取材してると思えないツイートを過去にされていたので、私だけを蔑むならいいですよ、でもアラブ人を一括りに蔑むような方にジャーナリズムを感じない、そんな印象しかありません」と私見をツイートした。

 

 

これに対して、高須院長が呼応するような形でツイート。

高須院長、安田純平さん「英雄なんかではない」 フィフィのツイートに同調 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

高須氏はこのツイートに「フィフィさんの情報では安田さんは取材対象の人たちを蔑視する言動をする方のようです。僕にはパパラッチより下劣な仕事をしているように感じられます。英雄なんかではないと思います」と私見をつづった。

 

確かに安田純平氏、アラブ人に対して、なにかこう、リスペクトを欠いたような、挑発的な発言をしていますね。

「ネットのウソを見抜けないのが典型的なアラブ人」みたいな言い方は、アラブの人々から、侮辱だと捉えられても致し方ないような。

 

これ、ヘタすると、安田氏本人は、全く覚えていない話かもしれません。

2014年のツイートですし。

軽い気持ちで、ふわっとディスっただけなのかも知れません。

もしかしたら、冗談のつもりだったのかも。(もしそうだとすると冗談のセンスが無さすぎる気もするが…)

でも、こういうのって、言われた側は、いつまでも忘れずに、覚えていたりするもんなんでしょうね。

イジメっ子は大人になったら過去のイジメを忘れちゃうけど、イジメられていた子は、一生覚えていたり、トラウマになったりするのと、同じようなことなのかも知れません。

いずれにせよ、フィフィ氏は、2014年の安田氏からの挑発的ツイートを、今でも覚えていた、ということです。

 

 

ついでと言っては何ですが、もうちょっと安田純平氏について、調べてみた。もしかして何度も拘束されてる?

実際のところ、どうなのかは分かりません。

ただ、少なくとも複数回、武装勢力なり、何らかの組織に拘束された経験があるようですね。

 

もしかすると過去に何度か、安田氏が解放される際に身代金の支払いが発生している可能性ありますね。

 

ちなみに今回は3億円のカネが動いたらしいですね。

大体、相場がそのくらいなんでしょうか?

(命の相場ってのもアレですけど…)

 

でもまぁ、正確な身代金の金額や、カネの動きが正式に公表されることは無いでしょうね。

表向きには、身代金、払ってないテイで話は進んでますから。

払ってないはずはないんでしょうけど。

実際、武装勢力側だって、何年間もたくさんの人質を抱えている時点で、経費?かかってますからね。

見返りゼロで手放しちゃうと、大赤字になってしまいます。

 

それにしても…3億ですか…。

ビジネスとしてはボロい商売ですね。

こりゃ、味を占めて、何度も繰り返したくなるだろうね…。

 

こうやって、人質と引き換えに大金をせしめて、そのカネでまた武器や弾薬を購入する。

あるいは、次の人質(というかカネヅル)を確保するための資金とする。

なんという泥沼。なんという負のスパイラル。

 

 

安田純平氏は英雄なのか?それともジャーナリスト失格?渡部陽一氏までとばっちり

いわゆるフェイクニュースっていうんですかね、戦場カメラマンの渡部陽一氏にまで、飛び火が。

www.huffingtonpost.jp

 

 渡部陽一氏が

「捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格」

と言ったとかで、面倒なことになっています。

本当は誰かの創作?なんなんでしょうか、これ。

 

ネット上で出回っていた「戦場取材の掟」とは?

ネット上では、渡部さんが過去に語ったとして「渡部陽一さん、戦場取材の掟」というタイトルで次の8ヶ条が出回っていた。

1:最前線行く時は世界最強の軍隊の自走砲部隊と行動する

2:ゲリラが蔓延る地域には近づかない

3:戦場が流動的なところには行かない

4:国外の難民キャンプとかを中心に取材する

5:護衛がいても危ない所には近づかない

6:国境地域から一歩も紛争国の中には基本的に入らない

7:捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格

8:ボディガードはその地域最強の奴を大金で雇う

渡部さんはこの文言について、話したことはないとして「捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格、などとは考えていないし、安田さんをジャーナリスト失格などと言っているわけでもありません」と答えている。

 

 いずれにしても、こういうフェイクニュースが生み出される背景には、安田純平氏に対して批判的な考え方を持っている立場の人が存在する、ってことなんでしょうけど…。

う~~む……。

まぁ、そういう人もいるでしょうねぇ。

 

例えばコレ。安田氏の過去のツイート。

 

 

前後の脈絡とか、詳しいことは知りませんが、察するに、

安田氏は「日本はチキン国家だ。臆病者だ」と批判しているようですね。

おそらく、

日本政府から「危ないから退避してください」 って言われたことに対して、反論している模様。

「お前らチキンかよ!ビビってんじゃねぇぞ!オレは勇気あるから、シリアのヤバ目のところまで行けるもんね!」ってイキってる感じかな~。

 

 

 

これ、ちょっと意味がよく分かりませんが、安田純平氏的には「自己責任」だと考えているんですかね?

ほかならぬ、自分自身が「自己責任」だって言っちゃってる?

「オレは、自己責任で戦地へおもむくって言ってんだから、パスポート没収するとか、国が、オレの行動を妨害するんじゃねぇよ!」

ということなのかな…?違う?

 

う~~む……。

こういう発言を読んでしまうと「アンチ安田純平」的な意見が噴出するのも、まぁ分かるっちゃ分かるね…。

 

例えばこれ、渡部陽一氏が、こういう発言するかって考えると、絶対、こういう反抗的で挑発的な言い方、しないと思うんですよ。

そうすると、万が一、渡部陽一氏が武装組織に拘束され、解放されたとしても、そんなにアンチは湧いてこないんじゃないかな?って気もするんですよね。

 

「単純に、安田純平の世の中を舐めくさった言動が気に入らねぇ」

 っていう人が結構いてもおかしくないんじゃないかと。

 

 

原点回帰。戦場ジャーナリストって、英雄なのか?必要あるのか?

おそらく大半の、日本国内にいる日本人にとっては、戦場ジャーナリストの必要性って、あんまり感じられないと思う。

別にわざわざ、日本人が行かなくてもいいんじゃねーか?って気がしてると思う。

 

じゃあ、一体だれが、戦場ジャーナリストを必要としているのか?っていうとだ。

 

これ、内戦している国の、虐げられている人々なんすよね。

例えば、シリアの一般市民ですよね。

彼らは、シリア国内で起こっている惨状を、世界中の人々に知ってもらいたいと思っている。気づいてほしいと思っている。助けてほしいと思っている。

だから、彼らは、日本だけでなく、世界中の、海外のジャーナリストの力を必要としている、ってことだと思うんですよね。

 

逆に考えてみれば分かりやすいかな。

 

例えば、日本が、軍のクーデターか何か知らんけど、独裁国家みたいになっちゃったとして。

権力者がやりたい放題やりはじめて、国がメチャクチャになっちゃったとして。

たくさんの日本人が死んだり、苦しんだり。

反政府勢力なんかも誕生して、激しい内戦状態になっちゃったとして。

その様子を、海外のメディアが一切、伝えない、っていう状況だったとしたら…どう?

「いやいやいや、全員、スルーかよ!」ってツッコむでしょ。

 

中国も、韓国も、アメリカも、ロシアも

「日本国内の話でしょ?内政干渉しないよ」

って、完全スルーを決め込んで、ガン無視してきたらどうよ?

 

日本国内では内戦状態が続いて、国民がヒーヒー言ってんのに、

周りの国々の人々は、それにまったく気づいていない、あるいは関心が無い、みたいな状態だったらどう?

な~んかね~、イヤだね~。

(イヤとかそういうレベルの話じゃない)

 

ま、とにかく、そういう視点から観てみれば「戦場ジャーナリスト」って、やっぱ、必要だな、大事だな、誰かがやらないとダメな仕事なんだな、って思えるようになりますよね。

そして、内戦で苦しむ人々にとっては、ある意味では「英雄」なのかも知れません。