富士山八合目から救助要請した男が自力で下山。救助隊には連絡せず(野口健 激怒)

広告

「今、富士山八合目です!動けません!助けて!」って救助要請したあとに自力で下山していた男がニュースになってます。

何故なら下山したことを連絡しなかったからね!

そりゃ救助隊員たちが夜9時半まで必死で探しても発見できないはずだよね。男はすでに自宅ですから。

 

「いったい何個、間違いがあるんだ?」って数えたくなるくらいのクレイジーな案件。みんなで間違い探しをしてみよう

いろいろとね、頭イカレてんのよ、この男は。

ツッコミどころ満載。

 

おかしいところが何カ所あるのか、ちょっと分からないくらい、おかしなところだらけです。

 

富士山で「動けない」救助隊捜索、連絡せず自力下山 : 国内 : 読売新聞オンライン

山梨県側の富士山を登っていた20歳代男性が20日午後、「疲れて動けない」と富士吉田署に通報した。救助隊員6人が捜索を続けているうちに、男性は自力で下山。同日夜、東京都内の自宅に戻るまで、下山したことを同署に連絡しなかった。

 

これ、頭おかしいでしょ。

自分で助けを呼んでおいて、ひそかに自宅に帰ってるとか。

なんで、一言、無事に下山できました、って連絡しなかったのかね!?

救助隊員たちが、捜索を続けているって思わなかったのかね?

バカなの?下山するの?

 

さて、さっそく、間違い探しを始めることにしましょう。おかしな部分、連発。

 

はい、まず1個目のおかしな部分。「単独で麓から登山」ね。

発表によると、男性は同日朝、単独で麓から登り始めた。

 

…ふもと?

麓(ふもと)って「山の下の方」とか「山のすそ」とかいう意味らしいけど「麓から登り始めた」って…どういうこと?

登山道の入り口から登山開始したんじゃなくて、もっともっと下の部分、標高が低い部分から登り始めたってこと!?

 

例えば…1合目とか?

あるいは、もっと低い場所から?

 

なんか、変態的な登山家になると「海抜0メートルのところから登り始めないと本当の登山とは言えない」っていう考え方の人もいるらしいですけどね。

例えば、

「エベレストに登る時に標高数千メートルまでは車(飛行機)で行けたとしても、乗り物で標高を稼いだ時点でズルをしたことになる!自力で8000メートルを登ったことにはならない!」

っていう考え方ね。

・・・・・・・・・

ぶっ飛んでますね。

 

んで、そういう人は、まず、エベレストに最も近い海から登山をスタートするらしいです。

ようするに「海抜0メートル」からスタートするためには、まずスタート地点の海まで行かなくちゃ登山を始められないんですよね。

ちなみに、エベレストから最寄りの海岸まで、最短でも直線距離で500キロメートル以上あるようですけどね!

筋金入りの登山家は、そこから登山開始するわけです。

クレイジーですね~。

 

んで、今回の「お騒がせ男」も、もしかすると、そういう「極力、可能な限り海抜0メートルに近い、低い地点から始める富士登山」を目指していた可能性も無きにしも非ずです。

 

ちなみに、参考文献的に。端的に言って「地獄」です。

【ルート3776】海抜0mから富士山に登ってみたら地獄だった | SPOT

富士山の麓の街「富士市」では「富士山へ0からの挑戦」と銘打って「登山ルート3776」というものを設定しています。単純に言ってしまうと、五合目から登山もいいけど、標高0から富士山に登ってみない?という提案です。この「ルート3776」を、実際にライターが登ってみました。

海岸から歩き始めて富士山の登山口に到達するころには、すでに瀕死の状態。

登山する以前の問題。

 

次、2個目と3個目のクレイジー。アイゼンを用意していない。そして軽装。

アイゼンをつけていないなど軽装で

 

いや~、富士登山を舐めてますね、コイツは…。

今の時期なら、まだ残雪がありますよね、富士山の上の方。

がっつり、雪、積もってますから。

 

なのに、アイゼンを装着せずに雪の富士山を登る?

クレイジーすぎ。

山をナメ過ぎ。

 

あと、多分、全体的に軽装だったんだろうね。

寒さ対策とか、雨対策とか、非常食とか、ライトとか、もろもろ準備してなかったんでしょうね。

山登りは「不測の事態」をあえて考慮して準備しなくちゃ、何かあった時に死にますからね。

ホント、こういう山をなめたヤツ、ムカつきますね。

 

さらに。間違いその4「登山届を出していない」!最悪。山をナメている。

登山届も提出していなかったという。

 

あ~、こりゃダメだ。

弁解の余地なし。

ってか、この男の場合、登山届出してても、弁解の余地なしなんだけどな。

あまりにも、いろいろ間違えてるんで。

 

そして問題の救助要請。天候の影響でヘリは出せず、6人の救助隊員が5合目から徒歩で向かうことに

残雪に覆われた8合目付近で動けなくなり、午後0時40分頃、救助を求めた。

 曇天でヘリによる救助ができず、県警の救助隊員が5合目から現場に向かった。途中で男性と連絡が取れなくなり、捜索は午後9時半頃まで続けられた。

 

救助隊員さん、ホント申し訳ない。

 

ひとりのアホの命を救うために、6人も駆けつけてくれて…。

しかも、

夜の9時半まで捜索ですよ。

 

そして最終章。問題その5&その6「連絡しないで自力で無断帰宅」

その間に男性は麓まで歩き、電車で帰宅。男性から連絡があったのは午後10時頃だった。

 

これが一番ダメかもしれない。

救助を呼んでおいて、フェイント気味に自分だけひとりで下山。

ってか、

自力で下りれんじゃん!

なんで下りれるのに救助要請したんだ!?

(これが問題その5)

 

そして問題その6は

「無事に下山できました~」のひとことが何故言えなかったのか?って部分ですね。

 

おかげで夜中まで救助隊員さんたち、探し回ってたんだよ?

暗い中、なんだったら命懸けで。

 

その間、お前、普通に電車で帰宅して、くつろいでんじゃねぇよ。

アホか。

 

「あっそうだ、救助隊に電話しよう」って思ったのが夜の10時って、何なんだよ。

それまでお前、何やってたんだよ。

 

風呂入って、今回の登山の疲れを癒してたのか?

入浴剤をふんだんに入れて?

 

お土産で持ち帰った「富士宮やきそば」でも食ってたのか?

レンジでチンして?

アツアツのやきそばを頬張ってたのか?

 

それで、連絡が遅れたってぇのか!?

このバカタレがっ!

 

まずは「ホウレンソウ」だっって言ってんだろうが!

gattolibero.hatenablog.com

 

たぶん、あと何個か、間違いを犯しているような気がするんだよな~コイツは。

まぁ、アレだよね、ちゃんと富士登山解禁になってから登るべきだった、ってのもあるしね。

フライング気味に雪のある時期に登るなら、それなりに装備や経験がないとアレですからね。危険極まりないですよ。

これも、間違いといえば間違いだよね。

「時期」を間違えている。

 

これで合計7つの間違い。

皆さんは何個発見できましたか?

 

いや~ホントにさ、なんなんだろうな、コイツは。

これ、救助の費用、無料らしいね。

(地元の人々の税金でまかなってんのかな?)

 

結局、お騒がせ男は無罪放免、一切のおとがめなし。

一切のペナルティ無し。

山岳救助のあり方って、これでいいんだろうか?

 

登山家の野口健さんも大激怒よ。

 

野口健、富士山で救助要請し連絡なしで下山していた男性に怒り「こういう無神経な人がいる事に呆れ果てる」 | キャリコネニュース

 

結局この男、山をナメているっていうよりも、人生を舐めているっていうか、人をバカにしているっていうか。

何か根本的に、考え方を悔い改めるべきなんじゃないか?って気もするよね。

 

まだ山開きしていない残雪のある時期に、軽装で、しかもアイゼンなしで富士山に登るとか。

しかも「登山届(登山計画書)」出してないとか。

いろいろおかしいんだよな。

 

救助隊員6名による必死の捜索活動の最中、当の本人は自宅でくつろいでるとか。

いろいろサイコパスなんじゃないか?って思うような要素がたっぷり含まれている。

 

野口健さんの言う通り、救助要請は有料の方がいいよなぁ。

(登山用の保険もあるし)

 

軽い気持ちでヘリコプター呼ぶとか、マジ勘弁よ。

今回は天候の関係でヘリが出動できずに、救助隊員6名が徒歩で捜索にあたったわけだけどさ、雪あるし、夜中だし、結構危ないんだよ。

なんでこんなアホのために、命かけなくちゃならんのよ。

 

 

今後は、義務教育で「山をなめるなよ、自然をなめるなよ」って教えた方がいいと思うんだよね。

gattolibero.hatenablog.com

 

 

今回のお騒がせ男には、罰として無人島生活を経験していただきたい。

ぬるま湯に浸かるように生きていては分からない、いろいろなことに気づけるでしょう。

gattolibero.hatenablog.com

 

 


富士山ブック 2019 (別冊山と溪谷)

 


鈴木みきの富士登山ご案内 (コミックエッセイの森)