久しぶりの時事ネタ。
東京オリンピックの花形種目マラソンと、競歩の開催地が東京から札幌に変更になるとかならないとか。
どっちに転んでも、大変なことになりそうですね…陸上競技だけに。…落語家か。
個人的には、もう東京でのマラソン開催は完全に「ナシ」だと思うんだけどね。
この期に及んで、まだマラソンの東京開催にこだわってる人も結構いるみたいなんで、ちょっとビックリしちゃったんですけどね。
なんかあの~、フジ系の。小倉さんですか、朝の番組の。
なんですか?え~と「ZIP」?「とくダネ!」か?
小池都知事本人も生放送のスタジオに招き入れちゃって。
小倉さん、めちゃくちゃ怒ってるわけですよ
「札幌開催に決まった経緯が許せない!」
つって。
まぁね、 IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が、ひとりで勝手に「東京はダメ!札幌に決定!」って独断で決めちゃった感じになっちゃったんでね、そのへんに関しては、もうちょっとゴニョゴニョと交渉すべきだった、交渉したかった、という意見が日本側から出てくるのも分かるっちゃ分かるんですけどね。
とはいえ、もはや、今となっては、東京でのマラソン開催は難しいでしょうね。
先日、中東のドーハで行われた世界陸上の女子マラソンでね、とんでもないことが起きちゃいましたから。
比較的涼しいはずの深夜のレースだったにもかかわらず、約4割の選手が途中棄権という大惨事ですよ。
これ、大会の運営に問題があったとしか、言いようがないんですよね。
なんでこんな暑さの中、マラソンやっちゃったんだ?っていう。
これ確か「こんなクレイジーな環境で走りたくない」ってことで、そもそも大会への参加を見合わせた選手も結構いたんですよね?詳しいことは知らんけど。
夜中でも30度近い灼熱の中、レースに参加しても良い成績は見込めないし、体調を崩す可能性も非常に高い、っていうことでさ。
そもそも、暑さに強い選手とか、暑さ対策をそれなりにしてきた選手が参加したんですよね?詳しいことは知らんけどさ。
んで、
そんな中、当日の気温が予想以上に高くて夜中でも32度ですか、全然、どうしようもない状態でさ。
参加したランナーたちがバッタバッタと脱落していくという、まさにサバイバル・レース的地獄絵図ですよ。
運営側は、まさかこんなことになるとは思ってなかったはずなんですよ。
まんまと目論見が外れた格好。
みつもりが甘すぎたんです。
地球なめんなよ、異常気象なめんなよ、って話になっちゃったわけよ。
んで、この大惨事を踏まえまして。
「東京オリンピックのマラソンは深夜に走れば多分、大丈夫ですよ」
って、誰も言えないでしょ?
え?小倉さん、言えんの?
もし仮にだ、万が一にも、大逆転で、「やっぱ東京でマラソンやります」ってなった時にさ、選手の半分が途中で倒れちゃうようなことになったとしたら、誰がどうやって責任取りますか。
「ほら~!だから辞めた方がイイっていったじゃん!」
って、日本中が黙っちゃいませんよ。いや、世界中が黙ってないでしょう。
選手が次々と救急車で運ばれていくとか、そんな事態になったら、誰がどうやって責任取るんですかね。
熱中症とか、脱水症状とか、あるいはヘタすると、レース中に急にバタッと倒れて、頭の打ちどころが悪くて死んじゃいました、みたいな話になったとしたら、こんなもん、どうやったって責任取れませんよ。
「こうなることは十二分に予見できたはず」って世界中の人々に言われるでしょうよ。
そうなったら小倉さん、どんな顔でニュース読むんですかね。
「決定までの経緯が気にくわない。だから東京開催を推す!」
とか言ってる場合じゃないでしょう。
メンツの問題よりも、選手の健康、安全が大事。
「アスリート・ファースト」、選手のことが最優先、とか言うなら、まずは棄権者続出の可能性がある設定そのものを何とかすべきだと思うんよね。
とはいえ、いろいろと大人の事情もあるらしい。酷暑の中のレースなら日本人にもメダル獲得のチャンスがあるとかなんとか
これ「アスリート・ファースト」っていうよりも「メダル獲得・ファースト」の考えというべきなんでしょうけど。
なんかね、専門家の間では、東京開催の方が日本人ランナーが活躍する可能性が高いと踏んでいる人もいるらしいんよね。
メッチャクチャ暑くて、有力なスピードランナーが次々と棄権してくれるような地獄的展開になれば、意地と根性と地の利を生かして、日本人ランナーが上位に食い込むことも夢ではない、って話みたいで。
そもそも、日本特有の湿度の高さとかって、海外の人にとっては、ものすごくやりづらかったするワケですよ。
じめじめした暑さに体が慣れてないとか。
だから、日本のねっとりとした暑さに耐性のない海外の選手たちがバッタバッタと倒れていくような展開は、日本人にとってはむしろ願ったり叶ったりな状況だったりするらしいんよね。
そういう「我慢比べ」になれば、日本人のメダル獲得も見えてくる、っていう。
だから、日本国内では、選手もコーチも、そういう前提で、レースプランを考えていたり、「東京開催」のための練習をこなしてきてたわけよ、ずーっと。
それが突然、ここへきて、「やっぱ札幌の方が涼しいんで、東京開催は無し!」って言われてもさ。
そりゃ、レース関係者は、「おいおいおい、そりゃないよ~!」って言いますよね。
今までの練習はなんだったんだ?っていう。
しかも、涼しい中でのレースになれば、おそらくスピードランナーに有利なので、実質、日本のメダル獲得は限りなく難しくなってくるし。
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とまぁこんな感じで、大人の事情っていうかね、いろんな思惑が交錯しているわけですよね、マラソンの開催地をめぐる論争は。
あと、経費の問題とかね、マラソン関係のスタッフ全員、札幌に大移動は可能なのか?とか。
選手の健康や安全と全然関係ないところでも、いろいろと仕切り直さなければならない案件は山積みなんすよね~。
まさに、札幌、東京、どっちに転んでも、無傷ではいられない!
結局、モロモロを考慮した上で…やっぱり東京開催は「ナシ」ってことになるんじゃないかな…
ドーハの大惨事を目の当たりにしたうえで、それでもなお、深夜の東京開催を決行する、ってのは、なかなか現実的じゃないって気がしますよね。
東京ゴリ押し派の人々は、「何人棄権しようが知ったこっちゃねぇよ」ってのが本音なのかも知れませんが、IOCとしては、もう二度とドーハのようなことが起きてはならない、って考えているみたいなんで。
小池都知事が、冗談で「北方領土でマラソンやれば涼しくてイイんじゃね?」みたいなこと言ってバッシングされてたらしいですけど、まぁ、それは言い過ぎだとしても、「涼しさ最優先」という観点から見れば、あながち荒唐無稽とも言い切れない気もしますし。
札幌開催になるのか、あるいは札幌以上に涼しい場所に決まるのか。
どっちにしても、大逆転の東京開催だけは、辞めておいた方がいいような気がするんだけどなぁ~…。
もし仮に「参加ランナーの半数が棄権し、日本人がメダル独占」みたいなことになったとしたら…。
ちょっとねぇ~、素直に喜べるかどうか、わからんのよね~。
え~と、まとめましょうか。
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東京オリンピック、超~楽しみです!(ザックリ)