【アジアカップ2022】バスケ日本代表ホーバスJAPANの総括&ひとり反省会

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アジアカップ2022は、結果から言うとベスト8で散ってしまいましたが、トム・ホーバスHCの思い描く理想のプレースタイルが少しずつ形になってきた、非常に収穫の多い大会だったと思います。

率直に言って、めっちゃ面白かった!

 

前任者のラマスHCが優先した「高さ」に代わって、ホーバスHCは「3ポイントシュート」を優先したチーム編成を行い、少しずつだが結果が出始めたアジアカップでした

前任者のラマスHCはサイズ優先というか「結局デカくないと世界とは戦えない」と考えていました。

背の低い本職のポイントガードよりも、あえて190㎝以上ある田中大貴選手をコンバートしてポイントガードの一番手に抜擢するなど、まずは高さありきで、チームを作り上げていました。

 

しかし、トム・ホーバスHCは、ラマスほど「高さ」にこだわっていませんでした。

むしろ選手選考の際にこだわっていたのは「3ポイントシュートが高確率で入るのかどうか?」でした。

 

ただね~、

率直に言って、いないんですよ、「3ポイントの鬼」みたいな人材が、そもそも日本にはほとんどいない。

これ、本当に不思議なんですけど、どういうわけか、大きな選手も小さな選手も、割りとシュートが苦手というか、世界レベルに達しているシューターが出てこない。

海外の強い国だと、サイズがデカいのに、外のシュートもやたら上手い、っていう選手が結構いるんですけど、日本には、なかなかいない。

 

ぶっちゃけ、勤勉で努力を惜しまない日本人選手って、けっこういると思うんですけど(下手すりゃ、海外の選手よりもシュート練習してると思うんですけど)、それでも、「あいつはヤバい。めちゃくちゃシュート入る!」って、世界から一目置かれるような日本人が、ほとんどいない。

どうしてなんでしょうか。

ガチで不思議です。

子どものころの練習量が大事なんでしょうかね?

大人になってからめちゃくちゃシュート練習しても、そんなに上達しないもんなのかね?

 

渡邊雄太選手や馬場雄大選手なんかも、外のシュートをメチャクチャ練習してるはずなんですけど、試合となると、なかなか高確率では決まらない・・・。

なんで?

 

・・・・・・・・・

 

ということで、ホーバスの「まずは3ポイント。話はそれからだ」的なスタイルと、チーム全体の若返りを考慮したメンバー選考によって、代表メンバーの顔触れも大きく様変わりしました。

 

一応、参考までに確認しておきましょうかね。

 

前任のラマスHCが最後に率いていた東京オリンピック日本代表のメンバー。

 

2    富樫勇樹    PG    167cm        千葉ジェッツ    
6    比江島慎    SG    191㎝        宇都宮ブレックス    
8    八村塁    SF    203cm        ワシントン・ウィザーズ    
9    ベンドラメ礼生    PG    186㎝        サンロッカーズ渋谷    
12    渡邊雄太    SF    206cm        トロント・ラプターズ    
14    金丸晃輔    SG    192㎝        島根スサノオマジック    
18    馬場雄大    SF    198cm        メルボルン・ユナイテッド    
23    エドワーズギャビン    PF    206cm        千葉ジェッツ    
24    田中大貴    PG    192㎝        アルバルク東京    
32    シェーファーアヴィ幸樹    C    206㎝        シーホース三河    
34    渡邉飛勇    PF    207cm        琉球ゴールデンキングス    
88    張本天傑    SF    198㎝        名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

2020年東京オリンピックのバスケットボール競技・男子日本選手団 - Wikipedia

 

3ポイントシューターとして期待された金丸選手も、実際には出番がかなり少なかったですね。

メンバーに選ばれてチームに合流してからの期間も短く、連携という面で問題があったのかもしれませんし、シュート以外の面(ディフェンスなど)で、世界と戦うにはちょっと厳しい、というラマスの判断だったのかもしれません。

いずれにしても「チームの大型化」を意識しているメンバー選考だということが分かりますね。

 

んでもって。

先日のアジアカップの代表メンバー12名はこちら。

 

#2 富樫勇樹(PG/千葉ジェッツ)
#3 エヴァンスルーク(C/ファイティングイーグルス名古屋)
#12 渡邊雄太(SF)
#16 佐藤卓磨(SF/千葉ジェッツ)
#17 須田侑太郎(SG/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
#19 西田優大(SG/シーホース三河)
#33 河村勇輝(PG/横浜ビー・コルセアーズ)
#39 富永啓生(SG/ネブラスカ大学)
#45 テーブス海(PG/滋賀レイクス)
#71 井上宗一郎(PF/サンロッカーズ渋谷)
#88 張本天傑(PF/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
#91 吉井裕鷹(SF/アルバルク東京)

 

オリンピックから引き続き、選出され続けている選手は、たったの3名。

富樫選手、

渡邊選手、

張本選手、

のみです。

あとは今回、スケジュール的に参加が見送られたと思われる、アメリカにいる馬場選手と八村選手が加わる感じになるのかな。

(渡邊雄太選手は、アメリカでの就活とか大丈夫だったのだろうか)

 

基本的には「替えが利かないスペシャルな選手数名」以外は、全とっかえ、くらいな勢いで、メンバーの構成に変化が見られます。

 

フレッシュな面々が多く、そして外のシュートが打てることがほぼ必須条件のような感じ。

例外を上げるとするならば、テーブス海選手くらいですかね。

外のシュートがそれほど得意ではないとしても、ある程度背の大きなポイントガードを起用しなければ対抗できない場面もありそうなので、そういう意味ではテーブス海選手も欠かせない存在だと思われます。

 

はい、ということで。

この新生・日本代表、ホーバスJAPANなんですが、ようするに、まだまだ未完成なわけです。

まだまだ手探り状態なわけです。

だからこそ、メチャクチャ面白い!!ってワケなのです。

おそらく、まだまだ、メンバーが入れ替わると思います。

どんどん、若手が食い込んでくるはずです。

超~~楽しみ。

 

おっと。

本題のアジアカップ2022総括&反省会に入る前に、前フリだけでずいぶんと長く書いてしまいました。

そろそろアジアカップの試合の話とか、個々の選手の話をしましょう。

まずは初戦のカザフスタン戦ね。

もともと、今の日本代表が負ける相手じゃないとは思っておりましたが、終わってみれば100点ゲーム。

前半はほぼ互角の展開だったので、逆に言うと、そこがちょっとストレスがたまる試合内容でしたね。

前半は、日本が勝手に浮足立って、自滅してる感じもあったし、カザフスタンの外のシュートがいつも以上に調子が良かった、という部分もあったように感じました。

後半は、カザフスタンの調子も徐々に落ちてきて、反対に日本の調子が上がってきたので、必然的に点差が開く格好になりました。

今になって考えてみると、自分たちの時間帯じゃなかった前半に、悪いながらも大崩れせずに、なんとか踏みとどまっていたことが、一番のポイントだったかもしれません。

そういう意味では、日本は気持ち的もに強くなったなぁと感じましたね。

 

 

次のシリア戦は、嘘みたいな展開に。

インサイドの強いシリアとやり合うには、外のシュートが効果的、というのはそもそもあったわけですが、シリア的には、まさかこれほどまでに3ポイントシュートを決められるとは思ってなかった、という感じでしょうかね。

ちょっと、日本の調子が良すぎた部分もありました。

シリアの選手たちは途中で集中力が切れちゃってたかなぁ。

【3P大爆発】ホーバス・ジャパン怒涛の3P祭り117-56でシリアに超圧勝! - 自由ネコ

 

 

次のイラン戦は、格上のチームとの対戦。

イランは当然、シリア戦の時のように簡単には3ポイントを打たせてはくれませんし、フィジカルの面でも日本を圧倒。

こうなると、ちょっと勝ち目が見当たらないというか。

以前、何の試合だったか、数年前にイランに勝利した時には、日本に八村やファジーカスがいて、反対にイランには大黒柱的な選手が欠けていた、と記憶しています(うろ覚え)

やはり「個の力」でイランを圧倒できるようなスペシャルな選手がいないと、日本にとってはかなり厳しい相手でした。

イランは中堅~ベテラン選手が多く、連携や経験の面でも、日本より上でしたから、この敗戦は、ある意味、妥当だと思われます。

若い日本の今後の伸びしろに期待。

 

 

そして、ある意味では、この試合が一番面白かった。フィリピン戦。

これはもう、バチバチでしたね。一触即発的な。

ぶっちゃけ一番、日本にとっての試金石というか、ホーバスJAPANの力量が試される試合だったと思います。

身長もそんなに変わらない。

世界ランク的にもほぼ互角。

日本のBリーグでプレーしている選手が何人もいる。

いろいろ鑑みて、ちょうどいい感じのライバル的ポジションというか。

お互いに「この試合、がんばって気合い入れたら勝てんじゃね?」って、モチベーションも高かったと思うんですよね。

なかなかねぇ~、お互いに、しんどい試合だったと思います。

観てる側も、気持ちのイイもんではなかったというか。

フラストレーション、めっちゃ溜まりました。

もっと接戦になっても全然おかしくなかった。

力量的には点差ほど離れていなかったと思います。

そういう試合で、結果的には102-81で、勝ち切ったことは非常~~にデカいと思います。

これは若手にとって、非常にいい経験になったんじゃないでしょうか。

 

 

そして世界ランク3位オーストラリア戦。当然負け。

失うものは何もないんでね、あとはもう、全部出し切るだけなんで。

負けて当たり前の相手だからこそ、富永選手はプレッシャーを感じずにプレーできたのかなぁ~とか思ったりして。33得点はヤバい。

あと、渡邊雄太選手が足首のねん挫で欠場したことも、他の選手が思い切ってプレーできた要因だとも考えられますね。

もし仮にナビが出場していたら、試合展開はまた違っていたと思います。

苦しい場面ではナビにボールを集めるような、「苦しい時のナビ頼み」みたいになっていた可能性はけっこうありますよね。オリンピックの時のような。

そう考えると、ある意味では、怪我の功名というか。

若手が腹をくくって「オレがやってやんよ!」って開き直れた部分はあったんじゃないでしょうか。

 

 

はい、こんな感じで。長くなっちゃいましたけど、今度は個々の選手の評価を。

さすがに、12人分やっちゃうと、腱鞘炎になりかねませんので、特に目立った活躍をした選手をメインに、採点しましょう。

 

もう一回おさらい。この12名ね。

 

#2 富樫勇樹(PG/千葉ジェッツ)
#3 エヴァンスルーク(C/ファイティングイーグルス名古屋)
#12 渡邊雄太(SF)
#16 佐藤卓磨(SF/千葉ジェッツ)
#17 須田侑太郎(SG/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
#19 西田優大(SG/シーホース三河)
#33 河村勇輝(PG/横浜ビー・コルセアーズ)
#39 富永啓生(SG/ネブラスカ大学)
#45 テーブス海(PG/滋賀レイクス)
#71 井上宗一郎(PF/サンロッカーズ渋谷)
#88 張本天傑(PF/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
#91 吉井裕鷹(SF/アルバルク東京)

 

 

#2 富樫勇樹(PG/千葉ジェッツ)

いや~、頼もしかった!

ここぞという場面でスリーを決めてくれる!

もはや、このチームの大黒柱的存在ですね。

世界のトップクラスと戦う際に、身長のハンデが問題になってくる可能性はありますが、現時点では、アジア相手なら全然、やれる!

今大会を通じて、非常にイイ仕事しておりました。

 


#3 エヴァンスルーク(C/ファイティングイーグルス名古屋)

帰化枠の選手としては多少、小粒という感もありますが、総合的に判断すると、非常に良い選手ですね。

献身的で、オールラウンダーで、外のシュートもあって、ディフェンスも頑張る。

将来的に、もっと大物の帰化選手がライバルとして立ちはだかる可能性はありますが、今の時点では、ホーバスのバスケに欠かせない人材ですね。

 

 

#12 渡邊雄太(SF)

足首、大丈夫でしょうか。

就職活動に響かなければよいのですが・・・。

っていうか、もしかすると、今回のけがが原因で、所属チームが決まらずに、浪人になってしまうとか、ありえるのかな。

心配ですね~。

とりあえず、まず真っ先に、心配。

今大会でのパフォーマンスとしては、あの~、正直、個人的には、もうちょっとやれるかなと思っておりました。

見違えるほど成長している「NBAの渡邊雄太」を期待しておりました。

そういう意味では残念です。

(もちろんスタッツだけ見ると、日本の他の選手よりも当然、すごいんですけど)

あ、でもね~、

今後、ホーバスJAPANでの役割としては、オフェンス時のナビの負担が随分と軽減されるんじゃないかと思います。

これは、ナビにとっても、チームにとっても、けっこう良い効果をもたらすような気がしております。

基本的に、ナビはディフェンスの選手ですし、オフェンスも頑張れよってのは、酷な話でしたので。

今後は、オフェンス時の選択として、まずは富永とか西田になっていくと思うんですよね。

チームとして、いかに富永に打たせるか。いかに西田に打たせるか。

「ナビの強引なドライブから、あわよくばエンドワン」みたいな苦し紛れ的な形の攻撃パターンの優先順位は、もっと下がっていくと思います。

まず3ポイントを狙うのが、ホーバスのスタイルなので。

そして、メンバー全員が(ベンチも含め全員が)3ポイントシュートを打てる、という構成になっていくはずなので。

ナビにばっかりボールを集める、打たせる、とはならないはず。(富永や西田が成長すればなおさら)

出てくる選手が次々と外のシュートを決めることで、ディフェンスが広がり、中があき、ドライブが容易になる・・・というワケで、ナビの負担も減るはず。

まぁようするに、

ご自愛ください、ということです。

 

 

#16 佐藤卓磨(SF/千葉ジェッツ)

ちょっと出場機会が少なかったですかね~。

あんまり連携もうまくいってなかった場面もあったりして。

佐藤選手、特徴とか持ち味を考慮すると若干、起用法が難しいかもしれません。

もっとシュート力があるか、あるいはもっとサイズがあるか・・・

分かりやすいストロングポイントが無いと、ライバルが多そうです。

 

 

#17 須田侑太郎(SG/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)

覚醒した、と言ってよいのでしょうか。

シリア戦でキャリアハイの33得点を記録。

日本代表の試合で自己最高を記録するってどういうこと?

今後のBリーグでの活躍とかチームでの起用法が気になります。

Bリーグでスリーを決めまくってくれることに期待。

 


#19 西田優大(SG/シーホース三河)

大会を通じて、良かったですね~。

落ち着いてシュートを打ってるように見えました。(そして入る)

ワイドオープンは、ほぼ全部、決めていたのではないでしょうか。

これ、けっこう大事なんで。

問題は、ディフェンス面でしょうかね~。

けっこう、相手チームから狙われていたかもしれません。

まぁ、難しいところではありますよね。

ホーバスも「西田を3番で使いたいけど、高さの面とか、ちょっと悩んでる」みたいなことを言ってたみたいですし。

得点能力の高い選手や、自分よりも大きな選手とマッチアップすることになりがちだと思うんでね、なかなかキツイっちゃキツイと思うんですが・・・。

これはホント、悩ましいところです。

西田のオフェンス能力は捨てがたいです。

 


#33 河村勇輝(PG/横浜ビー・コルセアーズ)

分かってましたが、やっぱり速かったですね。

そして、バスケIQ、めっちゃ高そうですね。

逆に言うと、もっと早く、代表の主力になっていたとしても全然おかしくなかった選手。

一応、アレなのかな、年功序列的な。日本の文化を尊重して。

とりあえず、めぼしい年長のガードたちを一回、代表に招集して、その結果として、実力を明らかにして、世界標準かどうかフルイにかけて、みんなが納得してから、満を持して河村を招集、みたいな。

本当は高校時代に特別指定選手としてBリーグに参加した時から、すでにズバ抜けていたんだけどね。

あとは、シュート力がもうちょっと欲しいかな~。

これで外からバンバン自分で決めるようになったら、相手にとってはメチャクチャ脅威。

 


#39 富永啓生(SG/ネブラスカ大学)

いや~、証明しちゃったね。

ホーバスJAPANにとって、富永は必要不可欠な存在だということを。

好不調の波があるにせよ、好調なら30点とるよ、って証明しちゃったわけで。

ホーバス的には、富永のようなシュート力を持った選手を8~10人くらい集めたいと考えているのではないでしょうか。

チーム内の誰かが不調でも、他の好調な誰かがカバーするように、3ポイントを打ちまくる形。

的を絞らせない。

よってたかってスリー打ちまくる。

そのためには、チームにとって、まずは富永選手が必要不可欠。

あとは、富永選手がコンスタントに決めてくれるようになるとありがたいですね~。

良い時も悪い時も、それなりにシュートが入るようになってくれたら超ありがたい。

 

あと、とりあえず、これはすごかったね・・・。

バスケに興味が無い人にも観てもらいたいっ!ということでツイート。

 

 

#45 テーブス海(PG/滋賀レイクス)

いまいち、好不調の波があったり、安定しない部分はあるものの、同じポジションの富樫も河村もサイズが小さいので、188㎝のテーブス選手は、どうしても外せない。

大学時代はアメリカでアシスト量産しまくっていたので、もうちょっとやれそうな気もしますが、どうなんでしょうか。

世界レベルとなると、きついのかな。

まだまだ伸びしろはあると思いますので、期待しております。

特に、外のシュート、期待。

 


#71 井上宗一郎(PF/サンロッカーズ渋谷)

決めてましたね~!スリーポイントシュート!

かなりの高確率だったんじゃないでしょうか。

え~~っと、今確認してみると、大会を通じて16本中8本成功と。

成功率50%。

なんか、もっと決めてたイメージあります。

大事な場面で決めてたからかな?

身長201cm、まだ23歳かな。

なかなかの逸材。

2メートル以上でシュートが上手い日本人って、なかなかいませんからね。

2メートル以上でシュートが下手な日本人でさえ、なかなかいませんから。

(そもそも2メートル以上という時点で希少)

今後は、Bリーグで活躍して、いっぱい経験を積んで、もう一回りデカくなって、代表に定着してほしい選手ですね。

 

 

#88 張本天傑(PF/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)

頑張ってましたね~。体張ってました。

自分よりも大きな選手とマッチアップする機会が多いんですけど、負けてませんでしたね~。

縁の下の力持ち的な。

個人的には、張本選手が一つの目安になるんじゃないかなと思っています。

張本以下なら、世界では通用しない。

張本以上なら、世界で通用する可能性がある。

みたいな。

張本選手はそのボーダーライン上というか。

張本選手よりも上手くて強くてデカい日本人選手って、なかなかいないんすよね~。

シェーファー・アヴィ・幸樹 とか、渡邉飛勇(ヒュー・ワタナベ・ホグランド)が、今後どこまで伸びるか。外のシュートが上手くなるかどうか。

(ちなみに張本選手のご両親はもともと中国のかたです)

やっぱ、このクラスになると体格的に、日本人には厳しいスポーツっすよ、バスケって…。

 

 

#91 吉井裕鷹(SF/アルバルク東京)

吉井選手も、悪くなかったっすね~。

「悪くなかった」っていう言い方がなんか変な感じしますけど、これ、すごいことなんすよね。

大概の日本人選手は、世界と互角に戦えず「悪かった」に分類されちゃうんで。

(ポジション的にも、フィジカル面などで分が悪くなりがち)

まだ若いし、正直、もっとやられるかと思ってましたが、変なミスして足を引っ張ってる感もほぼなかったような。

むしろ、いい仕事してました。

この時点で、すごいんすよね。

あんまり目立ってなかったとしても、総合的に観て互角に渡り合っていた、と考えると、全然、及第点なわけで。

プレータイムもだいたい20分くらい毎試合もらってるし、ホーバスから信頼されています。

堅実なプレーが評価されている証拠ですね。

3ポイントが14分の4(28.6%)、っていうのがちょっと物足りないですけど。

これからまだまだ良くなる気配が濃厚です。

期待しましょう。

 

 

最後に。トム・ホーバスHC

最初にホーバスが男子のHCに就任すると発表があった時に、けっこう、半信半疑な人、多かったと思うんです。

女子の代表でやってたスタイルが、男子でも通用するのだろうか?と。

んで、今大会で、ある程度はっきりしましたね。

「ホーバスのやり方は、男子でも通用する」と。

これはデカいですよ。

大きな収穫です。

あとは、このスタイルの精度を高めていくだけです。

方向性としては、おそらく間違えていなかった。

ホーバスの考え方自体は、正しい。多分。

小さなチームが大きなチームに勝つためには、3ポイントシュートがカギになる。

あとは、女子の代表みたいに、誰でも当たり前のようにスリーが打てるチームを作ること。

そのうえで、戦術的なことも含めて、少しずつレベルアップしていく。

連携を高めていく。

そして若い新戦力の発掘。

ちょっとだけ、明るい未来が見えてきたような気がします。

すくなくとも、可能性は、ある。

とにかく、面白い大会でした。

 

 

 

最後に総評というかまとめ。

正直、最初にホーバスが就任した直後の試合などは、散々というか、誰もスリーが入らずに、崩壊してるような感じもありましたので、どうなることかと思ったんですが…。

それが、いよいよ、形になって、見えてきた。

ホーバスがやりたいバスケが具現化しつつあります。

期待しましょう。

 

次の試合は・・・

8月13日、14日に、イランとの国際強化試合ですかね。

■対戦カード
男子日本代表vs男子イラン代表

■日程※予定
・2022年8月13日(土)
開場時間 11:30 試合開始時間 13:30

・2022年8月14日(日)
開場時間 10:50 試合開始時間 12:50

■放送配信※予定
・放 送
8月13日(土)
13時30分〜 テレビ朝日系列で生中継(一部地域を除く)

8月14日(日)
12時45分〜 日本テレビ系で生中継

・配信
両日ともに「バスケット LIVE」でライブ配信(見逃し配信あり)

男子日本代表、8月の強化試合対戦相手がイランに決定…ソフトバンクが大会特別協賛に | バスケットボールキング

 

 

 

そして、

8月22日~30日に

「FIBAワールドカップ2023 アジア地区予選」Window4と。

 

 

楽しみですね~。

ワタシねぇ、弱かったチームが成長して成り上がって、今まで勝てなかった強敵を倒す瞬間を観るのが大好きなんです。

そういう意味では、いまのバスケ日本代表って、ある意味、めちゃくちゃ大好物的な存在なのです。

イランに勝つのはなかなか難しそうですが、だからこそ、応援したいし、勝ってもらいたい!

 

 

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