大坂なおみ選手が日本人だからって、私自身、ドヤ顔するつもりもないし「日本人、誇らしい」とも思わないんだけどさ、
「大坂なおみは本当はアメリカ人だ!」とか言って噛みついてくるの、ホントマジでやめて。
「大坂なおみ選手が、何故、日本を選んだか?」みたいな記事を読んだんですけどね。「本当はアメリカ人よ!」とか言う人、すげぇウザいね。
なんなんだろうね、「本当はアメリカ人」っていう言い方。
スゲー薄気味悪いね。
同じ内容の「ヤフーニュース」の方に大量にブックマークが付いてるけど、元記事の「日刊スポーツ」のサイトのリンクをはっておきましょう。
Yahoo!ニュースの方は、時間が経つと古いページは消滅しちゃうみたいなんでね。
一部、抜粋。
大坂が準決勝を戦う前、1人の米国女性記者が「彼女は本当は米国人よ」と言ってきた。
その記者は、昨年10月のツアー最終戦WTAファイナルの時にも、米国の元世界女王キング夫人に「なぜ大坂を日本に持って行かれたのか」とかみついていた。
1人のアメリカ人女性記者が「大坂なおみは本当はアメリカ人だ」と言ってきた、と。
元世界女王キング夫人にも「なぜ大坂を日本に獲られたのか?」と噛みついてきた、と。
なかなかのもんですよ。
これがアメリカのジャーナリズム精神ですか。
へー。
どういう状況だったのかよく分かりませんけど、大坂なおみ選手の試合前に、偶然、近くにいた日本人記者に対して、「なおみはアメリカ人よ!」って、わざわざ言ってくる、っていう感覚が、ちょっと理解できない。
何が言いたい?
怒ってんだよね?
「本当は!なおみは!アメリカのものだったのにー!キーッ!」っていう、怒りにも似た感情に突き動かされての発言ですよね?
違う?
「大事なお宝を日本に取られたーっ!」って怒ってんのよね?
んで、その怒りをぶちまけるかのように、たまたま近くにいた日本人に
「言っときますけどね!本当は!大坂なおみは、アメリカ人ですからっ!」
って言っちゃうわけですよね。
なんなんすか、この感じ。
莫大なお金を生み出す「カネヅル」には、大勢のお金大好きマンが群がってくる。
思いっきり、うろ覚えで恐縮なんですけどね。
昔ね、テニスのシャラポワ選手がさ、4大大会で初優勝した後かな、インタビューで言ってたんですよね。
当時まだ17歳とかね、そんなもんですよ、シャラポワ選手。
ザックリ、こんな感じ。
「私がウィンブルドンで優勝した後、大勢の大人たちが私に群がってきました。でも私は、今まで通り、無名だった頃の私を支えてくれた人々を大切にします」
みたいな。
たしか、こんな感じの事を言ったんですよね。
これ、すごくない?
17歳で、こんなこと言える?
でもまぁ、ねぇ~…、そういうことなんでしょう。
17歳で、ウィンブルドンで優勝しちゃうと、たくさんの大人たちが、札束抱えて「うちと契約してください!」って日参してくるわけでしょう?
ペッコペコですよ。
コメツキバッタか?っていうくらいペッコペコ。
ようするにだ、大坂なおみ選手の周囲でも、おそらくそういうことが今、現在進行形で起こっているわけですよね。
たくさんの日本の企業、アメリカの企業(あるいはハイチの企業さえも)が、大坂選手を利用して利益を得ようと頑張っているわけです。
そういう意味では、アメリカの方々からすれば、「経済効果数億円のカネヅル」を日本に奪われた!コンチクショー!みたいな気持ちも、無きにしも非ずなんだろうなぁと。
さて、先ほどの日刊スポーツの記事に戻りますか。
いつものことですが、前フリが長すぎるね。
大坂なおみ選手は3~4歳でアメリカに移住したのに、何故、日本登録のままなのか。
これちょっと、日本人っぽいエピソードです。
13年9月の東レ・パンパシフィック大会の時だった。日本テニス協会の女子代表コーチだった吉川真司氏(40)は、日本登録で出場していた選手をくまなくチェックしていた。予選1回戦で敗れたが、1人の初めて見る選手に、目がくぎ付けになった。それが15歳の大坂だった。
「すごい才能だと思った」。すぐに当時の女子代表監督だった村上武資氏、植田実強化本部長に大坂の存在を報告。それ以来、日本に来たときは、味の素NTCで練習できるように取りはからうなど、地道な支援を続けてきた。吉川氏も代表コーチとして大会に派遣され、大坂が出場していれば必ずコンタクトを取り続けた。
大坂は米国テニス協会のジュニア大会に多く出場しているが、目立った成績は残していない。米国では完全に埋もれた存在だった。大坂一家は米国協会に支援を申し込んだが、大して取り合ってもらえなかったという。しかし大坂が16年全豪で予選を勝ち上がり本戦で3回戦に進むと、米国協会は強烈なアプローチを仕掛けてきた。
日米争奪戦の勃発だった。米国は女子代表監督が自ら乗り出し、多額の支援を約束したと伝えられる。だが大坂の父フランソワさんは、無名の時から娘を支援し続けた日本の恩義を尊重したという。だからこそ、いまでも大坂は日本で登録し続けるのだ。
ものすごく簡単に言うと、大坂なおみ選手の才能に、一番先に気づいたのが、日本人コーチだったんですね。
それ以降、日本テニス協会は、大坂選手が日本に来た時の練習場所を提供するなど、地道に支援してきた。
それに対してアメリカのテニス協会は、どうだったかというと、まだ頭角をあらわす前の大坂選手に興味を示すことはなく、大坂サイドからの支援の要請をスルー。
まぁ、アメリカには「ダイヤの原石」的な、若いテニスプレーヤーが大勢いるんでしょうね。
その当時、大坂選手はまだ、突出した才能を見せていなかった。
大坂選手が、4大大会で目立った活躍をし始めた時、アメリカのテニス協会は札束を抱えて、なおみちゃんに対して猛然とアプローチを仕掛けてきたが、時すでに遅し。
なおみちゃんのパパ、フランソワさんいわく
「無名の時から娘を支援し続けた日本の恩義を尊重した」
とのこと。
いやーーー!泣けるね!
無名時代を支えてくれた日本への恩義を尊重!
これが、なおみちゃんが日本登録であり続ける理由でしたか!
これ、めっちゃ日本人っぽい理由じゃないですか?
やっぱ、大坂なおみ選手は、心は日本人なんですよ!
「ナオミは本当はアメリカ人だ」とか言ってる奴もいるけどさ、
彼女が本当のアメリカ人なら、米国テニス協会が山盛りの札束をチラつかせたときに、すぐに日本からアメリカへ寝返ってるっつーの!
いや~…ホントね、大坂さん、日本人っぽいですよ。
義理人情の世界ですよ。
THE・和の心!
パパ、ありがとう!
フランソワさん、ありがとう!
これぞ、大和魂!
・・・・・・・・・
ん!?
フランソワさんはハイチ出身だな!!!
関連過去記事。
(手前味噌ですが、けっこう内容が濃いです)