中村哲さんは何故、殺されたんでしょうかね?

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世の中的にはすでに風化が始まっているとは思いますが、自分の中ではまだかなり引きずっております。

アフガニスタンで活動していた中村哲医師が何者かによって銃撃され、殺害されてしまった事件。

これなぁ~…かなりメンタルにダメージ食らいましたよ…。

 

「中村哲さん、安らかに…」とか、「意志は受け継いでいきます!」とか、そんな感じで上手くまとめてフィニッシュです、って話じゃないんだよなぁ~…

単なる普通の殺人事件でもないし、「あ~、悲しいですね~」で終わらせて、気持ち切り替えていこうぜ、って話でもないじゃないですか。

すくなくとも、私の中では、かなり澱んで、停滞しておりますよ。

ズシッと、重たく、沈殿しております。

 

ぶっちゃけ、中村哲医師の功績とか、詳しいことは知らんけどさ、ちょっと追悼番組とかチラ見しただけでも、めちゃくちゃ偉大な人だったことは、誰でも分かりますわなぁ。

 

現地アフガニスタンで、砂漠を緑化してさ、何万人、何十万人の人々を救って、感謝されて、リスペクトされてさ。

そういう人がですよ。

一方では、殺害されちゃうほど、目障りな存在だったと、思われていた、ってことじゃないですか。

 

中村さんは、何十万人もの人々に感謝されつつ、しかしごく一部の人間には「あいつは邪魔だ、排除しよう、殺してしまおう」って殺意を抱かれていた、ってことじゃないですか。

これねぇ~~……。

 

う~~~ん……。

 

人間って何なんだろうなぁ…と思いますよ、つくづく。

 

あらためて、「万人に好かれること、愛されること」なんて不可能なんだなぁと、思い知らされるっていうかさ。

いや、そんなことは、当然、最初から分かっていることなんだけどさ。

それでもなお、なんつーか、

中村哲さんでさえ、殺意を抱かれちゃうのか、と。

これだけ、人生の大半を費やして、人々のために尽くしても、それでも、殺されてしまうのかと。

 

そういえば昔、「ペイ・フォワード」っていう映画ありましたよね。

 

 

11歳の少年トレバーは、社会科の授業中、担任のシモネット先生から「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」と問い掛けられる。

悩んだ末にトレバーはあるアイデアを思いつく。

それは”ペイ・フォワード”。他人から受けた厚意をその人に返すのではなく、まわりにいる別の人へと贈っていく…という奇想天外なアイデアだった。

やがて、少年の考えたユニークなアイデアが広がり、心に傷を負った大人たちの心を癒していく…。

 

世界を変えるために、より良くするために尽力した結果…主人公の少年は…

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

いったい、何のために、中村哲氏は殺されなければならなかったのか。

実行犯の男たちに聞いてみたいよね。

「なんで、中村さんを殺したの?」って。

 

おそらく、信念とか信仰とか、そんなもののためじゃない。

少なくとも、実行犯たちは、そんな連中じゃないと思う。

カネですよ、カネ。

カネを積まれたんでしょう。

殺しを依頼されたんでしょう。

 

黒幕が自らの手を汚すことは考えにくい。

自分がやらなくても、下っ端の鉄砲玉的なチンピラにやらせりゃいい。

 

じゃあ、彼らの雇い主は誰なんでしょうかね?

教えてほしいわ。

「誰に雇われて、中村さんを殺したんだ?」って。

 カネを積めば、簡単に口を割ると思うんだけど、どうなんだろうか。

カネのために人を殺すような人間なら、カネのために簡単に口を割るでしょうに。

 

いろんなサイトを読むと、

「下流域の水の利権争い絡みだ」とか、

「中村氏の活動が大麻ビジネスの邪魔になったんだ」とか、

いろいろと憶測が飛び交っているようですが。

 

正直、このままうやむやにしていい話じゃないと思うんすよね。

「桜を見る会」じゃないんだからさ。

「中村さん、殺されちゃった、あ~悲しい、でも、気持ちを切り替えて前を向いて歩いて行かなくちゃ!」

って、それで〆ちゃっていい話じゃないと思うんよね。

 

なんかもう、世の中的には、そんな感じで「さ、次の話題行きましょ!」みたいになってんのかも知れんけどさ。

オレはねぇ、どうにもこうにも、気持ちを切り替えられんのよ、ここんとこずっと。

 

スーパーボランティアの尾畠春夫さんや、ノーギャラで馬車馬のように働く服部医師の話の時にちょっと書いたけどさ。

gattolibero.hatenablog.com

個人的には、「弱い人や困っている人のために自分の人生を投げ出せる人」って、最上級にリスペクトされて然るべきだと思うんよね。

 

だから、私の中では、中村哲さんは、ノーベル賞モノの、超ド級のスーパーリスペクトの対象なんすよね。

この上はちょっとないな、っていうくらい、最上級の偉人なんですよね。

そんなすげぇ人が、なんで、訳の分からんチンピラに殺されちゃうのかな?って。

どうにもこうにも、納得がいかないんすよね。

 

ホントマジで、うやむやにしないで、事件の黒幕が誰なのかを突き止めてほしいわ。

いろいろと、大人の事情とか、政治的なしがらみとか、面倒な要素が絡んでるのかもしれないけど、そこはどうか、なんとかして乗り越えてほしいんよね。

 

単純に知りたい。

なんで殺そうと思ったの?

なんで、アフガニスタンの英雄、中村哲氏を殺す必要があったの?

中村氏が生きていたら、何か都合が悪かったの?

どんな理由なんだろうか。

さぞかし、大きな大きな理由だったんでしょうねぇ。

なんとなく、気まぐれで、

「甘栗むいちゃいました」くらいの軽いノリで

「中村殺害しちゃいました」なんてこと、あるわけない。

そんなの、絶対に許せない。

 

 

殺害予告自体は、以前からあったらしいな。そして中村さん本人の耳にも入っていたとか。

「ナカムラ、コロスゾ」っていう、脅迫自体は以前からあったらしいんよね。

政府も、それを把握してたらしい。

んで、中村哲さん本人も、そのことを知ってたらしいんよね。

 

「あ~、自分、命狙われてんなぁ~」って思いながら、毎日、活動していたってことになるわけですよ、中村医師。

これ、すごくね?

 

普通、心折れるよ?

 

命の危険にさらされながら、ボディーガード数人に護られながら、中村さんは日々生活していたわけよ。

 

まともな人間なら、荷物をまとめて、早々に帰国してますよ。

命と引き換えにしてまで頑張る筋合いねぇなって。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

アフガニスタンの人々のために頑張って、そして、

 

・・・・・・・・・

 

う~~ん……。

 

納得いかんのよねぇ~~。

 

どうしてこんなことになった?

 

誰が中村哲氏の殺害を企てたんだ?

真実を知ったところでどうすることもできないのかも知れないけど。

それでも、私は、知りたい。

 

知って、そして、落ち込むだけなのかも知れないけど。

 

このまま、うやむやなまま風化させるのは、違うと思ってしまうんだよね。

うまくまとまらない。