【捕鯨】なぜ日本はクジラを捕獲し続けるのか?
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BBCの外国人記者による、こんな記事を発見。
「日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか」
なるほど、言われてみれば、外国人のみならず日本人の大半も「なぜ捕鯨を辞めないのか?」をよく分かっていないような気がします。
かくいう私も、正直、よく分かっておりません。
さて。
この外国人記者は、どんな結論に達したのでしょうか…?
外国から「捕鯨やめろ!」ってバッシングされても、クジラを獲り続ける理由って…実際、なんなんだろうね?
ホントね、正直に言うと、私も全然、よく分からんのですよ。
外国人どころか、日本人でさえも、みんな、よく分かってないと思うんすよね。
ぶっちゃけ、大半の日本人は
「クジラが無くて困った」
という経験もないだろうし、
「クジラがあってホント助かったわ!」
っていう経験もないと思うんよね。
あんまね、クジラに対して必要不可欠感、持ってないと思うのよ。
「えっ?くじら?別にどっちでもいいよ」
くらいな向き合い方だと思うんだよね、大半の日本人は。
じゃあ、なんで、めちゃめちゃバッシングされて、なんか変な団体に妨害されたりして、超~めんどくせぇことになってまで、かたくなにクジラを獲り続けるんだろうか。
「なんか訳わかんない連中に絡まれてまで、クジラGETするメリットないから、もう辞めるわ。コスパ悪すぎ。バカバカしい。」
みたいな話になったとしても、おかしくないような気がするんだけど。
国際的なバッシングを受けてでも、クジラを獲り続けるメリットって何なんだろう?
これねぇ、ホント、ちょっとマジで不思議っちゃ不思議なんよね~。
「ここでコチラ側が譲歩したら、相手はもっとつけあがってくるぞ」
っていう意見は、分かるんよ。理解できる。
それは確かにあるとは思うんだけどさ。
それを踏まえたうえでの話よ。
結局、いろいろありーの、もろもろ込みで考えーの、プラマイありーので、トータルで見た時に、メリットあんまりないんじゃね?って話になりそうな気がするんだよね~。
さて、前フリはこんなところでいいか。
本題に入ります。
BBCの記者による「日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか」という記事を発見。
外国人の視点からだと、日本の捕鯨ってどんな風に見えてんのかな?
って、ちょっと興味深い話なんですけど…。
この記事ね。
捕鯨は、日本の食料確保になんら影響がなく、世界からは激しく非難されている。もちろん経済的な理由もない。それでも日本が捕鯨をするのはなぜか。
日本政府の答えは、捕鯨が日本の伝統文化に基づくもので、日本の漁師は何百年にもわたってクジラを捕獲してきたし、何を食べていいか悪いかを外国人に指図されるいわれはない、というものだ。
ふむふむ、ここまでは、さほど違和感はないな。
ただ、
「世界からは激しく非難されている」
って部分は、本当にそうなのかな?って疑問が残るね。
世界中どこの国でも、自国の利益と直接的に関係がない他国の事情に、そうそう首つっこむ感じって…無いような気がするんだけど。
本当に、「世界」が、「ザ・ワールド」が、「宇宙船地球号の乗員たち」が
日本の捕鯨に 目くじら 立ててんのかな?
(やってやった感)
めちゃめちゃ怒ってるのって、ごくごく一部の人たちだけなんじゃね?
ただ、その人たちの声が超~でけぇ、っていう。
いや、よく分からんけどさ。
話を戻そう。
海岸地域に住む多くの日本人が何百年も捕鯨を行ってきたのは確かだし、今も続けられている。
和歌山県太地は毎年のイルカ漁で有名だ。有名どころか、悪名高いと言う人もいるかもしれないが。千葉県や東北の石巻などでも沿岸捕鯨が行われている。
なので、確かに沿岸捕鯨は日本文化の一部だ。
ノルウェーやアイスランド、カナダ北部の先住民イヌイットたちと同様に。
しかし、地球の反対側の南極まで船団を送り、捕獲したクジラを処理する母船まで持っているのは日本だけだ。
この論調だと、
「古来より続けてきた伝統的なクジラ漁、イルカ漁に関しては、不本意だが100歩譲って、認めよう。だがしかし、南極での捕鯨、テメーはダメだ」
みたいなニュアンスがそこはかとなく伝わってきますね…。
伝統的なクジラ漁(イルカ漁)ならまだしも、南極まで出向いての捕鯨には歴史的な要素はない、だから辞めろと。
あっ。
今気づいた。
「日本が捕鯨を辞めない理由」
ってのも、イマイチ分からんけど、
「日本の捕鯨を阻止しようとする理由」
ってのも、イマイチよく分からんな。
「絶滅危惧種だからダメ」
っていうのが、もっとも説得力のある理由だと思うんだけど、う~~ん……。
それって本音かな?
日本が
「オッケー!んじゃ、絶滅危惧種のクジラ獲るのやめるね!それ以外のクジラ獲るわ!」
って言ったら、捕鯨反対派は、
「いやいやいや、ちょちょちょ、ちょっと待って💦絶滅危惧種以外も獲らないで💦」
って言ってきそうな気配、すげーなくね?
「希少だから獲るな」
ってのは、ど~もね~、後付けの理由のような気がしないでもないなぁ~…。
本当はもっと、感情論的な話のような気がするんだけどね…。
はい、軌道修正。
話を戻しまーす。
そろそろ憶測ではなく、核心に迫っていきましょうか。
「捕鯨は日本にとってメリットがない。(中略)しかし、誰も止めることができないでいる」だと…!?
フリージャーナリストの佐久間淳子さんは、過去10年間にわたって日本の捕鯨について調べてきた。環境保護団体グリーンピース・ジャパンで働いたことがある佐久間さんは、「捕鯨は日本にとってメリットがない。(中略)しかし、誰も止めることができないでいる」と話す。
略
「実際のところ、ほとんどの日本人が鯨肉を食べない」と佐久間さんは話す。「消費量は長年減少し続けて」いて、「鯨肉の量が減ったとしても価格は上がらない」のだという。
佐久間さんの調査によると、2015年の日本の鯨肉消費は1人当たり、たった30グラムだった。
う~~む…。
「捕鯨は日本にとってメリットがない」
って言い切っちゃいましたね…。
しかも、返す刀で
「誰も止めることができないでいる」
と。
ぶっちゃけ、辞めてもいいんだけど、辞められないんだと。
そういうニュアンスですかね。
これはいったいどういうことなんでしょうか。
続きが気になる…!
20年来の友人の加藤悦男さんに聞いてみた。長い付き合いの中で時折、彼に鯨肉を勧められたことがある。彼は捕鯨船が母港とする下関に近い、北九州市の出身だ。
略
もし日本が捕鯨を止めたら悲しいかと問うと、加藤さんは微笑みながらゆっくり首を振った。
「捕鯨は必要じゃない。牛肉を一度食べたら、クジラの肉はもう食べなくていい」
ダメ押し、きましたね。
子供の頃からず~~っとクジラ肉を食べていた方でさえ、「クジラ肉、いらん。(牛肉の方が美味いし)」
と回答。
この外国人記者の中で、ますます「クジラ不要論」が勢いを増してきたようです。
そして、結論に至る!「なぜ日本は捕鯨を続けるのか?」完結編
そして再び、最初の問いに戻る。なぜ日本は捕鯨を続けるのか。
私は最近、日本政府高官の内輪の懇談会に出席した。今季の捕鯨船派遣はすでに発表されていた。なぜ自分が捕鯨の必要性に納得できないのか、かいつまんで話し、答えを求めた。答えは驚くほど率直だった。
「私も同じ意見だ」と高官は言う。「南極海の捕鯨は日本文化の一部ではない。国際的なイメージがとても良くないし、鯨肉に対する商業的な需要もない。あと10年もすれば、遠洋捕鯨は日本から姿を消すだろう」。
日本政府高官いわく。
「南極海の捕鯨は日本文化の一部ではない。国際的なイメージがとても良くないし、鯨肉に対する商業的な需要もない。あと10年もすれば、遠洋捕鯨は日本から姿を消すだろう」
で、でたー!
ぶっちゃけ日本政府も「これ、無理あるわ」って本音では思ってるってことですよね?
高官は
「今は止めにくい、重要な政治的理由がある」
と述べただけで、それ以上語らなかった。
もう、クジラ獲っても、需要もないし、利益もないし、変な団体が妨害してくるし、税金ブッ込んで続けるメリットなんて、無いっちゃ無いんだけど、いろんな利権とか絡んでるからやめられねぇんだよ、
ってことなんすかね…?
ということで、結論はこのような形になったようです。
前出の佐久間さんは、日本の捕鯨は政府が行っていて、研究予算や毎年の計画、出世や年金がかかった官僚の大きな構造が作り上げられているのが理由だと考えている。
佐久間さんは、「官僚は自分がトップを務めている間に担当者が削減されたりするのは、非常に恥ずかしいことだと感じる」と指摘する。
「そのため官僚はほぼ全員、捕鯨関連の部署をどんなことをしても維持しようとする。政治家もそうだ。自分の選挙区が捕鯨との関わりが強ければ、商業捕鯨の再開を約束するだろう。議席を守るために」。
とても陳腐に聞こえるかもしれない。しかし、日本が捕鯨を続ける決意が固いのは、捕鯨関係者が多い選挙区から選出された数人の国会議員と、予算を失いたくない数百人の官僚たちのせいと言えるかもしれないのだ。
ふ~~ん…。
そんなもんなんすかね~…。
官僚とか、政治家とか、その周辺の人たちの、プライドとか、保身とか、エゴとか、そういうオチですか…。
ふ~~む……。
なんか…オチとして弱いな…。
最後にひとつ、ひねりを入れておこうか。
白井健三ばりに。
反捕鯨寄り?のBBCの外国人記者ルパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員ってどんな人?
「日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか」の記事を書いた、ルパート・ウィングフィールド=ヘイズ記者ってどんな人かな?って気になったので、一応検索してみたよ。
そしたら、北朝鮮に捕まったりしてた。
BBC記者を北朝鮮当局が拘束・国外退去 指導部、報道に不満か
BBCによると、拘束されたのは東京特派員のルパート・ウィングフィールドヘイズ氏。同氏は6日、取材スタッフ2人と平壌空港から出国する直前に身柄を拘束され、約8時間にわたって当局の取り調べを受けた後に文書に署名させられたという。
体当たりの取材、ご苦労様です。
ルパート・ウィングフィールド=ヘイズ記者による、捕鯨絡みのニュース動画も発見。
日本の捕鯨文化 消えゆく運命なのか
あ、あと最後に。
今チラッと見かけた情報によると、ノルウェーも捕鯨してるらしいんですが、 そちらはあんまり大きな問題になってないようです。
1994年、反捕鯨団体のシーシェパードがノルウェーの海域でオラついた際、ノルウェー海軍にボッコボコに叩きのめされ、それ以来、シーシェパードはノルウェーの捕鯨に対しては完全スルーとのこと。
なるほど、勉強になりましたね。
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