本格的に新生・日本代表「森保ジャパン」が始動する前に、一個だけ、言い残していることがあるような気がして。(あくまでも個人的に、って話です)
やっぱね~、あらためて振り返ってみると、ロシアW杯前にハリルホジッチ監督を解任したのは完全に正解だったんだなぁ…っていう話。
今回の記事をもってして、自分の中で綺麗さっぱり全ての区切りをつけて、新生日本代表へと意識を向けたい、そう考えております。
電撃的に「ハリル解任」が決定した際、ブーブー文句いってた連中は、その後、どんな気持ちでW杯本大会を眺めていたのだろうか。
乾選手も言ってましたけどね、ハリル解任に対してメチャクチャ批判的な態度だったマスコミとかって、何考えてたんでしょうかね。
乾選手「え~~!!なんで!?」って思ったそうです。
散々「ハリル辞めろ!」ってバッシングしてたくせに、いざハリルが解任になったらなったで結局バッシングって何なんだ?
って。
辞めてもバッシング。辞めなくてもバッシング。
なんなんすかね、ホント。
まぁいいや、それは置いといて。
話を戻します。
今回は、ハリル解任にあたっての時期とか、段取りとか、手続きとか、そういう事情に対してああだった、こうだったと言うつもりはありません。
そこまで言及してしまうと、ホント、キリがないんで。
(あえて言うなら、その辺の話に関しては過去記事を読んでおくれやすって感じ)
今回の話は、あくまでも、
「紆余曲折あったけど、ハリルを解任して、西野監督にチームを任せて、本当に良かったね」
っていう「結果論」だけです。
ゴリゴリの結果論だけ。
たらればの話です。
「そんなの、あとだしジャンケンだ。意味ねぇじゃん!」
って思うかもしれませんが、まさにその、あとだしジャンケンをしよう、って話です。
あえて、それをやろう、って話です。
それを踏まえたうえで、読んでいただけると幸いです。
先に言っておく。ハリルが続投してたら、W杯は下馬評通り、3戦全敗だったと思う。
私はね、まだサッカー文化が根付いていない日本にとっては、絶対的に「結果」が必要だと思っているわけです。
イタリアとか、スペインとか、サッカーが生活の一部として、日常に取り込まれているような国なら「W杯の結果がすべて」という段階は卒業していると思います。
極論を言うと、たとえワールドカップに出場できない年があっても、それによってサッカー文化が一気に廃れてしまう、ということはないわけよ。
なんだったら、W杯のような「国別対抗戦」に対して、それほど大きな価値を置いてなかったりするわけでさ。
自国の代表チームよりも、よっぽど、地元のサッカーチームの方を熱心に応援していたりするワケよ。
んで、日本はまだ「サッカー文化」が生活に入り込んでないからさ。チームが弱いと、一気に廃れちゃうんだよね。
「なでしこジャパン」なんかもそうだしさ、負けが続くと、簡単にスポンサーが撤退したり、テレビ放送が無くなったり、スポーツニュースで取り上げられなくなっちゃうわけよ。
勝てば、露出が増えるけど、負ければマイナースポーツに逆戻りなのよ。
恐ろしい話だけど。
どんな勝ち方でもいいから、とにかく勝たなくちゃならないんよね。
ワールドカップで結果を残すことが大事なんよね、今の日本代表は。
スタイリッシュに、かっこよく、良い試合をして負けるよりも、
どんなにショボかろうと、泥臭かろうと、勝たなくちゃならなかったんよ。
勝つことが、日本サッカー界の成長にとって不可欠なんよね。
今はそういう段階だと思ってる。少なくとも私は、そう思ってる。
ってか、ごめん、盛大に脱線した。
さっさと「結果論」、いきましょう。
みなさんは、今回のロシアW杯で「大活躍した選手」と言えば、誰が思い浮かびますか?
「いちじるしく勝利に貢献した選手」と言えば、誰が思い浮かびますか?
おそらく、
ハンパない大迫選手とかね。
あるいは2得点の乾選手とか。
それ以外だと…
香川選手とか…本田選手とか。
個人的には柴崎選手も評価をかなり上げたんじゃないかと思います。
まぁ、ざっくり、そのへんの選手に票が集まるんじゃないかと思います。
もちろん、選手は全員、よく頑張ったんですけど、その中で、あえて、ひときわ活躍した選手を挙げるとすれば、だいたい、こんな感じになると思います。
んで。
ここからが本題なんですけどね。
もし仮に、ハリルホジッチ監督が続投して入たら、乾や、香川や、本田は、代表メンバーに選ばれていないか、あるいはベンチ要員になっていた可能性が高い、って話なんすよね。
本田は、直前のインタビューで、「ハリルの言いなりになって代表に選ばれるよりも、自分を貫いて落選した方がマシ」みたいな内容の発言をしていますし、
香川も「ハリルのやり方は意味分からん」って感じで不信感を隠していませんでしたから、おそらく、ハリルとうまくいってなかった可能性が非常に高いです。
乾にいたっては、W杯代表メンバー23名発表の時点では、膝を大怪我して、まともに足も曲がらない状態だったらしいです。(所属チームには手術を薦められていましたが、もし仮に足にメスを入れてしまえば、W杯には確実に間に合わない、という状況)
ちなみに、乾だけではなく、岡崎もそうですね。
メンバー選考の段階では、怪我が完治していなかった。
ようするにね、西野監督のギャンブルだったんですよ。
ある意味、イチかバチか。
乾の怪我が、W杯本番までに完治するかどうかは分からない。
本来なら、そういう選手は選ばれない。
貴重な23人枠に、使えるかどうかわからない選手を選ぶだけの余裕はない。
しかし、西野監督は、治療中の乾と岡崎を信じて、メンバーに選んだ。
(岡崎は結局、完治しなかったみたいね。間に合わなかった)
普通に考えれば、ハリルJAPANなら、乾は落選していたと思います。
乾本人もそう言ってましたし。
例えば。
もし仮に、ハリルホジッチ監督がロシアW杯で指揮を執っていたとすれば、
乾も、本田も、メンバーに選ばれておらず、香川はベンチ要員、みたいなことになっていた可能性がかなり高いんじゃないかと私は考えています。
果たして、それで日本は結果を残せていただろうか?
まぁ、あくまでも「結果論」なんですけどね。
そして、大迫選手のインタビューから。大迫選手はW杯の直前、こんなことを言っていました。
あとね、もうひとつ。
興味深かった話を。
大迫選手が、W杯直前に「ハリル解任」についてインタビューで答えていました。
「ハリルホジッチ監督の解任直前のチームの雰囲気ってどうでしたか?」
と質問され
「最悪でした」
って答えていたんですよね。
(「ハリルが最悪っていうより、雰囲気が最悪ってことです💦」みたいなフォローはあった)
そしてズバリ、この時期でのハリル電撃解任について、大迫選手は
「プラスしかないって思ってます」
ってキッパリ言ったんですよね。
これ、W杯前のコメントですからね。
多分ね「ハリル解任?やったー!」って、ちょっと思ったんじゃないかな。
もうさ、これで決着じゃん。
勝負あり。
やっぱ、ハリル解任は間違えじゃなかった。
内部の事情なんてまったく知らない我々が「ハリル続投だ~」とか「いや、ハリル解任だ~」って、やいのやいの言ったってさ、そんなのたいして意味なくてさ。
実際の当事者である選手たちが、やりやすいのか、やりづらいのか、どう思ってるか?の方が1億倍、重要なわけじゃないですか。
チームの主力の多くが、やりづらさを感じているとか、力を発揮できない状況なら、それを放置するわけにはいかんのよね。
我々が
「ハリルの下でやってくれよ~」
って頼み込んだところで、
当の選手たちが
「ハリルの下でやりたくない」
って心底思ってたんだとしたら、そりゃもう、どうしようもないよ。
無理矢理やらせても、結果出なくて当たり前よ。
昔、フランスにドメネク監督っていう、人望ゼロの監督がいてさ、W杯の真っ最中に選手たちがクーデター?起こしたみたいになって、チームがバラッバラになったことがあったんだけど、ハリルJAPANは、まさにそれに近い感じだったんだと思うよ。
割と日本の選手は従順で、納得いかなくても、黙って言いなりになるタイプが多いと思うんだけど、それでもなお、こういうことになったんだから、ハリルは相当、アレだったんだと思うよ。
ちなみに「ハリルJAPAN」は、ハリルホジッチ氏本人の監督人生の中では、史上2番目の長期政権だったらしいね。
ハリル個人にとっては、自分史上、かなり長持ちした方なんだよね。
過去に勤めたチームでは、毎回もっと早めに見切りをつけられている。
だいたい、人間関係?つーか、もめごと起こしてチームを去ってるらしい。
そういう話を知っちゃうと、そもそもの日本サッカー協会の監督の人選が間違ってるとしか思えないんだが…。
アギーレしかり、ハリルホジッチしかり…。
最後に、ハリル擁護派?のダバディ氏の見解を。
ダバディ氏は、ハリルを解任したサッカー協会を批判している側の人です。
ダバディだけが知る本当の「ハリル」。“鬼才”前日本代表監督との3年間。 - サッカー日本代表 - Number Web - ナンバー
「俺はべンゲル監督より下なのか!」
私がハリルさんに用意していたホテルはサン=ジェルマン地区のプチホテル。
対して、べンゲル監督は五つ星のパークハイアットに泊まっていた。
それを知ったハリルさんに「俺はべンゲル監督より下なのか!」と怒鳴られたのだ。
もちろん私は理性を持って彼を説得した。私の実家はまさにサン=ジェルマン地区にあり、パリっ子として、こちらが好みだからという主観で選んだんだと。
しかし、彼のプライドはすごい。
言い合いのなか、私も初めて冷静さを失って激しく反論したが、突如として彼は黙ってしまった。
“今回の件は流すが、私はヴァイッド(ボスニア語では「唯一の」を意味する名前)だ! 俺をリスペクトしろ”、と暗に示すような重たい空気が漂った。
「私はヴァイッド(ボスニア語では「唯一の」を意味する名前)だ! 俺をリスペクトしろ」か…。
ハリル、めんどくせーな…。
仕事に対する彼の厳格さと同時に、周りのスタッフにかける半端ない圧力を何度も垣間見た。
通訳の樋渡群さんはそれに立派に耐えていたが、右腕のジャッキー(・ボヌベー/前日本代表コーチ)さんは喧嘩を重ねた末に疲れてしまった。
「サッカー監督」としての手腕は評価できても、「ひとりの人間」としては、アレなハリルホジッチ。
選手だけではなく、スタッフも疲労困憊。
圧力をかけるとか、喧嘩して大声出すとか、まぁ、そういう人です。
ハリルさんは鬼才。
その情熱はまさに火の鳥だ。
彼が怒りを持って飛んでいくと、ついて行く忠実なフォロワーたちも火傷をする。
あの分厚い眉毛から稲妻が放たれ、雷が落ちる。
温室育ちの日本人選手たちはその前で萎縮し、他の日本人スタッフにも猛獣使いのノウハウはなかったのだろう。
どちらかというと、ハリル擁護、ハリルの味方であるはずのダバディ氏でさえ、こういう書き方してる時点で…ねぇ…。
はい、もう一回あらためて整理して綺麗さっぱり終わりましょう。
今年のロシアW杯で活躍し、日本サッカー界を盛り上げてくれた選手たち。
とりわけ、
大迫選手、乾選手、香川選手、本田選手あたりは、いい仕事をしてくれました。
しかし、
もし仮にハリル監督続投だった場合、彼らはW杯での活躍はおろか、ピッチに立てなかった可能性もあり、もっと言えば代表メンバーから外されていた可能性さえ非常に高かったということ。
その一点においてだけでも、十分に「ハリル解任で正解だったなぁ~」と言えるんじゃないかと思います。
もっというと、
この土壇場で急遽、監督を引き受けてくれた、西野さんの男気、火中の栗を拾う感、神通力、強運、データ分析力、ひらめき、勝負運、勇気、人心掌握術、すげぇなぁ~、という気持ちでいっぱいです。
よし、これで、自分の中で一区切りつきました。
今夜の森保ジャパンの試合に没頭できるぞ!
え~~と、相手はどこだ…?
・・・・・・・・・
パナマ!
ずいぶんとまた保険かけたな!
まぁいいや、調整だ。
本腰入れて応援すべきなのは、来週のウルグアイ戦ですね、ここで、森保ジャパンの真価が問われます。
今夜はその準備!
みんなで応援しようぜ!
がんばれ!サッカー日本代表!
がんばれ!
森保ジャパン!