ドラマ「カルテット」のクドカンに全く感情移入できなかった人いる?
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クドカン(宮藤官九郎)が演じる巻 幹生(まき みきお)に、全然、感情移入できなかったよ~!
「からあげにはレモンをかけないで欲しい」
とさえ主張できない男なら、一事が万事、日常生活のあらゆる場面で、自分の意志を伝えられないじゃん!
とりあえず、今まで黙っててゴメン!ドラマ「カルテット」めっちゃ面白いよ!
まず、先に謝っておきたい。
今期の連ドラは香里奈主演の「嫌われる勇気」に注目してる…というテイで、ここまでお送りしてまいりました、このブログですが…。
実際はもう「嫌われる勇気」は観ておりません!
(先週見逃したけど、もういいです…。)
そもそもね、無理があったんですよ、企画自体に。
なんでアドラー心理学を刑事ドラマに仕立て上げようとしたんですかね?
なんなの?そうまでして嫌われたいの?
結果、日本アドラー心理学会から放送中止を要求されるという、文字通り
アドラーも助走つけてブン殴るレベルで、本当にガチで嫌われております。
それにしても酷いことに…。ドイヒー。
そして。
実は相方(通称・大福)が毎週「カルテット」を観ておりまして。
私はそこに便乗する形で、なんとな~く一緒に観てたんですよね、カルテット。
パソコンでブログを書きながら、横目でカルテットをチラ見する程度だったので、第一話から、全編通じて、むしゃぶりつくように、なめまわすように観ていたわけではありませんが…面白いんですよ、カルテット。
もしかして、カルテット観てない人、いるかな…?
まだ、カルテってない人~、挙手願いま~す!
一応、説明しておきましょう!カルテットってこんなドラマだよ。
とにかくもうね、伏線に次ぐ伏線。
めまいしそうなくらい、複雑に絡まる魅惑のハーモニー!
人間ドラマの名手・坂元裕二と、30代を代表する4人の実力派俳優陣との豪華な共演が、この冬、実現!恋、涙、笑い、秘密、嘘が入り乱れ、ほろ苦くて甘いビターチョコレートのような大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスをお届けします!
ある日、4人は“偶然”出会った。
女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。
あのシーンの裏には、こんなメッセージが隠されている、とか、
実はこのキャスティングはあのドラマへのオマージュだよね?
みたいなね、
深読みしようと思えばどこまでも深読みできる仕掛けが、メチャメチャ数えきれないくらい、ドラマの中にも、そして外側にも隠されているわけですよ。
そして、視聴者がみんなで、それを推理していく、という楽しみ方もあるんですよね~。
私はクドカン(宮藤官九郎)が脚本を書いた朝の連ドラ「あまちゃん」を観たことが無いんでよく分かりませんが、
先日のカルテットの放送で、クドカンが佇んでいたシーン、あの場所って「あまちゃん」のロケでも使われた場所なの?
なんかそういう深読みをツイッターでちらっと見かけたけど。
そういうね、
分かる人が見たらニヤリとしてしまう場面が、めちゃめちゃ多いわけです。
こんな仕掛け、誰も気づかないんじゃないの?っていう細かい伏線が、ドラマの内外に気が遠くなるほど張り巡らされている…らしいのです。
放送が終わった後の反省会というかな、「カルテット」ファンたちが挑む「一種の謎解き?」がまた面白いわけですね~。
例えば、
松田優作の息子という二世俳優の松田龍平に、音楽一家に生まれた別府を演じさせている。
あるいは、
すずめがかつて働いていた会社の同僚の役に、満島ひかりの出世作となった『愛のむきだし』で共演した安藤サクラが声で出演
していたり、
高橋一生が楽器を持っている姿を見ていると思い出すのは彼が声優として出演したスタジオジブリのアニメ映画『耳をすませば』でバイオリン職人になるために外国に旅立った少年・天沢聖司の、成れの果てのようにも見える。
略
作り手の意図を離れて、様々な読みを誘発すること自体が本作の面白さだと言える。
第一章終幕『カルテット』前半戦を読み解く。夢の沼であがくキリギリスたちの「ONCE AGAIN」(成馬零一) - 個人 - Yahoo!ニュース
なんと!!
「耳をすませば」の天沢聖司の声を演じたのが声変わり前の高橋一生だった!
もちろん、そういったギミック、仕掛けを抜きにしても、ドラマとして面白いよ~!「カルテット」最高!
深読みしなくても、普通にドラマとしても楽しめます!
特に、掛け合いのシーンね。
独特のセリフ回しや「間」、何とも言えない不思議な魅力。
脚本の坂元裕二が生み出す独特な世界。
これねぇ…
芝居のヘタな役者さんたちが演じたら、酷いことになりそうな気配が濃厚なんですよ。
でも、主要キャストがみんな上手いから、スゲー変な世界がちゃんと「成立」しちゃってるんだよね。
一歩間違えば
「いやいや、普通、無いだろ、そんな会話!」
って、ツッコミが入りそうなシーンでも、耐えうる強度があるんですよ。
役者の力量のスゴさね。
確か第一話だったかな、
「ベンジャミンさん鼻毛、出てましたね」
っていう話が、どんどんねじれていって
「家森さんも鼻毛、伸ばせばいいじゃないですか」
「鼻毛に見える入れ墨、彫ればいいじゃないですか」
っていうよく分からない返しにつながっていくくだりとか、何とも言えない面白さでした。
この感動は是非、ご自身の目でお確かめください!
カルテットで繰り広げられる「会話劇」は必見!
ということで。第6話、クドカンに全然、感情移入できなかった件。
豪快にネタバレしちゃいますよ!
もういいよね、分かってても面白いから。
ネ
タ
バ
レ
行方不明になっていた松たか子の旦那が、実はクドカンなんですけどね、このクドカンがさぁ…。
人物の設定として、どうなんだ?っていう気持ちでいっぱいです。
(あくまでもワタクシ個人の感想です)
松たか子とクドカンが出会い、お互いに惹かれあい、恋に落ちて、そして結婚する。
まぁ…いいで…しょう!
許しましょう、ルックスのバランスがどうなんだ?とか言いません!
それよりもね、二人の気持ちがすれ違っていく有り様ですよ、納得がいかないのは。
クドカンはね、
からあげにレモンの汁をかけられるのが嫌なんだけど、それを妻に言い出せない男、なんです。
仕事上の元部下には「レモン汁かけんな」って言えるんだけどね。
なんなんだ!
おそらくね、そんな男だと、奥さんに対して、言いたいけど言い出せない、っていう場面が一日に何十回も発生してるはずなんですよ。
オレは今日、このテレビ番組が観たいんだよ、とか、
今夜は外食したい、とか、
疲れてるからすぐ寝るよ、とか、
日常のあらゆる場面で、妻に対して自分の主張をしたい場面があるでしょ?
それって、
普通に言える設定なんだろうか?
もしかしたら、松たか子に対して
「便所にトイレットペーパーが無いんだけど…」
ってことさえ、言えないんじゃないのか?
どうなんだ?
クドカン!?
クドカンは、ペーパーが無いとき、手で拭いてるっていう認識でよろしいのか!?
どうなんだ?
答えてくれ!クドカン!!
それとも何か?
レモン汁だけはどうしても面と向かって拒否できない、深いワケでもあるってのか…?
はっ!
(◎_◎;)!
そういうことか…!
第7話以降の展開が見えてきたぞ…。
きっと、クドカンが松たか子にだけは直接レモン汁を拒否れないワケがあるんだ!
それがドラマの根底を流れるテーマなんだ!!!
・・・
・・・
・・・
いや、そんなわけがない!!
クドカン「いざ結婚してみたら、松たか子って意外とミステリアスじゃなかったわ~。失望した~」ってなんだよ!?
ちょっと待ってくださいよ~、ホントマジで。
そんな失望の仕方、アリか?アリなのか?
妻には、いつまでもミステリアスな存在でいて欲しかったんだ…。意外と普通でショック…。
みたいな、そんな感じってある?
そもそも結婚相手に何を求めてんだよ?
自分がプレゼントした本を鍋敷きとして使われたとか、
そういう地味なエピソードが積もり積もって爆発して、失踪してしまいました、
みたいな話になってるけどさ、全然分かんね~わ。
全然、感情移入できなかったよ。
あ~!分かる~!
クドカン、その気持ち分かるよぉ~~(´;ω;`)ウゥゥ
ってならなかった。
と・こ・ろ・が・さ、
さっきツイッターでつぶやいたらさ、
うちの夫は「男なんてみんなそんなもんだよ」って言ってました。
っていう貴重なタレコミが舞い込んできたわけですよ。
世の男たちは、みんなクドカンの気持ち、よく分かるってこと?
え?
分かってないのは私だけっつ~こと?
マジかよ~~…。
しかもね、さっき。
相方の大福から聞いたんだけどさ。
会社の上司?のおっさんがさ。
結婚してから30年間、奥さんに
「オムライスにケチャップかけないで」
って言い出せなかった
らしいんだよ。
え゛~~~!
(◎_◎;)!
やっぱ、そうなのか?
男はみんな「かけないで」って言い出せない生き物なのか?
レモン汁しかり。
ケチャップしかり。
言えよ!
どんどん言ってこうぜ!!
オレはどんどん言ってるよ!
かけないでくれって!
この世には二種類の男がいる。
「かけないでくれ」と言える男と、言えない男だ。
自分に最も近い、大切な人に対して、本音でぶつからないでどうすんの?
って話じゃないですか。
正直に言おう。
何を書いてるのか、訳が分からなくなってしまいました。
これは、
伏線でも何でもありません。
シンプルに、純粋に迷子になっております。
何か大切な事をまだ書いていない気がするんですが、それが何だったのかは思い出せません。