69歳のじいさんが九州新幹線の中で放火未遂する前に「花」を聴いていたら、犯行を思いとどまったかもしれないなぁ…とか

広告

テレビでドキュメンタリー番組の「ザ・ノンフィクション」を観る。

「生きて~る♪生きて~いる~♪」が耳につく。

調べてみる。中孝介さんの「サンサーラ」という曲だった。

中孝介さんは「サンサーラ」以外にもいい曲歌ってそう。

調べてみる。「花」という曲が出てきた。

いい曲。

イマココ

 

ということで、まずは聴いてください。・・・「花」


www.youtube.com

 

歌詞の一部、載せます。

ちなみに、はてなブログは2019年7月くらいから「歌詞OK」になったんすよね。ありがたい。

はてなブログにJASRAC管理楽曲の歌詞の掲載が可能になりました - はてなブログ開発ブログ

 

 

中 孝介 『花』

 

もしもあなたが 雨に濡れ
言い訳さえも できないほどに
何かに深く 傷付いたなら
せめて私は 手を結び
風に綻ぶ 花になりたい

 

もしもあなたの 夢破れ
行(ゆ)き先のない 日々は暮れゆき
信じることさえできなくなれば
せめて私が 声にして
明日に揺蕩(たゆた)う 歌をうたおう

 

花のように 花のように
ただそこに咲くだけで 美しくあれ
人はみな 人はみな
大地を強く 踏みしめて
それぞれの花 心に宿す

 

 

これ、泣き崩れるだろ…69歳。

 

ちなみに私は今、ノートパソコンの前で泣き崩れております。

 

69歳ですよ。69年間も、生きてきたのよ。いろいろあったのかもしれんけどさぁ…なんであんなことしちゃったんかねぇ…

 

年金もらって、つつましく、ひっそりと、生きていければそれでいいや、とは思えなかったんかねぇ・・・

地に足つけて、淡々とさ、上を見たり下を見たりせずに、残り僅かな時間、ただ自分にできることだけ、やっていこう、とかさ、思えなかったんかねぇ・・・

 

じいさんの身にいったい、何があったんだろうかね

どんなつらいことがあったんかね

社会に対して、どうしても許せない何かがあったのかね・・・

 

残り少ない自分の人生を全て棒に振ってでも、人生と引き換えにしても、やるだけの意味があったんかね

 

どんな事情があったのか、ワシには分からんけどさ、想像もできんけどさ。

 

69年間よ。

69年、なんだかんだあって、じいさんなりに一生懸命、生きてきたんじゃないかな、とは思う。

じいさんなりに、いっぱい苦労して、泣いたり笑ったり怒ったり、いろんなものを何とか乗り越えてきた69年間だったと思う。

それを全部、ダメにしてまで、

なんであんなことしちゃったんかね

何がじいさんをそこまで追いつめたんかね。

なにがじいさんに、あの決断をさせたんかね。

 

私ねぇ、なんか酷い事件とか見ちゃうと、その犯人は、今までどうやって生きてきたのかな、とか思いを馳せてしまうんよね。

そこに至るまでの経緯っていうかさ。

どうもね、気になっちゃうんよね。

 

たぶん、

ある日突然、モンスターになったわけじゃない。

 

たぶん、生まれながらのモンスターでもない。

 

大半の場合、最初は、誰でも「普通の人」だったと思うんよね。

たぶん、我々と、そんなに変わらない。

 

でも、どこかで何かがあって、どこかできっかけがあって、モンスターへと変貌するわけでしょ。

・・・・・・

いや、もしかすると、そもそも「モンスターでさえないまま、犯行に及んでいる」のかもしれんけどさ。

全然、分からんけどさ。

 

これ、犯罪を犯した本人に、直接聞いてみたいような気持にさえ、ちょっとなるんよね。

刑務所まで行って面会してさ、本人に聞いてみたくなる時がある。

「アンタ、どうしてこんなことを…?ワケを話してくれないか?」って。

(私自身、コミュ障なんで会話とか無理だけど)

69歳で新幹線に火を放つ前、どんな風に生きてたんだろう。

65歳の時は、まだ人生に絶望してなかったんかな?

60歳の時は、どうだったのかな?

55歳の時は?

50歳の時は?

ちゃんとうまくやれてたんだろうか。

ちゃんと社会に溶け込めていたんだろうか。

友達や家族と、ちゃんと関係性を築けていたんだろうか。

・・・・・・とかさ。

 

なんか、不治の病とかなんかね?

でも、世の中の不治の病の人が全員、「社会」に恨みを持ってるわけでもないだろうし、「死ぬ前に、一矢報いてやる」みたいな無差別攻撃するわけでもないしなぁ。

 

「自分の人生の全てと引き換えに、社会にダメージを与えてやる」

っていう思想にたどり着くって、相当なことよ?

 

それで、自分とは何の関係もない、会ったこともない、何の恨みもない、赤の他人を攻撃できるようになるって、よっぽどのことよ?

 

 

私自身は個人的に『花のように ただそこに咲くだけで 美しくあれ』とは思わんけどさ。(美しくなくてもいいから、ただ咲けばそれでいいよ、っていう)

花のように 花のように
ただそこに咲くだけで 美しくあれ
人はみな 人はみな
大地を強く 踏みしめて
それぞれの花 心に宿す

 

・・・・・・

 

イイ歌詞ですよ、これ。

刺さるね、泣けますね。

 

でも、私自身は、どうしようもない社会不適合者だからさ。

「美しくあれ」

とか言われても、ハードルが高すぎるんよね。

「美しくありたい」と思うほどに、自分の醜さに打ちのめされるっていうか。

 

だからね、もう、そういうの疲れたからさ。

「ただ生きりゃそれでいいや。それで合格。」

って思うことにした。

 

ただ、周りの人が許してくれない、っていう空気はあるけどね。

「ただ生きてるだけじゃ不合格だぜ」っていう社会の圧は、常にありますが。

 

69歳のじいさんも、何が許せなかったのか分からんけどさ、何を手に入れたかったのか分からんけどさ、

「残りの人生、ただ生きりゃ、それでいいや。十分満足」

っていう風に、自分の考え方を変えることができたならば、

あんな終わらせ方、選ばなかったんだろうな、とか思ったりして。

 

 

なんか、どんよりとした話になっちゃったんで、曲行きましょう。サンサーラ。


www.youtube.com

 

こりゃまた泣ける…(´;ω;`)ウッ…

 

ちなみに「サンサーラ」とは、サンスクリット語で「輪廻転生」という意味らしいです。

 

 

 

 

あと、「不器用だけど必死に生きている人々」が頻繁に登場するドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」のリンクはっときましょう。

社会不適合者の皆さんにオススメです。

www.fujitv.co.jp