イケメン俳優の苦悩(三浦春馬さんのことは分かりません)
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以前、何かの番組で、ベテラン俳優が語ってたんですよね。
「若くてルックスを売りにしている主役級の役者から、悩みを打ち明けられたことがある」…みたいな話。
「顔が良いから悩みが無い」なんてことは無い。みんないろいろあるんだろうねぇ…
そのベテランの役者さんは、いわゆる「バイプレイヤー」っていうんですかね、整った顔を売りにしているわけではなくて。
演技派で、長く「脇役」を務めてきた方でした。
ちょっと誰だったか、忘れちゃったんですけど。
んでね、何かの番組で「若手俳優から悩みを打ち明けられたことがある」、みたいな話をしてたんすよね。
(その若手が、三浦春馬さんだったかどうかは分かりません。たぶん違うんじゃないかな?と思います。いずれにしても確かなことは言えません。ご了承ください)
ベテラン俳優いわく。
『イケメンの若手が「この先もずっと役者として食っていけるかどうか自信がない」って悩んでて、飲みの席で相談された』
とかなんとか。(うろおぼえ)
ようするにね、どんなドラマでも映画でも、「脇役」のポジションって、複数、用意されているワケですよ。
ふつう、脇役っていっぱい出てきますよね。
しかし、
それに対して「華のある主役、主人公」の席って、基本的には一作品に一個しか用意されてないワケですよ。
あるいはダブル主演みたいな形で二人分用意されているケースもあるかもしれませんが、いずれにしても、超絶「狭き門」なワケですよ。
ず~~っと何十年にもわたって「主役」を演じ続けられる俳優なんて、ごく一部です。ほぼいない、と言っても過言ではありません。
特に「若さ」や「ルックス」、「美しさ」などを武器にして台頭してきた役者なら、その賞味期限はかなり短い可能性があります。
特に女優さんなら、なおさらのことかもしれません。
次から次へと「期待の新人」が現れますし、
ある種の「人気商売」である以上、ちょっとしたスキャンダルで転落する危険も、常に付きまといます。
ず~っと「主役の座」に君臨し続けるのは、容易なことではないでしょう。
とはいえ、じゃあ
「主役としての仕事がなくなったなら、脇役を演じればいいじゃない」
っていう話でもないじゃないですか。
おそらく、そんな甘い世界ではない。
言ってみれば、椅子取りゲームですよ。
20年、30年と、ず~~っと脇役のポジションを務めてきた名バイプレイヤーたちと、「脇役の座」を奪い合うことになるわけです。
顔の良さではなく、演技力で勝負し続けて、長く芸能界で生き残ってきた、いぶし銀の名脇役たちと実力で勝負して、そのポジションを奪い取ることなんて、簡単なことじゃないでしょう。
「主役の仕事がなくなったんで脇役やります」なんていう役者に、脇役としてのオファーが来るだろうか。
変な話、たとえば、
キムタクが、フリーターの役(チョイ役)とかできるだろうか。
渡辺謙が、作品の本筋とは関係ないホームレスの役とかできるだろうか。
やっぱりどうしても、違和感が発生してしまう。
適材適所って感じがしない。
長年「主役級」のポジションにいた俳優が、脇役を務めるのって、なかなか難しいはずですよ。
そういえば昔、トム・クルーズが肉体労働者(工事現場のおっさん?)を演じた主演映画があったはずだけど、アレ、どうだったんでしょうかね。(『宇宙戦争』か)
違和感とか無かったのかな。ちゃんとブルーカラー(労働者階級)の役、ハマってたのかな?(見てないから知らんけど)
あとは…そうですねぇ…役者がらみのエピソード…。
メル・ギブソンなんかは、若い頃に、自分の顔が整いすぎていることを苦に、顔を不細工に整形しようかなと悩んでいた、という話を聞いたことがあります(うろおぼえ)
あとは…ブラッド・ピットが若い頃、「現実の自分」と「映画スターの自分」とのギャップに苦しんで、精神科に通院していた時期がある、という話を聞いた記憶があります(うろおぼえ)
ようするに、「イケメンなら人生楽勝モードで悩みなんかない」というわけではない、ってことなんよね。
※もちろん、最初の方にも書いたけど、三浦春馬さんの話とは別の話です。たぶん。
三浦春馬さんが何に悩んでいたのか、何故、亡くなったのか、それは分かりません。
「お金さえあればしあわせになれるのに」とか「外見さえよければ…」とか、そういう安易でめでたい意見を見かけると、なんかモヤる
そんな、簡単なものじゃないと思うのよ、人生って。
「カネさえあれば幸せになれる」って言っちゃう人って、多分、カネを手に入れても幸せにはなれないような気がすんのよね。
いや、分からんけどな。
金持ちになった経験が一切ないから、切実に、リアルに、全然分からんけどな。
「オレが三浦春馬だったら悩みなんて全然ない勝ち組人生を楽しく生きるのに」
みたいな考え方って、なんか違うと思うんよね。
そんな簡単じゃねぇぞ、って気がしてしまう。
とはいえ、三浦春馬さんのことは全然知らんし、そういう意味では、オレもなんも言えねぇ…
ウィキペディア見てみると、いろいろ背負っていたのかもなぁ…とか思ったり。
「俳優をやめたい」と、悩み苦しんでいた時期があった[29]。21歳の頃、2012年2月5日放送の『ホンネ日和』(TBS系)で、三浦は兄のように慕う寺脇康文と対談し、役者として自信を無くし苦悩した日々について語っている[29]。『サムライ・ハイスクール』撮影時、今までに感じたことの無い疲労感に襲われ、「役者をやめて俺は農業の道に行こう」、「とにかく今の状態から逃げ出したい、故郷へ戻りたい」この一心だったという[29]。この時は母親に説得され思い止まったが、すっかり俳優として自信が無くなってしまったという[29]。
・・・・・・・・・
つらかったんだろうなぁ…
三浦春馬さんのご冥福をお祈りいたします。
・・・って終わろうと思ったんだけど、最後に本田選手の言葉を。
死ぬなよってこれまでは自殺する人を責めてきた。今も死ぬなよって気持ちは変わらんけど、それ以上に20年以上も若者の自殺者の数が世界で1番多い日本が、社会が、そして変えるための行動をしない僕らが何よりも罪深いよな?
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2020年7月18日
可哀想とかご冥福をお祈りしますもいらんねん。もっと大事な行動が抜けてんねん。って自問。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2020年7月18日
本田は言う。
「哀れんだり、祈ったり、それより行動だ」と。
我々は、何ができますか。
わたしは何ができるだろうか。
あなたは何ができるだろうか。