【NHK歴史秘話ヒストリア】改めて「超時空要塞マクロス」の凄さを実感
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NHKの「歴史秘話ヒストリア」って番組で、アニメ「超時空要塞マクロス」を取り上げてたんですけど観ました?
いや~凄かった…改めて「マクロス・シリーズ」の偉大さを実感!
アニメに興味が無い人でも確実に面白いっ!
とにもかくにも、巨大ロボットアニメの金字塔「超時空要塞マクロス」の衝撃、ハンパない!
っていうかね、もはや「巨大ロボットアニメ」という枠組みの中には収まってないよね。
う~~ん、なんだろう、ジャンル的に、なんて言えばいいんだろうか。
そのくらい、今までのロボットアニメの概念を覆したというかね、新時代を切り拓いた作品だと言って過言ではないですよね。
革新的なことにいろいろ挑戦しています。
(「戦闘中にアイドルが歌う」っていう設定とか…。解説はのちほど)
アニメとかあんまり観ない人でも、絶対確実にテンション上がりますからね。
この戦闘シーンとか、ヤバいから。
CG使ってないからね。手描きですよ、手描き!!!
とにかく、理屈とかどうでもいいから、まず観てくださいよ!
圧巻!!!
板野サーカス!!
ドッグ・ファイター(作曲:羽田健太郎 ) / 超時空要塞マクロス
そしてそして、この作画も凄いけど、曲も、めっちゃカッコイイんだ、これがまた!
羽田健太郎!
テレビアニメ「超時空要塞マクロス」が放送されたのが1982年、37年前ですよ。
そして、
劇場版の『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の公開が1984年、35年前です。
これ、ヤバくないですか。
当時はCGとか、多分なかったよね?
全部、手描きよ?
あの、超高速のスピード感を表現した感じとかさ、当時、子ども心に衝撃的でしたよ。
なんじゃこれは!?って。
いわゆる「板野サーカス」ってやつね。
アニメーター板野一郎によって確立された映像表現技法の一つであり、「高速で動く物体とそれを追う高速で動く物体を、高速で動くカメラが捕らえた映像」である。
画面狭しとばかりに埋め尽くされる多数のミサイル群の高機動(ハイパーマニューバ)に目を奪われがちだが、重要なのはミサイルの数ではなく、空間のデフォルメ演出である。
いわゆる嘘パースを極限にまで高め、それを高速なカメラワークによる視点の回り込み演出で迫力ある映像美を実現した。
多くの追随者によって板野サーカス的映像表現は用いられているが、多くはミサイルの高機動表現の模倣に終始しており、カメラワークまできちんと再現している板野サーカスは意外と少ない。
板野一郎自身が認める板野サーカスの使い手は庵野秀明、後藤雅巳、村木靖の3名のみと言われている。
そうそう、そうなのよ。ミサイルだけが超高速じゃなくてさ。
移動している敵も高速で、なおかつ視点も「固定カメラ」じゃなくて、自らが高速で移動しながら撮影している感じっていう。
これはもう、
その後のアニメ界の戦闘シーンにメチャクチャ大きな影響を与えましたよね。
あと、敵の宇宙人?の弱点が「歌」とか「恋愛?」っていう、とんでもない設定にも驚愕!!
これもまぁ、ほんと、ビックリな設定なんですけども、「歌」がある種の兵器というか、武器として、機能するっていう。
これはもう、なんつ~か、ウルトラCだよね。
敵(ゼントラーディ人)は、遺伝子操作によって改良された「ただ戦うだけの種族」で、歌とか音楽という「文化」を持っていないっていう設定なんよね。
しかもこの宇宙人、単為生殖だったかクローンだったか知らんけど、とにかく、オスとメスでああだこうだして子孫をつくる、っていうシステムを導入してないから「男女の恋愛」みたいなのも知らない、っていう。
そうすると、どうなるかっていうと
「アイドルの女の子がラブソングを歌う」と、ゼントラーディ軍の兵士たちは、動揺して、平常心を保てなくなる、みたいな。
いやいや、すげぇ設定だな…。
戦闘中に敵に歌を聴かせることで動揺させ、その隙に攻撃する作戦が有効なわけよ。
ということで、必然的に、
ゴリゴリのバトルシーンになると同時にアイドルが歌うっていう、めちゃくちゃカオスな状況が生まれるわけよね。
そうえいば、映画「マーズアタック」も、地球に攻めてき火星人の唯一の弱点が「歌」だったよね(うろ覚え)
とにかく、「マクロス」には意欲的なチャレンジがてんこもりに詰まっている
37年くらい前ですか、当時、リアルタイムで「超時空要塞マクロス」を観ていた世代としては、なんかもうね、めちゃくちゃ衝撃を受けまくりましたよ。
まだ子どもでしたからね、基本的には巨大ロボによるバトルシーンが観たくて、毎週チャンネルを合わせていたわけですよ。
ところが。
全然、戦わない回もあるわけよ。
嘘でしょ?って。
それで、主人公の一条 輝(いちじょう ひかる)が、三角関係のもつれで四苦八苦してる回とかあったりして。
全国の子どもたちは「は?」ってなってさ。
とにかくもう、いろいろ凄かったわ。
設定がもうね、子どもが理解できないっつ~か、大人向け過ぎよ。
まず、一個目の衝撃は、主人公って普通、天才パイロットなはずなのに、「直属の部下が天才パイロット」っていう設定。何これ!
これなぁ~、子ども心にいろいろ思ったわ…。
普通のロボットアニメってさ、主人公が一番、凄いヤツじゃん?
ガンダムだとアムロですよ。ニュータイプですよ。
マクロスの場合は、主人公の一条輝ではなく、その直属の部下のマクシミリアン・ジーナス(通称マックス)の方が、天才パイロット、っていう設定。
こんなのあります?
普通、子供向けアニメで、こんな設定あります?
上司の方が凄腕、ならまだしも、部下の方が凄腕って。
いや、リアルでは、こういうこと、あるでしょう、長く生きてりゃ、誰もが経験すると思うよ。でも、子供向けアニメでこうくるとは…。
衝撃その2。主人公が物語のヒロインと結ばれず、当初好きでもなかった年上の女性上司と結ばれる!
これも子どもながらに衝撃うけたなぁ~。
人生のワビサビ。
普通、こういうのって、ヒーローとヒロインが相思相愛になって、ハッピーエンドじゃないですか。
でも、マクロスの場合、結局、主人公は好きだった女性と結ばれずに、向こうから言い寄ってきた女性上司と結ばれる、っていう。
こんなのある?
あ~、メカの話、全然してない。可変戦闘機バルキリーの話、全然してない。
戦闘機が、高速で変形して、人型のロボットになるとか、めちゃくちゃ大興奮ですよ。
めちゃくちゃ夢がある。
しかも、変形途中の形状(通称ガウォーク)とか、あんなの他のロボットアニメで観たことなかった。
めちゃくちゃエキサイティング。
マクロス VF1 VF1-25最終形状 更新 バルキリー ガウォークまで Macross 3DCG
メカニック・デザインの人の苦労話とかも面白かったなぁ~。
「ガウォーク」のスタイルがひらめくまで、かなり苦しんだらしいですね。
そりゃそうだよね。
戦闘機から手や足が生えてるみたいな異形の姿。
前例がない。
それで、友だちとスキーしに行って、直滑降してる姿を観てひらめいた、とか言ってたね。
それにしても「膝関節を逆方向に曲げたほうが斬新でカッコいい」っていうアイディアは、やっぱ非凡。さすが。
マクロスの魅力はまだまだあるので、語りつくせない~!
他にもいろいろあんのよ、マクロスならではの、大胆かつ斬新な設定とか、エピソードとか。
キリがないな。
巨大戦艦の中に数万人の民間人が住んでる街があるとか。
ピンポイントバリアを一カ所に集めてダイダロス・アタックとか。
実は敵のサイズがスゲーデカいとか。
歌える声優をヒロインに抜擢というか、歌手を声優として抜擢というか。
なんだろうね、ことごとく、それまでのロボットアニメのセオリーを打ち破ってきた感があるね。
そしてマクロスは、それ以降のロボットアニメに、めちゃくちゃ影響を与えている。
偉大ですよ、改めて実感。
何か今、NHKで、マクロスの人気投票やってんのよね。締め切りは4月21日。
「全マクロス大投票」まだまだ投票受付中!
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) April 5, 2019
「マクロスΔ編」のスペシャル動画を公開しました。#全マクロスhttps://t.co/okv5NpQ9KK pic.twitter.com/85bm0DZVnl
マクロス内の「好きなキャラ」とか「好きな歌」とか「好きなメカ」とか。
投票できるようになってるみたいです。
結果発表は5月4日!
ちなみに私は、マクロスシリーズは元祖の「超時空要塞マクロス」しか観ておりません💦恐縮ッス💦
まぁ、なにはともあれ。
いろいろ懐かしくなっちゃいましたね。
今度あれだね、「輝け!第一回オレの好きな巨大ロボット選手権大会」みたいなの、開催しないといかんね。
もうね~、いろいろあんのよ。
ダンバインとか。ボトムズとか。ザブングルとか。
もっとさかのぼると、当然、マジンガー系とか、ゲッターロボとか…。
今度やりましょう、好きなメカBEST5みたいな企画ね。
カミングスーン!
最後は名曲「超時空要塞マクロス」のオープニング曲で〆たいと思います!
これがまた、めっちゃくちゃカッコいいんだ。視聴者を子ども扱いしてない。
マクロの空を つらぬいて
地球をうった いかずちは
我ら 幼い人類に
目覚めてくれと 放たれた