以前、TBS系のバラエティ番組【水曜日のダウンタウン】の中で「じいさんの服、50代後半くらいに買ったので粘ってる説」ってのをやってたんですよね。
60歳前後のじいさんにとっては、残りの人生せいぜい20年程度、ヘタすると10年後にはほとんど外出しないような生活をしているかも知れない。
50代前半までに購入した洋服だけで、残りの人生の分、ギリ全部まかなえるんじゃないか?と考えているジジイも少なくないであろう、という仮説ですね。
私もね、めっちゃ分かるんですよ。この「残りの人生でギリ必要な分は、すでに所有してるんじゃね?」っていう感覚。
過去に何度か書きましたが、私は、自分が死んだとき、遺品が段ボール1箱だけ、みたいなフィニッシュの迎え方を理想としている部分がありまして。(現実的にはものすごく難しいんだけど)
途中いろいろあったけど、最後の着地はピタリと決める、的な。
何もやり残しが無い、ちょうどお釣りのない、見事なフィニッシュだった、的な。そういう終わり方がいいなぁと思っている部分があります。
そうするとさ、
「はい、自由ネコじいさんが死にました、残された人々がじいさんの遺品を片付けようと思ったら、大量の洋服が出てきました。たいして着てもいないようなタンスの肥やしが大量に出てきました」
っていうのは、ちょっと不本意なワケですよ。
でね、ぶっちゃけた話、私ねぇ、洋服、めっちゃ持ってるんですよね…。
ここ数年は全然買ってないんですけど。
明らかに、残りの人生で着る分は足りてるんですよね。
若い頃は洋服がけっこう大好きで、あんまり後先考えずに、どんどん買い漁ってた時期もあったんですよ。趣味がウィンドウショッピングだったりして。
まぁ、お金もなかったんで、典型的な「安物買いの銭失い」ってやつですね。
もうね、今思えば、アホなお金の使い方してたなぁ~って感じるんですけど、当時はモノを買うことに喜びを感じていたんだよねぇ。
買ったことで満足しちゃってほとんど着ない服とかもあったし。ホント、アホすぎた。
んで。
人生いろいろあって。
いろいろと価値観にも変化があって。
今っぽく言えばミニマリストとか、そういう路線なのか分かりませんけど、服だけじゃなくてね、いろんなものに対して、物欲が無くなっていって。
そもそも「欲しいもの」も「行きたい場所」も特にないし。
イイ感じで、人生がどんどんシンプルになっていって。
まぁ、「ジジイになって枯れてきた」って言うことなんでしょうけれども(笑)
これはこれで、全然アリだなと。
そんなこんなで、話を戻しますか。
【水曜日のダウンタウン】で放送していた「じいさんの服、50代後半くらいに買ったので粘ってる説」の話。
番組の路上インタビューに登場したじいさんたちは皆、確かに服を買っていなかった。
番組スタッフが街頭インタビューで道行くじいさんたちに、聞くわけです。「最近、服買いましたか?」って。
そうすると、みんな全然、買ってないわけです。
10年買ってないとか、普通にあるわけ。
これねぇ、個人的には、すごくアリなんですよ。
別にさ、10年服を買ってないじいさんが、ズタボロの格好で、薄汚れた布きれを1枚まとっているだけとか、そういう訳じゃないからさ。
破れていたり、汚れていたりしたら、ちょっとアレだけど、デザインが今風じゃないとか、流行を取り入れていないっていうのは、むしろ逆に全然OKだと思うんですよね。
「今風」のもの、すなわち「流行りのもの」って、確実に廃れていきますから。
流行とは無関係の「普遍的なもの」を身に付ける方がイイと思うんだよね。
「経済を回すために老人たちはお金を使え!服を買え!」っていう人もいるかも知れないけど、別にね、服にカネかけなくても、日々の食事のグレードを上げるとか、映画や演劇やコンサートに出かける回数を増やすとか、いくらでもお金の使い道はありますしね。
買う必要のない服を買う筋合いはないんですよ。本人がもう足りている、と感じているのであれば、買う必要は無いワケで。
プチプラだかなんだかよく知りませんけど、1年でダメになるような安物を頻繁に買い替えるのが利口な選択だとはちょっと思えないんでね。
若い頃の私はまさにそういうお金の使い方をしてましたけど、今なら確実に「耐久性のある質の良いものを必要な分だけ所有する」って路線で行くでしょうね。
買い物って確かにね、ワクワクするんですよね~。
楽しいんです。
何も買わなくてもお店巡りだけでも楽しかったりするし。
でも、
そのワクワクのために、一時的に心の渇きをいやすために「本当は必要じゃないもの」を買うってのは、ちょっとオシャレじゃない気がします。「生き方がオシャレじゃない」って気がするんです。
「モノで満たす」以外のワクワク感を得る方法を見つけた方がいいような気がするんですよね。
たとえばさ、分かり易く言うとさ。
フィリピンのイメルダ夫人は、ドレス6000着と靴3000足を所有していたそうですが、この話、どう感じますか?
うらやましい?素敵だと思う?
履きもしない靴を3000足も持っている人ってどう?
こういう生き方にあこがれますかね?
むしろ「イメルダ、ダセェな」ってなりません?
「なんて下品な人なんでしょう!」ってなりません?
「不要なのに所有しているもの」が多くなるほど、滑稽だし、愚かに見えませんかね。
本人は「オシャレ」のつもりで買い漁ってるんでしょうけど、むしろオシャレじゃない。センスがないように見える。生き様そのものがシャレオツじゃない。
ちなみに、ちょっと検索してみました。「じいさんの服、50代後半くらいに買ったので粘ってる説」について言及しているブログ。
ちょっと検索してみました。
そうするとね、
「いやいや、オレ、じいさんだけど、服買うよ!」
っていう、番組の説否定派?のブログがいくつかヒットしましたね。
いや、もちろん、生き方は人それぞれなんでね、服を買う爺さんもありだと思います。
でもね「ジジイだけど服を買う派」の人の記事からは
「必要じゃないけど買ってる感」
とか、
「すぐダメになる安物ばかり買ってる感」
とかが漂っていて。
やっぱ、なんかね~…。
ま、本人がそれで満足なら全然OKなんですけどね…。
人にはそれぞれ、信念や、哲学や、美学がありますから。
すぐダメになる安物をスゴイ頻度で超高速回転で買い替えることに「美」を見いだす人もいるでしょう。
こちらとしては、どうぞご自由に、という感じなんですけれども。
私はやっぱり、服に限らず、何でも減らしていく方向で行きたいと思いましたね。
ということで。「いま何か、どうしても欲しいものはありますか?」と自問自答してみた。
ないんだよねぇ~これが。
あるのは「欲しいけど、無くても一応大丈夫」ってものばかりで。
以前の自分なら買ってたのかなぁ~。
とりあえず強引に絞り出してみます。
ホントにガチで欲しいものね。
欲しいものベスト3
第3位
スノーボードウェア(上だけでもOK)
結局ね、雪に強くて、雨にも強くて、暖かく、丈夫なのはスノボウェアですね。
街中でも違和感なく着られるデザインなら、なおよし。(最近はそういうのありますね)
着るのは冬だけですから、1着買ったら、おそらく残りの人生ずっと使えると思います。
だからこそ、徹底的に吟味したいんですよね~。いわゆる「一生もん」なんで。
色、柄、デザイン、サイズ感、もろもろ妥協したくない。
実はここ数年、理想のスノボウェアを探していますがまだ出会えていません(笑)
第2位
サンダル
20代に購入したサンダルの底がそろそろボロボロになってきたので、買い替えたいんですよね~。
Tevaのハリケーンというモデルを買うと思います。人気の超ベストセラーモデル。私の記憶が正しければ20年前にはすでに存在していたような…。
外国人のバックパッカーの足元なんかを見ると、Tevaのハリケーンを履いている人、めっちゃ多いですね、ホント。
ちなみに私が今まで履いていたサンダルはハリケーンのデザインをパクった?他のメーカーのサンダルだったので、次こそは本家のTevaをGETする予定。
今年か、来年。(まだ粘れる)
第1位
ノートパソコン
実は私は、パソコン持ってないんですよね(笑)
相方の「通称・大福さん」のノートパソコンを借りて、このブログを書いています。
ダメじゃん。
私にとってインターネッツは、ある意味、商売道具ですからね。
ノートパソコンくらいは自分で用意すべきなんじゃないかと。
そんなふうに思いながら数年が経過しております('◇')ゞ
可能な限りモノを所有したくない自分自身とのせめぎあいです。葛藤です。
でもさすがに、今年は買うと思います。
ついに眠れる獅子が覚醒しました。
ただ、どこでどんなパソコンを買えばお得なのか、全然分からない💦
結論。
買い物ってホント、大変だ~~
ひとつひとつの買い物と、真剣勝負で取り組むようになって以来、全然、モノが買えない(笑)
こんな記事もある。
皆川明さんのブランド「ミナ・ペルホネン」 の服なら間違いないです。自由ネコのお墨付き。
皆川は、新しい服を次々買ってもらいたいと思っていない。長く着てほころびた服は、お店に持ってきてもらえば必ず直す。
人生とは何か?