日本の町工場が力を合わせて製作したボブスレーをジャマイカが採用決定!
みんなの汗と涙の結晶が平昌五輪で日の目を見る!はずだったが…という事件の裏側。
いろいろ興味深かったですよ、ええ。
知らない人もいると思うので、まずは簡単に説明。「下町ボブスレー」って何?
正直な話、この番組を観るまで「下町ボブスレー」なるプロジェクトのことは一切、一切、一切、知りませんでした。
おそらく、初耳。そして初目。
ようするに、何の予備知識も持たずに番組を観たわけです。
私はそもそも「下町ボブスレー事件」って何なんだ?
っていうポジションでしたので、
その裏側を公開!って言われても「いや表側も知らないんで…」って感じだったわけですが、ひょっとすると私と同じ立ち位置の方もいそうなので、まずは簡単に基本的な部分をおさらいしましょう。
おそらく、こんな感じだったと思います。
下町ボブスレー事件
下町の工場のおっさん達が集まってボブスレー(ものすごく速いソリ)を作ったよ!
誰か、このボブスレーに乗ってみないか?
↓
「私たちが乗ります!オリンピックでも使わせてもらうよ!」
と、ジャマイカのボブスレーチーム。
↓
ところがオリンピック直前。
「やっぱ、おたくのところのボブスレーは使わないことにしまーす。遅いから!」
とジャマイカが土壇場でキャンセル(ドタキャン)
↓
「てめぇら~!うらぎりやがったな!許せん!6800万円払え!」
と、下町のオッサンたち、激おこプンプン丸。
・・・・・・・・・
と、ここまでが表側。
みんなが知ってる情報、ってことですね。多分。
ちなみに、「日本の恥さらし!」って感じで、世間的にはかなり叩かれていたようですね、下町ボブ。
しかし「ガイアの夜明け」ではこんな感じ。
"氷上のF1"ともいわれるボブスレー。そのソリの開発には、フェラーリ、BMWなど、世界の名だたるメーカーも参戦。巨額の資金を投じ、しのぎを削っている。そこに、ニッポンの町工場が技術を結集して挑む「下町ボブスレー」。2014年のソチでは日本代表に採用されなかったものの、その後、ジャマイカ代表とともに2018年平昌オリンピックを目指すことに。しかし、開幕を目前に控え、事態は急変する。ジャマイカ代表が、「下町のソリを平昌オリンピックで使用しない」と通告してきたのだ。4年越しの夢は、実現目前でまさかの結末に...そこに至るまでに、一体何があったのか?10カ月にわたる独占密着から見えてきた、"知られざる真実"とは?
ここからが本題。下町ボブスレー事件の裏側、知られざる真実ってやつです。
ガイアの夜明けでは、こんな感じで放送しておりました。
目前で絶たれたオリンピック出場の夢。その真相に迫る。
今度こそ、オリンピック出場の夢を…。東京・大田区の町工場がジャマイカ代表と組み、平昌オリンピックを目指す「下町ボブスレー」。リーダーは、自身も町工場を営む細貝淳一さん。前回の雪辱に賭ける職人など40社の技術を結集し、最新のソリは完成した。11月、カナダのウィスラーで行われた北米選手権。乗り込んだジャマイカの女子代表ジャズミン・フェンレイター選手は、2位を獲得と良好な滑り出し。しかしその後、成績は安定しなかった。そして12月、ドイツのヴィンターベルクで行われたワールドカップで、不測の事態が…。なんと、フェンレイター選手が乗っていたのは下町のソリではなく、BTCというラトビアのメーカーのソリだったのだ。輸送機関のストライキで下町のソリが届かなかったから、というのが理由だ。しかし、その日を境に、ジャマイカ側の「下町ボブスレー」に対する評価は、厳しさを増していく。「遅い」「振動が多い」…指摘を真摯に受け止め、突貫でソリの改良を進める町工場の職人たち。1月、BTCと下町のソリを比較するテストが行われた。タイム計測の結果は、「BTCの方が2秒以上速い」。その時、カメラは“知られざる事実”を捉えていた…。
なぜ、ジャマイカ代表は急に「ソリを乗りかえる」と言い出したのか?なぜ、「下町ボブスレー」は2秒も遅かったのか?独占密着を続けた「ガイアの夜明け」だけが捉えた映像と証言により浮かび上がる、ある真実とは?
ものすごくかみ砕いて「自由ネコ・フィルター」を通して、独断と偏見に満ちた説明をするとですねぇ、
ようするに、
突如ジャマイカ・ボブスレーチームのコーチに就任した、ドイツ人女性のサンドラが、元凶なんじゃないか?
って話ですね。
サンドラは元ボブスレー選手で、その界隈ではレジェンドと呼ばれている超大物です。
サンドラはガタイも良さそうだしね、ちょっと怖い感じで。
番組内でこんな場面がありました。
大柄なドイツ人女性(サンドラ)が、小柄な下町ボブの営業マン?に対して軽く恫喝するような感じです。
「え?何?何をガタガタ言ってんだよ?アンタ、ボブスレー乗ったこともないんだろ!?黙ってな!」
「イ…イエス…アイアム・ノー・ボブスレー…(はい、私は乗ったことがありません…この人怖い…)」
みたいな感じのくだり。
なんかもう、サンドラを悪役に仕立て上げたいのかどうなのか、ピュアな視聴者に先入観を植え付けるにはもってこいの映像でした。
とにかくだ。
サンドラがジャマイカチームに帯同するようになった頃から、チームは日本製ではなくラトビアBTC社製のボブスレーを使用するようになるわけです。
で、あとで分かった話だけど、そのラトビアのメーカー、BTC社とサンドラは仲がいいワケよ。
工房にも、サンドラと技術者?が一緒に映っている写真が飾られていたりしてね。
ということで。
サンドラがジャマイカに加入した後、日本の下町ボブは、締め出されちゃったわけ。
タイムがどうだとか、マシンの性能がどうだとか、そういう側面ではない可能性があるわけね。
実際に番組が入手したデータが紹介されていました。
サンドラ合流後のジャマイカチームは密かに、日本のボブスレーと、もう一つの有名メーカーのボブスレーを比較するテストを行っていたんです。
「日本のボブは遅い。世界レベルではない」という証拠が必要だったんですね。
で、結果。
下町ボブの方が速いというまさかのデータ。
「日本のマシンは性能が悪いから採用しない」という大義名分のためのテストだったのに、日本の方が速かったわけ。
ということで、このデータはお蔵入りですよ。比較テストそのものが無かったことに。
テストで得られたデータは闇に葬り去られてしまいました。
どうですか、これ。
面白くなってきましたよ。
そして遂に、下町とラトビアの直接対決的なテスト走行となったわけですが…。
1月、日本の下町ボブが速いのか、それともサンドラ肝入りのラトビアBTCの方が速いのか。
雌雄を決する時が来ました。
ところが。
同じ状況、同じ条件でのテストではなく、下町ボブの走行テストは、コース整備前に行われました。
ガタガタです。コースガタガタ。
そして数日後(だったかな)
満を持して、本番さながらにコース整備が行われた状態で、BTCのテストが行われました。
結果は下町ボブの負け。2秒も遅い。
ほらダメだ。
やっぱり下町ボブは遅いんだ。
オリンピックでは使わないことにしよう。
決定!
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
う~~ん…。どうなんでしょう。
とにかく、日本の下町ボブスレーの夢は儚く散りました。
しかも、この話にはまだまだ続きがあります。なんと!サンドラがオリンピックの試合直前にジャマイカ・ボブスレーチームのコーチを辞任!
なにやらキナ臭くなってきてますね~~。
何なんですか。
本番の直前に辞任って。
おかしい。何かがおかしい。
サンドラ側が無茶な要求を突きつけたのか。
それともジャマイカ側が?
どちらにしても、一癖も二癖もある両者です。(完全な偏見です)
前言を翻すなんて朝飯前。
約束を反故にするなんて赤子の手をひねるも同然。
海千山千の百戦錬磨。
「ガイアの夜明け」の番組内では、サンドラ辞任の理由は不明、ということになっていましたが…
今回、私は独自のルートで情報を入手いたしました。
そう。
グーグル検索です。
サンドラ辞任の真相はこちらに。
BBCNewsなどによると、ジャマイカチームからドイツ人コーチ(サンドラ・キリアシス氏。2006年のオリンピックチャンピオン)が辞任、というトラブルを起こしているという。じつは下町Pから切り替えたラトビアBTCのソリはコーチの所有物であり、採用するなら買い取ってほしいとしたところ、連盟からは支払いを拒否されたという。
なんと!
ジャマイカチームが下町ボブから乗り換えたBTC社のマシンはサンドラ個人の私物!?
しかもサンドラは、それをジャマイカチームに買い取れと要求していた!!
うわ~。
ゲスいですね~。
ゲスいゲスい。
なんかもう、登場人物が全員、ゲスいんですよ。
下町ボブスレーも補助金目当てのゲス集団みたいに言われたりしてるし、
サンドラもゲスいし、
ジャマイカチームもゲスいんですよ。
結局、スポーツ自体は美しいものだけど、それを利用して金儲けしようと寄ってくる連中はみんなゲスい!
そういう結論でよろしいんでしょうか?
美しいのはスポーツと、スポーツを愛する選手だけ!
今回の件ではホントね、ジャマイカの選手たちが可哀そう!
周囲のゲス野郎たちの思惑に翻弄されてさ。
…という結末で終わらない。更にどんでん返しが!ジャマイカ選手もゲスかったか!?
速報www
平昌冬季五輪のボブスレー女子2人乗りに「下町ボブスレー」で参戦する契約を結んでいながら外国製のそりで出場したジャマイカ組の選手が、1月にドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示していたことを明らかにした。
ジャマイカのボブスレー選手から筋肉増強剤が検出された~!
何なんだよ、これ~!!
登場人物、
全員ゲス人!