昨日のベネズエラ戦、勝てば「新監督就任後、史上初の4連勝」ってことだったらしいんですが…残念ながら引き分け。
あと2~3点、取れててもおかしくないような、惜しい場面はあったんですけどね~。
でもまぁ、こんなもんでしょう、想定内、想定内。
それでは早速、ひとり反省会、開催。
スタジアムの立地やアクセスの問題で大渋滞。選手の到着も遅れてしまうという非常事態。
時間に余裕がなくて、あんまり満足にウォーミングアップも出来なかったみたいですが、まぁ、しょうがないっちゃしょうがない。
おそらく、相手チームも、同じような状態だったんじゃないかと思います(憶測)
詳しいことはよく分かりませんが、会場となった大分スポーツ公園総合競技場へのルートが一本道だったらしくて。
全てのお客さんが、同じ道を通らなければならない状態だったらしく、大渋滞が発生。
かろうじて選手の乗ったバスはテレビ放送の数分前には到着したらしいですが、客席はガラガラの状態でしたね。(なお、チケットは完売)
前半が終わった時点でも、まだ半分ちかくは空席だったんじゃないかな?
かなりヒドイことになってました。
そういった事情が関係あるのかないのか分かりませんが、今回はアレだね~、最近の数試合と比べると、攻撃陣にあんまり「勢い」がなかったね。
個人的には、レギュラーメンバーがほぼ確定になったことが、マイナスに働いたんじゃないかな?って気が…。
新チームが発足した直後は、みんなギラギラしてたじゃないですか。
チームが若返って、レギュラー争いも一回、リセットされて。
誰がスタメンに選ばれるのか、分からない状態で、みんなにチャンスがあった。
ワールドカップ・ロシア大会のメンバーに選ばれなかった中島、南野、堂安なんかは、おそらく怒りにも似た気持ちがあったと思うんですよね。
「オレをW杯に連れていかなかったことが間違いだったと証明してやる!」的な。
「オレはこれだけやれるんだぞ!」っていうのを見せつけるつもりだったと思うんですよね。
森保ジャパンの最初の数試合、「ペース配分考えて、スタミナ温存して、怪我しない程度にアピールしよう」みたいな感じじゃなかったと思うんですよ。
90分もたなくていいから、とにかく最初から飛ばしていこう、全力でぶつかっていこう、みたいな。
もっとこう、殺気立ってたというか、気合が違ってたというか。
ところが。
もう、ほぼほぼ、レギュラーメンバー、確定しちゃいましたからね。
すっかり「新BIG3」も認知されちゃって。
それなりに納得のいく評価も得られて。
昨日のベネズエラ戦、開始2分で、堂安が完全に抜け出して、シュート打てそうな場面があったんですよ。
前にいるのは相手ゴールキーパーのみ。
ところが堂安、ペナルティーエリアの手前で減速しちゃってさ、それで相手DFに追いつかれちゃって。
かわせないって判断したのか、パスの出しどころを探してんすよね。
あれ、前の試合だったら、堂安が自分でシュート打ってたと思うんだよな~。
なんで打たなかったんだろう?
パスを受けた中島も、躊躇したのか、ふわっと浮かしたぬるいシュート。
しかも枠のはるか上。
まだ試合開始早々だし、「景気づけの一発」ってことで、思いっきり足を振りぬいてよかったと思うんだけどね。
DFに当たるかも知れないし、キーパー正面かも知れない。
でも、それでも、思いっきり強いシュート打ってよかった場面だと思うんだよな~。
ペナルティーエリア付近でシュートを狙わず横パスとかさ、迷った挙句、中途半端な勢いのないシュートとかさ、そういうの、思いっきりデジャブったよ。
今まで散々、そういうの見てきたじゃん。
んで、
今回の若手3人衆は、この数試合、そういうの無かったじゃん。
だから、オーディエンスは熱狂したわけじゃん?
「今度の攻撃陣は今までとは勢いが違う!」って。
自分でシュート狙いに行って。積極果敢に、貪欲に、ゴールを狙いに行って。
躊躇せず、思い切りよく、どんどん仕掛けていって、まさに「勢い」があったじゃん。
アグレッシブだったじゃん。
でも、最初の2分で、堂安と中島のプレー見て、
「あ~、勢いなくなったな~」
って思っちゃったよ。
「この試合は、最近の数試合のようにはいかないだろうな」って思ったよ。
それでも、見せ場はかなり作ってたし、惜しいシュートも何本もあったんで、その辺に関しては、さすがだな、って感じだったんだけどさ。
まぁ、こんなもんか。
冷静に考えると、今までが神がかり過ぎてたんだよな。
ようやく次の試合から、平常心で観ることができそうです。
いずれにせよ、新チーム発足直後のハイテンションなムードとか、ボーナスタイムはそろそろ終了でしょう。
ここからですよ、ここから。
イリュージョン的な勢いが無くなってからが、本番。
攻撃陣のレギュラー争いも、もう一回、激化してもらいたいね。
中島、南野、堂安が「これでもう安泰。定位置確保した。」みたいに思って安心しちゃうようじゃ困るんだよね。
まだまだ、切磋琢磨して、伸びていってもらいたい。
森保監督の選手選考は、ものすごく腑に落ちる。違和感がなくて非常に納得できる。
今までの、外国人監督による選手選考って、けっこう、意味不明っていうか、「なんで?」ってなることがちょいちょいあったんですけど、森保監督になってから、めちゃめちゃ違和感が無くなりましたね。あくまでも私個人の感想ですが。
今のところ、ほぼ、同意。
もしくは、同意じゃないけど、森保監督の意図は理解できるっていうパターン。
どういうことかっていうと、目先の勝利も大事だけど、4年後を見据えたチーム作りも大事って話ね。
この二つの視点の、最大公約数的なところを、森保監督は意識してるんじゃないかなと思う。
たとえば、今回のベネズエラ戦、スポーツ紙?によっては「センターバックは吉田、槙野」って、スタメン予想してるところもあったみたいなんだけどさ。
私が監督なら、ベテランの槙野じゃないな、若い冨安だなって思ってたわけよ。
だってさ、
吉田は完全に別格だから決まりとして、その相方に槙野を選んでも、4年後に向けた準備にはならんわけよね。
槙野が4年後、ワールドカップメンバーに選ばれる可能性あるか?っていうと、年齢的に、ほぼ無い。
それに対して、まだ20歳なのに頭角を現しつつある冨安が、4年後の中心メンバーになってる可能性は高い。
だったら、今は「吉田&槙野」じゃなくて「吉田&冨安」で経験を積ませるのが正解。
そして、じゃあ槙野は必要ないのか?っていうとそうではない。
今の若くて新しいチームには、ベテランの力は必要だし、槙野のムードメーカー的なところとか、チームを鼓舞するようなキャラクターは必要なんだよね。
だから、槙野は代表に呼びたい選手ではあるけれど、吉田のパートナーとしてのファーストチョイスは冨安、セカンドが槙野っていう判断になるわけだ。
おそらく、森保監督も同じようなことを考えていると思う。
ちなみに、もっというと、センターバックに関しては、もうひとつ「昌子、植田」っていうユニットも森保監督の頭の中にあると思う。
ディフェンダーって、連携の面でいろいろ難しいと思うんだけど、昌子と植田は鹿島アントラーズで一緒にやってたからね。
ある程度、お互いに分かってる。
おそらく、4年後の日本代表のセンターバックは、このへんの選手が中心になってるんじゃないかと思う。
吉田、昌子、植田、冨安。
こういう青写真を描いている場合、槙野は序列としては、冨安よりも下になるんよね。
ちなみに、4年後のメンバーには残っていないだろうけど、今、この瞬間の若いチームには必要不可欠という存在としては、MFの青山もそうだろうね。
森保イズムの理解者ですからね、今の代表には、ベテランの青山はとてつもなく必要な存在。
ということで、ボランチの序列としては4年後の主力である可能性が高い柴崎が上、4年後はいないであろう青山がその次、ということになる。
まぁ青山、今回は怪我で離脱しちゃったけど。
こんな感じで、こっちがイメージしていた通りに、想像していた通りに、森保監督が選手を起用してくれるんで、めちゃくちゃ、腑に落ちるんだよね。
「あ~、分かる分かる」って納得する場面が多い。
これ、ものすごくストレスがたまらなくてよいです。
ちょっとだけ、違和感があった選手起用を指摘するとすれば、GKのシュミット・ダニエルを試すなら、まずは次戦のキルギス戦で良かったんじゃないか?ってことくらいかな。
あとは、個人的には長友の後継者、左サイドバックに室屋を置きたいところだけど、森保監督は室屋を右サイドバックの控え?として考えてるっぽいところが、若干の違和感。(室屋は左右両方でプレーできるはずだが…)
でもまぁ、森保監督がサンフレッチェ広島で一緒にやってた佐々木を左サイドバックの第一候補に推す気持ちも、非常によく分かるので、納得できないわけではない。
そのくらいかな。
おおむね、森保監督の選手選考は違和感が無いです。今のところは。
まぁ次ですね、キルギス戦で先発するのは、事実上のBチームになるのかな。
それとも、ベネズエラ戦で不完全燃焼っぽかった選手をもう一回使うのか…。
いずれにせよ、イケイケだったボーナスタイム?は終了したようなので、ここからですね、実力が問われるのは。
11月20日ですか、キルギス戦。
ではまたその時にお会いしましょう。