映画『ボヘミアン・ラプソディ』を最前列で観てきたよ!

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伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様に焦点を当てた自伝的映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました!

しかも最前列のど真ん中!(そこしか席が空いてなかった)

 

映画館の座席の、最前列のど真ん中!かぶりつきで観てきましたが、結果オーライ!臨場感がハンパなかった!

ほぼ満席で、最前列にしか空席が無い状態だったんですが、なんだかんだで結果オーライ。

何といっても、音と映像の迫力が違いましたね。超~ド迫力。

特にライブのシーンとかね、自分がライブ会場の、しかも最前列にいるような錯覚に陥りましたからね。

 

もうね~、演者さんたちの顔のシワ、毛穴のひとつひとつまでモロ見え。

布の面積の小さい白いタンクトップからチラリと覗く、フレディ(役の人)の背中にあった細かいシミのひとつひとつまで確認できましたから。

これはねぇ~、怪我の功名というか、最前列でよかったな、って思いましたね、ホント。

特に、音楽がねぇ~……。ホント、鳥肌が立ちましたから。ゾワッと。

 

出来立ての新曲『We Will Rock You』をライブで初めて披露する場面とかね、ヤバかったですよ。

例のあの、足を踏み鳴らしてさ、「ドンドン、カッ!ドンドン、カッ!」っていうヤツね。

「ドンドン、カッ!」だと太鼓の達人っぽいね。「ドンドン、チャッ!」が正解か。

 

BOHEMIAN RHAPSODY "We Will Rock You" CLIP

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もともと、「お客さんと一体になるような曲を作りたい」っていうコンセプトの曲らしいですからね、そりゃもう当然、盛り上がるわなぁ~。

そんなライブのシーンを、映画館の最前列のど真ん中で観てみ?

鳥肌、立つでしょうが!

 

ちなみに、ライブシーンを堪能することに関しては、映画館の最前列に座れて、結果的に良かったんですが、当然、弊害もありまして。

あまりにもスクリーンが近いんで、もうね、プラネタリウム状態っていうか。

イスに浅く腰掛けて、背もたれにだらしなくもたれかかる状態じゃないと、首が疲れます。ずっと上を向いてないとダメなんで。

あ、あとね、

右側に字幕が出てる時とか、左側で何が起こってるのかよく分かりません。

スクリーンの左右が同時に視界に収まらないんで。

右側の字幕読んでる時に、急に、自分の左隣の席の人が立ち上がったように感じたりして。

「えっ何!?」って思ってビックリしてたら、急に立ち上がったのは映画のスクリーンの左側に映っている登場人物だったりして。

逆サイドを周辺視野で見てるから、そういう変な感じになります。

 

 

映画のストーリー自体は、まぁなんというか、ありきたりというか。可もなく不可もなく、といったところでしょうか。が、しかし!

映画のストーリー自体はね、良くある話なんですよ。

 

無名の若者のサクセス・ストーリーというかね。

成り上がっていく様を描いているわけです。

そこに友情とか、恋愛とか、家族の絆とかね、ちょこちょこっとトッピングして。

(まぁ、こういう類のストーリー展開になっちゃうってのは、ある意味、仕方ない部分もあるよね。2時間程度では描き切れないし)

似たような映画、いくらでもあるっちゃあるんでしょうが、その中では、良くできてる方だと思います。

 

ただ、やっぱ、特筆すべきは「クイーン」だってところなのよ。

映画の要所要所で使われる音楽がさ、全部、クオリティ高いのよ(当たり前か)。

しかも、ほぼ全部、知ってる曲。散々、聴いたことがある曲。

名曲かどうかはさておき、どれもこれも、耳なじみのある曲なわけよ。

なんだったら、自分がなにげに好きな曲が、映画の中で何曲もかかるわけよ。

これだけで、作品の持つパワーが3割増しとか、4割増しになってんだよね~。

 

たとえばさ、『フランク』っていう映画があるんですけどね。(個人的には、けっこう印象深い映画です)

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主人公は、フランクたちが創り出す音楽を聴いて、「こりゃすげぇ…!」って感動して、行動を共にするようになる、って設定なんだけどさ。

 

じゃあその、劇中で演奏される曲が「すげぇ!才能ある!」って我々にも思えるような曲か?っていうと、なかなかねぇ~、難しいのよ。

映画を観ている人たちに「確かに素晴らしい音楽だ」って思わせるだけの説得力のある楽曲か?っていうと……ねぇ。

 

そういうの、あるでしょ?

役柄上、「天才ボーカリスト」っていう設定だったりするんだけど、実際に歌い始めたら、そうでもねぇな、っていうパターンとかさ。

「天才女優」っていう設定なんだけど、その芝居が、やたら泣きわめいて大げさなだけだったりして。それでも劇中では「すごい…!この子の演技は天才だわ…!」みたいなのとか。

そういう「説得力を醸しだせるかどうか?」ってのは、実は非常~に難しいじゃないですか。

 

ところが、映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、その点、まったく心配ないわけよ。

 

(そして、彼らは凄い新曲を作った…)という場面で、本当にスゴイ曲が流れてくるわけだからさ。

これをひたすら、何度も何度も繰り返されるわけよ。

そうすると、ボディーブローのように効いてくるわけ。

「やられたな」ってなるわけよ、こちら側としては。

ぐうの音も出ない。

 

THE・説得力。 

「クイーンすげぇな、やっぱイイな」って。

 

帰り際に、私の隣に座ってた中年カップルが「サントラ盤買わないとな」って言ってましたけど、まぁね、そういう気持ちにさせられちゃうんですよね。

 

あらためて言いますけど、何といっても、あの、クイーンだから。

映画の全編を彩る楽曲は、すべて、ホンモノの、クイーンの大ヒット曲ですから。

これはもう、ある意味、反則だからね。

 

これだけで、「中の上」だった映画の評価が「上の中」くらいまで上がっちゃっても、おかしくないんよね~。

 

 

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、ニワカやライト層のほうが、素直に楽しめると思います!

この記事を書くにあたって、一応ね、いくつか、映画の感想に目を通したんですよね。

ほかの人と同じような内容の感想を書いてもしょうがないんで。

 

んで、思ったんだけどさ、これ、アレだね、「クイーン・オタク」とか、「フレディ・オタク」とか、「ボヘミアン・オタク」とか、変に思い入れのある人にとっては、あんまり楽しめない映画かも知れませんね。

 

なんかさ、強烈なマニア?の人が

「こんな映画を観るくらいなら、クイーンのライブDVDを観ていた方がマシだ」

みたいなこと書いててさ。

そんなもん、

「いや、そりゃそうだろう、アンタはそうだろう」としか言いようがないじゃん?

 

クイーンのライブをできるだけ細かく再現したシーンがあるんだけどさ、それに対して、あれこれ文句を言うのってなんか違うな、って気がするんだよね。

そりゃ、

本物そっくりに作ったライブの映像よりも、本物のクイーンのライブ映像の方がいいだろうさ。

 

どれだけ一生懸命にラミ・マレックが、フレディになりきったとしても、本物のフレディにはかなわない。

どれだけホンモノっぽく見せようとも、全部、芝居だし、ライブも作りものだよ。

それは、当たり前の話じゃん。そういうとこを指摘してどうすんだよ。

 

ちなみに、ラミ・マレックの演技は、批評家からはむしろ高く評価されております。

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結局さ、変にクイーンに詳しくて、強い思い入れがあった場合、「事実と違う!」とか「時系列が正しくない!」とかさ、なんかもう、いろいろと目に付いちゃって、無意識的に「あらさがし」みたいなことになっちゃうんだろうね。

 

そもそもこの映画、「フィクション」ってことになってるんで、事実と違っててもいいんだけどね。作り話だから。

 

でも、ど~~しても、オタク的な熱狂的信者は、あそこが違う、ここが違う、って、重箱の隅をつつくみたいに、「間違い」を指摘したくなっちゃうんだろうね。

だから、

そういう人は、映画の始めから終わりまで「エンターテインメントとして素直に楽しむこと」はできないだろうと思います。

 

そういう意味で「クイーン?ベスト盤1枚持ってるよ」くらいの軽~い、ライトなファンの方が、素直にアタマ空っぽにして、映画を楽しめると思います。

 

 

ちなみに、映画『ボヘミアン・ラプソディ』、満席だったんだけどね、年齢層、かなり高かった~!

まずさ、映画が終わって、エンドロール流れるじゃん?

こういう時、つまらない映画だったりしたら、早々に席を立つ人が続出するけど、「ボヘミアン・ラプソディ」に関しては、みなさん最後まで、お行儀よく座ってたみたいです。

んで、

ビックリしたんだけど、最後ね、客席のみんな…いや、オーディエンスが拍手し始めたんだよね。

こういうもんなのかな?

満席の映画って、自然と拍手、発生するもんなの?

それとも、この映画が良かったからなのかな?

 

まぁ~、とにかく、みんな喜んでたね。

ニッコニコしてるおばさんとか、興奮してるおばさんとか。

白髪頭の初老のおじさんたちも嬉しそうだった。

 

たぶん、クイーンは、そして、フレディ・マーキュリーは、その人たちにとっての「青春」だったんだろうな~。

 

そんな感じで、かなり年齢層、高かったです。

ロックなんだけど、中高年にもやさしい、そんなナイスな映画でした!

 

そして、クイーンのこと全然知らない、ナウなヤングにも楽しめる映画です!

(むしろ知らない方が楽しめる可能性高い!)

 

映画で使われている曲は、CMなどで一度は聴いたことがあるクイーンの大ヒット曲ばかり!