【サッカー日本代表】コロンビア戦ひとり反省会(キリンチャレンジカップ2019)

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昨日のコロンビア戦は、なかなか収穫の多いフレンドリーマッチになったと思いますね。

コロンビアとしては「日本ごときに連敗など許されない」という状況でしたし、それなりに手を抜かずガチで戦ってくれたので、こちらとしても得るものが大きかったです。

 

それなりにガチのコロンビア相手に、それなりに戦えた森保ジャパン。正直、予想以上にそこそこやれてた

もっとコテンパンにやられると思ったら、意外とそうでもなかったですね。

日本、強くなってますよ。

全体的に底上げできてると感じました。

 

FW大迫いない、DF吉田いない、両サイドバックの長友、酒井もいない。

それでも、まぁそこそこやれてました。

層が厚くなってる、ということですね。

 

中盤のボールの奪い合いとか、「個」の勝負に持ち込まれちゃうと互角とは言えないまでも、完全に「やられた」っていうほどやられてもいない。

コロンビアのプレスの圧力に負けそうな場面でも、時間的、空間的に余裕がない中、それでもしのげるだけの技術とか落ち着きがあった。

劣勢な場面でも、そのままズルズルと押し込まれるのではなく、なんとかギリ打開できる程度には、個々のレベル、そしてチーム全体のレベルも上がっているように感じました。

 

昔はさ、ちょっと強いチームと対戦した時なんかは、力の差をまざまざと見せつけられたもんですよね。

中盤で相手にワッと囲まれちゃうと、全然ボールキープできずに簡単に奪われちゃったり、慌ててボーンと適当に蹴っちゃう感じになってパスが繋がらなくなったりして。

 

でも、今の日本代表は、殴られながらも殴り返すだけの、スキルとメンタルがある。

 

1999年からだから、かれこれ20年ですか、日本代表の試合観てますけど、着実に強くなってますね。

層が厚くなってる。

以前から、どの世代でも、突出した才能を持った数名の選手はいましたけど、今みたいに「11人全員がそこそこ世界と戦えるレベル」とか、なんだったら控えの選手さえも海外組、っていうような状態ではなかったですからね。

 

 

さて。コロンビア戦、印象に残った個々の選手の評価など。ザックリ。

世界と戦えるFWって、ホント、なかなか出てこないっすよね~。

これはもう、どこの国もそうなんでね、しょうがないっちゃしょうがない話なんですけれども。

「世界レベルのFWを数人抱えている国」の方が、稀だからね。

 

今の時点では、大迫に替わる選手は、見当たらないですね~。残念ながら。

 

とはいえ、鈴木武蔵がまさかの代表入り。

もしかして、久保竜彦みたいな「覚醒」とか、この先、あんのかな?

久保も遅咲きと言うか、若い頃は身体能力を持て余していたイメージがあります。

イイものを持っているんだけどここぞという場面で発揮できない、みたいな。

(そして、やっと開花したと思ったら怪我…)

 

武蔵も、身体の大きさとか、ジャマイカ人のお父さん譲りの身体能力とか、上手く使いこなせていない感はありますからね。

20代後半~30代前半くらいで、ブレイクする可能性は大いにあります。

 

まぁ、現時点では、まだまだかなぁ、今までの武蔵とそんなに変わってなかったかなぁ、という印象でしたが。今後に期待。

 

中島は、やはり別格でしたね。

「はい、1対1、仕掛けますよ、仕掛けますよ」ってそぶりを見せながら、勝負する、っていうのは、やはり相当な技術と自信があるから。

ましてや、相手はコロンビアの選手ですからね。

 

コロンビアの選手とすれば、1対1でアジア人ドリブラーを抑えられない、何度も仕掛けられちゃうってのは、けっこうな屈辱でしょうね。

 

今の日本代表の中では、中島、そして大迫。

この2人は、ちょっと別格。

控え選手との差が有りすぎて、替えがきかない。

 

堂安は、一回、スタメンから外しましょう。

前回も前々回も書いたような気がするけど、堂安はちょっと、過大評価され過ぎたのかも知れないね。

ゴール前での落ち着きや、シュートの技術なんかは非凡なものがあるとは思いますけど、「スピードがないこと」、それと「利き足ではない右足の技術」の問題があるんじゃないかと。

 

五分五分のボールを追いかけるような場面で、確実に負ける、ようするにスピードがない。

それと、右サイドでボールを受けた後、縦への突破がない。これは多分、右足の技術的な問題が影響してると思うんだけど、どうなんだろうか。

相手に研究されて、内側に切れ込むコースをふさがれちゃうと、手詰まりになってしまう。

このことはもう、相手チームも把握しているだろうし、堂安自身も分かってると思うんよね。

左足スゲーけど、右足は全然ダメ、っていう左利きの選手、たまにいますけどね。

このへんの弱点を克服できるかどうか?だよね。

スピードにしろ、右足にしろ、改善できない要素ではないんでね、堂安には頑張ってもらいたいです。

特に堂安はまだ若いんで、伸びしろは全然ありますから。期待しましょう。

 

そういえば、本田とか、岡崎なんかも、昔は走るのめちゃ遅かったらしいんよね。

たしか本田は高校時代、チームで一番足が遅いくらいの鈍足じゃなかったかな。

んで、陸上部のクラスメイトにお願いして、毎日朝練したんだよね。速く走るための練習。

 

岡崎も、個人的に陸上のコーチを雇って、ランニングのフォームとか、修正したんだよね。速く走れるようになるために。

 

堂安も、そこまで貪欲に学べるかどうか?だよな。

本田や岡崎と同じレベルで、努力を続けられるかどうか?

 

室屋は左右、両サイドバックで使ったらどうか?

この話も、何回もしてますけど。

個人的には、リオ五輪世代の中では、一番先にA代表に定着するだろうなと思ってたわけですよ、室屋。

そのくらい、自分の中では高く評価していたわけ。

 

んでね、森保監督は室屋を右サイドバックとして固定する考えっぽいじゃないですか。

でもこれ、序列で言うと酒井宏樹の次、二番手なのよ。

室屋は酒井の控えという位置付け。

これ、個人的には納得いかないんよね~。

室屋をベンチに座らせておくのはもったいない。

宝の持ち腐れ。

 

酒井を招集できた時は、室屋を左サイドバックで起用すりゃいいと思うんだよね。

右、酒井、左、室屋、という布陣。

室屋はA代表の前、アンダーの世代では、右やったり左やったりしてたんよ。器用に、どっちでもこなしてたような記憶。(うろおぼえ)

 

以前の酒井高徳みたいな、そういう使われ方、可能なんじゃないかな、と。

 

初召集組(および返り咲き組?)なども観ることができてよかった。小林祐希、昌子源、鎌田大地、安西幸輝など

昌子はさすがの安定感ですね。冨安と組んだのは初めてかな?

あとは、鹿島でいっしょにやってた植田もA代表に呼ばれるようになれば、DF陣はかなり安定するでしょうね。

今のところ、センターバックに関しては、吉田、冨安、昌子、植田、このへんで回していけたら、しばらくは安泰かな。

 

あと、小林祐希、久々に見れて良かったです。

ボランチの位置に柴崎と小林を並べて機能するんであれば、断然、観ている側としてはこっちの方が面白いんですけどね~。

実際には、トータルの守備力が低下しそうなんで、微妙なところですが…。

次はもうちょっと長く小林にもプレータイム、与えてほしいな~。

 

それと、鎌田と安西も、もうちょっと見たかった。

鎌田はほとんどボール触ってないんで、何とも言えませんが、安西はそこそこやれそうな気配ありましたね。

佐々木よりもいいんじゃないだろうか。

 

 

総評。なんだかんだ言っても親善試合。「手に汗握る」という真剣勝負ではなかった

まぁなんつ~か、テストですよね。勝ち負けうんぬんよりも。

コロンビアとしては、勝利は最低限のノルマって部分ありましたけど、森保ジャパンにとっては、別にね、負けたところで特に。

 

それよりも内容ですよね。

新戦力のテストとか。

勝ちにこだわって新メンバーを全然試せなかったとしたら、そっちの方が大問題なんで。

 

そういう意味では、こんなもんかな、って気がしますね。

収穫あった方だな、って。

今回招集した多くの選手たちの現在地が見えた、という部分で。

 

次は3月26日のボリビア戦ですか。

こっちの試合も楽しみですね。

スタメン総入れ替えとかもあんのかな?

新戦力の躍動に期待したいです。

 

 

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