優勝候補筆頭の強豪イランに!まさかの3-0勝利!
イランはアジアでは6年間(39試合)無敗の圧倒的大本命だったんですけどね~。
終わってみれば、森保ジャパンは今大会最高の出来で勝利と。
これが「サッカー」の醍醐味ですよね。
ホント、何が起こるか分からない!
イランにプレッシャーがあったのか。それとも慢心か…。森保ジャパンが大本命のイランを破って決勝進出!
日本が負ける要素はいくらでもあったんですけどね。
イランは今大会も好調で、トータル12得点0失点でしたっけ?
ここまで危なげなく勝ち上がってきた。
対して、森保ジャパンはというと、快勝と呼べるような内容の試合は皆無で、全ての試合が1点差の勝利。
チームの勢いから考えると、下馬評的には、どうしてもイラン優勢かな、という感じでした。
ところが。
いざ蓋を開けてみると。
森保ジャパン、今大会で一番のアグレッシブさ。勢いが違う。
柴崎とか、動きが全然違う。
やっぱ、今までは、わざとに消えていたんだろうな。
この大一番のために。
おそらく、イランのスカウティングとしては、「今大会の柴崎は危険な選手じゃない」と判断していたはず。スペインでずっとベンチだから、試合勘が戻ってないんだろうと判断したはず。
今頃、「柴崎、騙しやがったな!」って思っているのではなかろうか。
これがクレバーな戦い方というものですな。
賢さでは、イランよりも日本の方が上だったということか。
選手個々の実績や経験、フィジカル面などを比較すると、どうしても日本の方が分が悪い。
監督を比較しても同様に、経験値、過去の実績、圧倒的にイランが上だ。
そのうえさらに、会場を埋め尽くすイラン人サポーター。
日本にとっては、ほぼ完全アウェー状態。
では、日本は、格上のイランに対して、どう対抗するか。
どこに日本のアドバンテージはあるのか。
思うに、日本の方が優っていた部分は…
おそらく「作戦」と「チームワーク」だったのではないか?
今大会の日本の戦いっぷりを分析したイランは、「日本がもうちょっと引いて守ってくる」と読んでいたはず。
ずーっと、ふにゃふにゃした戦いを続けていた日本が、まさか試合開始と同時に、猛然と、フルスロットルで挑んでくるとは思っていなかったのではないか。
ところが、最初の10分、15分を過ぎても、日本はポゼッションを譲る気配を見せない。
イランのベンチは「あれっ?事前の打ち合わせ通りの試合展開にならないぞ…?」って、ちょっと動揺したんじゃないだろうか。
結局、このレベルになってくると、お互いに騙し合いというか、
「どこまで相手を研究できるか」
そして
「どこまで相手に研究させないか」
が、重要になってくるんでしょうね。
今までの日本は、もっと馬鹿正直というか、ただひたすら、目の前の試合を一生懸命こなすだけで精一杯だった。
相手に油断させるとか、切り札を最後まで取っておくとか、なかなか、そんなことを考える余裕なかったからね。
でも、この10年、日本サッカーもいろいろと経験を積んで本気のガチンコでの「戦い方」が分かってきた。
2006年のジーコジャパンは、過去最強と言われたが、まさかの惨敗。
2010年の岡田ジャパンは、惨敗確実と言われたが、まさかの大健闘。
2014年のザックジャパンは、今度こそ過去最強と言われたが、まさかの惨敗。
2018年の西野ジャパンは、惨敗確実と言われたが、まさかの大健闘。
もうね、
だんだん分かってきたよね。我々オーディエンスたちも。
親善試合とかで、手の内を見せちゃダメなんよね。
大事な試合で勝つためには、どうでもいい試合で負けていいんよ。
「どんな布陣で、何をしてくるのか」、事前に相手に研究されてるチームは、本番で負けるんよ。
本番で勝つチームは、ギリギリまで相手に手の内を見せないんよね。事前の研究をさせないし、研究された場合、裏をかいて別のことをやってくる。
まぁ、ここに到達するためには、そもそも「切るカード」がないとダメなわけだけどさ。
やっと、日本サッカーが、その域まで辿り着いてきた感じ、あるよね。
だから、前回の記事でも書いたけど、森保監督は、なんかやりそうだな、結果を残しそうだな、って気はしてたんよね~。
まさか馬鹿正直に、何の策もなく、ここまで来たわけじゃないだろ、って。
さすがに、イラン相手に3-0は出来過ぎだと思うけどね。
さて、ざっくり採点とか選手個々の評価、いきましょうか。マン・オブ・ザ・マッチとか。
はい、大迫ですね、MOM。
これはもう、いろいろ言わなくていいでしょう。
個人的には、冨安ね。
冨安の大活躍が非常にビックリ&頼もしい。
高さがある。読みもいい。動ける。ミスが無い。
おそらく大会後、すぐにビッグクラブに引き抜かれるんじゃないかな。
まだ20歳ですからね、相当スゴイ選手になると思いますよ。
あとは…南野か。
持ち前の負けん気でね。
あと運動量。よく走ってますよ。
もちろん、他の選手もよく活躍してましたね。
なんというか、全員が良いプレーしてました。
でなきゃ格上のイランには勝てないか。
あ、あえて言うなら、やっぱり権田ね。GKの。
権田はちょっとなぁ~…。
視野が狭いのか、足元の技術が拙いのか、判断が悪いのか…。
前からプレッシャーかけられた時には、難しいことしようとせずに、アバウトにロングボール蹴った方が良いかも知れないね。
あぶなっかしいわ。毎試合。
本当はチームの戦術として、キーパーから繋いでビルドアップしていきたいんだろうけど、権田の時は、別のプラン、用意しておいた方が良いんじゃないかな。
多分、狡猾なFWがいるチームが相手だと、確実に権田、狙われると思うね。
日本の弱点になる。
はい、以上です。問題は、最後に残ったあと1試合。決勝戦ですが、気を抜かないことが大事ですよ。
イラン戦が事実上の決勝戦、とか言われてましたけどね、これ、気持ちが切れないか心配ですね。
あと1試合、残ってるから。
もう一回、集中して、気持ちを切り替えて、試合に臨んでほしいです。
相手は…どこかな?
まだ決まってない?
まぁいいや、カタールとUAEの勝者ですか。
どっちが来ても、とにかく油断しない事だけですね。
ホント、それだけ。
力量で言えば日本が勝てない相手じゃないんでね、油断だけが心配です。
カタールは韓国を、
UAEはオーストラリアを、
共に優勝候補の一角を破ってのベスト4入りしたチームですからね、弱いわけないんで。
油断だけ、ホント要注意ね。
とにかく、とりあえず、ひとつ大きな山を越えました。
優勝まであと1試合です。
我々も油断せず応援しましょう。