今日12月8日、とろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智が直接、上沼恵美子審査員に謝罪するらしいですね。
謝罪の前か後か分かりませんが、今日は上沼さんの番組「上沼・高田のクギズケ!」の収録があるそうなんでね、まぁ今回の騒動は番組内で、面白可笑しくいじり倒してくれることでしょう。
とろサーモン久保田が人としてクズなのは、いつも通りの通常営業なんだけどね。スーマラの方はよく知らん。
今回の久保田の暴言の件、正直「久保田らしいな~。いつもの久保田だな~」と思ったんだけどさ。
ガチで怒ってる人って、普段バラエティとかあんまり見てない人なのかね。
ウィキペディアにも、「芸人としては100点、人間としては0点」(ケンコバいわく)って書いてあるくらいだしね。
久保田はもう、そういうキャラ、そういう芸風でのし上がってきた人間なんだけどね。
ロンハーとかアメトーークでも、常にブレずに「クズ野郎」を演じてるし、自分に求められている立ち位置を十分、理解したうえで、悪役を務め上げているよね。
(まぁ、ナチュラルにガチでクソな部分も大いにあるんだろうけどね)
ちょうど先日、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、プロレスラーの内藤哲也の回をやっててさ、後半部分だけ観れたんだけど、
内藤も言ってましたよ。
「内藤頑張れでも、内藤負けろでも、どっちでもいい。0か100。中途半端が一番ダメ」
まさにそういうことなんよね。
「久保田最低!」
「久保田◯ね!」
「久保田面白くないんじゃ!」
とかね、
バッシングされればバッシングされるほど、とろサーモン久保田は存在意義を発揮してることになるわけですよ。
本当はオーディエンスから
「とろサーモン久保田?好きでも嫌いでもないです」
って言われるのが、一番ツラいわけよ。
そういう意味では、今回の暴言騒動、久保田は完全に爪痕残したんすよね。
久保田は久保田なりにデカい仕事をやってのけた。
「M-1グランプリ」が、さまざまなメディアに取り上げられて、めっちゃ大きな話題になった。
これはね、言い方が間違ってるかも知れないけど、久保田は勝った、ってことだと思うんだよね。
(あ、スーマラの方はよく知らん。)
「憎まれ役」としてブレイクした芸人といえば、今、クロちゃんが絶好調だよね。過去にはドランクドラゴン鈴木とか…
とろサーモン久保田とは若干、嫌われ方のベクトルが違うけど、安田大サーカスのクロちゃんも、大きなくくりでは同じ種類だよね。
「水曜日のダウンタウン」での企画「モンスターハウス」で見せるクロちゃんのサイコパス加減は、劇的に気持ち悪いです。
スタジオで観覧してるお客さんから、毎回「ギャー!」って悲鳴が上がってるもんね。
「人間のクズっぷりをみせる」という芸…といっていいのか分からんけど、クロちゃんにしろ、久保田にしろ、そういうポジションですからね。
それに対して「クズかよ!」って本気で怒ってもなぁ…っていう。
前にさ、ドランクドラゴンの鈴木が「逃走中」って番組でめっちゃクズっぷりを発揮して、炎上を繰り返してたことがあったじゃん?
「逃走中」って、タレントさんたちが貸し切り状態のテーマパークとかで、ガチで鬼ごっこするバラエティね。
んでさ、
鈴木が仲間を裏切るとか、見捨てるとか、セコイことばっかりやって、めちゃくちゃバッシングされてさ。
でもあれって、そういう役割じゃん。
番組を盛り上げるために、誰かが「悪役」にならなくちゃ成立しないじゃん。
「平気で仲間を裏切るクズ」って、エイリアンでもプレデターでもジュラシックパークでも、必ず必要な役どころじゃん?
鈴木は与えられた役をこなしただけじゃん?
ところが、
「逃走中」の視聴者って小中学生とかがメインだからさ、精神年齢も低いのよ。
そしてピュアだから本気で激怒しちゃってんだよね。
鈴木が、本当にダメだったら、次回の「逃走中」に呼ばれないに決まってんじゃん。
なんで何回もキャスティングされてんのか、考えりゃ分かんだろ、台本だよ台本。
・・・・・・・・・
っていう話でさ。
鈴木が炎上する度に「逃走中」のスタッフたちは「今回もばっちりです!鈴木さん、イイ感じです!」ってホクホクしてんのよ。
水曜日のダウンタウンだってそうだよ。
クロちゃんがキモいことしてくれる度に「いいよいいよ~!クロちゃんナイス!」って制作側は喜んでるっちゅうねん。
そういう意味ではさ、今回のM-1グランプリを盛り上げてくれた立役者って誰だ?って言うと、上沼恵美子、立川志らく、とろサーモン久保田、このあたりなんじゃないかな?って思えるんだけどね。
そもそも、久保田はM-1王者なんだよね。あの審査システムに勝利した側の人間なんだけど…
負けた芸人がグダグダ言うんなら分かるんよ。
おそらく、どんなコンテストでもそうだと思う。
ダンスのコンテストでも、バンドのコンテストでも。
大会が終わった後に、負けた参加者たちの大半は、仲間で飲みに行って、ああでもないこうでもないって、いろんなことに文句言ったり、愚痴こぼしたりすると思う。
当然、芸人たちもそうするだろう。
(その様子を撮影してSNSに載せるってのはどうかと思うが)
よく分からんのは、どうして去年のM-1王者である久保田が、敗者の側の立場で一緒になって大激怒してんのかな?っていうところだよね。
スーパーマラドーナ武智と同期なんだっけ?まぁ仲がいいとしてもだよ、へたすりゃ武智よりも久保田の方が激怒してるってのは、どういうことなんだろうなって。
そもそも今年、久保田は演者じゃないんだよなぁ。
久保田は、ある意味、去年のM-1グランプリのおかげで今のポジションにありつけたわけよね。M-1で優勝できたおかげで、道が拓けた。テレビへの露出も増えた。
M-1に育てられたって部分も大きいと思うんですよね。
にもかかわらず、なんで今回、M-1の審査制度に対して文句を言うような真似をしたんだろうか?
そこ、ちょっと引っかかるんよね~。
なんだったら、去年のM-1のファーストラウンドで、上沼恵美子師匠から高得点、付けてもらってんのよ。
去年の上沼さんのファーストラウンドでつけた点数。
和牛95点
ミキ95点
とろサーモン93点
それ以外のコンビには90点以下をつけてる。
上沼さんのおかげで決勝に進出できた、って部分もないことはないんよね。
久保田が自分自身のことを一番に考えるならば「上沼憎し!」って目の敵にする筋合いはあんまりない。
じゃあ、なんで、どうして、今年、久保田はネタを披露してダメ出しされたわけでもないのに、あんなに激怒してるんだろうか。
ちょっと不思議なんだよね。
久保田は事前に、敗者復活戦の視聴者投票について、
「お願いだからカッコいいとか可愛いで投票しないで」
みたいなこと、ツイッターでつぶやいてますしね、それが審査に対する不満の一番の理由っちゃ理由なんだろうけど…。
まぁようするに、関西ではアイドル並みの人気を誇る「ミキ」に対して言ってると思われますね。
そんでもって上沼さんも思いっきり「私はミキに決勝に残ってほしい!」とか言っちゃうし。
この感じが、久保田としてはムカついたってことなんだろうけど、どうなんかね~。
そのうえで、プロレス的な要素も若干、混入していたのかしていなかったのか。
そのへんはどうなのか分かりませんけど。
いずれにしても、大きな話題になったことは、M-1側としてはプラスでしかなかったような気がしますね。
ちなみに、ダウンタウンも若手時代に審査員を批判して干されてるらしいです。
ダウンタウンが若手の頃、「お笑い新人グランプリ」ですかね、審査員の藤本義一氏の批評に対して、生放送で「お前に何がわかるんじゃ! ボケ!(浜田)」って言い返して、干された過去があるらしいですね。
そういう事例があることを考えると、審査される側が審査員をディスる、ってこと自体はアリっちゃアリなのかも知れませんね。
何でも言い合える、風通しの良い、お笑い界。素敵。
「目上の人に対して…」とか、
「先輩に向かってなんだその態度は」とか、
いかにも日本的な年功序列的価値観で、とろサーモン久保田らを叩いている人もいそうですけど、いや、叩くならそこじゃなくてさ、って話で。
「年上の人の言うことは絶対」とか、「先輩に逆らっちゃダメ」とか、そういう古き悪しき日本の伝統にいつまでも囚われ続けてるのもどうかと思うしね。
若かりし頃のダウンタウンみたいに、藤本義一にたてついて、一時的には干されたとしても、実力で自分たちの笑いが間違っていなかった、ということを証明すればいいワケで。
ということは、ここからですよね、とろサーモンも、スーパーマラドーナも。
干されるにしろ、許されるにしろ、問題はそのあとだよね。
この先、自分たちの実力を証明すればいい。ちゃんと結果を出せばいい。
自分たちが「おもろい」んだ、ってところを見せつければいい。
まぁ、個人的にはどうかと思うけどね~。
とろサーモンも、スーマラも、微妙っちゃ微妙なところかな~。
普通にミキの方が長く売れそうなんだよなぁ…。
はい、ここまでM-1グランプリ2018優勝者「霜降り明星」の話が1行も出てきてません!優勝者そっちのけ。
個人的には今、悪い意味でクロちゃんに注目しています。
わわわわー!(高音で)