男気?ヤンキースのサバシア投手による報復行為を絶賛する声に違和感

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「やられたらやり返す!」

ヤンキースのサバシア投手が意図的に打者にボールをぶつけ「男気あるね!」って高く評価されてるらしいんですが、ちょっとよく分かんないです。

(野球に興味が無い人が読んでも分かるように言及するよ)

 

「出来高払いの5千万よりも仲間が大事」みたいな言い方が、すげーモヤッとする。カネの話なのか?

とりあえず、この事件の内容はニュースで確認していただくとして。

full-count.jp

 

ヤンキースのCC・サバシア投手が27日(日本時間28日)、敵地レイズ戦に先発し5回1安打無失点の快投で9勝目を挙げた。6回に報復死球と判断され退場となったが、50万ドル(約5600万円)を捨ててまでチームメートを守ったサバシアの“男気”が話題となっている。

 

どうもね、どこのニュースも「5千万よりも仲間が大事」みたいな論調で語っててさ。

なんかこれ、スゲー違和感あるんだけど。

 

6回の先頭スクレに死球を与えサバシアは退場となった。直前のヤンキースの攻撃でロマインが頭部付近にビーンボールを浴びたことで、報復死球と判断され退場となった。

MLB公式サイトは「投球回に関する出来高を得るまで残り僅か2回のところで、CCが退場となる」と見出しを付け報じている。記事では6回のマウンドに上がったサバシアが残り2イニングを投げれば出来高50万ドル(約5600万円)を獲得できたことを言及。

出来高よりもチームメートを最優先させたサバシア。

同サイトでは試合後に「金銭的なことを理由に決断することはしないよ。ああすることが正しい判断だと感じたんだ。(相手ベンチに向かって言葉を発した時に)何を言ったのかさえ覚えてないよ。単に怒鳴っただけなんだ」と語っている様子を報じている。

 

あんまり野球に詳しくない人向けにザックリ説明いたしますと…。

 

ピッチャーが相手チームのバッターに向かってボールを投げますよねぇ。

ピッチャーは投げる人、バッターは打つ人ね。

 

んで、ピッチャーも人間なんでね、時々はミスって、バッターにボールをぶつけちゃう場合もあるわけです。

(これ「デッドボール」とか「死球」とか言います)

 

これ自体は、ピッチャー個人に対して特にペナルティはないんですが、今回の場合みたいにね、「意図的に、バッターにボールをぶつけようとしてぶつけてる」と判断された場合は、ぶつけたピッチャーが即、その場で退場になっちゃうわけね。

 

んで、どうしてわざとにぶつけたと判断されたのか?っていうと、その直前に、相手が先にぶつけてきてんのね。

 

今回、話題になってるサバシア投手のチームメイトが、まずボールをぶつけられた。

そしてその直後、サバシアが投げたボールが相手のバッターの足を狙って投げたようなボールだった。

こりゃ、報復行為的な死球と判断してほぼ間違いないと。

 

単なるミス(すっぽ抜け)による死球とは違うぞ、ってことで、サバシアは退場。

 

 

 

メジャーリーグではよくある話みたいですね。

「やられたらやり返す」。

 

ここまではよろしいでしょうか。

 

 

んで、モヤッとするのは、カネの話ですよ。金額、関係あんのか?

先ほども引用しましたけど、

MLB公式サイトは「投球回に関する出来高を得るまで残り僅か2回のところで、CCが退場となる」と見出しを付け報じている。

記事では6回のマウンドに上がったサバシアが残り2イニングを投げれば出来高50万ドル(約5600万円)を獲得できたことを言及。

 

これ、要らなくね?って話なんですけど。

5千万円を棒に振ってまで、デッドボールを投げた!

スゴイ男気だ!

みたいな論調、な~んかね~、違うと思うんだよなぁ~。

 

そもそもさ、このタイトルをつけた人間が、完全に自分の物差しっていうか、貧相な想像力の中でしか、イメージできてない感じがするっつ~かなぁ…。

 

「50万ドル イコール 凄い」

っていう。

 

「5千万円=とんでもない大金」

みたいな。

 

でもさ、ちょっとよ~く考えてみ?

 

サバシアの年俸ってどれくらいなのかな。

ウィキペディアで確認してみるか。

 

年俸 $10,000,000

 

あ~、そうなんだ、

(´・ω・`)

10,000,000ドルなんだね~。

 

・・・・・・・・・

 

ん!?

ゼロが多くてよく分からんけど…

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

1000万ドル?

(◎_◎;)

 

え…円に換算するといくらよ…?

 

じゅ…じゅうおく!?

 

十億円?

 

バカ言ってんじゃないよコノヤロー。

 

 

年俸10億円のサバシアにとって、5千万円なんて、誤差の範囲内に過ぎない。

年俸10億円にとっての5千万円ってことはさ。

 

分かりやすくするために、ものすごく乱暴な言い方をすると、比率で言えば、こういうことなんよね。

 

年俸1億円にとっての500万円。

 

年俸1千万円にとっての50万円。

 

年俸500万円にとっての25万円。

 

どうよ?

そんなにワイワイ言うほどの金額じゃないよ?

 

年収500万の人が

「25万円よりも友達が大事」

って言ったとしても、周囲の評価としては

「お前、男気あるねぇ~~!!」

とはならんような気がするんだけど。

 

サバシアが「出来高の5千万よりも仲間が大事」って思ったとしてさ、それって、そんなにすごいことだろうか。

おそらく、サバシアじゃなくても、誰でもそう思うんじゃないだろうか。

 

そう考えるとさ、記事の見出しの

「サバシア、5600万の出来高捨てナイン守る」

っていう言い方が、なんかスゲー、ゲスいような気がするんよね~。

そういうことじゃねぇだろ、っていう。

 

タイトルをつけた人の「オレだったら、5千万を優先するけどね!」っていう発想がもう、見え隠れしてる感じがしてさ。

モヤモヤするな~。

 

 

あ、あとさ、もっと言っちゃうと、年俸十億までいっちゃうと、収めてる税金もハンパないだろうし、ホントね、5千万なんて誤差の範囲だと思うよ。

年俸10億の人にとっての5千万円って、

年収500万の人にとっての25万円よりも圧倒的に、価値が低いと思う。

 

どうでもいい端金(はしたがね)だと思うわ。

 

にもかかわらずさ、サバシア投手に対して

「5千万の出来高よりも仲間を優先するなんて男気ありますね!」

っていう言い方をするのはどうなんだ?って気がするんよね~。

 

やっぱ、ここで金額を引き合いに出すのは、なんつーか、ゲスいっつ~か、下品っつ~か、銭ゲバっつ~か、貧困層的庶民感まるだしっつ~か…。

な~んか、違和感あんのよね。

 

まぁいいや。

最後に暴露しますとね、

今日はね、ブログに書くネタがなかったのよ。

それでこういう苦しまぎれ感のあるどうでもいい内容になってしまいました。

 

明日はもっと頑張ります('◇')ゞ!