先日、恐ろしいツイートを目にしました。
学校の先生(部活の顧問の先生)には、特に読んでみてほしい内容でした。
人間って、熱で脳がやられちゃうことがあるんですね…
このツイート、ホントマジで読んでほしい。「脳が茹だった高校球児の話」
高校野球の選手が夏練で頭が茹だってしまい、精神錯乱の状態で大学病院に担ぎこまれたのを見たことがある。酷暑は、熱中症だけでなく、こんなことも起こすのだ。
— 三一十四四二三 (@31104423) July 17, 2018
コーチだか監督だかが「早よう治してくれ!こいつがおらんと試合に勝てんのじゃ!」と騒いだが、医師が「一ヶ月以上の静養が要る
正直、最初読んだ時は「マジかよ?こんなこと本当にあんの?」って思いました。
でも、いろいろ調べているうちに、実際に似たような事例(テニス部の女子)の新聞記事の切り抜き画像?みたいなのもどこかで見かけましたし、やはり本当の話なんだと思います。
ようするに、生たまごの白身をイメージすると分かりやすいと思います。
たまごの白身に徐々に熱を加え続けると、だんだんと白くなって固まっていきますよね。
熱によって、たんぱく質が変性する、ということらしいです。
そして、一度、白く固くなった白身は、冷やしても、もう元には戻りませんよね・・・ということは、脳もそういうことらしいです。恐ろしい…。
「脳が茹だった高校球児の話」についてブログで言及することに関しては、ツイート主の三一十四四二三さんから、すでに承諾を得ております。三一十四四二三さん、ありがとうございます。
このツイートには、まだまだ続きがあって、ちょっと長くなりますので、こちら側で、ひとつにまとめて引用させていただこうと思います。読みやすいように段落なども少し手を加えさせていただきました。恐縮です。
高校野球の選手が夏練で頭が茹だってしまい、精神錯乱の状態で大学病院に担ぎこまれたのを見たことがある。酷暑は、熱中症だけでなく、こんなことも起こすのだ。
コーチだか監督だかが「早よう治してくれ!こいつがおらんと試合に勝てんのじゃ!」と騒いだが、医師が「一ヶ月以上の静養が要るので、野球は諦めてくれ」というと、
選手の親が「死んでもアホになってもいいから、明後日の試合にだけは出せるようにして欲しい。本人もそれを望んでおりますのじゃ」と涙を流すのだ。
すると医師も、そういう日本人的センチメンタリズムに弱い人だったのか、涙を流し始めて「う、うううう、お父さんの気持ち、ようわかりましただ!きっと明後日の試合に出られるよう、努力いたします〜」
それで、本人が錯乱して「グワ〜グワ〜!」と唸り、拘束されて白目を剥いているのに、医師、監督、親、看護婦らが抱き合いながら感涙している、という構図に私は戦慄したね。
選手は錯乱状態で、歯を食いしばったことで、大臼歯数本を噛み砕いてしまい、顎骨にもヒビがあり、その治療だけでも明後日に間に合うはずがなく、精神状態も安定しそうにない。
我々歯科が「無理無理」というと、医師は「努力、根性、優しさ」などと言い、野球に賭ける青春の美しさが君らにはわからんのか!と、また泣く。
で、結局、選手はその後、さらに容態が悪化して、精神科に入院してしまうんだけど、ベッドの枕元に、バット3本にボールが乗った置物(?)が置かれていて、そのボールに「祈る回復!ファイトファイト」とチームメイトの拙い文字を見た時は、私も泣きたくなった。
https://twitter.com/31104423/status/1019369807597088768
及び、一連のツイートより
被害に遭った高校球児に対してもそうですが、それ以上に、周りをとりまく大人たちの言動のほうに恐怖を覚えます。狂ってる…恐ろしい。
選手の親が「死んでもアホになってもいいから、明後日の試合にだけは出せるようにして欲しい。」とか。お前がアホじゃ。
いろいろもう、クレイジーすぎて、どこにツッコんでいいのか分かりませんね…。
クレイジーその1
監督(orコーチ)が「早よう治してくれ!こいつがおらんと試合に勝てんのじゃ!」と騒ぐ
命よりも大事な試合なんてあるんですかね?そこまでして勝たなくちゃならない試合なんてあるんですかね?
クレイジーその2
選手の親が「死んでもアホになってもいいから、明後日の試合にだけは出せるようにして欲しい。本人もそれを望んでおりますのじゃ」と泣く。
命と引き換えにでも出場したいと本人も望んでいるとか…。
1億歩譲って、それが本当だとしても、青春時代の一時的なセンチメンタリズムに過ぎないんだからさ、保護者はそれにブレーキかけるべきって気がしますけどね…。
大抵のことなら、本人の好きにやらせればいいと思うけど、「命と引き換え」に賛同するとか、良い話にしちゃイカンよなぁ…。
クレイジーその3
医師も「う、うううう、お父さんの気持ち、ようわかりましただ!きっと明後日の試合に出られるよう、努力いたします〜」と泣く。
いやいやいや…。医者まで一緒になって…。お父さんに共感するより、苦しんでる球児に共感してあげて。
クレイジーその4
本人が錯乱して「グワ〜グワ〜!」と唸り、拘束されて白目を剥いているのに、医師、監督、親、看護婦らが抱き合いながら感涙している。
運び込まれた高校生そっちのけで、みんなで感動ごっこやってる場合なのか。
クレイジーその5
歯科医師が「(明後日の試合は)無理」というと、医師は「努力、根性、優しさ」などと言い、野球に賭ける青春の美しさが君らにはわからんのか!と、また泣く。
なんかもう、呆れてツッコみたくなくなりますね。
「努力、根性」……。
日本人の美徳なのか何なのか。
命あっての物種ですよ。まず健康ありきでしょうに。
そして。
運び込まれた選手はその後、さらに容態が悪化して、精神科に入院してしまう。
う~~む……。なんという結末。かなり最悪。
こういう事例が存在するってことを、日本全国の部活の顧問は把握してるんだろうか。
私らが子供の頃も「根性を鍛えるために部活中は水を飲まない。飲んだら怒られる」ってのがセオリーとしてありましたけどね。アレ、何だったんだろうね。
今でもあの頃と変わらんのでしょうか?
根性、忍耐、気合、精神論…。
根拠なんて一切なしでも全然OKな、あの感じのままなのでしょうか。
先生や先輩には絶対服従、みたいな軍隊式っていうかさ、今でもそういう理不尽がまかり通っているんでしょうか。
子どもたちの命を危険にさらしてOKな部活動なんて、本来はあってはいけないと思うんですけどね。
そもそも、なんのための部活動だよ。
「職員室にはクーラー付けるけど、教室には付けなくていいよね」とか、どうもね、日本って「子ども」の価値を軽く見積もってるというかさ、舐めくさってるというかさ、バカにしてるというかさ、軽視してる部分ってあると思うんだよねぇ…。
部活のことだけじゃなくてさ。いろんな方面でね、「大人が子どもをないがしろにしている光景」を見かけますよね。モノみたいに扱ったり…。
言っとくけどね、子どもがいない国には未来が無いからね。
広い意味で言えば、高齢者が若者を搾取している、みたいな事とも、どこかで深いところで繋がってるのかも知れない。
・・・・・・・・・
ちょっと風呂敷、広げすぎましたか。
収拾がつかなくなってきたんで、今日はこのへんで。
あ、あとね。
もはや、この猛暑は「災害」レベルなんすよね。人がいっぱい死んでるし。
油断しちゃダメよ。危ないよ。
「経験したことがないほどの暑さになっている地域がある。命に危険を及ぼすレベルで、災害と認識している」
とにかくさ、人命第一、安全第一、健康第一で行きましょうよ。
ねぇ。ホントにさ。