岡本太郎なんて、チビだし全然イケメンじゃない。
でも、超カッコいい。
太郎の相方の岡本敏子だって、ちっとも美人じゃない。
でも、超カッコいい。
ほとんどの人間は皆、若い頃は薄っぺらい。浅い。
浅いから、人間の皮膚の表面だけしか見ない。
しかし、
長く生きてると、本当にカッコイイってのは、そういう事じゃねぇなって、イヤというほど思い知らさせる場面に出くわす。
この男の生き様を見ろ!本当にカッコイイとは、こういう事だ。木村秋則(きむら あきのり)には歯が無い。
あまりにもカッコいいから阿部サダヲ主演で映画化されちゃったからな、木村秋則。
「奇跡のりんご」っていう映画。
(どういうわけか、公式の映画予告が見当たらない)
ちなみに、先に言っておくと、オレの中では「カッコイイ」と「正しい」とは、完全に別のモノだ。
「カッコイイ」イコール「面白い」と言い換えてもいいだろう。
オレが「カッコイイな!」「面白いな!」と思う人物が、倫理的にどうかなんて、知ったこっちゃない。
可能な限り「正しいかどうか」で人を判断したくない。
自分自身、何が正しいのか分からんのに、その曖昧な物差しで他人を測っても意味がない。危険すぎる。
1個だけ例を挙げておくか。
オレは乙武を以前からクズだと思っていた。
自分自身に手足が無い事を逆手にとって弱者を演じ、傍若無人な振る舞いをしているクズ野郎だと思っていた。
だが、同時に乙武洋匡の事を「面白いヤツだ」と好感を持って見ていた。
ちなみに、オレもクズだからな。
そういえば、以前このブログに、
「私も不倫のような事をしましたが、乙武の事は絶対に許せません!」
という支離滅裂な狂人からコメントがきた事がある。
それが、このブログのコメント欄が閉鎖された理由のひとつでもあるんだけど。
脱線したので話を戻す。歯の無いりんご農家、木村秋則(きむら あきのり)は、超面白くて無茶苦茶だ。
とりあえず、木村はメチャクチャ。痛快。
基本的に、面白い地球人は、宇宙人に連れ去られちゃうよな、当然。
「はてな村」の重鎮、Hagexも言及している。
ザックリ、見出しだけ抜粋。
オカルトエピソード1 写真に曼荼羅が写りこんだ!
オカルトエピソード2 龍を目撃1
オカルトエピソード3 UFOを目撃
DQNエピソード 無免許で大型トラック運転
オカルトエピソード4 助手席に幽霊がいた
オカルトエピソード5 宇宙人に遭遇
オカルトエピソード6 ソクラテスに地球が終わる日を教えられる
オカルトエピソード7 宇宙人に拉致される
オカルトエピソード8 宇宙人に間違えられる
オカルトエピソード9 龍を目撃2
オカルトエピソード10 臨死体験
1個だけ、何食わぬ顔で「オカルト」の中に「DQN」エピソードが混入している。
普通に犯罪。
こんなジイさん、NHKに出して大丈夫だったのかよ?
「プロフェッショナル仕事の流儀」に出て大反響。
第35回 木村秋則(2006年12月7日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
阿部サダヲ、菅野美穂が夫婦役を演じている映画『奇跡のリンゴ』の公式動画が無いのは、木村のじいさんの、オカルト&トンデモな一面が、世に広まってしまったからなのかもしれない。
そしていよいよ、謎を解明する。木村秋則には、何故、歯が無いのか!?
その答えが、今、明らかとなる!!
木村さんは、極貧時代のつらいときに、どうしてもお金が欲しくてキャバレーの呼び込みをしていました。
そのときに、テキ屋に顔面を殴られ、歯がなくなったそうです。
歯はなくなると、周りの歯が寄ってきてバランスが崩れます。そして虫歯になり、歯医者にいけなかった木村さんは自分で歯を抜くのでした。
こんなつらい体験。普通なら忘れたいものです。
しかし、「この体験を忘れてはならない。」 「どんなにつらくてもリンゴに向き合い、零合の木であるリンゴこそが主役であると思い続けてきて今がある。」 だから、忘れたくない。
「初心を忘れないために、敢えて歯を入れない」と語ったのでした。
奥様にどんなに進められても歯医者にいったふりをして帰ってくる。そして「歯医者に行ってきたよ、ハハハ!」と言って笑いのける。
これが、奇跡のリンゴを生み出した木村さんの素顔です。
自身の使命に真っ直ぐだからこそ、敢えて歯を入れないのです。
完全にクレイジー。
素晴らしい。
そりゃ「プロフェッショナル仕事の流儀」のディレクターも興味、示すよね。
宇宙人だって、とりあえずUFOまで連れ去って、詳しい話を聞きたくなるよ。
最後に釈明。本当はこんな記事を書くつもりじゃなかった。
言っとくけど、今回は本当は、岡本太郎と岡本敏子の事を書こうと思ってたんだよ。
このエントリーの冒頭部分を読み返せば分かると思うけど。
途中から出てきた木村のじいさんがあまりにもアクが強くて、そっちに引っ張られちゃったよ。
引力がすげぇ。