あの、iPS細胞でお馴染みの山中伸弥教授が、タモさんと出演しているNHKの番組の中で面白い話をしていました。
山中教授は、学生たちに「偉い教授の言うことなんか信じるな」って忠告してるんだってさ。面白いですね~。
NHKの「タモリ×山中伸弥が語る!遺伝子の世界」だったかな。なかなか興味深い番組でした
[タモリ×山中伸弥が語る!遺伝子の世界 (2019年4月30日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関西版)
まず、これビックリですよ。
技術革新によりDNAを解析するだけで、持ち主の顔まで再現できるようになっている。2009年にアメリカで起こった殺人事件は、この技術を使うことで、犯人逮捕にまでいたってる。事件を振り返り、トニー・マンクーソは「この新技術がなかったら、私たちは今でも殺人犯を捜していたと思います」と話す。
今は、殺人現場などに残った犯人の皮膚とか血液とかだけで、犯人の顔が分かるんだってさ。
これ、すごくね!?
現場に残されたほんのわずかな犯人の細胞から、犯人の顔をかなり高確率で再現できちゃうっていう。
うお~、そこまで来たか…。科学技術、ヤベェ…。
信じらんねぇ…。
たぶん、私の髪の毛1本あれば、私の顔を3Dで再現できちゃうわけですよね?
こわっ!
なんか、ヘタすると、悪用されそうじゃね?
あと、もう犯罪者は、逃げ切ることはできないね…。
すぐに顔がばれちゃう。
科学技術の進歩、やべぇわ。
山中「いま遺伝子の研究がめちゃめちゃホットなんです。ですから、タイムリーなテーマです。人間一人のDNAを最初に解析したときには、数千億円かかっていたが、いま同じことを最新の解析マシンでやりますと、約10万円。しかも、およそ1日でできてしまう。もう桁違い。何桁も違います」
たった数十年前、数千億かかっていたDNAの解析が、たった10万円でできるようになった。
しかも10年かかってた作業が1日でできてしまう。
・・・・・・・・・
ヤベ―――・・・。
ちょっとついていけない…。
んでもって、超~面白かったエピソードがコチラ。
山中先生「僕が研究を始めたころはですね、98%は要らない部分だと、ゴミだと、大先生が言っておられたんです。それが同じ先生がいまでは宝だと。基本的に研究者は先生の言うことを信じるなと」
その分野の権威と言われるような大先生が、以前は
「DNAってのは98%は、ゴミだ」
って言ってたらしいんですよね。
うんうん、たしかに、そんな話、聞いたことがあります。
でも今、その大先生が、同じ口で
「実はゴミじゃなくて宝の山だ」
って言ってるらしいんですよね。
真逆のこと言ってんのね。
科学の分野では、こういうことがけっこうあるわけですよ。
それまでは正しいと思われていたことが、実はむしろ大間違いだった、ってこと、あるわけですよね。
だから、偉い先生が言うことだから正しいんだろう、みたいな思い込みは非常に危険なんだよ、って話ね。
これ、別にさ、科学の分野だけの話じゃないですよね。
大人が言ってることは正しい、
とか、
先輩の言うことは絶対、
とか、
親や先生には反論してはいけない、
とか、
「権威は絶対的なものなんだ」っていう考え方、日本中に、はびこってるじゃないですか。
これ、スゲー嫌だよね。
今はホント、自分の頭で考えない、ただ言いなりになってる人、多過ぎよ。
まぁその方がラクだから、ってことなんだろうけどさ…。
ちなみに、山中教授が学生たちに
「先生の言うことを信じるなよ」
って言ったら
学生から
「はい、もちろん信じてませんよ」
って答えが返ってきたそうです。
……これ、ジワジワ来ますね。
自分の頭で考えなさいよ、って話。
タモリ × 山中伸弥教授のシリーズ「人体」。
5月5日と12日に新シリーズの放送決定!
NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク DVDBOX