観ましたよ。
フジテレビ系列のドキュメンタリー番組。
『ザ・ノンフィクション』会社と家族にサヨナラ…ニートの先の幸せ
番組放送直後から、もっと賛否両論巻き起こって、侃々諤々、さまざまな議論がネット住民の間で交わされるのかと思いきや、意外とそうでもなくて。
「賛」にしろ「否」にしろ、大量のはてなブックマークを集めるようないわば「バズる」エントリーは特に見当たらず…。
ちょっと寂しい気もしたので、あえて言及してみることにしました。
まずは軽くおさらい。先日の『ザ・ノンフィクション』の放送はこんな内容でした。ザックリ。
日本一有名なニートであるphaさんに密着。ニート体験のある人が集まるイベントで講演を行い、質問にはもっと早く辞めておけばよかったという後悔を明かし、それぞれの人がそれぞれにできる精一杯をやれば良いと話す。
略
4年前、phaさんは都内の住宅で仲間と暮らし、好きなことをして過ごしていた。大阪生まれで京都大学を卒業、一般企業に就職するも28歳で辞め、以来定職につかずにいる。
phaさんは上京し、インターネットで知り合ったパソコンやネットに詳しいギークという人たちと暮らしギークハウスを始めた。
ニートとしての思いをブログに綴ると人気を集め、日本一有名なニートとなった。練馬のギークハウスの住人は5人、猫が2匹。phaさんの考えに賛同した大家さんが、一軒家を格安で貸してくれたという。
[ザ・ノンフィクション 【会社と家族にサヨナラ・・・ニートの先の幸せ】 ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
ザックリ言うと、こんな感じです。
放送後にね、批判的な意見もチラホラとは有ったらしいんです。
ざっと挙げるとこんな感じ。
- こういう人間がいるから日本がダメになる。
- 老後に後悔するぞ。
- ニートは自分に甘い人が多そう。
- こっちはみんなツラくても税金を収めてんだぞ。
- 自分の税金をニートに使われたくない。
- 他人に頼ってばかり。
- ネコにはしっかりご飯をあげろ。
- みんな眼が死んでる。
- こいつらに食べられるスッポンとアンコウが可哀そう。
- 髪の毛を切れ!
- 人付き合い苦手とかいって盛大にパーティーやってて楽しそう。
- 猫にだけはちゃんと餌を食べさせろ。
- 乞食。
- キモイ。
- 見積もり甘すぎる。
- ニートではなく活動的な無職。
特に目立った意見もなく。
軒並み、ありがちな、パッとしないバッシング。
多かった意見を挙げるとすれば
「ペットのネコちゃんたちには罪が無いので、ちゃんとイイごはん食べさせてあげてください」
という感じでしょうかね。
本当はさ、この番組すごく話題になると思ってたんですよ、私は。
でね、そこに便乗する形でブログで言及して、甘い汁を吸おうと企んでいたわけです。
しかし……。
どうなんでしょう。
もう、こういう話題ってみんな飽きちゃってるんでしょうかね?
あ。
あっちに全部、話題を持って行かれたってことなのかな。
アイドルの子が総選挙で「結婚します」って宣言した事件。
あれでもう、全部、計画がパー。
そうか。
言及するべきはNMB48の須藤凜々花(りりぽん)でしたか。
目測、謝ったな。
さて。このエントリー、後半どうやって立て直すのか。私のジャーナリストとしての真価が問われるところです。
いよいよ本題に入ります。
こんな見方もできる。『ザ・ノンフィクション』の楽しみ方。
私はかなりのアマノジャクですから、何か観た時「…果たして本当にそうなのかな?」って勘ぐってしまうわけです。
鵜呑みにできない。
人を信じられるほどピュアなハートの持ち主ではない。
リアルの私は身も心もすっかり薄汚れていますからね、「白いスニーカー」とか履いちゃうと、とんでもない違和感が発生してしまいます。
『ザ・ノンフィクション』を観た時にも、思ってしまったのです。
「これ…どこまで本当の話なんだ?」って。
私は疑っているのです。
ドキュメンタリー風に仕上げられているだけなのではないか?
ということで、私なりに妄想力を発揮して、真実のストーリーをでっち上げてみたいと思います。
題して『ザ・フィクション』。ドキュメンタリーはこうして創られた(かも)
ディレクター
「いや~、どうも!phaさん、お久しぶりです!4年ぶりですか、今回もシクヨロで!」
pha
「あっ、その節はありがとうございました…またよろしくお願いします…」
ディレクター(以下「デ」)
「今回もまた一応、密着、っていうテイで行きますんで!そこは上手く口裏の方、シクヨロで!」
pha(以下「ふ」)
「あっ、はい…」
デ
「え~~っと…そうだなぁ…。まず、衣装を着替えちゃいましょうか。こちらでニートっぽい上下を用意してありますんで、そちらに着替えていただいて…」
ふ
「あっ、この服じゃやっぱまずいっすかね…?」
デ
「う~ん、そうっすね~、悪くはない、悪くはないんですけどね~。やっぱ、スタッズのいっぱい打ち付けられたライダース・ジャケットっていうのはちょっとニート感薄いかな…って感じはしちゃうかなぁ~。個人的にはシャレオツでいいと思いますけどね~。えっと~…ドクロの指輪とかも全部、外しちゃいましょう」
ふ
「あっ、ニート感、やっぱ出さないと番組的にダメっすよね…了解です…」
(上半身ハダカになり番組側が用意した衣装に着替える京大卒元ニートpha)
デ
「あっ!phaさん、ついでにその、ビーチクに付けてあるピアスも、今のうちに外しちゃいましょう!番組内で温泉に入るシーンありますんで、サービスショット的な。」
ふ
「えっ?サービスショット…!?需要有りますかね…?」
デ
「いやいやいや、マニアの間ではもうね、ヤバいですから。」
ふ
「両方とも、外した方がいいですか?」
(注:チェーンで繋がっています)
デ
「……そうですね、両乳首とも、外しちゃいましょう、ピアス。」
室内の撮影時にも、軽く演出が入っているはず。
phaさんたちが共同でシェアして暮らすギークハウス内の撮影時…。
ディレクター(以下「デ」)
「う~~ん……ちょ~~っと、小奇麗すぎちゃってるかなぁ~。とりあえずAD、そこのパキラ?そうそう、観葉植物、全部ハケちゃって。ダメだ映り込んじゃ。スタイリッシュすぎて」
「デ」
「あとね~AD、あっちの壁に掛かっているヒロ・ヤマガタとクリスチャン・ラッセンも、外して。ダメだ。スタイリッシュすぎて」
pha(以下「ふ」)
「え~~っと…事前に言われていた通り、できるだけゴミ屋敷っぽく仕上げておいたつもりなんですが、どうでしょう。こんな感じで大丈夫でしょうか…?」
デ
「う~~ん、ぶっちゃけ、もうちょっと食べ残しのカップめんの容器とか、やっすい発泡酒の空き缶とか、3割増しでちりばめたいな…ってのはありますけどね…。もう、今からじゃ間に合わないんで、あとでCGで合成しておきます。」
ふ
「あっなんかすいません、編集作業が一手間増えちゃって。それにしても、室内のゴミとか、CGで合成して足す技術とかあるんですね…」
デ
「今、テクノロジーの進歩とか超ヤバいっすよ。最近、ゴミ屋敷に関する番組、多いじゃないですか、あれ、全部CGですよ。」
ふ
「えっ!マジっすか?」
デ
「シーンによってはフルCGの時もありますからね。ゴミ屋敷の住人本人もCGの時ありますから」
ふ
「ふぁ~!たまげた…。全然気付きませんでした。リアルっすね…。」
デ
「今回のギークハウス内のゴミも、ピクサーが開発したモーショングラフィックを応用した技術を駆使してイイ感じに誤魔化しておきますんで」
スッポンとアンコウを料理するシーン。
ディレクター(以下「デ」)
「はい、それでは、恒例の食事シーン撮りまーーす。」
・・・・・・・・・
(なにやら考え込んでいるディレクター。)
pha(以下「ふ」)
「え~っと、今回も前回同様『高そうな肉』でいいですか?」
デ
「いや~、そのへん、私も考えたんですけど、もっとね、何というかこう…視聴者の反感を買うような、きつい画にしたいんですよね…。ニートの分際で、高級食材食いやがって!みたいなね、観る者の心に爪痕を残すような画を撮りたいんですよね…。」
(ディレクター、とっさにひらめいた模様)
デ
「OK、見えた。」
デ
「肉、辞めよう。AD、大至急、スッポンとアンコウ買ってきて。」
AD
「えっ!そんなのこのへんに売ってますかね…!?」
デ
「無かったら、キャッチャーミット買ってきて。あとはCGでなんとかアンコウにするから」
いかがでしたでしょうか。『ザ・フィクション』。楽しんでいただけたでしょうか。
すべて、私の妄想でございます。
目くじら立てずに、おおらかで、かつ、なまあたたかい目で、見守っていただけたら幸いです。
ところで。
今回言及した「会社と家族にサヨナラ・・・ニートの先の幸せ」には後編がございます。
後編の放送は6月25日(日) 14:00~14:55、とのこと。
全国放送ではないっぽいですね。
興味を持たれた方は、ぜひ、自力で調べ上げ、達成感を得たうえでご覧ください。
果たして、最先端のCG技術によりキャッチャーミットはアンコウへと変貌を遂げているのか?
phaさんのサービスショット(入浴シーン)はもう一度拝めるのか!?
こうご期待!!