【妄想】マスコミの追及を逃れるためファンキーが東大沼へ向かうという話。
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ファンキーはマスコミの追及を逃れるため、変装して北へと向かっていた。
ミュージシャンとしてのオーラを消すために「山菜採り」の格好をしたのが功を奏し、誰にも気づかれる事なく、無事に目的地の北海道七飯(ななえ)町東大沼の山林まで辿り着くことが出来た。
ここまで来ればもう大丈夫だ。
あとはこの三叉路を直線距離で10キロほど行けば、隠れ家として最適な、自衛隊のかまぼこ廠舎(しょうしゃ)があるはずだ。
ファンキーが目指す「自衛隊のかまぼこ廠舎(しょうしゃ)」とは…?
参考画像
ファンキーは例の三叉路まで来ると、あらかじめ用意しておいた「竹馬」をリュックサックから取り出した。
警察犬の追跡を逃れるためには、足跡を残さないことが重要だという事は、検索サイト「ゴーグル」で事前に調べ上げていた。
警察犬には人の足跡の臭いを嗅ぎ分ける鋭い嗅覚がある。
そこでファンキーが考え出したのが竹馬での移動方法だ。
地面に足をつかなければ、いかに警察犬といえども容易には追跡できないだろう。
ファンキーはすっかり上機嫌で、鼻歌を歌いながら歩き出した。竹馬で。
残してきた足跡が 闇の中の光となり
— (H'wood)ネコ師匠 (@gattoliberoTW) 2016年6月7日
果てしなき道を照らす
FUNKY MONKEY BABYS 「旅立ち」 https://t.co/nHCcc5SeJU @YouTubeさんから
♪
足跡さえ残さなければ 警察犬の手掛かりはなく
かまぼこ廠舎(しょうしゃ)へと辿り着ける…
意気揚々と(竹馬で)歩き出すファンキー。
かまぼこまで辿り着けば、飲み水に困ることは無いし、分厚いマットレスもある。
6日間はおそらく誰も来ないはずだ。
そして、
建物の入り口には、
鍵が
か・か・っ・て・な・い。
かかってない。
ファンキーの脳内では、すでに新曲の構想が練り上がりつつあった。
今度の曲は、逆境にもめげない小学生の大和魂をテーマにしよう。
「我ながら、溢れ出る無尽蔵の才能が怖くなるぜ…!(ほっこり)」
その時、不意にやぶの中から、ガサゴソと音がした。
ファンキーはとっさに声をあげた。
誰だっ!クマか!?
それとも、柴田かっ!?
辺りを包む緊張感。
ガサゴソ・・・
ガサゴソ・・・
やぶの中から出てきたのは、マッチ棒みたいな男だった。
「僕は…クマじゃない。そして…柴田でもない。柴田以外、柴田じゃないの。」
ファンキーは思った。
何言ってんだコイツ。
やぶから出てきたのは、ゲス谷という男だった。
ファンキーと同様、
自衛隊のかまぼこ廠舎(しょうしゃ)を目指していたのだ。
おそらく、ファンキー同様、社会から身を隠さなければならない状態なのだろう。
それを察したファンキーは詳しいことは詮索しない事にした。
誰にだって、触れられたくない心の傷はあるからな。
ゲス谷は言った。
ぼくはもう、お腹がペコペコなんだ。
「その、お腰につけた、きびだんごをおくれよ…」
ファンキーは、ゲス谷にきびだんごを与えた。
これで、仲間が増えた。
二人でかまぼこ廠舎(しょうしゃ)を目指すことになったのだ。
※なんかもう、「かまぼこ廠舎(しょうしゃ)」っていう言い方がめんどくさくなってきたので「ガンダーラ」という事にします。
とりあえず竹馬は、1人1本ずつ、仲良く分け合う事にした。
ファンキー、ゲス谷、それぞれが竹馬でケンケンする要領で跳んでいこうと試みたが、せいぜい、数十センチずつしか前に進めなかった。
参考動画
数十センチ進むごとに竹馬から降りていたので、もはや警察犬をかく乱させるとか、そういう事は全然関係が無くなっていた。
竹馬ケンケンは、もはや彼らのライフワークとなっていたのだ。
ファンキーとゲス谷は、何度も何度もつまずき、竹馬から転げ落ち、汗にまみれながら、ガンダーラを目指した。
そうしてガムシャラに片足ケンケンをしている時、ふと思った。
そうか。これが人生なんだ。
「人生」と「竹馬の片足ケンケン」は、非常によく似ている。
バランスを崩すと、前向きであれ、後ろ向きであれ、転ぶことになる。
大切なのは、
ポジティブ過ぎず、ネガティブ過ぎないことだ。
焦らず、怠けず、コツコツと。
そうか、これが人生なんだ。
2人がそんな感傷に浸っていると、またしてもやぶから誰かが現れた。
「おざぁーっす!!」
まるで「元気の押し売り」みたいなハーフ系の女性だった。
ちょうどこんな感じ。
一瞬、ゲス谷が硬直したように見えたので、ファンキーは、ついうっかり聞いてしまう。
「えっ?なに?二人は知り合いなの?」
ゲス谷も、ハーフ系の女性も、即答は避け、事務所を通して後日連絡すると答えた。
「元気の押し売り」は木部(キベ)と名乗った。
とりあえず、ファンキーはお腰につけたきびだんごを木部にも与えた。
こうして、道連れがまた一人増えた。
竹馬は2本。人間は3人。
竹馬ケンケン、どうしようか…。
・・・・・・
もう、竹馬なんて関係ねぇ。
人生と竹馬?そんなのどうでもいいわ。
竹馬なんて、もうやめだ!
ファンキーもゲス谷も、竹馬をやぶの中へ放り投げた。
「いてっ!!」
やぶの中から声がした。
どうやら、今投げた竹馬が、誰かに直撃したらしい。
やぶの中から、ふくよかな神様が現れてこう言った。
「あなたが投げたのは、この金の竹馬?それとも銀の竹馬?さんぺーです。アモーレ!!」
キューピッドの三瓶、長友&愛梨の恋を語る #アモーレhttps://t.co/xG0lcSArJk @YouTubeさんから
— (H'wood)ネコ師匠 (@gattoliberoTW) 2016年6月7日
ガンダーラはまだまだ遠かった。
最近、毎日、サバンナ八木の荒唐無稽な超~長編小説を読んでるので、文体が八木に似てしまう(笑)
影響受けまくりです。完成度なんて無視して、好きなように書く★