ハリル解任は本当に「日本サッカーの後退」なのか?

いやいやいや…。

そういうこと言うなら逆にツッコむけどさ、だったら、

ハリルに任せたこの数年間で「日本サッカーは前進」してたのか?

って話ですよ。

してねぇのよ。

何だったら、最初から徹頭徹尾、ずるずる後退してんのよ。

なんだよ今さら。

 

典型的な逆張りか?「ハリル解任は日本サッカーの後退だ」という記事を読んだ。納得いかない。

「なぜ解任は正しくなかったのか」みたいな記事だったんですけどね、ちょっと納得いかなかったんで書きます。

 

ハリル解任は間違いだと。すべきじゃなかったと。そういう論調で書いてましたね。

一時的な感情に流されて短絡的に監督をクビにしちゃうのはアフリカや中東くらいだ、と。

 

う~~ん……。

 

私はそうは思ってないんですよね。

ハリル解任は、ベストではなくともベターな決断だったと考えています。

 

言ってみれば「背に腹は代えられない」という状況なんだと思いますよ。

 

監督交代はサッカー協会側としても不本意だけれども、監督続投の方がもっとダメージがデカい、という判断だったんじゃないですかね?違う?

 

決して、短絡的に、頭に血がのぼって、「アイツ、クビにする!」みたいなノリじゃなかったと思うしね、

なんだったら、秘密裏に、慎重に、個々の選手への聞き取り調査とか進めていたと思うんですよね。

協会側がめっちゃ念入りにリサーチした結果、ハリルと選手たちの間に、修復できないほどの溝ができていると判断したから、苦渋の決断で解任という手段を選んだってことだと思うんですよね。

 

そりゃアホじゃないんだから、ワールドカップ本番2ヵ月前で監督交代とか、リスクがデカいことは誰でも分かってるって。

分かったうえで、しかたなく解任ってことなのよ。

 

会見でも言ってたと思うけど、「1%でも勝つ確率の高い方を選択するしかない」ってことなんだと思うよ。

そしてそれほどまでに、監督続投のデメリットの方が大きいと判断した、ってことなんじゃないですかね。

 

 

「監督と選手の齟齬はあっただろうが、そんなことは大した問題じゃない」という感じの意見には、まったく同意できない。

「日本サッカーの後退」の記事の中で、監督と選手の信頼関係の崩壊うんぬんは、どのチームも大なり小なり抱えている問題であり、重要視するべき要素ではない、みたいに書いてあったんですけどね…。

 

これにはちょっと同意できませんね~。

 

「信頼関係の崩壊を理由に解任するのはナンセンス」

って意見には、納得できません。

 

先日の記事にも書きましたけど、選手が次々に、公然と監督批判や戦術批判をするようになったら、そのチームは終わりですよ。

選手が監督をリスペクトしなくなったら終わりなのよ。

そして現に、ハリルJAPANは、そうなっちゃったんだから。

gattolibero.hatenablog.com

 

 

逆に言うとさ、解任しなくちゃダメなほど、信頼関係がガタガタになるケース自体がそもそも滅多にあり得ない、ってことなんですよね。

そして、そのあり得ない状況に、この土壇場でなっちゃったってことなんでしょ、ハリルJAPANは。

 

もっと言っちゃうと、そんな状況を作るような監督を日本サッカー協会が選んじゃった、ってこと自体が問題なんでしょうよ。

解任が問題と言うよりも、ハリル招へい自体が問題の発端なんよね。

もっと言うと、その前のアギーレを選んだことも、協会の人選ミスなのよ。

 

前回のワールドカップ直後に勃発した「名監督争奪戦」で日本が力のある監督を招へいできなかったことが一番の原因。

人望、手腕、経験、実績、そういったものを兼ね備えた、いわゆる「世界的な名将」たちにオファーを出したものの、全員にことごとく蹴られてしまった。

誰ひとりとして「日本の監督を引き受けてもいいよ」と言ってくれなかった。

 

この時点でもう、ヤバいんですよ。事実上、勝負アリって感じ。

名将たちが「日本を率いても旨味はない」と判断した時点で激ヤバなんですよ。

 

そんな状況の中で不本意ながら妥協に妥協を重ねて、やっと見つけた人材が、アギーレです。

しかもアギーレは就任後ほどなくして八百長疑惑が発覚、日本を去り、またしても代表監督の椅子は空席になってしまった。

 

日本サッカー協会は再び代表監督探しに奔走することになったものの、そんなタイミングで偶然、名監督が売れ残って就活してるわけもなく。

結果、妥協の産物がハリルJAPANですからね。

最初から不本意だったんですよ。各方面の人々がね。

 

そういう意味では、日本サッカー協会自体が問題だってのは、同意ではあるんですけどね。

 

今回のハリル解任が間違いだ、っていうのは、違うんじゃないかって思うわけです。

ハリル続投で選手のモチベーションがダダ下がりの中、ワールドカップ本番を迎えるべきか、それともリスクを覚悟で監督を交代すべきか。

苦渋の決断だったと思いますよ。

で、協会はリスクを取った。

そういうことだと思います。

 

 

結局ね、後退もクソも、そもそも前進してなかったってことなんじゃね? 

この4年でサッカー日本代表は何を得て、何を失ったんでしょうか。

 

個人的には「何かを積み重ねてきた」という感じはあんまりないですね。

過去の遺産を食いつぶして、なんとかしのいでいただけのような気もします。

 

海外でプレーする選手が増えたこと自体は非常に喜ばしいことですが、それは別にハリルの手腕とは全然関係ないし。

 

日本代表がチームとして積み重ねてきたものが何かあるのか?って言うと…。

 

ちょっとすぐには思い浮かばないな~…。

 

アディダスとの巨額なスポンサー契約とか…?

(8年250億円)

 

う~~ん……。

 

 

あ、今ひらめいた。

 

日本サッカー協会は、世界で通用する日本人監督を育成するプログラムとか発足させるといいんじゃね?

(すでにあんのかな?)

 

将来有望な、監督やコーチのたまごたちを厳選し毎年、海外に派遣して武者修行させるプログラム。

最先端のサッカー理論や練習方法などのノウハウを徹底して身につけさせる。

そうやって得た「世界標準のサッカー」を日本に持ち帰ってもらい、国内リーグにも還元し、最終的には「日本のスタイル」にまで昇華させる。

 

カレーやラーメンも、もとは海外のものですからね。それを取り入れて日本風にアレンジし、本家以上のものを創る!

それこそが我々ジャパニーズの十八番であり真骨頂!

 

一見、遠回りのようだけれど、そういう地道な活動の方に、もっと力を入れた方が良いのかも知れませんね。

おそらく今現在でも多少はやってるだろうけど、もっと本腰入れて、一大プロジェクトとしてお金も人も投入して、長いスパンで考えて取り組んでいく。

 

世界で戦える日本人指導者の育成に尽力する。

私がチェアマンだったら、そういう方針を打ち出します。

毎度毎度、外国人監督に頼らずとも、世界と戦えるようにね。

 

自分自身のチェアマン任期中に花が開かなくとも、着実に根を張り「日本のサッカー」を根付かせていく。

「将来を見据えて積み重ねていく」って、そういうことでしょ?

なんつってな。