リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた、びわ湖毎日マラソンが先ほど終了しました。
いや~面白い!展開が読めない!最後の最後まで全然、分からない!
結果的には、37キロ地点で右わき腹を痛めた北島寿典(31=安川電機)が、まさかの激走!
右腕を上げたり、わき腹を叩いたり、ギュッとつねったりしてたので、これは北島もうダメかなと誰もが思いましたが…そこから前の選手を数人、気合と根性で抜いていくという考えられない走りを見せて日本人1位(全体で2位)でフィニッシュ!
いやいやいや、驚いた…。
こんな筋書き、書けないでしょ。リアル感ないよ(笑)
しかも北島、日本人トップだけでは飽き足らず、それまで一度も同じ画面に映っていなかった、ず~~っと前を走っていた全体で2位の外国人選手にさえもゴール前の直線で追いつき、一気に追い抜くというおまけ付き。わき腹、痛めながら(笑)
なんなんだ、この展開は。
読めないわ~。
1位 2:09:11 ルーカス ロティチ (ケニア)
2位 2:09:16 北島 寿典 (安川電機)日本人1位
3位 2:09:19 アルフォンス フェリクス シンブ (タンザニア)
4位 2:09:25 石川 末廣 (Honda)日本人2位
5位 2:09:31 深津 卓也 (旭化成)
6位 2:09:39 丸山 文裕 (旭化成)
7位 2:11:53 川内 優輝 (埼玉県庁)
8位 2:12:06 中本 健太郎 (安川電機)
9位 2:12:56 井上 大仁 (MHPS長崎)
10位 2:13:27 池田 宗司 (ヤクルト)
最近のマラソンは劇的な展開が多くて超面白い!!
マラソンは瀬古選手や宗兄弟が活躍してた頃から観てますけど、最近のマラソンは本当~に面白い!
何が面白いか?っていうと「日本人同士の争い」ね。
昔は、ここまでスピード重視のレースじゃなかったから、ペースを上げすぎて自爆する選手もあんまりいませんでしたよね。
ところが近年、アフリカ系の選手のスピードがどんどん上がってきてて、日本人にとっては限界ギリギリのスピードをどれだけ持続できるか?みたいな戦いになってきてます。
日本人同士でけん制し合ってたら、世界基準とは程遠い平凡な記録になってしまうし、かといって世界のトップ選手たちのペースに付いていけば、自爆する可能性が高い。
先日の東京マラソンでも、マラソンの経験がほとんどない選手たちが、自分の限界スレスレの勝負をして、次から次へと自爆するという、超面白いレースになってました。
勝負を仕掛けていって一度は日本人トップに躍り出るけれども、その後は限界を超えてしまい、みるみる失速していく。
経験の少ない選手がそうやってチャレンジを仕掛けてくるので、結果、日本人トップがどんどん入れ替わるという面白さ。
今回のびわ湖でも、マラソン初出場の丸山 文裕 (旭化成)が30キロ地点で日本人の集団から一気に抜け出すという勇気あるギャンブルを決行。
まだ10キロ以上あるので、ちょっと仕掛けるのが速すぎんじゃないか?と思いましたが、案の定、追いつかれてしまう。
40キロ地点での日本人トップは石川 末廣 (Honda)。
このまま決まりかな、と思ったら…
わき腹を痛めている北島 寿典 (安川電機)がまさかの走りで、石川を追い抜く。
しかも、ゴール直前で外国人選手も追い抜くおまけ付きで。
いや~面白かった!
全然テレビに映ってなかった川内 優輝 (埼玉県庁)も、気が付けば最終的には7位まで上がってきてますね、さすがの根性。
これでリオ五輪の切符を手にしたのは、タイム的なことを加味して考えると、
福岡国際マラソンで日本人トップ(2時間8分56秒)だった佐々木悟(旭化成)、
今回のびわ湖の
北島 寿典 (安川電機)
石川 末廣 (Honda)
という事になるんでしょうかね…?
そうこう言ってる間に世界卓球2016が始まっています。
こっちも面白いことになっています。
男子、女子、共に決勝に進出という快挙!
スポーツ最高!
とりあえず、現場からは以上です!