安藤周人選手いわく
「Bリーグで3ポイントシュートを40%決めても別にスゴイことじゃない」。
いや~嬉しいですね。
気づいてくれたこと、意識に変化があったこと。
ここからですよ。ここからが本当の日本バスケの夜明けですから。
ワールドカップでコテンパンに叩きのめされたことで、ようやく、Bリーグのレベルの低さを心底実感してくれたようで嬉しい!
まず、日本国内のバスケのプロリーグ自体が、アマチュアレベルの超~ぬるま湯だってことに、気付いてくれたことがうれしい!
Bリーグでちょっと活躍したとしても、そんなの所詮「お山の大将」でしかなくて、世界では1ミリも通用しないんだ、ってことを、Bリーガーたちがイヤと言うほど実感すること。
まずはそこからだよね、意識改革。
個人的には、安藤周人選手のこと、予選の時からけっこうボロクソに書いちゃいましたけど、意識に変化があったみたいで、超嬉しいです。
世界基準を知ることで変化が芽生えた安藤周人「世界を意識するようになりました」 - Basket Count/バスケット・カウント
昨シーズンのBリーグでの安藤周人は、1試合平均6.8本の3ポイントシュートを放ち、その成功率は40%を超えていた。だがワールドカップの舞台ではその力を十分に発揮できず、「あれだけ高確率で決めてくるのが基準になってくるので、Bリーグで40%決めたから別にすごいことじゃないです」と悟った。
世界基準のプレーを体感したことで、安藤周人の意識は変わりつつある。
「Bリーグでポンポン打てるのは当たり前だと思っていて、今までは日本の中でしか考えてこれなかったです。でも世界と戦わせてもらって、日本に縛られるのではなく世界でその数字が残せなきゃと意識するようになりました」
世界に挑んだ日本だったが、ここまで4連敗とそのレベル差を痛感させられる結果に。それでも世界レベルから遠く離れた位置にいることを知るのも収穫だ。安藤周人の目線が日本から世界へと向くようになった。高い授業料かもしれないが、得られたものもある。それをどう生かしていくかは選手個々のこれからの努力次第だ。
いや、まったくその通りでね。
個々の選手が、国内プロリーグの異様なまでのレベルの低さをハッキリと実感すること。
このままでは話にならん、変えていかなければならない、そう意識に変化があったこと。
これが、今回の大会の一番の収穫なんじゃないでしょうか。
日本のバスケは、まだまだ発展途上だ。良い指導者もいない。だから良い選手も産まれない。
陸上のサニブラウン選手が言ってましたけど、アメリカに渡ってトレーニングを積んで、何が違うかって言ったら「指導者のレベル」だったみたいですよ。
日本の部活の顧問とかさ、根性だ~とか、気合だ~とか、精神論に陥りがちだけど、アメリカのコーチは、メチャメチャ細かく技術的なことを指導してくれるらしいんだよな。
これ、ようするに、世界最先端のノウハウを指導者自身が把握してないとダメなのよ。
それだけ、コーチ自身が、常に勉強してないとダメなのよ。
「教育の一環でやってる部活なんで、勝ち負けは二の次」
とか言ってたら、本気で勝ちにきてる相手に勝てるわけがないんすよね。
いや、
勝たなくてイイんなら別にそれでもいいんだけどさ。
世界大会に出場しなくていいっていうんならそれでいいよ。
それは全然かまわない。
でも、もっと上手くなりたい、世界を相手に戦ってみたい、そう思っている選手にとっては、かなりツラいよね。
日本の医者は、一度免許を取ると、ず~っと医者をやれるから、日々、最先端の医療を学ぶ必要がないけど、海外だと、ずっと勉強し続けて免許を更新し続けないと医者を続けられない、って話をチラッと聞いたんですけど、その話に近いかも知れない。
指導者、コーチの方が、まず成長しないと。
相変わらず、竹刀もって、選手に怒鳴り散らして、パワハラまがいの指導を続けている部活の顧問も、少なくないと思いますけど、もうそんなことやって通用する時代じゃないんだよね。
どんどん世界から置いてかれてますよ。
昨日のニュージーランド戦で、解説の人?が言ってたよ。なんで海外の選手はシュートが上手いのか?
「大人になってワールドカップに出て急に上手くなりました、なんてことはあり得ないんです。育成の問題です」
みたいなこと言ってたよ。
そうなんだよね。
どういうわけか、日本人はシュートが異様に下手なんだよね。
根性とか気合で、海外の選手よりも長い時間、シュート練習してそうなんだけどね。
でも実際には、日本人選手は、シュートがめちゃくちゃ下手くそなんだよなぁ。
冒頭で取り上げたように、日本国内では「スリーポイントシューター」と呼ばれている安藤周人選手でさえ、海外の選手と比較すると、とてもじゃないけど、シューターを名乗れるほどの実力はないんですよね。
なんだったら、「海外のシューターじゃない選手」よりも、周人選手の方がヘタクソなんだから。
日本でトップクラスにシュートが上手いはずの選手でも、世界と比較したら、むしろヘタクソの部類に入っちゃうっていう。
これ、一体どういうことなんだろうか。
そもそも、根本的に何かが間違えてるんじゃないだろうか。
解説の人が言ってたように、小さい頃から正しいシュート練習を繰り返してないと、高確率のシュートって打てるようにならないんじゃないだろうか。
育成の時点で、おそらく何かが間違えてる。
有能な指導者の数が少ないんじゃないだろうか。
シュートを打つ時のヒザの使い方、ヒジの向き、その他もろもろ、細かい技術的なことを正しく教えることができているバスケの指導者って日本にどれくらいいるんだろうか。
やっぱ、育成から変えていかないと身に付かないんじゃないのか。
サッカーの世界でも、同じようなことがあってさ。
20年前、30年前、日本ではドリブラーとか、シュートが上手いフォワードが、全然生まれない、っていう問題を抱えていたわけですよ。
サッカー部の練習でさ、パスをしないでドリブルをすると、
「お前は自己中心的だ!」って怒られちゃうんだよね。
強引にシュートして外した時に「シュート打つな!」ってメチャクチャ怒られるんだよね。
だから、怒られることを恐れて、選手はドリブルしなくなるし、シュートも打たなくなる。
パスが上手な子は生まれるけど、世界と戦えるようなフォワードが全然出てこない、っていう。
これはもう、浅野選手なんて、ホント、重症だったよね。
ゴール前でフリーでもシュート打たないんだよね。(精神的な問題)
それで試合後に「今度こそ、シュート打ちます!」って泣きながら反省するんだけど、いざとなるとまたシュート打たないんよ。
イップスに近い状態。
「シュートを失敗したら、指導者から怒られる」、っていう土壌の中では、良いFWは誕生しない、って話は、ホント、ずっと言われててさ。
日本のサッカー界は、何十年もかけて、すこしずつ改善していったわけですけど。
おそらく、バスケ界も、今後何十年もかけて、改善していくことになるんだと思います。
そこでようやく、世界と戦えるシューターが生まれるようになるんじゃないかな。
なんか話が脱線気味ですけど、まぁいつものことだ。
失敗を恐れて萎縮するようでは、ブログなんて書けない。
良いフォワードのように、何度失敗しても、諦めず、シュートを打ち続ける!
そんな感じで、記事を書き続ける!
日本社会全体が失敗することを許さない文化だからなぁ~。
そう言えば昨日のテレビでもやってたわ。
海外の人に、日本にきて違和感を覚えたことって何かありますか?って質問するんだけどさ。
「日本では、電車が数秒遅れただけで、なんで駅員が謝罪しなければならないのか?」
って。
「海外では、遅れて当たり前、謝罪する必要ないよ?」
って。
・・・・・・・・・
完全に話が脱線した。電車の話だけに。(落語家的なオチ)
ちなみに、ニュージーランド戦の感想は、書くかどうか未定です。
あまりにもひどい試合だったんで。
私のテンションが上がらない。
っていうか、明日はいよいよ、ワールドカップ最後のモンテネグロ戦!
負けてもいいから、悔いだけは残すなよ!
精一杯、戦ってくれ!
がんばれアカツキファイブ!