昨日の夜ですかね、私の書いた「ポケットWiFi」の記事に、こんな感じのコメントがついていました。
「どうすれば人気ボクサーになれますか?辛口で良いのでアドバイスお願いします!」みたいな内容。
さっき見たらコメント消えてたんですけどねwww
ポケットWiFiの記事に対するコメントが「ボクサーの悲痛な叫び」というカオス。受けて立ちましょう!
コメントが消えていたんで、もうすでに、自分なりに問題は解決したのかも知れませんけど、ここはもうね、やっちゃいますよ、人生相談。
向こうが「要らん」って言ったとしても、押し売り状態でアドバイスしますよ!
私の場合は、人生相談に関しては、いつも真剣勝負です。
私の出番はここしかありませんからね、地球上で。
ここが勝負どころです。
ここで手を抜くわけにはいかない。
全身全霊でもって、ガチモードのアドバイス、炸裂しまっせ!
相手はボクサーですからね。手加減は無用でしょう。むしろ、手を抜くなんて相手に失礼。ドストレートに回答しましょう。それが戦う者への礼儀ってもんだ。
ものすごく、端折って、たった一言で言うとね。
人気者になりたければ強くなれ
これですよ。
この一言ですよ、突き詰めれば。
今よりも、もっともっと強くなるしかないんですよ。
誰もが無視できないくらい、圧倒的に強くなりゃいいんですよ。
それこそが王道なり。
ハッキリ言いましょうか。
あなたはまだ、弱いんですよ。
全然たいしたことない。
本当に圧倒的に強い選手ならば、プロ入り後にいきなり、格の違いを見せつけてるんですよ。
1戦目から、桁違いの力の差を見せつけて、楽々と相手をKOしてなきゃダメなんですよ。瞬殺していないと。そのくらい強くならないと。
だって、あなたは世界チャンピンを目指してるんでしょ?
世界チャンピオンって、世界で一番強いヤツだよ。
そんなもん、4回戦とか、6回戦とか、そのへんで当たる連中とは別格じゃなきゃ。
少なくとも、そのくらいの意気込みは持ってないと。
気持ちだけでも、圧倒的に強くないと。
たとえば、競馬なんかでもそうですよね。
のちに、スーパースターになる馬は、無名の頃から、最初のレースから、他を圧倒してぶっちぎりで勝つんですよ。
そうやって、新馬戦から、圧倒的な「ダイヤの原石感」を解き放っている馬たちが、G1レースにまで登りつめるわけですよ。
そしてのちに、歴史に名を残す名馬となるわけですよ。
もう一度、問いますよ。
あなたは、ここに至るまで、対戦相手を完膚なきまでに叩きのめし、圧倒的勝利を収めてきたんですか?
どうですか?
自分自身に、問うてみてください。
「私は、格の違いを見せつけたのに、相手を圧倒する試合を続けているのに、それなのに人気が出ない」
と言えますか?
ハッキリ言おう。
井上尚弥と互角に戦えるだけの怪物級の強さを持っていれば、黙ってても人気出るんよ。
キャラ作りで人気者になろうとか、そんなしゃらくせぇこと言ってんじゃねぇよ。
実力でねじ伏せろよ。
強さで圧倒しろよ。
そのためにボクサーになったんだろ?
そのために勝負の世界に飛び込んだんだろ?
バケモノみたいに強くなれよ。
少なくとも、そこを目指さないと、ウソになっちゃうだろ?
自分に嘘をつくなよ。
一応勝てました、じゃダメなんだよ。
1ラウンドでKOしろよ。
全ての試合で、秒殺しろよ。
そしたら、マスコミも黙ってねぇだろ。
期待の新星登場!って書きたてるだろう。
目の肥えたボクシングファンたちも、トンデモねぇ奴が現れた!って口々に言うだろう。
本当に力がある選手になりたければ、本当の人気を獲得したければ、強くなる以外に道は無いんだよ。
素人が観ても分かるくらい、圧倒的に強ければ、そこに惚れこんだボクシングマニアの社長さんがスポンサーになってくれるでしょうよ。
くやしいか?
悔しかったら、強くなれ!
人気とか、お金とか、ホント難しいよな。実力ないくせにスポンサーついてる奴とか見ると、理不尽だなぁと思う時もあるだろう。
あの辰吉丈一郎だって、駆け出しのころは、サウナでバスタオル交換のバイトしてたらしいからなぁ。
ボクシングで飯を食うなんて、メチャクチャ大変なことなんだよな。
日本国内で「プロボクサー」と名乗ってる人間の、大半はバイトしてるよ。
日本だけじゃないよ。世界中、どこもそうだよ。
カネがなくて試合が組めないっていうボクサーなんて、ザラですよ。
「コンチクショー、今に見てろよ。絶対に成り上がってやる!」って、心に火を灯しながら、みんなコツコツとバイトしてんのよ。
それが現実。
カネなんて、無くて当たり前よ。
それが分かってて飛び込んだ世界だろ?
今さら、カネが欲しいとかバイトしたくないとか。
何を甘っちょろいこと言ってんだ?って話ですよ。
「この状況がしんどい?だったらボクシング辞めれば?」
って話じゃないですか。
辞めんのか、やるのか。二択ですよ。
この程度でグダグダ言ってるとすれば、所詮、その程度の選手だった、ってことよ。
どんなに辛かろうと、自分が納得できるまで、最後までやりきるのかどうか?
って話じゃないですか。
自分で決めたことなんだろ?
もっともっとハングリーになれよ。飢えろよ。
全ての悔しさを全部、リング上でぶつけろよ。
全部、たたきつけろよ。
そのために選んだ道だろう?
悔しい思いをしたのであれば、その分、強くなれるでしょう。
とにかく今は、バイト、練習、バイト、練習、ですよ。
24時間、ボクシングのことだけ考えて。
あ、バイト中はバイトのこと考えないとダメか。
最後に個人的な想いを綴ります
ものっすごい個人的な意見を言っちゃうとですねぇ、オレ個人的には、あなたが最終的に、世界チャンピオンになろうが、なるまいが、どっちでもいいと思ってるんですよね。
そんなのは結果に過ぎませんから。
結果的に「世界チャンピオン」という肩書きを手に入れることができたかどうかの話なんで。
所詮「肩書き」ですよ。
私はあんまりそういうのにこだわらない主義なんでね。
それよりもね、私が注目しているのは、
「あなたが精一杯、自分を出し尽くすのか、出し尽くせるのか、出し尽くしたのか」
そっちの方なんですよ。
あなたが一生懸命、全力で取り組んだかどうか、その姿勢の方に着目してますよ。
アナタが全力を出し切って、やり切った結果、もしも世界チャンピオンには届かなかったとしても、私は心の中であなたを祝福したいと思っている。
よくやったと声をかけてあげたいと思う。
結果よりもプロセスですよ。過程ですよ。
少なくとも私の中ではね。
これは「ボクシング」というよりも「人生」においての話だけどさ。
私が何故、アナタを応援しているのかといえば、アナタが何事にも全力で精一杯、一生懸命に取り組む人だからですよ。
人生を棒に振る覚悟で、精一杯、挑戦しているからですよ。
だから、そんなあなたを応援している。
これはね、「ボクサーのアナタ」を評価しているというよりも、「あなた自身」に対する想いです。
貴方という人間に対する気持ちです。
私は結構スポーツ全般が大好きでよく観るんですよね。格闘技も大好きです。
だから、
「ボクシング選手としての貴方」を、身内びいき?で、過大評価するような真似はしたくないし、するつもりもありません。
そこはドライにジャッジします。
私が絶賛したいのは「人間としての貴方」です。
これはもう間違いない。素晴らしい人間だと思う。
貴方がこのままボクシングを続けたとしても、あるいは、どこかで挫折したとしても、あなた自身の素晴らしさは変わりません。
だから今は、迷うことなく、一心不乱に、ただ強くなることに全力で取り組めばいいと思います。
あなたという人間を応援しています。
カネは出せないけどな!(貧乏だから)
【追記】
翌日、アンサー的な。