男子大学生からのお便りです。ありがとうございます。
非常に長文で、ソウルフルな熱い内容でした。
全文表示するとなると大変なので、部分的に抜粋させていただきますね。
男子大学生からのお便りです。 熱いものが伝わってきますね。
大学生男子です。 最近、僕にとってはじめての彼女が出来ました。その子は素直で良い子なのですが、友達が(恐らく)一人もいません。
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少しだけ話を聞いたところによると、どうやら人生で何かろくでもないことを経験して(友達関係だと思います)、それから他人や社会を恐れてしまっているようなのです。
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彼女にはもっと自分を好きになってほしいし、出来れば過去のトラウマからも解放されてほしいと願っています。 でも、彼女のために一体何をしてあげられるのか、一緒に楽しく幸せな時間を過ごすだけで良いのか、ちょっと悩んでいます。
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一年後には就活を控えています。僕はきっと何とかなるだろうと思っているのですが、彼女の方はきっと困難を極めることが見込まれます。就活にしても無理にする必要などないと僕は思うのですが、彼女自身はそうとは思えずに頑張ってしまうのではないかという気がします。あるいはそうでないにしても、就活をしていないということに罪悪感を持ってしまって、悩んでしまうことは間違いないと思います。
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僕個人の率直な意見を言えば、彼女には就活をしてほしくないと思っています。そんなことをして彼女の心が壊れてしまったら、取り返しのつかないことになるかもしれません。
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自由ネコ師匠の忌憚のない意見をお聞かせくだされば幸いです。ちなみに、僕は他人の意見を鵜呑みにして行動に突っ走るような人間ではありませんので、どうかそこはご心配なく、ズバズバと仰っていただければと思います。
……と、いうことなんですけれども。
これはねぇ~、いきなりヘビーなテーマですね。
「愛」ですよ「愛」。
正直、こちらが逃げ出したくなるくらいの難問ですが、ここはもう覚悟を決めて、誠心誠意、全身全霊、魂込めて回答したいと思います。
人が「誰かの人生」を背負うっていうのは、生半可な気持ちじゃできないことなんですよね。ましてや、自分ひとりの人生だって背負うのは大変だ。
最初に言っておくとね、誰かの人生を背負うっていうのは、とてつもなく大変なことなんです。
誰かの分まで「責任を負う」っていうこと。
これ、めちゃめちゃ大変。
ましてや、私みたいなね、自分自身の人生でさえも満足に面倒見れないようなデクノボーにとっては、家族を持つなんてのは夢のまた夢。
(実際私は1回、失敗しております。バツイチなのよ)
お便りをくれた男子大学生にとっては「初めての彼女」ということなんでね、この先、いろんな困難を経験して、気付いたり、成長したり、学んだりすることになるんだと思います。
最初は誰でも初心者ですからね。分からなくて当たり前。
人が人を愛するとはどういうことなのか。
いっぱい悩んで、苦しんで、それでようやく見えてくるものがあると思います。
男子大学生の未来に幸多かれ。
さて、いよいよ核心部分に突入。
もしも本当に彼女を愛しているのであれば、彼女の人生をコントロールしようなどとは思わないことです。
彼女の人生は彼女の自由であるべきです。
彼女は自由です。
彼女の人生は彼女のものです。
彼女には「自分が思うように生きる権利」があります。
そして、忘れてならないのは、
彼女には「失敗する権利」もあるのです。
彼女から「失敗する権利」を奪おうとしないことです。
人は失敗から学ぶことがたくさんあります。
たとえ第三者の目から見れば高確率で失敗するように思える事柄だったとしても、もし彼女自身が望むのであれば、やらせてあげるべきなのです。
それが本当の「愛」なのではないでしょうか。
本当に愛しているのであれば、とことん最後まで信じてあげることです。
最後まで見守り続けることです。
そして、
もしも彼女が助けを求めてきたその時には、無条件で、全力で、彼女のために力を尽くしてあげてください。
これがね、なかなか難しいのよ。
実際できてない親とかもいっぱいいるよね。
子どもの人生をコントロールしようとしてしまう。
「就活に失敗して傷つくかも知れないから就職活動させたくない」
「交通事故を起こすかもしれないから免許を取らせたくない」
「転んでヒザをすりむくかも知れないから自転車の練習はさせたくない」
「いじめられるかもしれないから、学校には行かせたくない」
どうでしょうか。
そこには「最後までその人を信じる」という気持ちがあるでしょうか。
無いんです。
彼女に傷ついてほしくない、という気持ちは当然分かります。
しかし、彼女はあなたの所有物ではありません。
失敗しそうだとか、成功しそうだとか、そんな理由で他者の人生に手出ししないことです。
あやつり人形じゃない。ひとりのにんげん、なのですから。
今回のケースでは、彼女自身がどう考えているのかは定かではありませんので、なんとも言えませんが、いずれにせよ、彼女が自分で決めたことなのであれば、応援してあげてください。
信じてあげてください。
それが、愛。
いかがでしたでしょうか、今回の回答。
久々の拡散希望案件的出来栄え。
まだまだお便り募集中。
味わい深い質問に対してはブログ経由で長々と回答する場合もあります。あらかじめご了承ください('◇')ゞhttps://t.co/COoZM9LZMl
— ネコ師匠 (@nekomasterTW) 2018年4月18日