眠れない夜に偶然、見つけたんです。
どこにでもいる普通~の高齢な女性が綴った、いわば普通の「日記」です。
おそらくアクセス数もほとんどないブログだと思うんですけど、読み始めると、これが…。
私が何故、夜中から朝方にかけて眠れないかというと、悩みがあるとかじゃなくて、昼寝しすぎてるからです。
午前4時くらいですかねぇ、偶然発見したんすよね。
単なるおばあさんの日記ブログ。
マイナーな無料ブログサービスで、ひっそりと人知れず続けているような、ぶっちゃけ、誰にも読まれてないんじゃないか?っていうブログでした。
これはもう、
誰に向けて書かれているのか?誰が得するブログなのか?
っていう、
なんていうか、本当に純度の高い「自分のための日記」みたいな。
ひとつのエントリーが、せいぜい500文字くらいですかね。もっと少ないかな。
ツイッター(140文字)に毛が生えたようなもんですよ。
そんな感じだから、
おそらく検索からの流入とかは 皆無 微々たるものだと思います。
ぶっちゃけ「こんなブログ、誰か読んでいるのだろうか?」って逆に気になっちゃって。
コメント欄に、書き込みがあるかどうか、いちいち確認しちゃったりして。
んでまぁ、一個もコメント、ついてないんですよ。
さかのぼって確認してみても、読者からの反応は特に無いみたいなんです。
ホントにもう、なんだろうな、
机の引き出しの奥にしまってある「個人の日記」を読ませてもらっているような感覚というか。
しかも。
それが、内容的にはかなりハードだったりするもんだからさぁ…。
続きがどうなるのか、気になっちゃうわけですよ。
あと、
ここに至るまでの道のりも気になって、過去記事もさかのぼって読んじゃったりして。
そしてふと気づくわけです。
「オレはこんな夜更けに何を読んでいるのだ?」と。
普通の人の普通の日常、普通の老婆の普通の人生って、なんつーか、こんなに興味深いものなのか、って思ったね
いや、普通普通って軽々しく言ってますけど、普通って何なんだ?って話でもあるんですけどね。
ここはもう普通ってことにしておいてください。
とりあえず、そういう前提で話を進めていきましょう。
んで、その、普通の存在であるはずのばあさんの日記が、なんか、想像以上にハードなんよね。
言ってみれば「和製インディ・ジョーンズ」か?っていうくらいに、次から次へと困難が…。
困難その1 家庭内別居
定年退職後、家でゴロゴロしている夫とは、一切接触ナシ。
目も合わせないとか、そんなレベルじゃないんです。
同じ空間に居合わせることがないんです。
半径10メートル以内に近づかない、って感じ。
ばあさんは普段は自室に閉じこもったまま。
じいさんが外出時だけ、家の中を歩き回れる、っていうシステム。
とにかく、そのくらい、お互いに嫌悪感むき出しです。
だからホントに、ガチで「鬼の居ぬ間に洗濯」ならぬ「夫の居ぬ間に洗濯」状態。
夫が家を留守にしている間に、急いで洗濯機を回すって感じで。
どうやらジジイの方が若干、DVっ気があるっていうか、ばあさんを怒鳴るらしいんだよね…。
それで、ばあさんも本当は、一刻も早くこんな家から逃げ出したいんだけど、行き場所もないんで、自分の部屋にひきこもる以外に選択肢がない、って状態らしいんだけどさ…。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
なかなかハードな内容ですよね…。
困難その2 遺産を巡って骨肉の争い
きょうだい(兄弟姉妹)のひとりが亡くなった結果、遺産を巡って骨肉の争いが勃発。
法律上、ばあさんが遺産の管理をしなければならなくなったんだけど、それに対して他のきょうだいが、疑心暗鬼になっちゃって。
「ばあさんが遺産をネコババしたんじゃねぇか?」とか、「自分だけ分け前を多くもらってるんじゃねぇか?」とか、あらぬ疑いをかけられちゃって。
ばあさん、実のきょうだいからヒドイ言葉で罵られちゃったりして。
何も悪いことしてないのに。
どうですか、これ。
無実の罪で実のきょうだいに罵倒されちゃうとか。
困難その3 死んだきょうだいに内縁の配偶者がいた。
籍が入ってない内縁関係の人物も登場しちゃいます。そして、その子どもも登場。
カネよこせ~カネよこせ~の大合唱です。
んで、
お墓代とか、葬儀代とか、死後の後片付け用に用意しておいた現金を、全部「内縁チーム」に持っていかれちゃいます。
なんかもう、お金の面で大変そうだってのはもちろんですけど、それだけじゃなく、精神面の疲労度がヤバそう。
おばあさんの晩年、しんどすぎ。
困難その4 骨粗しょう症、老眼、and more…!
精神面だけじゃなくて、肉体的にも、文字通りボロボロです。
ちょっとぶつけただけで、骨、ヤバいです。
どんどん目も見えなくなってくるし、歳をとると、出来ない事がどんどん増えていきます。
困難その5 心から分かり合える友達がいない
友だちは数人いるけれど、実は心を開いていない、っていう距離感。
何でも話せる本当の友達は皆無、みたいな状況。
なんか、書いてるだけで…空気が…重い…。
どうですか皆さん。夜中にこんなブログ見つけたら、そりゃ眠れなくもなりますよ
結局、そのおばあさんの日記ブログなんですけどね、続きが気になっちゃって、スマホのホーム画面にアイコン追加しちゃいました。
「人生、もうだめだ…」ってなった時には、そのおばあさんのブログを読む。
お守りみたいなもんです。
お金も大事だが、健康も大事だし、人間関係の方がさらに大事なのかもね~
時々、「お金さえあれば幸せになれるのに~」みたいな、単純でおめでたいこと言ってる人を見かけますが、実際は、人生そんなに安易なモノじゃないよねぇ…。
今回紹介した、おばあさんの日記ブログを読んで、あらためてそう思いましたよ。
おばあさん、遺産が転がり込むくらいだから、ド貧乏ってワケじゃないんですよ。
でも、そこそこ良い家に住んでいても、夫とは家庭内別居。
遺産を巡ってきょうだいとも絶縁状態。
心を開ける友達もいない。
そんでもって、いろいろ病気を患っててさ。
体じゅうボロボロですよ。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
どうよ?こんな人生。
多少カネ持ってたとしても、なかなか切ない晩年ですよ。
なんかもう私は、ブログのばあさんが、この先どうなっていくのか、めっちゃ気になってます。
今のところ、しあわせな終わり方は「気配」さえありませんが。
でもねぇ~、
一発逆転、しあわせになってもらいたいっすわ。
「あ~よかった、良い人生だった」っていってポックリ逝ってもらいたいッス。
ってか、なんでこんな話をブログに書こうと思ったのか、思い出せないんすよねぇ…。
でも確かに、その時は、そう思ったんです。
「この話、ブログに書こう」って。
・・・・・・
う~~む…。
なんでこんな話を…?