良い機会なんでハッキリ言っちゃいますけどねぇ…正~直な話、最近のエリカには物足りなさを感じておりました。
昔のエリカは、もっと尖ってたじゃないですか。
何をしでかすか分からない、狂気に満ち溢れたパフォーマンスっていうかさ、なんかこう、ものすごく危険な香りがしていたっていうか…。
エリカよ…あの頃の自分を思い出せ!お前はアジアのキングコングだろ!?
なんかさ~、すっかり「本当はいい人キャラ」が定着しちゃってさ~。
これでいいんですかね?
こういう時代ってことなんですかね?
いや、いつまでも悪役として君臨し続けるって、メチャクチャしんどいと思いますよ。
訳の分からないバカから、いっぱいバッシングされたりしてさ、「めんどくせぇな」って思うこともあるでしょう。
人から嫌われ続けるキャラなんて、めっちゃくちゃ大変なんだろうな、キツイだろうな、ってのは分かるんですけどね…。
う~~む…。
そう考えると「悪役」って、長く続けるのは想像以上に難しいのかもね。
もしかすると、ひとりひとりの「任期」を短く設定して、次々と新しい悪役が誕生するシステムにした方がいいのかも知れませんね。
でもなぁ~…。
魅力的な悪役を務め上げることができる人材の確保ができるかどうか?っていうと、これもまた難しい話だろうし…。
そういえば、前任者?のダンプちゃんもホント、大変な思いをしたらしいからね、実家に石を投げられて窓ガラス割られたりして。
悪役ってのは、あくまでもリング上で演じているキャラであって、実は本当は良い人だったりするんだけど、馬鹿はそれを理解できなくて、本当に悪人だと思って激怒するんだよねぇ…。
そう考えると、エリカも、「本当は良い人」っていうのを見せていくのが正解なのかも知れませんね。バカ除け対策。
何はともあれ、お疲れ様です、エリカ様。
※ちなみに、このエントリーは沢尻エリカとは何の関係もありません。
別に…って感じです。
検索したら、こんな「良い人エピソード」が。やっぱエリカ、本当は良い人だなぁ。
こちらのニュースね。
ちょうど1年前くらいの話なんですけど。
(ちなみに、アジャコングのことをエリカって呼んじゃうのはこのブログだけ!)
※アジャの本名は宍戸エリカなのである
アジャ・コングが中学生レスラーに圧勝し「一個だけいいこと教えてやる。プロレスって馬鹿じゃ出来ねぇんだ」と高校受験にエール!
現インターナショナル・リボンタッグ王者である星ハム子の実娘・星いぶきがアジャ・コングとシングルマッチを行った。
いぶきは現在中学3年生。高校受験の勉強とプロレスの両立を目指して邁進しており、プロレスラーとして成長していくためにとアジャ・コングとの対戦を志願。この試練の一戦を母・ハム子はセコンドに付いて試合を見守った。
女子プロレスって中学3年生でもやれちゃうってのがまずビックリなんですけど。
でも、写真で見る限り、星いぶき選手、けっこうカラダ出来あがってますねぇ…。
ってか、母親の星ハム子ってなんだ。
リングネーム、こういう感じでいいのか。
「高校受験とプロレスの両立を目指す中学3年生」
っていうフレーズも、かなり味わい深いです。
ってか、いろいろとツッコミたくなる要素が多過ぎる話なんすよね。
ちょっともう我慢できないんで、引用してみたいと思います。
※ワタクシが感銘を受けた部分は太字にしてみました。
試合は大方の予想通りアジャの一方的な展開。
いぶきはエルボーやショルダータックルで全力でぶつかっていくも、アジャは微動だにせず余裕の表情。
逆水平チョップ一発でいぶきをなぎ倒し、フェイスロック、リバースフルネルソンといぶきをいたぶり、いぶきがブレイクできないと見るや自ら開放してサッカーボールキックを放っていく。
いぶきは涙を流しながらエルボーを打ち込み、怯んだアジャに丸め込み、母直伝のいぶロールと果敢に攻め立てていくが、アジャは「泣いてんじゃねぇよ」と一喝しいぶきの顔面にビンタ。
続けて一斗缶を取り出すといぶきの脳天にフルスイング。
グロッキー状態のいぶきにラリアットから垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛け、そのままカウント3を奪った。
受験を控えた中学3年生が泣きながらアジャコングにエルボーを見舞っていく有り様とか、エモーショナルすぎませんか?
それに対して「泣いてんじゃねぇよ」とビンタするアジャもアジャですよ。
普通、一般市民だったら、優しく微笑んでハグする場面じゃないですか。
ところがアジャコング、ビンタだけでは飽き足らず、中学3年生の脳天に一斗缶をフルスイングですよ。
エモいわ。
エモ過ぎるわ。
一斗缶で殴られた瞬間、星いぶき選手の脳細胞からは、昨日おぼえた英単語が少なく見積もって10個程度、忘却の彼方に葬り去られたと思うんすよね。
ってか、そんなことよりも、アジャの良い人エピソードですよ。
試合後、マイクを取ったアジャは
「一個だけいいこと教えてやる。プロレスって、馬鹿じゃ出来ねぇんだ。利口過ぎんのも理屈っぽいから出来ねえんだよ?中途半端が一番いけない。でも、いろんな知識を持った利口じゃないとプロレスラーとして上には上がっていけない。自分の体をどうにかしていくこと全部考えなきゃいけないから。相手がどんなことをしてくるか、何をしたらダメージを与えられるのか、そういうことを常に考えなきゃいけない。そのためにも、受験勉強が必要だ。俺は中学を卒業してこの世界に入ったから高校受験の苦しさは知らないし、今となっちゃ高校なんて行かずにプロレスラーになってよかったって思えるけど、大人になればなるほど『もっと色んなこと学んどきゃ良かったな』って。まあ大人になっても学べるんだけど、学べる時期に学んどきゃ良かったって今になって思うことはたくさんある。今日、苦しいし怖いしつらい思いしただろ?多分、これよりは受験のほうがまだマシだぞ。もう一回ちゃんと勉強して、もうちょっとお利口さんになって、受験して、高校生になったらもう一回やろう。それまでは、目一杯ここ(頭)こき使いなさい。こっち(頭)使うこともプロレスラーとしては重要だから。分かったね?」
といぶきを優しく諭し、いぶきのファイティングスピリットを讃えた。
さっき、一斗缶でぶん殴っておいて、この優しさ。
なんですかこれは、実写版アメとムチですか。
アジャ、やさすぃ。
アジャコングの半分はやさしさでできています。
(残りの半分は体脂肪です)
それで、このニュース、最後の最後まで、イイ感じなんすよね。
もういてもたってもいられないんで、引用。
この様子をリングサイドで感涙しながら見守っていたハム子を見て、アジャは
「いぶき、お前に一個だけ謝ることがある。
泣いてる顔はやっぱりハム子のほうがブスだな(笑)
よう、ハム子。いぶきの頑張り見たんだ。
メインはお前らがしっかり締めて来いよ」
とこの日のメインイベントでリボンタッグ王座戦を控えたハム子にも声をかけ、リングを後にした。
いぶきと、いぶきの肩を抱くハム子は、深々と頭を下げながら退場していくアジャを見送った。
尚、メインイベントでは星ハム子&宮城もちの王者組が復活したつくし&くるみのタッグを下し激勝。
全日本女子プロレス時代から現在まで最前線で闘い続けるアジャの魂は星親娘に伝承されていった。
なんなんすか、これ。
プロレス、めっちゃおもしろくね?
星ハム子&宮城もち、って何。
いぶきとハム子は深々と頭を下げ、去っていくアジャを見送った、とか。
なんかもう、マンガ日本昔ばなし的な絵が脳裏に浮かんだんですけど。
いろいろと芝居がかってて、味わい深いんすよねぇ…。
ザッツ・エンターテインメント。
純粋に楽しめる娯楽として、めっちゃ素晴らしいコンテンツじゃありませんか。
女子プロレス、ちょっとマジで、会場に観に行きたくなりました。
最後の一行、「アジャの魂は星親娘に伝承されていった」っていうのも、なんだかよく意味が分からないけど、なんか感動的じゃないですか。
魂の伝承。
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なんなんすか、コレ?
こんな過去記事もあるよ。