【勝手に懸念】宮崎駿監督の才能はすでに枯渇しているのではないか?

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スタジオジブリの宮崎駿監督が、不死鳥のごとくよみがえりました。

ジブリファンの私としては、非常に喜ばしい限りです。

……んが、しかし。

私にはどうしても拭いきれない懸念があるのです。

 

ズバリ、今度の新作の出来についてです。

率直に申し上げますと「駄作」になっちゃう気がするのです。

 

まずはなんとなくおさらい。宮崎駿監督の電撃的現役復帰及びそれにまつわるエトセトラ

善かれ悪しかれ、宮崎駿という一人の老監督の現役復帰がこれだけ話題になるわけですからね、まだまだ影響力は半端なもんじゃございません。

 

「ワイドナショー」が宮崎駿監督の「引退宣言」をでっち上げ フジテレビ謝罪の一問一答

 

なんか、フジテレビのニュース・バラエティ番組っていうんでしょうかね「ワイドナショー」の中で、一般の人がつぶやいた「ハヤオ引退宣言」のネタツイートを、さも本当にハヤオの言葉であるかのように紹介しちゃったとかなんとか。

 

まぁ、こんな「スピンオフ」的なニュースは私にとってはどうだっていいんですけどね。

こういうことでさえ話題になるということは宮崎駿(以下、ハヤオ)の神通力もまだまだ捨てたもんじゃないってことの証しですなぁ。

 

あとはね、こんな話題もありましたね。

 

月給安すぎ!? スタジオ・ジブリ宮崎駿監督最後の長編アニメスタッフ募集に海外から批判の声 | ガジェット通信

 

スタジオジブリが今度のハヤオの復帰作のために、月給20万円でスタッフを募集してるようですが、この金額、アメリカのアニメーターの4分の1程度の水準らしいですよ…。

ってことはアメリカでは4倍?

20×4=80

月給80万円か…。

 

20万円はドル換算で1ドル110円換算で約1800ドル。週給にして約450ドルという給与に対しては「低賃金すぎる!」「悲しい。有名であるかどうかの問題ではない」といった声が続出。

 

「ミヤザキの下で働くのは得難い経験だけど……」「貯蓄がないと応募できない」といった意見も見られました。

 

また、中には「アメリカの1/4の水準」といった声もあり、それを見た日本人からは「アメリカはいいな」「日本のアニメーターはお買い得なのでは」というツイートが散見されました。

 

残念な話ですが、日本のアニメ業界を取り巻く低賃金の問題って、過去に何度も大きな話題になってますよね…。

これって、根本的には、どこに原因があるんでしょうかね。

アニメ関係者の誰かが不当に大きく儲けてるってことなんでしょうか?

そもそもジブリが提示する月給20万円だって、日本の基準に照らし合わせると、好待遇な方なんでしょ?違うのかな。

だとしたら、いったい、だれが搾取してるんだろうか。

う~~ん……闇が深い…。

 

これが俗に言う

「おちんぎん欲しいのおお!」問題ですね。

 

これ以上掘り下げていくと私の生命の危機に関わってきますので「アニメスタッフ低賃金問題」に言及するのはここまでにしておきましょう。

 

 

文字数をずいぶん稼げたので、そろそろ本題に入りましょうかね。ハヤオについて。

あくまでも私の個人的な意見です。

え~~っと……。

正直に言いますけどね、私は宮崎駿監督(通称ハヤオ)の才能は、もう底をついている、という風に感じているわけです。

 

どんな人間でも、無尽蔵に次から次へと新しいアイディアが浮かんでくるわけではないし、今までとは全く違った切り口がひらめくわけでもない。

 

実際の話、ハヤオの映画には「ハヤオらしさ」というかな、「ハヤオ・テイスト」みたいなものがあって、それっておそらく、みんな感じてたと思うんですよ、10年とか20年も前から。

例えば、画面の構図とか、話の展開とか。

悪く言ってしまえば「過去の作品の焼き直し」に過ぎないというか。

いわゆる「自己模倣」とでもいいましょうか。

 

ジブリの新作映画を観た時に

「この感じ、この場面、過去のジブリ作品で一回、観たことがあるような気がする…」

と感じたことがある人って、実はすごく多いんじゃないでしょうか。

 

「ハヤオ自身が、過去のハヤオの物真似をしている」とすれば、それはもうすでに、才能の枯渇を意味しているのではないか?

…と、考えることができるんじゃないかと。

 

これらが、意図的なものなのかどうかは分かりませんよ?

ハヤオ自身がどうとらえて、どういう狙いで、ハヤオ的な映画を撮り続けているのか、それはもう想像するしかありませんけど。

 

たとえばね、1997年公開の映画「もののけ姫」あたりを頂点として、その後のハヤオは精彩を欠いている、という気がするわけです、個人的には。

体力、精神力、などの低下に伴って、ひらめきや自由な発想など、クリエイティブ方面の能力も徐々に衰えているんじゃないかなぁと。

 

もっと言っちゃうと、「ルパン三世 カリオストロの城」とか「風の谷のナウシカ」あたりで才能が大爆発して、その後は過去の遺産で食ってるというか。

 

 

これねぇ、物づくりする人ならすごく悩むところだと思うんですよ。「自己模倣」の話ね。

たとえば、画家のピカソは、いろんな画家の作風を取り入れながら、たえず変化してきたわけです。

んで、ある時、ジャーナリストにこう問い詰められる。

「ピカソさん、あなた、他の画家の作風をパクってますよね?」

 

ピカソはこう答える。

「いかにも。私はあの画家の作品も、この画家の作品もパクった。だが、自分自身の過去の作品を真似ることはしなかった。自己模倣はしない。だから私はスゴイのだ」

 

大きな評価を得た過去の作品と似たり寄ったりの作品を量産していれば、この先の自分の評価が大きく暴落することは無い。

 

すでに獲得したファンを失うというリスクを負いたくなければ、過去の作品の物真似を続けるのが一番、楽なんですよ。

しかし、クリエイターってのはね、新しいものにチャレンジしたくなるんですよね。

今までの自分を打ち破りたくなるんですよ。

 

 

鬼束ちひろさんも、自分の殻を破るために一度、ものすごいパンク的な感じになりましたし、アイドルの菊池桃子さんはロックバンド「ラ・ム―」を結成しました。

例えが適切じゃないですね。忘れてください。

 

 

おそらく、ハヤオ自身も、常に自分自身との闘いを繰り広げていたと思います。

常に新しい試みにチャレンジしていたはずなんです。

それは分かります。その葛藤は痛いほど分かるんです。

 

「もののけ姫」で積極的にCGを取り入れて手書きとの融合にチャレンジするとか、

「崖の上のポニョ」ではCG全盛の時代にあえて原点回帰的に手書きの良さを全面に押し出そうと試みるとか。

(うろおぼえの情報)

 

 

毎回ハヤオは、自分自身の中に新しいテーマを持って、新作に取り組んでいたはずなんです。ハヤオは挑戦者であり続けた。で、結果どうだったか。

あくまでも私の個人的な見解ですよ。

『ハウルの動く城』(脚本・監督)

『崖の上のポニョ』(原作・脚本・監督)

『風立ちぬ』(原作・脚本・監督)

…と、あんまり面白くなかったです。

 

これは、私の中でハヤオに対する期待が大きくなり過ぎてしまったからなのかもしれませんが、いずれにせよ、観終わった後に何か不完全燃焼的なものを感じてしまったことは事実。

 

今でも、私は

「ハヤオの才能がえげつないほど大爆発してる作品ってどれだと思う?」

って聞かれれば、

「そりゃ1979年公開の『ルパン三世 カリオストロの城』でしょうね。」

って答えると思います。

 

www.youtube.com

 

今現在、2017年ですからね、38年くらい前の映画ですよ。

 

今でも時々、テレビで放送されてますけど、やっぱ見ちゃうし、面白いし、ワクワクするんですよね。観終わったあとスカッとするし。

ひとつの作品として完璧に出来上がってるという気がするんです。

 

ルパンが屋根から屋根に飛び移るシーンとか、

車が真横になって崖を走るシーンとか、

パスタをめちゃめちゃ食うシーンとか、

銭形警部の「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」とか、

名場面、名台詞も、山ほどあるしね。

 

ハヤオの才能、炸裂しまくり。

 

おそらくカリオストロの城は、10年後も、20年後も、繰り返し放送されるだろうし、相変わらず面白いはずなんですよ。時代関係ない。超越してる。ハヤオすごい。

 

やっぱ、50年後、100年後でも十分耐えうる強度がある作品こそが本物だと考えるならば、ルパン、ナウシカ、ラピュタとか、そのへんこそが宮崎駿の全盛期というかな、そういう感じがしてしまうのです。

 

 

とはいえ、今回のハヤオは失うモノなど何もない。玉砕覚悟でぶっ飛んだ挑戦をしてくる可能性もなきにしもあらず。期待するならその点か。

私自身、宮崎駿に育てられたといっても過言ではない世代ですからね。

宮崎アニメと共に、そして、スタジオジブリと共に成長し、歳を重ねてきました。

 

言ってみれば、私は宮崎駿チルドレンなのです。

 

「宮崎駿チルドレン」という言い方が面倒であれば「宮崎吾朗」と呼んでいただいて構いません。

ダメですか、そうですか。

 

とにかくね、今回のハヤオは、もう老い先長くありませんからね。

玉砕覚悟で、ダイナマイトを土手っ腹に巻いて、自暴自棄になって突っ込んでくる可能性もあります。

死なばもろとも。

こうなったら、スタジオジブリまるごと、とんでもない額の赤字を出して、ブッ潰すくらいの覚悟はできてるのかも知れません。

借金を返済するつもりなどさらさらなく、破産申請する気満々かも知れません。

(あくまでも勝手な憶測です)

 

もし仮にハヤオが、興行的に成功するとか失敗するとか、そんな小賢しいことは一切考えずに、ただひたすら、己の欲望をフルスロットルでぶちまけるつもりだとしたら…?

その時は、とんでもない伝説の誕生となるでしょう。

 

 

私は今回、長編映画に復帰した宮崎駿監督が手がける最新作は、内容的にも興行的にも、非常にしょっぱい結果に終わるような気がしています。

しかしですね、私は同時に思っているのです。

私の読みが見事に外れてくれたらいいなぁと。

ハヤオの最新作が衝撃的に面白くて大ヒットしてくれたらいいなぁと。

 

宮崎駿監督!

監督の最新作、首を長くして待ってます!

 

 


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こんな過去記事もあります。

gattolibero.hatenablog.com