昔アメリカで「奴隷解放宣言」ってあったじゃないですか。
でもね、当時は「奴隷を解放すべきじゃない」って考える人もいっぱいいたんよね。
……例えば、そういう人たちのこと、どう思う?
「みんなが生きやすい世界」ではなく「オレが美味しい世界」を望む人々
最近、かなり蔓延ってますけどねぇ…。
「利口に立ち回って、自分たちだけが得をすればそれでいい」みたいな人々の台頭が目につきます。
う~~~む………。
そういう方向の考え方が行き着く先には何があるのか。
考えたことはあるのだろうか。
「少数の勝者」と「多数の敗者」を生み出す構造の世界に明るい未来はあるのか。
ちょっと考えてみれば分かりそうなもんだけどねぇ……。
分からん人には分からんのか……。
非常に残念だし、絶望的な気持ちにもなります。
まぁね、そういう「ずるがしこい連中」が世の中に一定数、存在してしまうってのは、しょうがないかな、って気がしてます。
ある程度、自分の中でも納得できてます。
でもねぇ~~~・・・・・・
そういう「ずるがしこい連中」にカモられてる若者が大勢いる、ってのは、どうもねぇ~…。
よく分からんのですよ。
なんで気づかないのかな?って。
「あんた、カモられてるけど大丈夫なのか?」って。
これだけ大勢のまともな人々に「お前カモられてるぞ!搾取されてるぞ!」って声をかけられても、全然、気づけないって何なんだ。
盲目的に教祖を信じ込み続けるという「THE・思考停止」状態。
洗脳か?マインドコントロールか?
・・・・・・・・・
なんか怪しい新興宗教みたいになってるんだよなぁ~…。
「信者」になっちゃうと、もうダメなんかな。
正常な判断ができなくなっちゃうのかな。
ピュアというより、頭があんまり良くないのか…。
あるいは。
分かった上で、あえて「世の中を少しだけ悪くする人」になろうとしているのか…。
どちらにしても、頭が痛い話ですね。
たとえばの話をしよう。銀河系のはるか彼方、地球によく似た星の話。
あくまでもたとえ話です。(あそこが違うとかここが違うとか、しょ~もないアゲアシ取らないように)
地球によく似た星に、アメリカによく似た国があって、そこで「奴隷解放」によく似た問題が議論されていたことにしましょう。
(注意:地球とは一切、関係がありません)
白人によく似た人々のことを便宜上、白人としておきましょう。
んで、
黒人によく似た人々のことを便宜上、黒人とします。
あくまでも、便宜上です。
んで。
そのアメリカっぽい国に住む白人たちの間で、こんな意見が沸き上がってきました。
「黒人だって人間だ。家畜なんかじゃない。黒人にも人権を!」
この意見には当然、黒人たちも大賛成です。
奴隷だった黒人たちも、奴隷じゃなかった黒人たちも。
しかし。
そんな中、「いやいやいや、奴隷は奴隷だろ!人権なんて与えるな!」
と考える人々も結構な数、存在していました。
それはどんな人物か。
考えてみれば分かりますよね。
たとえば、黒人奴隷を自分の農場でこき使って働かせている人々です。
奴隷から搾取し続けている人々です。
彼らは、奴隷がいなくなっては困るんです。
「搾取する対象」がいなくては困るんです。
カモる相手がいないと、自分のビジネスが成立しないんです。
そういう生き方をしている輩がいるんです。
「搾取する側」の人間が、美味しい思いをし続けるためには、どうしても「搾取される側」の存在が必要になってくるわけです。
おそらく、そういった考え方の人間たちの頭の中では、「人間が皆、平等に人権がある」よりも、そうではない世界が望ましいと考えているはずです。
「平等ではなく、ずる賢い者が、弱い立場の者から存分に搾取できる社会」を望んでいるはずです。
普通の人間なら、『「奴隷解放」どう思う?』って聞かれれば当然、賛成だと思うんですよね、今の地球であれば。
大半の人は「人権は、みな平等でなくちゃ」って答えると思うし、心底、そういうふうに考えていると思うんです。
でもね。
そうじゃないやつらもいるんです。
大半の人は「奴隷のいない世界」が一番いいと考えている。
しかし、
ある一部の人々は、
「奴隷制度のある世界」の方が都合が良いと考えている。
すなわち
「奴隷制度のある世界で、奴隷を使う側に回れば、それが一番美味しくね?」
という発想、あるいはそれに似た考え方を持っている。
「奴隷制度、別に良くね?ようするにオレらが勝ち組に回ればいいだけじゃん。勝ち組に回れる人間にとってはむしろ、相手の人権をガン無視できる制度の方が良くね?」
・・・・・・・・・
たしかに、そうなのかもしれません。
「奴隷制度のある世界」と「奴隷制度のない世界」、どちらが良いのか。どちらがラクできるのか。ラクして美味しい思いができるのか。
そう考えれば、
・・・・・・
「奴隷制度のある世界で奴隷」:マイナス1
「奴隷制度のない世界」:プラマイゼロ
「奴隷制度のある世界で奴隷を使う側」:プラス1
っていうことなのかもしれません。
この考え方、百歩譲って「利口」かもしれませんよ、たしかに。
でもねぇ、倫理とか、モラルとか、そういうものがズッポリと抜け落ちているじゃないですか。
あ、「倫理」と「モラル」は同じ意味か。
利口で器用で金儲けがうまいけどモラルが無い。そういう人々が堂々と、勝ち組気取りで、街を闊歩している。
なんだったら、テレビに出ちゃったりしてる。
なんだったら、政治家や、官僚になっちゃってる。
権力を握って、立場の弱い人々から搾取している。
セクハラをしてもパワハラをしても、一切のお咎めなし。
なんなんだ、この世界は。
おかしいじゃないか。
だれが、こんな世界にしちゃったんだ?
・・・・・・あ、オレか。
オレのせいか…。
オレがちゃんと声をあげなかったからだ。
おかしいと思った時に、ちゃんと「おかしいじゃないか!」って言わなかったからだ。
見て見ぬふりをしてしまったからだ。
日本中にいる、世界中にいる、「見て見ぬふりをしてきたオレ」のせいだ。これは自業自得なんだ。
もう遅いのかもしれない。
今さらこんなこと書いても、間に合わないのかもしれない。
オレは、
本当は、
できることなら、
「世の中を少しだけよくする人」になりたかった。
自分の無力さに絶望しそうになる。
オレには何ができるんだ?
こんなことを書いたところで、誰の心にも届かない。きっとオレのような人間が見て見ぬふりをするだけのことだ。
オレがネットの片隅でギャーギャー騒いだところで、それがなんだっていうんだ。
オレの何万倍も何十万倍も発信力や影響力のある人間が、世の中をちょっとだけ悪くするのを、オレは止められない。
とはいえ、このまま諦めていいのかどうか。別名義でなにか活動でもやるしかないか。
このアカウントとは一切、紐づけせず、完全に別人に成りすまして、何か別の場所で政治的な活動でもしようかな?
ってのは、ちょっと考えたりもしてるんだけど、そんなことしても、ますます影響力なんてゼロに近いだろうし、そもそも、それだけの精神的肉体的時間的余裕が全くない。
なんかもうね、途方に暮れておりますよ。
全然、気持ちの整理がつかない。
このブログ書くことさえサボりがちで、世界平和もクソもないんじゃないか?っていう。
本当は、このブログでは、ど~でもいいことばかり書きたいって気持ちもあるしなぁ…。
とりあえず今は、ただ生きてるだけです。呼吸してるだけ。
酸素を取り入れて二酸化炭素を排出しているだけです。
毎日、それだけ。
いろいろ書きたいことはあるんだけど、書けねぇ…
最後に、置き土産を。
無力な私がオススメするtwitter(ツイッター)アカウントをひとつ。映画評論家の町山智浩(まちやまともひろ)さん
オイラからの遺言だと思って聞いてください…。
【自由ネコ的】フォローしておくべきアカウント。(ちなみに私はフォローではなくリストに入れてます)
誰も傷付けないような無難なことばかり言ってる映画評論家も多いんですけど、町山さんは、鋭利な刃物というかね、バッサリいっちゃうんで、痛快なんすよね。
面白いとか面白くないとか、ハッキリ言ってくれるんで、どの映画を観るべきか、ガチで参考になるというか。
(どの映画のことも「オススメです」っていう評論家の意見は全く参考にならん)
ちなみに、なんでもハッキリ言っちゃう町山さんは、日本の映画業界に敵を作りすぎて居場所を失い、しょうがないからアメリカに引っ越したという、正真正銘のガチのアウトローです。ホンモノです。
でも最近、久々に町山さんの映画批評を聴いてみたら、なんかしょ~もない内容だったんすよね…。無難なことしか言ってなくて。
あ~、町山さんも随分と丸くなっちゃったなぁ…年を取るってこういうことかなぁ…とか思ってたんですけど。
そしたら。
なんとツイッター上では、めっちゃキレッキレでした。
映画の話じゃなくて、政治の話なんですけどね。
町山さんのジャックナイフぶりは健在というか。
物怖じせず、忖度せず、エネルギッシュに言いたいことバンバン言ってますね。
また敵を作りすぎて居場所がなくなるんじゃないか?
っていうか、ツイッターアカウント剥奪されるんじゃないか?
ってこっちがハラハラするくらいには、権力に噛みつきまくり。
曲がったことが大嫌い、権力に屈しない。
「おかしい」と思ったことはちゃんと声に出して「おかしい」という。
そんな町山さんは、きっと信頼できる人間です。
時には間違ったことを言うとしても。
「政治について間違ったことを言ってはいけない」という空気は絶対に作り出してはいけない、と思ふ。
次世代を担うナウなヤングに捧げます。