【もうマウントをとりにいく時代は終わった】下から攻めるガードポジション的戦略について

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最近「クズ芸人」と呼ばれる方々が、めっちゃ売れてる、人気がある、という話をみなさんご存知でしょうか。

キングオブコント2021で優勝した「空気階段」の鈴木もぐらを筆頭に、ザ・マミィの酒井、相席スタートの山添、ピン芸人の岡野陽一などなど…クズであることを前面に押し出す芸風の方々が、飛ぶ鳥を落とす勢いでテレビに出まくり、その存在感を示し倒しております。

 

フェイスブックやInstagramでキラキラした自分を演出し、マウントをとりあうことに疲れた現代人よ、今こそ目覚めよ!

もうさ~、辞めませんか。

素敵な自分のフリをするのは。

 

演じてるだけじゃん。

 

ナイスでまんざらでもない自分を必死にアピールしあって。

おたがいに笑顔で殴り合ってるようなもんじゃないですか。

 

A「え?最終学歴ですか?あぁ、私は一応…東大っすね…(優越感)」

 

B「え~~!そうなんですか!すごいなぁ!日本で一番立派な大学じゃないですか!」

 

A「んで、おたくはどちらの大学を?(優越感)」

 

B「いやぁ私は、日本の大学、出てないんですよね…」

 

A「は?」

 

B「ハーバード大学しか出てないんですよね………首席だったんですけど(ものすごい優越感)

 

・・・みたいな、血で血を洗う殺戮の歴史がずっと繰り返されてきたワケじゃないですか、現代社会って。

 

M「宇宙からお金ばらまきまーす!ほら、拾え拾え!宇宙から見ると地球人がゴミのようだ!わっはっは!」

 

S&P「バルス!」

 

・・・そこでだ。

話を戻そう。

 

いま、クズ芸人たちがアツい!!!時代の寵児・クズ芸人とは!?

これはもう、カウンターってことだと思うんすよね。

行き過ぎたキラキラ合戦の反動ですよね。

もうそういうの、本心では辞めたいんですよ、誰もかれもが。

 

お手本になるような人間を目指さなくてもええじゃないか。

みんなから尊敬される自分にならなくてもええじゃないか。

 

「ギャンブル好きのクズ芸人」が面白い!小さく纏まった“コンプラ芸人”をよそに…|日刊ゲンダイDIGITAL

コンプライアンスでガチガチに固められ、テレビサイズに小さくまとまった芸人が多い中、「クズ芸人」と呼ばれ、クズっぷりを披露して存在感を見せる芸人がいる。

 例えばピン芸人の岡野陽一。パチンコや競馬など無類のギャンブル好きで借金は1000万円以上。(略)同じ事務所の後輩、吉住が「THE W」で優勝、賞金500万円を獲得した際も「新しい債権者様の誕生だー!」とツイートした。

相席スタートの山添寛は相方の山崎ケイに100万円以上借金しているとか。(略)「借金額と幸せは比例する」などと言うので山崎いわく「貸す方は何かよいことをしているような錯覚に陥る」。

10年かけてつくった借金を全額完済したとツイッターで報告したのは女芸人のヒコロヒー。(略)「5時に夢中!」に出演した際、矢口真里から10万円借りたエピソードを語ったが、「最近仕事どうですか? 私に10万貸したら第7世代とパイプできますよ」と説得したとか。

 

 

これ、めっちゃ面白いです。クズなのに名言っぽいことを吐く。やりたい。真似したい。

“クズ芸人”はなぜウケる? 岡野陽一に山添寛ら、借金まみれの芸人を「憎めない理由」 | 週刊女性PRIME

「“木曜日の人権がいらない”って言って、債権者の方に木曜日を差し出している」
(岡野陽一/'21年3月3日放送、フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』にて)

 

「借金のこと『絆』って呼んでる」
(『相席スタート』・山添寛/'20年12月5日放送、フジテレビ系『さんまのお笑い向上委員会』にて)

 

「借金とはコツコツ返すものではない 一発当てて返すものである」
(『空気階段』・鈴木もぐら/AbemaTV『しくじり先生 俺みたいになるな!!』にて)

 

「お金を借りるためなら、僕はクツをなめられるんですけど、岡野さんはクツを食べられる」
(『ザ・マミィ』・酒井貴士/'21年3月3日放送、フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』にて)

 

まぁとにかく、今、時代はクズを求めているわけですよ。

 

クズって言っても、だいたいは「借金」関連なんですけど。

 

ちょっと笑ったのが、最近クズ芸人たちがめっちゃ引っ張りだこ状態なんで、仕事しまくりで、給料ガッポリらしくて。

「このままじゃ、借金を完済してしまう!クズじゃなくなっちゃう!どうしよう!」

って、お金借りてる状態をキープするのに必死らしいです。

 

 

もうマウントは取らない。これからは山よりも谷!!へりくだれ!こびろ!わびろわびろわびろ!!マツコ・デラックスから学ぶ処世術

ちょっと前に、「同性愛者には生産性がない」みたいなこと言って大炎上した国会議員らしき人、いたじゃないですか。

 

んで、論争というか。

世の中には、「子どもをつくらない人間はダメ」みたいなことを平気で言っちゃう人、まだまだいるんですよね。その議員だけじゃなくてさ。

 

んでさ、まぁとにかく「同性愛者は子供つくらないから生産性がない」発言に対して、怒った人も結構いたワケですよ。

「同性愛で何が悪いか!」

「子どもをつくらない人、つくれない人に、生産性がないって言うな!」

って。

 

んでさ、これ、ワタシ的には、同性愛者、当事者のマツコ・デラックスさんは、どういう意見なのかな?って、ちょっと注目してたんすよね。頭の良いマツコさんなら、どう切り返すんだろう?って。

 

そんでさ、度肝抜かれたのよ。

 

「オカマの私としては、こども産めない、つくれない、つくらない、ってことは、社会に対して本当に申し訳ないな、って思ってる」

みたいなこと言ったんよね。(意訳というか、うろおぼえ)

とにかく、謝った感じだったんすよ。

ニュアンス的には、謝罪ですよ、ある意味。

「社会よ、ごめんね」っていう。

怒らず、冷静に、淡々と謝っちゃう。

(マツコさんは自身のことを表現するときに、あえて「デブのオカマ」などという表現を使われたりしますので、今回の記事では、あえてオカマという言葉を使わせていただきました。本当は今の時代、良くないのかもしれませんが)

 

 

これ、すごくないですか。

メチャクチャ目からウロコ。

そうか、これが、ある意味、正解なのか、模範解答なのか、って。

 

「同性愛者は生産性がない」という意見に対して、肯定派、否定派が、侃侃諤諤、言い争っている。もめている。

その渦中に、同性愛者である、当事者であるマツコさんは、放り込まれちゃうわけですよ、コメントを求められちゃう。タレントとして。否が応でも、意見を求められちゃう。

絶対に、ノーコメントは貫けない、絶対に、何かを答えなくちゃならない。

でも、どう答えても、火の粉が飛んできそうなとき、どうふるまえばいいのか。

 

そんなときは、

「オカマのどこが悪いんじゃ!」とか

「子供つくらんでもええじゃないか!」とか、

開き直るのではなく、

「申し訳ない」って謝っちゃう。

 

これですよ。

 

毒舌のマツコさんなら、「なんだ!やんのかオラ!オカマで悪いか!!」って、言い返しそうなイメージもあるじゃないですか。

でも、そうなったら、「アンチ同性愛」みたいな層から、めっちゃディスられる可能性、あるっちゃあるわけじゃないですか。

相手側の人々の闘争心に火を付けちゃうとか、いいがかりをつけるための、とっかかりを相手側に与えてしまうことになりかねない。

 

これ、なんてコメントしていいのか、メチャクチャ難しい局面だったと思うんすよね。

 

でも、実際にマツコさんの「申し訳ない」を聞いて、ハッとしました。

 

同性愛の肯定派も否定派も、こどもを作らない生き方の肯定派も否定派も、誰もが、マツコさんを責めようとは思わない。思えない。

通常、謝ってる人に対して、喧嘩を吹っ掛けるようなことは、まともな人間ならしないんです。できないんです。

 

肯定派も否定派も、たいていの人はみんな、

「申し訳ない」といったマツコさんに対して

「そんな、あなたが謝らんでも…」

「謝ることないですよ」

って、ちょっとフォローしたくなるんですよ。どちら側の陣営だったとしても。

だって、事実、マツコさんは、悪くねぇんだもん。

 

返答次第ではマツコをディスってやろう、ってちょっとでも思ってた人間がいたとしても、「申し訳ない」って答えたマツコさんに対して、何か嫌味なことなんて言えないでしょう?普通の人間だったとしたらディスれないんすよ。

 

これ、なんかね~、非常に、勉強になったというか、色々考えさせられました。

 

生産性なし発言があったのは…2018年!3年も前か。

同性カップルは「生産性なし」 杉田水脈氏の寄稿に批判:朝日新聞デジタル

私はこの3年間、マツコさんの「申し訳ない」発言について、いつかブログに書こうと思っておりました。

3年間熟成して、今、出荷です。

 

 

下になったからと言って、不利になってるわけじゃない。これを我々専門家はガードポジションという。

総合格闘技なんかを観ていると、一見、マットに背中がついている選手の方が絶対的に不利な状態に見えたりしますよね。

上になってる方の選手がめっちゃ有利に見えたり。

でも、下の動画をよーく見てください。

床に背中をつけて寝ている状態の選手が、起きている相手の胴体を股にはさんでコントロールしています。

起きている選手が「馬乗り」になってないんです。むしろその逆。

ガードポジションからのキムラロック(腕がらみ)MMA 総合格闘技 関節技 |UTD護身術 - YouTube

下の方で寝ている状態の選手でも、起きている状態の選手をコントロールできるんです。

 

一見、下になっている人の方が実は相手をコントロールしているケース。

これ、先ほど挙げたエピソードの、マツコ・デラックス方式じゃないですか?

 

たとえばこの試合、当時ホントびっくり。感動しました。

当時、最強と言われていたヒョードル選手が、巨漢のチェ・ホンマン選手をガードポジションに誘い込み、下から腕を極めた試合。

 

見てくださいよ、この体格差。やばくね?

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その後、紆余曲折ありーの、両者もつれて倒れ込んだ後のヒョードルのガードポジション。

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一見、ヒョードル危うし!これはタコ殴りに殴られて敗北か?って思っちゃう人もいそうですが…

下になってるヒョードルの方が、コントロールしています。チェ・ホンマンが馬乗りではなく、ヒョードルが馬乗りというか、ホンマンの胴体を足で挟んでいます。

この画像の5秒後にヒョードルは腕ひしぎ十字固めで勝利です。

信じられないでしょ?

え?この画像の5秒後に、下の方の選手が勝つの!?どうやって?って。

 

・・・・・・

 

話が脱線したかのように見せかけて、実は、全然脱線していない。

すなわち、私がこのブログの読者をコントロールしている状態です。

読者の皆さんは、私にカニバサミされている状態だと思っていただけると幸いです。

 

 

そこで私は考えた。「クズ」が武器になる…。へりくだることで攻撃をかわす…。下のポジションからコントロールする…。そうだ「無職のおじさん」だ。

ということで「無職のおじさん」です。

 

なんかもう、「おじさん」っていうだけで、社会から、家庭から、さげすまされてる部分ってあるじゃないですか。

おじさんの上に、加齢臭とか、禿とか、トッピング乗っちゃうと、なんかもう、めちゃくちゃ迫害受けたりするケースもあったりで。

ハゲをトッピングっていう言い方もどうなんだ、って話ですけど。

乗ってないからハゲなんだろ、っていう。

 

おじさんって、バカにされる対象、みたいな部分あるじゃないですか。

面白がられちゃうっていうか。

でもこれって、逆に考えたら、めちゃくちゃ強力な武器になるんですよね。

 

圧倒的な社会的弱者という立ち位置からの眺め。

この、谷底からの景色、いい意味で絶景スポットなんですよ。

ちょっと言ってる意味が分からなくなってきてるんですけど。

 

「おじさんなのに○○」とか、

「おじさんだから○○」とか、

おじさんであるがゆえに、おじさんだからこそ、発生する、醸し出される味わい、って目には見えないけどあるんですよ。

フランスの作家、サン=テグジュペリの作品「星の王子さま」でも言ってましたよね。

 

Anything essential is invisible to the eyes.

大切なことは目に見えないんだよ。(おじさんの魅力もね)

 

しかも。

 

「おじさん」なのにカネ持ってない場合、とんでもないことになりますよね。

目も当てられないじゃないですか。

基本、おっさんって一番金持ってなくちゃならないカテゴリーと認識されてると思うんですよね、世間一般では。

だからこそ、「おっさん」に「無職」を掛け合わせると、とんでもない化学反応が起きて、何とも言えない、香ばしい、深みのある芳醇な味わいというかな、なんか変な匂いがしてくるじゃないですか。

 

すごくね?この掛け算。

 

「おっさん」×「無職」。

最強。

 

いや正確には最弱なのか。

 

これ、キャラとしては、めちゃくちゃインパクト強いでしょ。

ポケモンカードとかに無いんですかね?

無いの?

そういうカード。

 

無職のおじさん・・・君に決めた!

 

こんな分かりやすい、最弱ポジション、あんまりないよね。

 

戦略的な話をするとですね、「無職のおじさん」が発する谷底からのメッセージというかな、魂の叫びって、こんな、ディスりにくいもの、多分あんまりないんすよね。

弱者の立場からモノを言う、ってのは、実は最も強い、敵を作りにりにくい、ってのは、あると思うんすよね。

最下層の人間をディスる行為は、すべての上位者にとって、弱い者いじめになっちゃうわけですから。

 

そういえば昔、相撲の世界に、旭道山っていう張り手ばっかりやる力士がいたんすよね。

張り手っていったらアレですけど、実際には、ビンタよ。全力でビンタ。

 

それで、

「なんでビンタすんだよ!?」

って誰かに聞かれたときに、旭道山が、

「えっ?でも俺、自分よりも大きなヤツにしかビンタしないよ?」

って感じで答えたらしいんすよね。

自分よりも小さなヤツにビンタしたらダメだけど、自分よりも大きなヤツにビンタするのはセーフじゃね?っていう。

んで、その理論、なんとなく分かるじゃないですか。

あ、そうなの、じゃあOKだわ。ってこっちも許しちゃいそうになるというか。

でもね、

実際には、実質、旭道山が一番、体重軽かったらしいから、結局、全員にビンタ可能、っていうシステムだったらしいですよ。

・・・・・・

そんな話をマックでJKが言ってました。

 

ようするに、一番弱い立場にいるんだから、何やってもOK、みたいな空気って、なんとなくあるんすよね。

これを利用します。

 

 

 

 

「無と無職のおじさんの神隠し」ってなんかいいですね。

 

無職のおじさん「ここで働かせてください!」

 

湯婆婆「無職のおじさんというのかい」

 

無職のおじさん「はい」

 

湯婆婆「ぜいたくな名だね。(契約書の文字を消し)今からおまえの名前は無だ」

 

無職のおじさん「無…。オレの名前は無…。オレは無…。(なんか哲学的かつ宗教的だなぁ)」

 

崇高な感じさえしてきました。

 

 

 

ということで、今後私は、「無職のおじさん」であることを全面的かつ前面的に押し出していこうと思います。

「無職のおじさん」が言うことなんだから、まともな内容のワケねぇよな、っていうスタンスで、生暖かく見守ってもらうという魂胆です。

 

「しょうがないか、無職のおじさんだから」って許してもらう作戦。

 

「この先通行止めになってますんで」

「えっ?ワタシ無職のおじさんですけど」

「そうでしたか、どうぞお通りください」

的な。

 

全部許されちゃう。

 

オレは無職のおじさんという免罪符を手に入れた!!

 

 

ちなみに最近、はてなブログも書かないで、一体どこで何やってたのか?っていうと、毎日noteで書いてました。

【本日のオススメ】|自由ネコ@無職のおじさん|note

毎日、何かをおススメしております。

かれこれ1か月半くらい、毎日更新中です。

noteはホント、書きやすいわ。ラク。

まぁ、無職のおじさんがオススメするものですから、けっこうな確率でクソみたいな内容も混入しておりますが。

 

あ~あ、ある日突然、宇宙から札束が降ってこないかな~。

 

では、お先にドロンします!