先日、こんなツイートを目撃しました。
「男女平等の意識が高いオランダに移住した日本人女性の気づき」みたいな話。
結論から言うと、日本人女性いわく「私自身、自分に都合のいいジェンダーバイアスを持っていることに気づいて反省した」という話。
このツイートですね。
日本で生きづらさを感じてジェンダーキャップ指数38位のオランダに移住したリベラル女性の"気付き"、面白いね。 pic.twitter.com/kjkRph7vk5
— 遊牧民 (@megane2480) 2021年1月25日
んで、これ、検索してたら、元記事?を発見しました。
なかなか衝撃的なタイトルです。
プリンセスも徴兵されるオランダの「男女平等」にみる、ジェンダー平等と権利と義務 | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア
興味深い部分を一部抜粋させていただきましょう。
オランダの徴兵制
オランダでは1997年まで、基本的に18歳の全ての男性に14~16カ月の兵役義務があった(修学による延期や、平和主義者など希望者は社会奉仕活動による代替も可だった)。現在は兵役義務がなくなり、志願して入隊する人以外は従軍する機会がなくなったので徴兵制がなくなったように捉えられている。
しかし、制度自体が完全に廃止されたわけではなく、2018年に改訂された徴兵関連の法律に基づき、ジェンダー平等の枠組みの中で国民は男女問わず全員が、17歳になった時点で「召集令状(とはいえ実際召集されることはなく、非常時に召集され得る国民のリストに登録されたことを知らせるだけの書面)」を受けることになった。
防衛大臣のAnk Bijleveld氏いわく。
「女性と男性は平等の権利を有しているだけではなく、平等の責任も負っている」
男女平等の(意識が高い)オランダでは、プリンセスも兵士として駆り出される可能性があるんですね。
実際には、現在のオランダでは徴兵は「義務」ではなくなったので、事実上、形式だけのようですが、男性も女性も、17才になると「召集令状」的なものが送られてくるそうです。
そしてそれは、たとえプリンセスだったとしても、なんですね~。
たぶん「非常時には、プリンセスもひとりの兵士として戦わなければならない!それが本当の平等!」ってことなんでしょうかね。
まぁ実際、男の命も女の命も、その大切さは同程度であるべきなのかもしれませんから「戦地へ赴くのは男の仕事」みたいに決めちゃうのはなんか違うんじゃね?ってことなんでしょう、いや、知らんけどな。
そういえば、最近のディズニーのプリンセスたちも、よく戦ってますよねぇ。
今までは、「お姫様は、か弱い存在」、「男に守ってもらって当たり前の存在」、みたいなノリでしたけど、現代社会では、そうじゃありません。
価値観なんて、時代と共に変化し続けるもんですからね。
これからの社会、本当の男女平等を目指すなら、「男だから」とか「女だから」とか、そういう考え方を改めていかなければなりません。
古い時代の価値観に固執していては、世界から取り残されてしまいます。
私も棺桶に片足を突っ込んだ「半死半生」の状態ですが、価値観の変容や時代の流れに取り残されないように、必死に食らいついている状態です。
・・・・・・
さて。話を元に戻しましょう。
オランダに移住した日本人女性が「反省した」と語る、その内容について。
これ、非常に立派というか、
「自分の過ちに気づいても認めることができない」、認めたら死ぬ病、みたいな人、いるじゃないですか。
私もどっちかというと、そっちかもしれません。
素直に自分の間違えを認められるほど、度量がデカくない。小物です。
それについても反省しなければなりませんね。ダブルで反省。
自分自身が女性であり、リベラルを自任し、日本では生きにくさまで感じていた筆者ですら、自分に都合のいいジェンダーバイアスを持っていることに気づくことが多く、愕然とする。
略
筆者自身は「家事育児も収入を得る仕事も夫と共有する」という方針だったから、いつかは職に復帰しようとは思っていた。でもその時は育児の忙しさを口実に、自分のキャリアや家計への責任を完全に棚上げしていたのだ。
これでは「今仕事が忙しい時期だから」と家事育児をしなくなる男性と役割は違えど変わらないのではないか。
略
自分に「君のほうがうまいから」と家事を押しつけられるのは許さないくせに、無意識の中に同レベルの「男のほうが力が強いから、力仕事は夫に」という理屈があったことに気づいて心底反省した。
これ、すごいことよ。
「心底反省した」って、普通、言える?
人としての器がデカいです。
「今、子育てが忙しくて仕事ができない」
という、自分に都合の良い理屈は、
「今、仕事が忙しくて子育てに参加できない」
という、男性たちの言い訳と、同じではないか?と。
そして反省した、と。
う~~む…。
・・・・・・
ワタクシ個人的には、この考え方に対して、「丸ごと全部、完全同意」とは思わないんですが、でもまぁ、なるほどな~、こういう考え方もあるか~と、いろいろ考えてしまいましたね。
むずかしいもんですよね、平等って。
みなさんはどう感じたでしょうか?
(収拾がつかない感じなので丸投げで終了)