無能な私にとっては強烈な内容でした。
「バイト先が超絶無能なヤツを採用したので、他の従業員がみんな疲弊しきってしまった」みたいな話。
あまりにも身に覚えが有りすぎた…。
ぶっちゃけ私も「発達障害的な何か」を抱えておりますんでね、正直、生きるのしんどいし、周りに迷惑かけまくって生きております
過去にも何度か自分自身の発達障害的な話にも言及したことはあるんですが…。
正直な話、あんまりねぇ~「発達障害」とか「ADHD」とかを、自分のウリみたいにアピールしたくない気持ちもあるんすよねぇ…。
水野しずさん本人が発達障害の当事者(アスペルガーとADHD診断済み)だということですね。
でも水野しずさんは、プロフィール欄などには、そのことを明記していないようです。
障害の有無などをウリにしていない、ということですね。
発達障害かどうかを自己紹介のメインに据えるつもりはない。
私はこのスタンス、なんとなく分かります。
私自身もADHD的な人間ですが、それを自分の一番の売り「セールス・ポイント」にするのはなんか違うなと感じているからです。
とにかく私の場合、普通の人間が当たり前にできるようなことでも、全然できないんすよね。
頑張ったところで、できないものはできないんすよね。
でも、昔はそれに気づかずに、
「頑張ればみんなと同じように出来るようになる」
って勘違いしてましたから、めっちゃくちゃ、めっっっっちゃくちゃ、生きるのがしんどかったデスヨ。
はい、前フリはこのへんで終わりにして、本題に入りましょう。
大抵の場合、社会は「無能な人間」の居場所を用意していない
これね。
「職場のアスペルガーくんが厄介すぎる。」
っていう話。
2年前に公開された記事なんですけど。
(タイトルの付け方がどうのこうのという話は置いといて、今回は内容について)
まぁ~、強烈。
私も皿洗いをクビになった経験ありますしね、いろいろと走馬灯のように思い出しちゃいましたよ。
そういえば、いろんな場所で「無能扱い」されたなぁ~…って。
まぁ、実際に無能なんで、しょうがないんですけどね。
生粋の無能。
純度100%の無能。
無能・オブ・ザ・イヤー受賞。
なんかもう、ゾッとしますわ。
「皿洗いなら自分にもできるかもしれないな」って勘違いしてた、過去の自分自身に対してゾッとしますね。
ちょっと長くなりますけど、「職場のアスペルガーくんが厄介すぎる。」って話に登場する無能(アラフォー)の仕事っぷりを引用するとこんな感じ。
具体的に例を挙げると、
「ここが3名様のご予約席なので、お箸とグラスを用意しておいてください。今日のご予約は1件だけです」
と言うと、
「3名様ということは、お箸がみっつってことですか?」
と質問してくる。
グッと堪えて
「はい、子供さんもいないので、お箸みっつだけで大丈夫です」
と伝えると、
「グラスもみっつってことですか?」
と質問してくる。
「はい、グラスもみっつで」
と答えると、
「他の予約はありますか?」
と質問。
「最初に伝えた通り、予約は1件だけですよ」
と答え、
「では、お箸とグラスがみっつずつで、マットはいらないんですか?」
「いやマットはいります、予約の時はいつもマット敷いてますよね」
「わかりました、マットをみっつ敷いてグラスとお箸をひとつずつ置いたらいいんですよね」
「はいそうです」
「わかりました」
3名様のご予約席を作ってもらうのにこれだけのやり取りが必要になる。そしてそれが繰り返される。延々と、一つの工程につきこれが毎回ある。正直全て自分でやった方が早い。
また、このやり取りをしている間は僕の手も止まる。僕と彼、二人の手が止まる。スタッフ、四人しかいない。この瞬間だけ二人死んでいる。スタッフ総人数の半分が冥界で3名様のご予約席を作っている。彼の質問がドローされると必ず彼を含む二人が墓場に送られる。
よって、彼は暇さえあれば皿洗いを任されている。もちろん皿洗いも遅い。彼が一度食洗器を回す時間があれば、他のスタッフなら三度は回せる。洗い物が溜まりまくってくると、誰かが見かねて皿洗いを変わる。その間、手の空いた彼はフラッとホールに出て、ウロウロッとしてから洗い場に戻ってくる。そんな流れだ。(もしかしたら何かしてるのかもしれない、と思ってふと見てみたら、重なったティーカップの取っ手を全てキッチリ同じ向きにするなどして揃えていた。これに「それあんまり意味ないから他にやること見つけて」と伝えると「何すればいいですか?」と質問がドローされ墓場に送られるのでもう何もできない)
まぁ、さすがにこれほどまでではないとしても、私も似たようなもんですよ、無能っぷりに関しては。
こういう経験、何度もあります。
教える側ではなく、無能側としてね!
そして、その結果がまた…地獄。
そんな日が続いたある日、ついに上司が彼に対してブチギレしているところに遭遇してしまった。上司はゴミ箱を思いっきり蹴って、「前にも同じこと言っただろうが、やる気ねえのか」と僕にも他の同僚にも言ったことのない言葉をガンガン浴びせかけ、最後に「お前見てると殺意が沸くわ」と言い捨ててホールを僕らに任せて煙草を吸いに行った。
これ、録音されていたら上司が悪者になるなあ。「このハゲーーー!」の人と同じ扱いになるなあ。
でも、僕は上司を一切責められない。
僕は彼と会う時間がそんなに多くない。人手は足らないけど、上司の裁量で僕や同僚はしっかり休みをもらっている。だからこそ、「彼が嫌い」「彼が憎い」という気持ちを行動に出さないよう、ある程度我慢がきいている。
そして、それは人として当たり前のことではないかと思う。
社会に出るならなおさらだ。嫌いな人間を嫌ったまま、ニコニコしていなければならないのだ。上司だけが、丸一日彼と一緒に仕事をしたり、LINEで事務連絡を取りあったりしている。
上司はきっと、もう我慢が効かないのだ。
いまこの職場にとって最善な選択は、彼を解雇することじゃないかと思う。でも、それが可能なのは上司だけだ。しかし、上司にはもうそれができない。
現在に至るまで、上司はもう何度も「次ミスッたらお前、クビだからな」と彼に言っていた。もう半年ほど言い続けていた。半年経った現在、彼はまだ職場にいる。手が遅かろうが、道連れで二人を墓場に連れて行かれようが、洗い場ポジションに彼がいないと成り立たないように組み替えてしまっているのだ。
今なら分かるんですよ、私でも。
無能に対して、職場のみんながイライラするのも分かるんですよね。
頭にくるのも分かるし、ムカつくのも分かるんですよ。
そして今なら「自分がいかに無能だったか?」ってこともよく分かるわけですよ。
だからもうね、余計にメンタルやられちゃうっつーかさ…。
みんなの命をめちゃくちゃ削りまくって、周囲の人間を疲弊させて、自分は生きている、っていう自覚がありますんでね、これはもう、なんつーかさ…。
ただ生きているだけで、ただ呼吸しているだけで、周りに迷惑をかけている。
でも、じゃあどうすればいいのか?っていうと、解決方法が分からない。
困ったもんですよ。
・・・・・・・・・
今なら、解決方法が分かってるけどね!(あくまでもオレ流)
そして、投稿者の出した結論は…。
ある日、彼の接客態度に腹を立てた客から呼び出され、「ちゃんと教えてあげないと」と言われた。四十手前の男が棒立ちでいる中、二十歳そこらの僕が申し訳ありませんと言って何度も頭を下げた。
「ちゃんと教えてあげないと」 その通りだ。でも裏でちょっと泣いた。
もう辞めなければな、と思う。自分が彼に対して明確な加害者になってしまう前に。
裏でちょっと泣いた。
もう辞めなければな、と思う。
自分が彼に対して明確な加害者になってしまう前に。
誰も彼(投稿者)を責められないでしょう。
彼は彼なりに、必死に、無能なアラフォーと向き合ってくれたじゃないですか。
その結果の殺意?じゃないですか。
彼(投稿者)は、泣けてくるほど、追い詰められてるじゃないですか。
「無能が辞めないならオレが辞める」ってところまで追いつめられてるじゃないですか。
とかいって、私みたいな無能に、後ろからポンポンと肩を叩かれてフォローっぽいことを言われても彼(投稿者)としては「うるせぇよ!」って感じだと思いますが。
「無能に慰められるほど落ちぶれてねぇわ!むしろ、お前が諸悪の根源じゃ!」って感じかも知れませんが。
さて、これどうしますか。
大丈夫です、ちゃんとオチは用意してあります。
なんでこんな不幸が起こったのか?っていうと「適材適所」の発想が抜け落ちてるのが問題なわけよ
先ほどの「飲食店での悲劇」の話では、結局誰一人、救われることがない結末しか用意されてなかったけどさ。
どっちへ転んでも、バッドエンドしか見当たらないケースだったけどさ。
これねぇ、もっと根本的なところに分岐点があるわけですよ。
まず、「無能のアラフォー」が、飲食店のバイトの求人を見て応募してきちゃった時点で、すでに「ひずみ」が生じてんのよ。
日本海プレートの下に、太平洋プレートが潜り込むようにして、「トラブルの芽」が、「悲劇の芽」が、生まれちゃってんのよ。
こうなりゃ、遅かれ早かれ、いずれ大爆発ですよ。
んで、これを回避するためには、上司が面接で「無能なアラフォー」を落とす必要があったんだよね。
「こいつを採用したら、他のバイトに負荷がかかりすぎて、店が回らなくなってしまう」って、見抜かなくちゃならなかったんですよね。
「残念ながら、今回は不採用ということで…」って言って、無能に帰ってもらえばよかったんだ。
ちゃんとハッキリと、無能に対して「あなたにはこの仕事、向いていませんよ」って言ってくれた方が、結果的には無能にとっても良かったんだよね、実を言うと。
向いてない仕事に無理やり就かせるくらいなら、ハッキリ「向いてないから、ほか当たってみな」ってストレートに助言をくれた方が良かったんだ。
さかのぼって考えてみれば、そこの時点で、悲劇は始まっていたわけですよ。
そういう意味では「上司も人を見る目が無い無能」って気もしますけどね。
無能のアラフォーは、無能ゆえに、自分の適性を見抜けない、ってのは、当然なわけでさ。
無能なんだから、見当違いの方向へ履歴書を送っちゃうことも多々あるわけですよ。
私も無能なんで、何十カ所もバイトを転々としましたよ。
ぶっちゃけ人生通算で、30ヵ所とか40カ所で働いたんじゃないだろうか。
ようするに、全部、向いてなかったんよね。
全部ダメだった。
結局、居場所を見つけることができなかった。
んで、今こうして、部屋に閉じこもって誰にも会わずにブログ書いてます。
これが多分、天職だった。
ようやく見つけることができた。
誰にも会わずに、自分のペースで、コツコツと、毎日毎日、何かに取り組む、ってのが、自分にはピッタリ合ってた。
自分にできることって、これだった。
・・・・・・
ということなんすよね。
重要なポイントは「適材適所」っていう考え方なんですよ。
向いてるか向いてないか。
適性があるかないか。
今、生きるのがつらいって人は、もっともっと「適性」について考えた方がイイと思いますね。
おそらく今、全然向いてないことに取り組んでる可能性、高いからさ。
いいですか、適性ですよ、適性。
どんなに不器用な人間にも、必ず何か、出来ることがありますから。
断言します。
絶対にあるから。
あなたにも、私にも、
絶対に、できることがあるんです。
42キロのマラソンじゃ距離が短すぎた石川佳彦選手は、自分の持ち味は100キロを超えてからだと気づき、ウルトラマラソンに転向、世界王者に。
自分は本当は何をやりたいのか。
自分には何ができるのか。
もっともっと真剣に考えた方がイイと思うんだよね。
「飲食店の悲劇(仮題)」に登場した「常人の3倍皿洗いに時間がかかる無能アラフォー」も、もしかしたら今頃、ブロガーとして活躍しているかも知れない。
無能、グッドラック!