ピン芸人No.1を決める大会『R-1ぐらんぷり』。
その3回戦で、当日のネタがめちゃめちゃウケていたキートンさんが、まさかの敗退。
キートンさん自身、全く納得してない様子で、R-1の審査基準などを批判していますね。
キートンさんの気持ち、分かるっちゃ分かるんだけどねぇ~…
「キートン 怒りのつぶやき」。その全文をここに引用す!
「キートン 怒りのつぶやき」。
「ランボー 怒りの脱出」みたいになってますけど。
さすがに我慢ならなかったのでしょう、140文字に収まりきらずに、手書きの抗議・声明文が…!
R―1ぐらんぷり、3回戦の追加合格発表がありました。
— キートン (元、増谷キートン) (@masuyakeaton) January 29, 2019
自分で言うのもなんですが、あれだけウケて落とされたら誰でも怒ります。
言いたい事は山ほどありますが、だいぶ削って柔らかい文章にしました。
暇なら読んで下さい、賛同してくれたらリツイートお願いします。
これが現実です。#キートン pic.twitter.com/1hfQAQwiJi
熱い!この熱さ、文字に起こさずにはいられません。
毎年のように落ちたらツイッターで文句を言っているが、
今年は本当に酷かったので、140文字におさまらないと
思い手書きにした。
結果的に3回戦落ちとなったが、私は意図的に落とされた
と思っている。
なぜなら3回戦の私は相当ウケたから。
こういう事を言うと色々と文句を言ってくる奴もいますが、
3回戦を見た芸人やお客さんからは、一番ウケていたと
言ってもらえたりもした。
さすがにそれは褒め過ぎとは思いつつ、謙遜して言っても
その日のベスト5には入る笑いを取っていたと思う。
しかし、準々決勝進出者24名の中にキートンの名前はなかった。
前にも言ったが色々な大人の事情で、そこそこウケた知名度のある
コンビの片割れを残すのは、百歩譲って良しとしよう。
が、圧倒的にウケている知名度のない芸人を落とすのは
絶対にやってはダメ。しかも3回戦くらいで。
これも前に言ったが、「R-1詐欺」だよね。
二千円の参加費を取って、出来レースまがいのやり方。
R-1側はエントリー前に
「キートンさんはどんなにウケても、3回戦で落ちますよ」
って言わなきゃダメだよね。
はっきり言って、この日の私は、謙遜してもベスト5に入る出来。
もしこれを審査員が本気で合格にあたいしないと思った
なら、審査員のセンスを疑ってしまう。
おもしろくねー奴が審査していると思ってしまう。
人間だからネタの好き嫌いはあって当然。
でも審査員は客観的に見る事も絶対に必要。
こんな審査をお客さんはちゃんと見ているわけで、
テレビで決勝に出ている芸人を見て
「この人がいて、あの人がいないのは何で?」となる。
こんな事をやっているから、R-1はM-1より下にみられる。
頑張って決勝に行った芸人にも失礼だと思う。
本気でおもしろいピン芸を決める気がないのなら
おもしろくねー奴が、おもしれーと思ってる芸人集めて
仲良くコンテストごっこしてれば?
最後に準々決勝に残っている芸人さんへ。
私のようにこんな事に負けずに、優勝めざして頑張って下さい!
キートン
「R-1ぐらんぷり」の存在意義って何なんだ?何を決める大会なの?
どうもね~、「R-1ぐらんぷり」そのものの方向性というか、スタンス自体が、ブレブレな気がすんのよね~、個人的には。
一番面白いピン芸人を決める?
それだけ?
いやいや、そんなキレイゴトで片づけていいのだろうか。
私はてっきり、勘違いして
「いつまでたってもパッとしない中堅芸人を救済するためのセーフティーネット的企画なのかな?」
って思ってた時期があったんですけど、どうなんですかね?
一時期、そういう傾向、ありませんでしたか?
過去の優勝者、確認してみましょうか。
参加者が3000人を超え、現在とほぼ同じ規模になった第7回大会以降を見てみましょう。
(ちなみに第1回大会の参加芸人は351名で、規模は現在の約10分の1)
第7回大会以降の歴代の優勝者。
- 中山功太
- あべこうじ
- 佐久間一行
- COWCOW 多田
- 三浦マイルド
- やまもとまさみ
- じゅんいちダビッドソン
- ハリウッドザコシショウ
- アキラ100%
- 濱田祐太郎
どうですか、このラインナップ!
そうそうたるメンバー!!
・・・でもない。
M-1の笑い飯なんかもそんな雰囲気あったけど
「長い間ご苦労さん、はい、トロフィーあげる」
みたいな意味合い、若干含んでませんか?
なんというか「功労賞」的な。
純粋に「面白いかどうか」を決めるというよりは、
「あいつら、あんなに頑張ってるんだから、ご褒美、あげてもいいんじゃないか?」
っていう、なんというか、義理人情というか、浪花節的と言うか、THE・日本の心と言うか、そこはかとなく、ウエッティーな何かを感じざるを得ないのですが、考えすぎでしょうか。
三浦マイルド?
やまもとまさみ?
誰やねん!って思った人、結構いるんじゃないかと思います。
彼らは今、どこで何やってんの?
まさか、R-1で優勝した年だけ、例外的にメッチャ面白くて、それ以降は、元のパッとしない芸人に逆戻りしたってことなのか?
これねぇ~~…難しい問題ですよね。
「テレビ的かどうか?」
ってのが、実はけっこう重要でさ。
もし仮に、どんなに面白い芸を持っていても、フリートークがダメだったら、今のバラエティ番組には出られないって部分、かなりあると思うんですよね。
例えば、アキラ100%とかもさ、しゃべると全然、面白くないわけですよ。
確か本人も
「しゃべりがダメだから全裸になった」
みたいなこと言ってましたけど。
根が真面目で、常識人で、舞台を降りるとちゃんとした普通の人、みたいな芸人さんにフリートークさせても、笑いの神が舞い降りてこない、って感じあるじゃないですか。
だったらもう、クロちゃんとか、とろサーモン久保田みたいに、「芸」がどうこうって話じゃなくて、カメラがまわってないところでも、ナチュラルに、自然体でクズ、っていう人間の方が、全然おもしろいわけですよ。
狩野英孝とかさ。
笑わせてるのか、笑われてるのか。
そういう人材の方が、全然「テレビ的」なワケですよね。
R-1ぐらんぷりは、「純粋に面白いピン芸人」を選ぶと、テレビ的じゃない芸人を選ぶことになる可能性が高いのか?あるいは…
本当はさ、芸も面白い、フリートークも面白い、っていうスゴイ逸材を発掘できればいいんだけどね。
バカリズムとかさ。
ちなみにバカリズムは、2006年から5年連続で「R-1ぐらんぷり」に出場し、4度の決勝進出。
それでも優勝はできず。
このへんも、審査員のセンスの無さか、あるいは、何らかの政治的な圧力の存在か…。
いろいろと香ばしいものを感じますが…。
まぁね、せっかくの「バカリズム」という逸材さえも生かせなかったR-1ぐらんぷりには、致命的にセンスの無さを感じますが、それはひとまず置いといて。
R-1の審査員(構成作家など?)の抱えているジレンマってのも、なんとなく分かるわけですよ。
「番組発のスターを輩出したい」という気持ちは当然あるでしょう。
「R-1出身(優勝)で、その後、大ブレイクした芸人」を世に出したい、という気持ちはあるでしょう。
しかしその反面、
「放っておいても勝手に伸びる素材は、準優勝止まりでもええじゃないか?」
という考え方も、おそらくあるんじゃないかと思います。
これはM-1もそうですね。
「優勝」という肩書きに頼らずとも、実力で全然やれちゃう芸人には、わざわざトロフィーを与える必要がないのでは?という考え方。
もっと言うと「優勝という肩書き」は、それを必要としている芸人に、あげた方が良いのでは?という考え方。
もう、考え方が不純と言えばゴリゴリに不純なんですけど。
一時期、ありましたよね。
M-1の優勝者よりも準優勝者の方がブレイクする、みたいな流れ。
南海キャンディーズとか。
オードリーとか。
本当に実力があれば「優勝」という肩書きが無くても、準優勝でも成功できちゃう。
だから、それゆえ、
イマイチ、壁を破り切れない芸人には、「大きな大会で優勝」という補助的なエナジーを与えて、ブレイクしやすい方向へ誘導する、みたいな。
何を書いてるのか、自分でも分からなくなってきましたが、とにかくね、「R-1ぐらんぷり」の審査の場では、いろんな思惑が絡み合っていて、方向性がいまだに定まっていない、ってのが正解なんじゃないかと思いますね。
実際、今までのところ、過去の大会の優勝者の名前と、その後の活躍ぶりを見る限り、R-1ぐらんぷりが、上手くいっているとは言いにくいですから。
ってかね、脱線しまくりましたが、そろそろキートンさんの話に戻しましょう。
キートンさんはもう、R-1ぐらんぷり、卒業してもいいんじゃないでしょうか?
実際問題、すでにキートンさんの知名度、かなりあるじゃないですか。
ヘタすると、歴代のR-1優勝者の誰かよりも、キートンさんの方がテレビに露出してるし。
全然、売れてますよ。
じゃあ、もういいじゃん。
賞レースなんて参加しなくても。
営業、頑張っていきましょう。
キートンさんにはもう「R-1ぐらんぷり優勝」という肩書きなんて不要。
そもそも、キートンさんのネタは、どんなに面白かったとしても「テレビ向きじゃない」って言われてますからね、そりゃ「R-1」の審査員も困りますよね。
決勝まで残られても困る。
例えばさ、超~極端な話。
決勝のネタがオンエアでカットとか、あり得ないでしょ。
キートンさんが出てきて、ずーっとモザイクかけられてて、セリフも全部、ピー音でかき消されて。
それで、会場はドッカンドッカン、ウケてて。
「優勝はキートンさんです!」っておかしいでしょ。
ないから。そんな展開。
そう考えると、審査員の方々が「はやい段階でキートンは落としておこう」って考えるのもうなづけますよね。
確実にテレビ的でなかったのであれば。
キートンさんのネタが、会場でめっちゃウケてたならば、勢いがあったならば、なおさらですよ。
なおさら、早期発見早期撲滅ですよ。
でね、
私がさ、キートンさんの意見にものすごく同感と言うか、そりゃそうだよな、って思う部分が一カ所あってさ。
キートンさんのこの発言ね。
「R-1詐欺」だよね。
二千円の参加費を取って、出来レースまがいのやり方。
R-1側はエントリー前に
「キートンさんはどんなにウケても、3回戦で落ちますよ」
って言わなきゃダメだよね。
キートンさん、自分で言っちゃう。
キートンさん、毎回参加費の2000円払って、そして確実に落とされる件。
テレビ向きじゃないネタをやったら100%落ちるって最初から分かってたら、そもそも2000円払ってないと思うんだよね。
だからさ、R-1の運営側は、ちゃんと事前に、キートンさんに、言っとかなきゃダメよ。
「キートンさんはどんなにウケても、3回戦で落ちますよ」
って。
そうすりゃ、キートンさんも2000円をドブに捨てるようなことは無くなります。
これで問題解決じゃないですか。
(そうでもないか)
キートンさん、R-1はもういいじゃないですか。卒業しちゃいましょう。
そして、テレビ向きじゃないネタで、ライブ会場をドッカンドッカン盛り上げていきましょう!