時々ネットで「金持ちは性格が良くて、貧乏人は性格が悪い」っていう意見を目にするんですけど、な~んかね~、違うと思うんですよ、個人的には。
どちらかというと、むしろ「金持ちは頭が良い。だからメリットが大きいと判断した時には性格の良い人のように振る舞う」ってのが正解なんじゃないかと。
「金銭的な余裕が精神的な余裕を生む。だから金持ちは優しいし、性格も良い」…ホントかね?
「貧乏人は生活に余裕がなく、精神的にも余裕がないから、性格も悪い」
とかさ。
時々、そんな意見を目にするんだけど、違うと思うんだよね~。
「貧乏人はバカだから、あるいは馬鹿正直だから、貧乏なのである」
っていう考え方なら、納得できる部分はあるんですけどね。
ようするに
「性格の良し悪し」以上に「頭の良し悪し」に関係してると思うんよね。
今回はそのへんの話を。
「金持ちは性格が良い」?だったら、大富豪はメチャクチャ性格が良いのか?え?どうなんだ?
超富裕層26人が、本当にめっちゃ性格が良かったら、世界はもっとマシなはずじゃねw?
2019年の記事では
「世界の富の半分を26人が独占している」
と書かれていますが
2016年の記事では
「世界の富の半分を62人が独占している」
と書かれていますね。
分かります?
富の集中は、猛烈な勢いでエスカレートしてるんですよね?
ますます、一部の人間に集中してるんですよね?
これ、世界の在り方として正しいように思えますか?
持続可能だと思いますか?
今の流れのままだと、最終的には、
「世界の富の99%をたった数人が独占する」
っていう、バカみたいな方向に向かっていくんですけど、このシステムのままでいいんですかね?
人類滅亡じゃね?
まぁいいや、滅亡ってことにしておきましょう。
そんでさ、今回の問題はこの、世界の富を独占している超~富裕層は、めちゃくちゃ性格が良いのか?って話ですよ。
お金があれば性格が良くなるんだったら、この富豪たち、ヤバいくらい「THE・菩薩」みたいな感じになってるはずですよね?
みなしごたちのために孤児院をガンガン建設してるんですよね?
原因不明の難病を抱えている人々のために、医療費を肩代わりしてるんですよね?
“痛みにこれ以上耐えられない。夜も眠れない。両手を切ってほしい(略)バジャンダルさんは外国に行ってより良い治療を受けたいとも語っているが、その費用を賄う経済的余裕はない” / “バングラデシュの「樹木男」、両手切断を希望 耐え難い痛み訴え 写真5枚 国際ニュー…” https://t.co/VSCxjxbxfO
— 自由ネコ@はてなブログ (@gattoliberoTW) June 27, 2019
え?
してない?
むしろ世界的な富裕層の面々は、別荘を何十軒もガンガン購入したり、プライベートジェットを購入してるって?
自分自身の私利私欲のためにカネを使ってるって?
う~~む…。
まぁねぇ、多少は寄付してるでしょうけど、そんなの目くらましにすぎませんしね。
たとえば数千万程度の金額なら、彼ら大富豪にとってはハシタガネですよ。
批判の矛先をかわすためのアリバイ的な寄付でしかない。
・・・・・・・・・
私はねぇ~、この世界の富を独占している数十人のスーパー大富豪たちがその気になれば、世界をもう少しだけ良くすることだってできると思うんですよね。
さて、前フリはこんなもんでいいでしょう。
いよいよ、もっと身近な事例について考えていきます。
多くの場合、金持ちは「性格が良い」のではなく「頭が良い」のである。具体的な事例を挙げていく
この話に関しては、過去にガッツリ書いてるんですけどね。
過去記事ってどうしても埋もれちゃいますんで。
ポール・ピフっていう社会心理学者が、いろいろな実験をした結果、こんな結論に達していました。
お金持ちになるにつれて思いやりを持つことや、他人の立場でものを考えることが少なくなっていくことを発見しました。
そして権利意識や利己心が強くなり、自分が特権的な地位にあることが当然だと考えるようになります。
アンケート調査の結果裕福な人たちは、「強欲で利己的であるのは正しい・いいことである」と考えていることが解りました
富裕層は、強欲で利己的であるのは正しい・いいことである、と考えている。
富裕層は、自分が特権的な地位にあることが当然だと考えるようになる。
そういえば、タイガー・ウッズも同じような事を言ってましたね。
愛人を100人くらい囲ってたのがバレて裁判になった時に
ウッズは「自分には、それだけの価値があると思った」みたいなこと言ってたはず。(うろおぼえ)
タイガー・ウッズは
「オレほどのスゲー奴なら、愛人を120人囲っててもOKでしょ。何故ならオレはスゲー存在だから」
って考えていたわけよね。
はい、具体的な事例、いきましょう。
高級車はルールを守るのか?という実験。
ロサンゼルスの海岸通り沿いでの実験です。
この地域では、法律上、横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいた場合、自動車は停止しなくてはならないというルールがあります。
社会心理学者のポール・ピフは、歩行者を無視して横断歩道で停止しない車と、その車の値段との関係に目を付けます。
面白いですね~。
さて、どうなったか。
最も安いしょぼい車に乗った人は、誰一人としてルールを破りませんでした。
すなわち全ての貧乏人は、横断歩道を渡ろうとしている歩行者に、道を譲りました。
ひるがえって
高級車に乗った連中はどうだったか。
最も高級なグレードの自動車の半数は横断歩道で停止しなかったそうです。
傲慢ですね。
しかもこの、歩行者に道を譲らない車の割合は、車の値段と比例しています。
車が高級であればあるほど、歩行者を無視するようになるのです。
お分かりいただけただろうか。
私の主張する
- 「貧乏人はバカだから、あるいは馬鹿正直だから、貧乏なのである」
- 「金持ちは頭が良い。だからメリットが大きいと判断した時には性格の良い人のように振る舞う」
という推測が、ビタッと当てはまるわけですよ。
例えばね、高級車に乗った金持ちが、自宅前の道路で、ご近所さんに対して一時停止をするかしないかで言えば、するんですよ。
何故なら、近所に住んでいる人々に対して傲慢な態度を取ると、あとあと面倒なことになると、先を読んで判断できるからです。(金持ちは頭が良い)
しかし、
自宅周辺ではない土地で、何の面識もない歩行者に対して一時停止をしても、何のメリットも無いわけですよ。そして同時に一時停止をしないことによるデメリットもほぼ無い、と。
そういう場合は、総合的に判断して、高級車に乗る金持ちは「歩行者のために一時停止する必要が無い」という判断に至るわけです。
ようするに、損得勘定ですよ。
トータルで考えて、メリット、デメリット、どちらの方が大きいか、そこを踏まえて行動できてるわけですよ、大抵の金持ちっていうのは。
性格が良いから金持ちになったんではなくて、
頭が良いから、臨機応変に「美味しい方の道」「得する方の道」を選び取ってきたから、金持ちになったわけですよ。
どっちの選択肢が損か得か、シビアに正確に値踏みできるから、カネを稼げたわけですよ。
以上のことを踏まえると、
「性格が良い人」「優しい人」「思いやりがある人」などのように振る舞うことで、メリットが最大になると判断した暁には、もちろん、そのように振る舞うし、そういうことができるだけの「器用さ」も持ち合わせているからこそ、お金持ちになりえたのだ、とも言えるわけですよね。
ちょっと自分でも何言ってるのか分からなくなってきてますけどw(頭が良くない)
「金持ちだから性格が良い」
のではなく、
「頭が良いから性格が良い(かのように振る舞える)、その結果、金持ちになれた」
ってのが、厳密に言うと、より正しいのではないかと思うわけです。
ポール・ピフの、別の実験。
自己申告させると、金持ちほど嘘をつく。
絶対に12点以上出ないように細工しておいたコンピューターゲームを使った実験があります。
高得点が出たら報酬を差し上げますというと、裕福な連中達は「12点以上出した」と申告してきます。
絶対に12点以上出ないゲームなんですけどね。
嘘をついてでも、報酬を得ようとするんです。
これ、脱税する時の感覚なんでしょうかね。
平気でウソを申告するっていう。
このへんでも、
「貧乏人は良くも悪くも馬鹿正直」
っていう感じがしますよね。
そして、このゲームの事例に関して言えば「金持ちは頭が良い」っていうよりも「ずる賢い」「狡猾」という感じでしょうかね。
いずれにしても、「利口(あるいは小利口)」なんでしょうね。
こんな話をすると「いや、私の知ってる金持ちは性格が良いぞ!」っていう謎の反論的意見が出てくる
頭が良い人なら、ここまで読んで理解していただけたと思うんですが、そうではない人から反論が来そうなので、一応、書いておきましょうか。
「私の知ってる金持ちは性格が良いぞ!」
という反論には、
「一時停止のくだりとか、理解できるまで読め」としか言いようがないっちゃないか…。
頭が良い人は、知ってるわけですよ。分かってるわけですよ。
まぁ何というか、薄っぺらく言うと「人生の必勝法」とでもいうかな。
「性格が良い人」として生きていった方が、トータルで判断すると、人生が楽になるし、得する、ってことを。
分かります?
どうも「頭が良いマン」です。
↓
どうすれば人生で成功できるかな?
↓
めっちゃ考える
↓
よし「性格良いマン」として生きよう。
↓
「アイツ、良いヤツだな」ってみんなに言われる
↓
しかも、もともと頭も良い。機転が利く。
↓
富も名声も人脈もGET
↓
やったーお金持ちになったよ
↓
人生の成功者になったんで銅像でも建てよう。
みたいな話ですよね。
あ、あとね、もう一個、重要な要素、発見した。「柔軟性」とか「器用さ」みたいな要素ね。「適応能力」
大金持ちになる、っていうのも含めて、どうしたらイイ感じで生きられるか?
って話になると、おそらくね、
「頭の良さ」=大事、
「性格の良さ」=大事、
だけどね、
それだけじゃなくて「適応能力」みたいなのも、めっちゃ大事なんだなって思うんよね。
器用さというか、柔軟性というか、順応性というか。
つい先日も書きましたけれども。
というのもさ、
「頭が良いのに、器用さが無くて人生がうまくいってない人」って、けっこういない?
あるいは
「性格が良いのに、社会に適応できなくて人生うまくいってない人」とかもいるよね?
結局この、適応能力がなければ、頭が良かろうと、性格が良かろうと、ルックスが良かろうと、家柄が良かろうと、人生ってなかなか上手くいかないような気がすんのよね。
そういう意味では、私が考える「金持ち」っていうのは、頭が良くて、なおかつ、器用な(適応能力が高い)人間っていうイメージなんだよな。
んで、その結果として「すごくイイやつ」だったり、あるいは「すごくイイやつみたいに振る舞うヤツ」だったりするって感じかな。
何となくお分かりいただけただろうか。
なんか話が、微妙~に、右に左に脱線してる気がしないでもないんで、このへんで、お茶でも濁して終わりますか。
まぁとにかくね、一回、まとめておきたかったのよ。
「金持ち=良い人」っていう意見を目にする度にモヤッとしてたんでね。
「いや、そんなことねぇだろ…」って。
「すげーイイやつなのに貧乏とか、すげーイイやつなのに女にモテないとか、すげーイイやつなのに人生上手くいってないヤツとか、いくらでもいるだろ」って。
反対に
「カネ持ってるけどイヤなヤツだって大勢いるだろ?」って。
個人的には
「金持ちは性格が良い」
よりも、むしろ
「金持ちは頭が良い(狡猾も含む)」
の方が、
より正解に近いんじゃないか?
と考えているって話。
「金持ち=良い人」なのだろうか?っていう実験
適応能力が大事だとは思うが、自分自身、適応能力が微塵もないw
まぁ、近い将来、人類は滅亡する、っていう前提で生きてますんで。
楽観も悲観もなく、ただ淡々とね。