NHKスペシャル「女7人おひとりさま みんなで一緒に暮らしたら」を観た感想

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まさに!まさにこういうことですよ。

私がイメージしている近未来的なコミュニティの有り方にかなり近いです。

付かず離れず、友達以上家族未満というか。

今後はこういった「家族」に代わる「家族的なユニット(?)」のようなものが、日本各地で形成されるんじゃないかと。

 

血の繋がりや戸籍上の繋がりは無い。家族よりもゆるく繋がる家族的な何か。

 NHKスペシャル「女7人おひとりさま みんなで一緒に暮らしたら」に登場する魅惑のユニット、その名も「個個セブン」。

 

まぁ言ってみれば、おばあさん版の「オーシャンズ11」的な感じですね。

集まったのは、そうそうたるメンバーです。

NHKの女子アナ、コピーライター、カウンセラー…などなど、絵に描いたような「THE・キャリアウーマン」な面々!

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カネはある。

社会的な地位もある。

いわゆる「人生の勝ち組」的なポジションで生きてきた。

ただし、

現在は「おひとりさま」という高齢の女性たちが意気投合し、ひとつのマンションに集結!

それが、「個個セブン」である!

 

これねぇ~、私がイメージしている少人数のコミュニティの形に、けっこう近い部分があるんですよね。

最近、「ダッシュツ村」という企画を立ち上げて、いろいろと構想を練っているんですけど…。

gattolibero.hatenablog.com

 

ただ、私が考えているプランとは違う部分もいろいろありまして。

個個セブンって、揃ってるメンツのクオリティが異様に高いんすよね。

例えば、「個個セブン」の場合、

  • 全員がカネ持ってる。
  • 全員がちゃんとした分別のある立派な社会人。
  • 全員が同じ世代の高齢者。
  • 全員が女性。

みたいな縛りというか括りの中で集結したメンバーでして、これはねぇ~、非常~に理に適ってるというかね~。

集団がある程度、上手く機能する条件がばっちり揃ってるんですよね。

 

私がちょこっと調べた範囲では、こういう集団が崩壊するケースって、

  • 貧乏な奴がカネを出さなくなる
  • 人間的に未熟な個体が過度に自己主張
  • 男女間の恋愛トラブル

みたいなことが原因だったりして。

そういう意味では「個個セブン」は、非常によく考えられてるなぁと思います。

最初から貧乏人や、人間としてダメな個体は、対象外。

参加者は女性だけなので、男女間のトラブルの危険性も少ない。(勝手な憶測です)

 

「個個セブン」は、非常~~に上手くやっていけそうな、いわば、勝ち組の、勝ち組による、勝ち組のためのユニットなワケですが…

でもね、実はそれでもなお、イザコザは発生してるらしいんすよね~。

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ただ、みんないい年の大人だしね、「個個セブン」の面々は、人として成熟しておりますので、空中分解にまでは至らずに、各自が時にはぐっとこらえて、10年続けてこられた、って話なんすよね。

 

個個セブンのあるメンバーは言っていました。

私は、ときどき思うんですよ。

何でこんな面倒くさいことを選んじゃったのかなと。

他に友だちもいるわけだし、その人たちといたら気楽で言いたいこと言っていいのに…

何でこんなことしてるのかと思う時があるんですよ。

だけど

自分で人と関わって生きると決めたわけですから

 

「だけど、自分で人と関わって生きると決めたわけですから」

ここですよね。この決意。この覚悟。

 

このへん、すごく考えさせられますね。

人として幼い、自分のことしか考えてないような人材を集めてコミュニティを形成しても、どっちみちダメになるのは目に見えてるんだよなぁ…と。

 

でね、その方は、「個個セブンうぜぇな、辞めたいな」って思った時は、元ハンセン病患者の詩人、塔 和子(とう かずこ)さんの詩を思い出すんだそうです。

「胸の泉に」塔 和子

かかわらなければ

この愛しさを知るすべはなかった

この親しさは湧かなかった

この大らかな依存の安らいは得られなかった

この甘い思いや

さびしい思いも知らなかった

人はかかわることからさまざまな思いを知る

子は親とかかわり

親は子とかかわることによって

恋も友情も

かかわることから始まって

かかわったが故に起こる

幸や不幸を

積み重ねて大きくなり

くり返すことで磨かれ

そして人は

人の間で思いを削り思いをふくらませ

生を綴る

ああ

何億の人がいようとも

かかわらなければ路傍の人

私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも

落としてはくれない

 

これねぇ~~…。

人と関わるってのは、どういうことなのか、改めて考えさせられますね。

 

結果的に「おひとりさま」の人生を選択することになったのは、ある意味では「他人と人生を折半することに抵抗があった」という気持ちの表れだったりもするワケじゃないですか。

メンバーの中の1人の女性が、

「今思えば、この人と結婚しておけばよかった~~って思える男性に1人も出会わない人生だった」

みたいなことを言ってたんですよね。

 

 

結婚するってことは、自分の人生を半分、相手に差し出すってこと。自分の人生の50%を相手に差し出せないなら結婚はできない。

話を分かりやすくするために、あえて極端な言い方をするとですね。

 

ひとりで生きていけば、自分の人生は自分の都合を最優先できるわけですよ、基本的には。

100%、自分の人生は自分のもの。

 

んで、もしも誰かと一緒に生きていこうと思うのであれば、「自分の都合」と同じだけ、「誰かの都合」も尊重しなければならなくなるわけですよ。

その割合は、お互いに、同じじゃなければならない。基本的にはね。

 

ということはですよ、結婚するっていうことは、誰かと一緒に生きるっていうことは、自分がそれまで持っていた「自由」の半分を、相手に差し出さなければならない、ってことなんすよね。

自分と同じくらい相手を尊重するのであればね。

 

結婚すれば、「自分の都合」だけを押し通して生きていくことはできない。

お互いに、自分の都合と同じだけ、「相手の都合」も大事にしなければならない。

 

でね、これさぁ、できる人と、できない人っていると思うんだよね。

「自分の人生の5割をパートナーに差し出すなんてできない」

っていう人も、いると思うのよ。

 

ましてや、子どもができたら、「自分の都合」なんて、言ってられなくなるわけよ。

当然、「子どもの都合」が最優先ですよ。

押し通せる「自分の都合」は、頑張ってもせいぜい3割以下ってとこですよ。

 

だからさぁ、結婚して、子どももいて「自分の都合」と「家族の都合」に折り合いつけて、なんとかバランス保って生きてる人って、ほんとスゲェなって思うんよね、個人的には。

私はそういうの、できなかったからね。

 

んで。

 

もしもね、もしも、結婚みたいに、自分の人生の50%を差し出すのではなく、

例えば、

「自分の人生の20%を差し出すだけでOK」、っていう、いわば家族未満で誰かと繋がれるシステムがあったらどう?

それなら「自分の人生の5割を差し出すことはできない」っていう人でも参加できるんじゃないかな?って気がするんですけど…どうでしょうかね。

 

「人と深く関わることに抵抗がある人同士」で、同じ困難を抱えたもの同士で、ある種、自助グループ的な意味合いを含むコミュニティを形成できないだろうか、っていう。

それを私は「オフ会に参加できない人々のためのオフ会」とか表現したりしてるんですけど。

興味持たれた方はダッシュツ村構想、読んでみてネ。

ところで。

先日、yotsumaoさんが「ダッシュツ村」に関しての考察的な記事を書いてくれました。

深い!共感!そして気づき&納得!ありがとうございます!

yotsumao.hatenablog.com

 

 

そんなこんなで、もう一度、NHKスペシャル「女7人おひとりさま みんなで一緒に暮らしたら」に話を戻そう。

阪神間のとある住宅街に建つ小さなマンション。ここで、高齢の女性たちによる、自分たち、そしてひいては後に続くかもしれない、すべての女性たちのための“実験”が始まっている。

“おひとりさま”である7人の女性たちがマンションの部屋を別個に購入。それぞれの部屋を行き来し見守りあう“ともだち近居”という住まい方を選んだのだ。

7人は、71歳から83歳まで、コピーライターやカウンセラー、民間企業の広報室長など“働く女性”として人生を歩み、“老い”や“ひとり”への不安や寂寥感を抱きながら、「でも、へこたれないわ」と背筋を伸ばしながら、人生を生きてきた。

いま、7人は様々な課題に直面している。病気で入院したり、認知症になったらどうするか?介護や延命治療は?お墓はどうするか?・・・誰もが“老いて生きる”上で避けて通れない試練の数々を7人はどう悩み、どう乗り越えようとするのか?励まし合い、叱り合い、笑い合い、涙し合う“ホンネ”のやりとりを軸に、超高齢・超単身社会の幸福のあり方を見つめ、問いかけるドキュメンタリー。

NHKスペシャル | 女7人おひとりさまみんなで一緒に暮らしたら

 

フェイスブックに動画がありましたので、一応、貼っておきましょう。

(初期設定で音声がOFFになってるかも。各自で音声ONにしてね)

 

まぁとにかく、NHKスペシャル「女7人おひとりさま みんなで一緒に暮らしたら」は、非常に興味深く、そしていろいろと参考になる番組でした!

 

 

「結婚」にまつわる過去記事をいくつかピックアップしておきます。

もしよかったら、読んでみてネ。

gattolibero.hatenablog.com

 

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