「ウイルスばらまくぞおじさん in 蒲郡」が、自業自得なのか何なのか知りませんけど、死亡しました。
「おいおいおい、50年生きてきて、最後そんな締めくくり方かよ…なんなんだよ、このおっさんの50年って…」って思った人、いませんか？
私は何か、変な死に方をした人を見る度に「最後そんな終わり方で…いいのか？」とか思っちゃうんすよねぇ…
コロナウイルスに感染していて自宅待機を言い渡されていたのに「ウイルスばらまくぞ」って言って、フィリピンパブを訪れたとかなんとか。
例のあのおじさんですよ、蒲郡市の。
「すいませーん、タピオカ入りカキゴオリ頼んだのに、中にガマガエルが入ってるんですけど～！」
でおなじみの、ガマゴオリ市ですよ。
なんなんだそれは。
そりゃ最初からタピオカではなくてカエルの卵だ。
「ウイルスばらまく」愛知・蒲郡の５０代男性が死亡 :社会:中日新聞(CHUNICHI Web)
「ウイルスばらまく」愛知・蒲郡の５０代男性が死亡
愛知県蒲郡市で新型コロナウイルスに感染した５０代男性が「ウイルスをばらまく」と知人に言い残してフィリピンパブなどを訪れた問題で、この男性が１８日午後１時ごろ、県内の入院先の病院で死亡した。男性は新型コロナウイルス感染前から重い持病があったという。関係者への取材で分かった。
男性は４日に陽性が判明した後、県の自宅待機の指導に従わず、１人で同市内の居酒屋とフィリピンパブに立ち寄った。両店は店内を消毒した上で同日から営業を停止。パブ経営者の男性は１３日、営業を妨害されたとして県警蒲郡署に被害届を提出、県警は業務妨害の疑いがあるとみて捜査する方針を発表していた。
これは、「営業妨害」とか、そんな類の話なんですかね？
へたすりゃ、殺人罪とか殺人未遂とかじゃないんですかね？
突き詰めれば、「個人営業のテロリスト」と言えませんかね？
ホントねぇ……クソろくでもないゴミ野郎ですよ、ウイルスばらまくぞおじさん。それに関しては、間違いない気がします。
へたすりゃ、赤の他人を殺しにかかってますからね。
通り魔と何が違うんだって話なのよ。
んが、それはともかくとして……
こういう、自業自得系のフィニッシュの迎え方に限らずさ、なんか変な死に方した人を見ると
「いやいやいや、最後、その終わり方ってどうなのよ。死んだ本人としては、今どんな気持ちなんだろうなぁ…」
とか思っちゃうんすよね、個人的には。
例えばさ、あくまでも例えばの話だけどさ。
90歳まで生きた爺さんが、最後は、バナナの皮で滑って転んであの世行き、とかさ。
そんな話を聞かされたら、
「うわっ、なにこれ。なにこの終わり方…」
って思いません？
人生、最後の最後まで分からんのよ。最後にどう着地できるかが、けっこう重要な気がするんよね～
最後に、ビタッと着地を決めたいじゃないですか。
内村航平ばりに。
途中までの演技メチャクチャよかったのに、最後の着地で頭から落っこちて頸椎損傷とか、マジ勘弁じゃないですか。
だってさ、「ウイルスばらまくぞおじさん」だって、なんだかんだ言って、50年、生きてきたんすよ。
なんだったのよ、この50年。
半世紀も前に、蒲郡市の病院でオギャアと生まれてさ。
母の母乳を飲んで育ったわけですよ。
そうやって、親に育てられて大きくなって。
幼稚園でおひるねしたり、おゆうぎしてさ。
桜の花が咲くころに、ドキドキしながら1年生になってさ。
ともだちにカンチョーしたり、ドリフ見ながら「志村うしろー！」って叫んだりして、中学生になったわけじゃないですか。
それで荒れてる中学に進学して、ソリコミ入れたり、変形学生服着たりしたわけじゃないですか。
盗んだバイクで走りだしたりさ。
夜の校舎の窓ガラスを2重構造の断熱性の高いタイプに交換したりしてさ。
・・・・・・・・・
そうやって、彼は大人になったわけじゃないですか。
（※ウイばらおじさんの過去のエピソードはすべて私の即興＆妄想です）
そうやって、あのおじさん、50年生きてきたんすよ。
めっちゃコストかかってんのよ。
人ひとりが、50年間、成長する、生き延びるって、めっちゃ大変なことだと思うのよ。
でもさ、そうやって、学校行って、遠足行って、友達と遊んで、恋愛もして、就職もして、サービス残業だってしたかもしれない。
上司のパワハラにも頑張って耐え忍んで、胃に穴が開いたこともあるのかも知れない。
結局、結婚相手には恵まれず、孤独だったのかも知れない。
最近は親の介護で消耗していたのかも知れない。
いや、知らんけどさ。
とにかくそんな、蒲郡市在住の50歳代の男性ですよ。
それが、半世紀も生きてきてさ。
最後の最後で「ウイルスばらまいてやる！お前らにもコロナうつしてやる！」って言って、周囲に嫌がらせした挙句、ニュースになっちゃって。
日本中の人々に「何なんだあいつ。クソかよ」って怒られてさ。
名誉挽回のチャンスも与えられないまま、数日後には死亡ですよ。
それで、1億人くらいの人に「ざまぁｗｗｗ自業自得ｗｗｗ」って思われてさ。
なんなんすか、こんな人生。
1ミリも救いが無い。
しょ～～もない50年になっちまったよ。
どんだけのエナジーを費やしてここまできたんだか。
人類は「ウイばら男」を生かすために、この半世紀、どれだけのコストをかけてきたのか。
このおじさんの50年って、いったい、なんだったんでしょうか。
神様的な存在は、生前の男の夢枕に立って、こう言ったんでしょうか。
「聞こえますか…あなたの脳に直接、語りかけています…あなたに与えられたミッションは…フィリピンパブでウイルスをばらまくことです…」
どんな人生だよ。
