いや~驚きましたね…。
格上のニュージーランド相手に99-89で勝利ですよ。
…99得点って。あと1点で100点ゲームですよ。
八村とニックの加入で、得点能力が圧倒的に向上しておりますね。
サイズアップした日本代表(#AkatsukiFive)は、インサイドでボコられなかったよ!
八村塁選手とニック・ファジーカス選手が、攻守両面でメチャクチャ効いてましたね。
インサイド(ゴール下)の守りでも、負けてなかったですよ。
かつての日本代表は、身長差のハンデを抱えておりましたので、ゴール下でメチャクチャやられちゃうのが、ありがちなパターンだったんですが、今回のNZ戦では、そうでもなかったですね。
NZのデカい選手たちは、あんまりゴリゴリと勝負してこなかったし。
(現代バスケは世界的に「ビッグマン頼み」ではない戦術が主流になりつつあるようです)
むしろ、NZは後半、3ポイントシュートに活路を見いだす以外に選択肢が無い、っていう状況だったと思うんでね、言い換えれば、そこまで日本がNZを追いつめた、と言えるんじゃないかと思いますね。
まずはハイライト動画を。
【ハイライト】男子バスケ日本代表・国際試合 日本 vs ニュージーランド(2019.8.12)
八村がもう、やりたい放題ですよ。
レベルが違う。
マッチアップしているNZの選手たちが、ファール以外で八村を止めることが全然できない。
「NBAドラフト一巡目」っていうのが、どれほど圧倒的なものなのか、NZも、日本代表のメンバーも、そして我々オーディエンスも、イヤと言うほど思い知らされましたね。
八村のパワー。そしてスピード。
圧倒的。止めようがない。
そのうえさらに、技術がある。
どうしようもない。
フリースローの調子はイマイチでしたけど、それにもかかわらず八村ひとりで35得点ですか。
バケモノじゃん。
1試合で20点取れば、十分スゲェな、って言われるところを、倍の40点は取れるだけのポテンシャル。
大爆発ですよ。
これからが正念場ですね。
今後、相手チームは「ハチムラ対策」を練ってくるでしょう。
「ハチムラを徹底的に潰せ」って感じで作戦を立ててくるでしょう。
その時に、ファジーカスや渡邊雄太、比江島、馬場らが、どれだけ頑張れるか。
八村の得点が伸びない時に、誰がその分を補うのか。
日本代表、「AkatsukiFive」の真価が問われますね。
いろいろと浮き彫りになった課題。やはりポイントガードの層が薄いか
問題はポイントガードですよ。PG。
いわゆる「司令塔」のようなポジションですね。
富樫が怪我で離脱していますからね~、篠山が先発PGということになりましたが…。
う~~ん…なかなか厳しい面があるかな~。
もうワンランク上のステージでは、いろいろと難しいような気もしますね。
第4Qだったかなぁ、篠山がいろいろ指示出してた場面かなぁ。
いわゆるセットオフェンスっていうんですかね、
「次はあのプランで行きますよ」
みたいに、ゲームを組み立てるのも、PGの仕事なわけです。
イメージ通りに上手く機能しなかったのか、時間がじわじわと無くなっていって、結局、篠山が選択したオフェンスが「俺による強引なドライブからのフローター」みたいな。(そして外す)
そのあとも、篠山が選択したのが「俺による打たされた感じのスリーポイントシュート」だったりして。(そして外す)
いや、何故その攻撃を今、このタイミングでチョイスしたのかな?っていうのがね~、ちょっと気になるっつーか。
試合の流れ的に「次を決めれば、NZの心をへし折れる」みたいなさ、結構重要な場面で、パス出せなくて、手詰まりみたいになって自分で打って外しちゃうとか。
そこは「大事に1本、決めに行こうよ」っていう場面じゃん?試合の流れを左右する大事な場面じゃん?なんでこの場面で、その選択肢を選んじゃうかな?っていうモヤモヤ。
ファジーカスを使うなり、他の選手を使うなり、もっと高確率でシュートを決められる選択肢があったんじゃないかな?って思っちゃうっていうか。
大事な場面で、何か判断をミスってる印象なんすよね。
とはいえ、それでも。
じゃあ篠山よりも良いPGがいるのか?って言われると…これがまた…ねぇ…。
一応、ベンドラメが控えのPGだったんですが、やはりちょっと厳しかったですねぇ。
「ゲームを組み立てる」とか、そういう域まで達してないというか、そんな余裕はないっていうか。
あと、ディフェンス能力の面ね。
ベンドラメにしろ、シューターの安藤周人にしろ、小さな選手はスピード、横の動きでは、負けないでほしいんだけど、なかなか難しいね~。
マッチアップする相手のガードも当然、スピード自慢だったりするワケだけど、そこの1on1で負けちゃうようだと、ちょっとチームとしてキツくなってくるかな~。
やっぱ、守備力も大事なんすよね~。
結局、そういうことをいろいろ考慮すると、ラマス・ヘッドコーチが言う、田中大貴のポイントガード起用っていうプランが、説得力を持ってくるわけよね。
田中大貴はオールラウンダーっていうか、万能型なんでね。
オフェンスが上手くハマらない時とか、流れとして劣勢な場面とかでも、なんだかんだで「個の力」で打開してくれるっていうかね。
最低限、2対2の局面を作れば、何とかシュートまで持って行ってくれるイメージ。
引き出しの多さと、選択ミスの少なさ。
しかも、守備力も高いし。
総合的に見て、穴がない。
あ、あと、次の試合で出てくる可能性高いと思うんだけど、PGの安藤誓哉がどうなのか?ですよね。
序列としてベンドラメよりも下なのかどうなのか。
ラマスのバスケの戦術理解という意味では、追加招集組の安藤誓哉の方が分が悪いとは思うんだけどね。
でも、安藤誓哉にも強みがあってさ。
言ってみれば「アルバルク東京ホットライン」というか。
ユニットとして考えれば、かなりアドバンテージあると思うんですよね。
安藤誓哉は、常日頃から、田中、馬場、竹内と一緒に練習してますからね。
日本代表の主力と、日常的に長くプレーしている。
彼らの特徴を熟知している。
これ、実は、かなりのストロングポイントだと思うんですよね。
どうでしょうか。
このへんをラマスはどう評価しているんでしょうか。
ちょっと気になります。
ベンドラメを起用するよりも、うまくハマりそうな気もするんですけど。
八村とファジーカスは、同時に起用しなくてもいいかもしれない。
ポイントゲッターの八村がコート上に立っている場合、当然、八村にボールを集めることになりますよね。
いかにして八村にシュートを打たせるかが大事になってきます。
んで、
そういう状況だと、もう一人の点取り屋、ファジーカスをイマイチ、フル活用できてないような印象なんですよね。
リバウンドとかめっちゃ取ってくれるんで、機能してないわけじゃないんですが。
それなら、八村とファジーカスを同時に起用するよりも、八村をベンチで休ませている時間帯に、ファジーカスにフルパワーで頑張ってもらう形の方が、試合をトータルで見た時にムラが無くなって、より効果的なんじゃないかと。
もちろん、余力がある場合は、ハチ&ファジ同時起用でいいんですけど。
やっぱ、八村がベンチに下がっている、いわば谷間の時間帯に、どうしのぐのか?ってのが課題だと思うんでね、そのへんはファジーカス頼みになっちゃうかなぁと。
あらためて「世界と互角に戦える選手」がハッキリしてきた
世界ランキング38位のニュージーランドと対戦した結果、あらためて今の日本代表がどの程度の位置にいるのか、ハッキリしてきましたね。
(ちなみに日本は現在48位かな)
八村、ファジーカスは、十分、世界と戦える。
次に世界基準、世界標準に近いのは、比江島ではなく馬場でしたね。
比江島はテクニックとか器用さで勝負するタイプですが、
馬場は問答無用の、高い身体能力で相手を圧倒できるタイプです。
馬場の凄さは誰が観ても分かりやすい。
そこそこ大きいのに、スピードがスゴイ。
跳躍力もスゴイ。めっちゃ跳ぶ。
ディフェンスもスゴイ。
ミスも少ない。
八村、ファジーカス、馬場ときて、その次あたりに、比江島と田中ですかね。
チームの中で「点を取ること」をそこまで求められないなら、田中の方が重宝するかな~。
あと、今のチームでは、もう比江島は、点取り屋としての重責を担う必要がほぼ無くなったので、なおさらポイントガードに転向した方がいいような気がしましたね。絶対にその方が持ち味を発揮できそう。
そしてその次あたりに竹内譲次ですかね~。
ここまでは、世界と戦う上で、欠かせない戦力ですね、今の日本代表にとっては。
(怪我の渡邊雄太も含む)
正直、富樫はどう評価すべきか迷っております。
すごく良い選手ですし大好きですけど、もしも自分がヘッドコーチなら、招集するかどうか迷うタイプです。高さの問題が常にありますから。
簡単に言うと、もし仮に富樫が攻撃で8点取っても守備で16点取られちゃうとしたら、起用しにくいと思うんですよ。
そのへんの部分、世界と戦う時にどう影響するか、ちょっと読めないんで。
さて。
そんな感じでしょうかね。
あとは、新戦力、若手の台頭を期待したいと思います。
8月31日から開催されるワールドカップには間に合わないとしても、来年は東京オリンピックがありますし、2023年には沖縄でワールドカップ(共同開催)がありますから。
いや~、めっちゃワクワクしますね。
4年後には、世界と戦える選手が何人に増えているでしょうか。
テーブス海は?
田中力は?
富永啓生は?
どこまで成長しているでしょうか?
今後の「AkatsukiFive」、超~楽しみです!