興味深い番組がいろいろありましたので、サクッと紹介。
いろいろと考えさせられます。私はこういうの大好物で。
おそらく、それぞれまた、再放送するんじゃないかと思います。
興味を持たれた方は、どうぞ自発的にググってみてくださいね。
では早速、まいりましょう。
ETV特集「ひとのま ある一軒家に集う人々」
最後の方だけしか観てないんですけど、非常に興味深い内容でしたね。
実を言うと昔から、もしも自分に協調性とか行動力とか社交性とかがあれば、こういう活動したいな~~って思ってるんですけど、まさにそのイメージそのものって感じでしたね。
冷静に考えてみたら、豆腐メンタルな自分には荷が重すぎるので無理ですけど。
(おそらく確実に自分が潰れちゃう)
不登校の子ども、仕事で悩んだ大人…富山県高岡市の「コミュニティハウスひとのま」で力を取り戻す人々と、“そばで一緒に考える”姿勢の世話人・宮田隼さんの姿を描く。
学校になじめない子ども、職場の人間関係に悩む大人…富山県高岡市にある一軒家の「コミュニティハウスひとのま」にはさまざまな人が集まる。世話人の宮田隼さんは“支援をしてあげる”のではなく“そばにいて一緒に考える”姿勢で、どんな人でも受け入れてきた。その取り組みは、福祉の分野で最先端のアプローチとして注目されている。行き場のない人々を生み出す社会と、それでも自分の力で一歩を踏み出そうとする人々の姿を描く
実際に、こういう「行き場を失った人々のための場所」を設けて、運営していくのは、想像以上に大変だと思います。
中途半端な覚悟じゃできませんよね。気持ちが強くないと。
少なくとも、金儲け目的とかじゃ続かない。
いわゆる「リア充」とかさ、「ウェ――イ」な人たちの居場所なら、すでにいくらでもあるんですよね。
問題は、今の世の中の仕組みにうまくフィットできなかった人、一度下まで転げ落ちてしまった人、傷つき自信を失ってしまった人、何も持っていない人……
例えばそういう人たちのための「心のよりどころ」というかな。
安心できる場所、孤独を癒せる場所、そういう場所が、当たり前のように全国どこの街にでもある社会になれば、みんなもうちょっと生きやすくなるんじゃないかな~…なんつって思ったりしております。
再放送はEテレで
2017年6月29日(木) 午前0時00分(60分)
なのかな?(未確認)
ちょっと関連ありそうな過去記事。
日曜美術館「糸から生まれる“無限の世界”~ヌイ・プロジェクトの挑戦~」
これも面白かったなぁ~。ちょっとしか観てないけど。
私ね、改めて思いましたよ。
もうさ、心が疲弊して、どうしようもない時とかあるじゃん?
人生の全てが虚しく感じられる時とか。
そういう時はね、「アウトサイダー・アート」にめっっっっちゃ癒されるね。
アート、芸術の存在意義をハッッッッキリと痛感した。
特にアートの中でも「アール・ブリュット(生の芸術)」とか「アウトサイダー・アート」と呼ばれるもの。
すなわち、学校教育や人から習う美術ではなく、小手先の技術を超越した、本来のアート。
人間ひとりひとりが持っている魂の衝動というかな、「自分自身」をダイレクトに表現している芸術ね。
私は昔からそういうアートが大好きで、よく展覧会とか観に行ったりするんだけどさ、今回めっちゃテンション低い時にテレビで観て、ウゲェーーー!ってなったね。今さら。
「そうか、そういうことか」って思ったよ。
観る者に勇気を与えるってこういうことだな…って思った。
なんでか?っつ~と、自分自身がハッキリと自覚できるほどの勇気をもらったから。
シャツを無数の糸で埋め尽くした作品や糸と布を部屋一面に張り巡らせた作品。一本の糸からさまざまなアートを生み出す知的障害者の人々。糸から広がる“無限の世界”を探る
何年もかけ白いシャツを色とりどりの糸で埋め尽くした作品や、糸でつながれた布を部屋一面に張り巡らせた作品。ファッション界やアートシーンから高く評価されるそれらの作品を生み出したのは鹿児島市の知的障害者支援施設・しょうぶ学園が始めた刺しゅうを使った創作活動を行うヌイ・プロジェクトだ。刺しゅうの概念を超えたさまざまなアートはなぜ生まれたのか。一本の糸から広がる“無限の世界”を探求する。
再放送は、Eテレ
7月2日(日)午後8時00分~ 午後8時45分
らしい(未確認)
nui project(ヌイ・プロジェクト)のサイト。
問答無用の力強さ。生命力。
SHOBU(しょうぶ学園)_nui project*nuiプロジェクト(ヌイ)
針一本で縫い続ける、独自のスタイル
ヌイ・プロジェクトは、[布の工房]から生まれた独創性に優れたプロジェクトとして、1992年より本格的に活動を開始しました。ひとりひとりの個人ワークを優先させ、「針一本で縫い続ける」という独自のスタイル=行為から生まれてくる思いがけない表現、そのプロセスにおいて表出する心の動き=心理や行動=アクションのすべてを「その人の個性」として尊重し、サポートすることを大切にしています。ここでは、知的障害を持つ人たちの思いもかけない優れた才能が、アートやテキスタイルの分野に刺激を与えるまでになっています。ヌイ・プロジェクトをとおして私たちは、自分のスタイル(独自性)を持つことの本質を社会に向けメッセージを送り続けています。そして、「障害とは何か」を根底から問いかけています。
関連ありそうな過去記事。
やまと尼寺 精進日記「水無月(みなづき) 雨ふる前に 梅のお仕事」
これも途中からしか観てないんだけど、めっちゃ気になった。
山奥にひっそりとたたずむ尼寺に住む尼さんたちの日常。
私が大好きな、京都の古民家で暮らすベニシアさんの「猫のしっぽ カエルの手」にちょっと似たようなテイストの番組。
ベニシアさんについて書いた過去記事。
ベニシアさんの壮絶な過去(「猫のしっぽ カエルの手」のベニシアさん) - 自由ネコ
住職と、副住職と、お手伝いさん?なのかな、女子3人で住んでるんだけどね。
なんかもうさ、毎日キャッキャ言ってんのね。
めちゃめちゃ楽しそうなワケ。
きっと、スマホもテレビもゲームもない生活。
ファッション雑誌も読まないだろうし、ネイルもエステも無縁でしょう。
ヘアスタイルや前髪の出来に悩んだりすることもない。
アタマ、つるっつるだから。尼さんなんで。
いろんなものが無い生活。
尼さんたちは、いろんなものを手放してきたわけです。
でもね、
毎日めちゃめちゃ楽しそうなんだよな~。
笑顔が絶えない。
ようするに、
何に喜びを見いだせるか?
何に幸せを感じることができるか?
って事だと思うんだよね~。
ものすごく考えさせられます。
万葉の故郷、奈良県桜井市。急な山道を登ること40分の音羽山観音寺に、愉快な尼さんたちが暮らしている。間もなく梅雨を迎える6月、お寺は“梅仕事”で大忙し!みずみずしい青梅で梅酒や梅みそをつけたり、甘露煮を作ったり…。丁寧に仕込んだら、じんわりじっくり、あとは時間がおいしくしてくれる。秘蔵の梅干で“梅肉”や“いり酒”、天ぷらまで作っちゃう!赤、緑、黄…目にも鮮やかな梅料理の数々で、お客様をおもてなし。
とにかく、3人がよく笑う…!
NHKドキュメンタリー - やまと尼寺 精進日記「季節のめぐみ献立帳」
彼女たちは尼さんになる時に、いろんなものを手放してきたわけですよね、捨ててきたはず。
我々のような、下界?の人間よりも、いろんなものを持っていない…はず。
じゃあ、我々よりも、
日々の暮らしの中で感じる「面白さ」も半減してるのか?
っていうと、全然そうじゃない。
尼さんたちは話題のパンケーキの店に並ぶこともない。
オシャレなカフェでインスタグラム用の写真を撮影することもない。
参考資料
じゃあ、インスタでキラキラしていない尼さんたちの生活は、充実していないんですか?
彼女たちは可哀そうな人たちなのかな?
人生、損してるのかな?
違うんですよ。全然違う。
私はね、番組を観る前、ちょっと勘違いしていました。
尼さんたちは禁欲生活というかな、ストイックで、苦しそうな生活に耐えているのかな、我慢しながら日々を過ごしているのかな、って思ってたんです。
でもね、
実際に尼さんたちが毎日、キャッキャ言ってる映像を目の当たりにして、自分が完全に勘違いしていたんだと気がついた。
何を面白いと感じるかは自分次第。
ネットやゲームのない人生なんて虚しい、と考えるかどうかも自分次第。
綺麗に着飾ってモテメイクで男たちのハートをガッチリ鷲掴みしないとダメだと思うかどうかも自分次第。
尼さんたちは早朝、ネコを抱っこしたままラジオ体操をしては笑い、
山の向こうから太陽が出たと言っては笑い、
おやつの時間にトコロテンがにゅるっと出ては笑っていた。
日々の暮らしの中に喜びを見つけ出せるかどうかは全部、自分次第なんじゃないのか。
尼さんたちのように、朝から晩まで楽しそうに生きられたらどんなに素晴らしいことだろうか。
そしてそれは、決して夢のような話では無くて、自分の心がけ次第なんじゃないだろうか。
番組を観ながら、そんなことを思いましたですよ。
おそらく再放送はEテレで
6月28日(水)午後0時25分~ 午後0時55分
かな?
何気ない日常の中に何を見いだせるのか?
関連過去記事。
今回紹介したのは以下の3番組でした。
ETV特集「ひとのま ある一軒家に集う人々」
日曜美術館「糸から生まれる“無限の世界”~ヌイ・プロジェクトの挑戦~」
やまと尼寺 精進日記「水無月(みなづき) 雨ふる前に 梅のお仕事」
それぞれ、再放送がありそうなんで、興味を持たれた方は、ぜひ!