親がボケまして。その2
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いよいよ、ヤバくなってきたかもしれません。
親がボケつつあります。
これは、誰にとっても他人事の話ではありません。
私自身だって、あと数年、数十年でボケるかも知れない。
ボケてしまえば前後不覚。
支離滅裂な事を言ったり、暴れたり、漏らしたり、いろいろな騒動を巻き起こすことになります。
それでも人は生きてゆかねばならないのでしょうかね。
母親(通称ばあさん)のボケ具合をこれはヤバいなと感じたのは、前回、実家へ顔を出した時の事でした。
前回の記事を読んでいただければ、ボケの厄介さ、怖さ、ボケた本人の苦悩や葛藤も含めて、なんとなくご理解いただけると思います。
そりゃ、死にたくもなりますわ。
ただね、私も、今このブログを読んでいるあなたも、将来ボケない保証はないんですよね。
ちなみに、うちのばあさんは、まだマシな方だと思います。
割と会話が成り立ちますからね。
全部とは言いませんけど。
週末に実家へ顔を出してきました。ちょっとボケ具合が進行してるかなぁ…。
いろいろありますよ。
前回紹介したエピソードと多少カブるかも知れませんが、ちょっと挙げていきますかね。
会話が成り立たない。
まずこれは基本中の基本ですね。
意志の疎通が出来なくなるというか。
ばあさんも、自分が言いたいことを上手く言えなくなるし、そもそも、こっちが言ってる事を理解できなくなってくる。
こちら側が辛抱強く、何度も問いただして、少しずつ誘導していかないと、ばあさんの真意まで届かない訳です。
「えっ、それはどういうこと?こういうことなの?それともああいうこと?」
という感じで、少しずつ、
「ばあさんは本当は何を言いたかったのか?」
を辿っていくしかないんです。
でもこれ、イラッとするし、時間もかかるんですよね。
デイサービス(通所介護)の職員さんなんかは、きっと忙しいでしょうから、いちいちボケてるばあさんの会話に付き合ってる暇はないと思うんです。
ばあさんが何か言っても
「はいはい、そうだね~。(あとはスルー)」
くらいで。
そうしないと、仕事になりませんからね。
結局
「ばあさんは本当は何を言いたかったのか?」
なんてことは、確かめてる時間も労力もないんですよね。
私みたいに忍耐力の無い人間は、ホントきつくて。
だんだん、ばあさんに話しかけられても、無視するようになってしまいます。
例えば「ケータイで撮影した画像をメールに添付する方法」を絵に描いて説明して、実演して、半日かけて、数十回教えても、翌日にはまた出来なくなってるとか。
数十回、数百回、言っても伝わらないとなると、心が折れるし、頭に来ちゃうんですよね。
それで、あとで反省するんです。
ばあさんに申し訳ないことをした。
怒ってしまった。
自分の器の小ささをイヤというほど思い知らされます。
時間や曜日の感覚、スケジュールがメチャクチャに。
今日が何曜日なのか分からなくなったり、時間の感覚がおかしくなってきます。
デイサービスの送迎バスがくるのはまだ1時間以上先なのに、玄関で待っていたり。
早朝にメールや電話が来たり。
日付の感覚もメチャクチャなので、処方されている大量の薬が、ぐちゃぐちゃに混ざってしまいます。
冷蔵庫の中のものにカビ。腐ってたり。
たまに実家に顔を出すと、確実に毎回、賞味期限切れの食品が冷蔵庫内にいろいろとあります。
週末に顔出した時には、賞味期限をかなりすぎている肉と、腐った枝豆が入っていました。
毎回、ギリギリ食えそうなものは私が食べるんですが、今回の枝豆はなかなか厳しかったですね。
ちょっと納豆になるんじゃないか?っていう気配もアリ。
「納豆予備軍」。
靴(上履き)が、両方とも右足。
ちょっとその上履きをどこで履いたのか、詳しいことは聞かなかったので分かりませんが、両足とも右足なんですよね。
玄関の靴箱の中に入ってるんですけど。
今、この世のどこかに
「両足とも左側の上履き」を持って途方に暮れている老人がいることの証です。
幻覚が見える…?
ばあさんは、いろいろと難病も抱えているので、大量の薬を毎日、たらふく服用しています。
そのため、ボケが始まる前から、薬の副作用で幻覚が見えていました。
窓の外をキリンやゾウが歩いているとか。
茶の間の片隅にうずくまってる男性がいるとか。
・・・・・・
超絶、怖い。
さらに面倒なのが、父親(じいさん)との共同生活
じいさんは、めちゃめちゃ短気なんです。
自分勝手でわがままで、思いやりがなく、反省しません。
何か間違ったことがあっても謝ったことがありません。
嘘みたいな話ですが、本当にそういう人は存在するんですよね。
家族全員から、スゲー嫌われています。
まぁ、自業自得としか言いようがないんですけど。
最近は多少は丸くなってきたと思いますが、正直、一緒に住みたくはありません。
私の兄弟も皆、そう言っています。
一緒に住めば、2億パーセントの確率でケンカになるのは目に見えているからです。
当然、ばあさんとの共同生活の中で、じいさんは日々、イライラを募らせている事でしょう。
ただでさえ短気なじいさんが、支離滅裂な事を言ってるばあさんをやさしく包み込むようにお世話している…なんていう状況はイメージできません。
ばあさんに聞いてみると、毎日ケンカだと言っていました。
じいさんには聞いていません。
聞くとそれだけでケンカが発生する可能性があります。
じいさんには、関わっちゃダメ。
基本的に、じいさんには可能な限り近づかないことが争いを避ける方法だったりします。
狂犬ですよ、狂犬。
ため息が出ます。
さて。今後の展開次第では、ブログを毎日書くことは出来なくなるかもしれません。
一応、ブログを始めてから半年弱ですかね、毎日のように更新してきましたが、今後は一度お休みすることになるかも知れませんねぇ。
実家にはインターネットの回線がありませんし、スマホの回線もありませんから。
じいさんとばあさんが、元気なうちに施設に入ることになるのか、何がどうなるのか、少しの期間でも、私も実家に住む羽目になるのか、まだ見当もつきません。
ただ、これ以上ばあさんのボケが進行してくるようだと、ちょっと何らかの手を打たなければならなくなりそうです。
こうなってくると、ふざけて「はてな村」のローカルな話題なんて書かないで、ちゃんと検索からの流入を長期間、見込める記事を書いておけばよかった…。
と思ったりして。
小銭稼ぎの事を考えるとね。
最後にタイラー・ダーデンの名言を。
今すぐ死ぬとしたら、今までの人生をどう思うんだ?
いつか必ず死ぬって事を心に刻み込め
これはお前の人生だ。そして、1分ごとに死に近づいている。
時間は有限です。
無駄遣いしないように。
出来るうちに、出来ることを。
悔いが残らない人生を。