竹原ピストルの歌を聴くと泣けてくるのは、なんでだろうな。
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すでに、みんな知ってると思うけど、あえて「竹原ピストル」の事を書こうと思う。
ダウンタウンの松ちゃん(松本人志)が推してるし、テレビCMのタイアップも増えてきたし。
「やっとホンモノが日の目を見る時が来たなぁ…」と思うと私は非常~にうれしい。
松ちゃんが竹原ピストルの事を語る時に、目に悔し涙を浮かべながら「才能の有る人間が認められていない…」と言ったのはあまりにも有名なエピソードだ。
松本人志監督「才能ある人間が認められないと...」と言葉つまらす
竹原ピストルの名前を、最近メディアで目にする機会が増えてきている。
松本人志という超強力な援軍を得たためだ。(略)
松本人志の惚れこみようは相当のようだ。「才能のある人が認められていない」「僕が何もしなくても彼(竹原)は日の目を見ると思いますけど、ちょっとでも手助けできたら……」とは松本の弁。
今はひとりで歌ってるけど、以前、竹原ピストルは「野狐禅(やこぜん)」というグループで歌っていた。
野狐禅が解散したって聞いた時は、めちゃめちゃショックだった。
ちょうどそのくらいのタイミングで竹原がポエム「詩集」みたいなのを出したんだ。
オレは勝手に
「うわっ!竹原、歌、辞めちゃうのかよ?なんだよ、相田みつを的な詩人目指すのか。いよいよブレイク寸前だったのに……まぁ、竹原らしいなぁ。自分にウソはつけない男だ」
……って思った。
所属していた超強力な芸能事務所「オフィス・オーガスタ」も辞めちゃうし。
ちっとも洒落ていないデザインの自分のブログにケータイの電話番号を貼り付けて、たったひとりで、もう一回ゼロから再出発を切ったんだ。
マネージャーもつけずに、全国のライブハウスをひとりで回り始めた。
野狐禅時代の相方、ハマノ君さえ置いてけぼりにしてさ。
野狐禅は、大学卒業後、人生に目標を見出すことができず、それに焦りを感じながらも結局はだらだらと日々を過ごしてしまっていたぼくと、同じように同じような日々を過ごしていた濱埜宏哉が、“このままでは死んでいるのと同じだろう。
生きるとは、何か一つの夢に向かって全情熱をぶつけ続けること、全力疾走し続けていくことではないだろうか。
そういった意味でしっかりと生きていこう”と、そんな思いから結成したバンドです。
そして、そっくりそのまま、その思いをメッセージの核とした歌を歌う、ということをコンセプトに活動を開始したバンドです。
野狐禅の、もがき苦しんでいる人間の内面をストレートに表現する歌は最高にカッコよかった。
野狐禅(やこぜん)とは「何も悟ってねぇのに分かったふりをしてるクソ坊主」という意味だ。
まず、野狐禅(やこぜん)というバンド名に惚れたね。
「やこぜん」ってのは「悟りを開いたフリをしているインチキな禅の坊さん」の事を言う。
自ら「オレは何にも分かっちゃいない。でも歌うよ」ってカミングアウトする姿勢だ。
何なんだよ、このカッコよさは?
泣けてくるよ。
本当にどの曲も、魂を揺さぶるようなものばかりだ。
そして竹原ピストルは表舞台に帰ってきた。
YouTubeには、ちいさなライブハウスを「ドサ回り」していたころの竹原ピストルの動画がたくさん出回っている。
大手事務所を辞め、華やかなテレビの世界から姿を消して、無骨に自分らしく歌ってる竹原を、変わらずに応援し続けているみんなが撮影した貴重な動画だ。
いわゆる違法アップロードだとか、そんなクソみたいな野暮は言うまい。
本当は、そういった動画もここに貼り付けたいけど、クソみたいな大人たちが怒るから、貼らない。
竹原ピストルは、きっとカネのために歌ってる訳じゃないからな。
自分の歌がたくさんの人に届けばそれでいいんだと思ってるんじゃないかな。
あ、今こんな記事、見つけた。カネのために歌ってた(笑)
メジャー再挑戦から1年、竹原ピストルのドサ回りはまだまだ続く - インタビュー : CINRA.NET
事務所に所属していると、いわゆる専属料というものが月にいくらか入ってくるし、それにCDの売り上げとかも加わってくる。でも、なんだかそれって稼いでる実感が薄いというか。それよりも、俺はやっぱり現場で歌って「ギャラくれ!」と言えたほうがしっくりくるんですよね。だから、そういう精神的な部分でのバランスをとるためにも(ドサ回り的なライブ活動は)必要だったと思う。
結局、何があったのか知らないが、竹原は「オフィス・オーガスタ」にひょっこり戻ってきた。
野狐禅解散後、年間250~300本ライブを重ねてきた孤高のシンガー「竹原ピストル」。
優しさと慈しみを讃えた圧倒的な声と言葉。フォーク/弾き語りというフォーマットを軽やかに飛び越えた破格のJ-POP!
マネージメントやらスケジュールやら、全部自分でやる必要は、もうなくなった。
5年間、日本中のライブハウスを1人で回りながらいろいろ考えたんだろう。
何か自分なりに納得のいく答えが出たのかも知れない。
まぁいいよ詳しいワケなんて。
人間、生きてたらいろいろあるよ。
いいよな、無様だってなんだって。
また表舞台に立って、ライブ会場に行けなかったみんなにも、テレビでその姿を見せてくれて本当に嬉しいよ。
「youth」は、一般人への受けを意識した随分と軽いアレンジで、竹原ピストルらしくない!っていう声もあるけど、これは彼なりの新しい挑戦なんだよ。
たぶん、いっぱい葛藤して、死ぬほど苦しみぬいた結果、出した答えなんだ。
竹原、てめぇこの野郎!
いつだってあんたはカッコイイな!
なんなんだよ。
すげぇイイ笑顔しやがって。
こっちまで嬉しくなるよ。